楽しみにしていてくれた皆様。遅れてしまって申し訳ありません。
それもこれも一日やそこらでできない課題を出してくる大学が悪いんだ!
コホン
失礼しました。
それはさておき、悩みに悩んだ結果、リアスは一誠のヒロインへとなりました。
主人公への感情は憧れの近所のお兄さんレベルにしておいて恋愛フラグは立てないようにしておきます。
リアスファンの皆様申し訳ありません。
あ、因みに今回のメインは兵藤対ライザーとなっていますが後半エグい事になるので苦手な方はお気をつけ下さい。
兵藤対ライザーの試合が始まった。
兵藤にはなにがなんでも勝ってもらわなければならない。
だって、後ろのシスコンがすっげぇニコニコしてるもん。
負けたら俺も兵藤もただではすまないだろう。
実際これがラストチャンス。負けたら後はない。ライザーにリアスちゃんを嫁がせなければならない。
まぁ今の兵藤には心配はいらないだろう。
なんて言ったって俺と輝姫が鍛えたんだからな。
……ところで、いい加減
他の悪魔の皆さんは
誰か助けてくれ!この際グレモリー眷属でも、シトリー眷属でもいいから!
……全員目を逸らしやがった。薄情者共め。
さて、それはさておき兵藤の試合だ。
兵藤の現状の実力では本気になったライザーに一撃をいれるのは厳しいだろう。
ならば、本気を出す前に畳み掛ける。
試合開始直後に、兵藤は予定通り腕を犠牲にしてバランスブレイク。赤い鎧を纏った。
ライザーがそれに驚いている間に兵藤は次に俺が籠手に仕込んだ術式を一つ発動した。
『一刀修羅』
本来は魔法ではなく技術なのだが、兵藤ではまだまだ出来る技ではないので術式を編み出して籠手に組み込んでおいた。
この技は一分の間に自らの全力の限界を注ぎ込むことで一時的に力を増幅させる技である。
しかし、一分間に全力を注ぎ込むので当然発動後は限界が来て戦うことはおろか、立つことも厳しくなるのだ。
だが、今回の勝負の制限時間は一刀修羅が解ける一分間よりも更に短いバランスブレイクが解ける三十秒だ。
ならば一刀修羅を使うのに躊躇はいらない。
いきなり兵藤の力が跳ね上がったのを感じてライザーが思わず後ろに一歩後ずさってしまっている間に兵藤は高速でライザーに近づき腹に強力な一撃をいれ、腹を貫いた。
ライザーは腹を貫かれた衝撃よりも痛みの方が上だったみたいで兵藤を蹴り飛ばして無理矢理距離を取った後、腹を抑えて呻いている。
その腹には兵藤に貫かれた時に出来た穴がフェニックスの力で塞がって……なかった。
それに皆が驚いている。フェニックスの特性と言えば不死性と傷の再生の速さにある。
その力はリアスちゃんの滅びの魔力で受けた傷すらも再生させてしまう。
味方としては頼もしいが、敵に回すと厄介な特性。
それがフェニックスの特性だ。
ならばその特性を利用すればいい。
それが俺達がフェニックス対策として思い付いた戦略だ。
俺が兵藤の籠手に仕込んだ術式は二つ。
一つは先程説明した『一刀修羅』
これの役割は勿論ブースター。
悪魔に成り立ての悪魔である兵藤ではライザーには勝てないだろう。
だから、一時的にでも拮抗して貰うために仕込んだ。
そして、もう一つは『スティグマ』……傷の再生を阻害し時と共に傷を深め拡げていく術式だ。
これは今回、兵藤が勝つために必要な武器だ。
一刀修羅だけでは精々拮抗がいいところである。
だが、ライザーが油断している状態でなら話が変わってくる。
不死故の自信過剰であろうがライザーは相手を甘く見て序盤から全力で戦闘に挑むことが無いことは今までのライザーのレーティングゲームの映像を見て分かっていた。
ならばその油断に漬け込み致命的な一撃を与えられれば勝負は見えてくる。
そこに俺達は賭けたのだ。
そして、賭けに勝った。
ライザーは油断して、兵藤があり得ない力を見せて動転している間に致命的な傷を負った。
本来ならばいくらフェニックスの再生が速いといってもそれすらも封じ傷を増やしていく力を持つのだが兵藤の魔力の練りが甘かったのか、傷の再生を阻害できずに再生を打ち消すかのように傷を増やしていく。
しかし、いくら傷が拡がらないと言ってもスティグマの術式は強力だ。
それも、フェニックスの場合は自動で傷を治そうと魔力を無理に治療に回そうとする。しかし、傷は治らずそれでも治そうとより多くの魔力を治療に回すという悪循環が起こる。
故に兵藤が確実に勝つには後一撃。
それも軽傷でもいいのでどこかから血を流すような一撃を繰り出せれば勝てる。
そういう状態だ。
兵藤もそれを感じていたのかライザーに蹴り飛ばされて地面に転がりながらもライザーの様子を見てそう判断したらしく一気に攻めにかかった。
しかし、腐っても上級悪魔であるライザーは一撃一撃を丁寧にかわし始めた。次に同じものを喰らったら不味いと判断したのだろう。
兵藤も苛烈な攻撃を繰り出してはいるのだが、当たる気配はない。
そんな中、先に痺れを切らしたのは戦闘経験が少ない
制限時間が刻々と迫っているのを感じているのか、大振りの一撃をライザーに放った。
しかし、ライザーはその一撃に冷静に対処し逆に強力なカウンターを兵藤の腹に放った。兵藤よりも魔力が上手く練られた一撃は兵藤の鎧の防御力を貫通して大きなダメージを与えた。
兵藤の体はくの字に曲がり大きく吹っ飛ばされ、ゴロゴロと転がっていき、止まったと同時にバランスブレイクが解除され、生身に戻った。
そして、そのままピクリともしない。
それに他の上級悪魔達はやっぱりな、という顔をして兵藤を嘲笑っている。
ソーナちゃん達も期待していただけに、がっかりしている。
リアスちゃんも自分の眷属が自らのためにその身を犠牲にしてでも、助けようとしてくれている兵藤が傷ついていく事を悲哀の目で見ている。
ちくしょう。最悪の場合を考えて反則ではあるが一時的に兵藤の体を操る術式を用意しているけど、魔法使いであるミストちゃんがこんなにも近くにいる状況で使えば、バレてしまう。
……もしかして、俺の考えを読んで罰をお姫様抱っこにしたんじゃないだろうな?俺の気のせいであって欲しいけど……
そうじゃないなら厄介すぎる相手だな。
ライザーも勝ちを確信したのか腹に空いた穴を抑えながら兵藤に近づく。
その顔は痛みに耐えながらも愉悦に染まっており、このまま兵藤をいたぶろうとしている事は誰の目からしても分かるであろう。
誰もがこれから行われるであろう私刑から目を逸らした。
しかし、この時誰もが忘れていた。
まだ勝負は決まっていないということに。
ライザーが近づき兵藤まであと一歩というところで突然兵藤が起き上がり懐に隠していた瓶をライザーに思いきり投げつけた。
瓶はライザーにぶつかった後、割れて中身の液体がライザーの全身をずぶ濡れにした。
次の瞬間ライザーから煙と絶叫が上がりその体はまるで全身火傷をしたような感じになった。
今ライザーにかけたのは水から聖なるオーラ感じたので恐らく悪魔の弱点の一つの聖水に間違いないだろう。リアスちゃんの眷属には元聖女のアーシアちゃんがいるから聖水を持っているのは不思議ではない。
むしろ、ライザーの不死を突破するには当然の対策にも思える。
しかし、それだけではない。
聖水のオーラが段違いに跳ね上がっている。
兵藤は俺達の修業の最中に(強引に)封印を解いてしまい、倍加した力を他の物に譲渡する技『
知ってはいたが、今回の場合他の物を強化する場面はないだろうと判断して、徹底的に他の事を訓練させていたのだが、それを奴は一刀修羅で倍増させた力を聖水に譲渡し聖水の効果を高めたのだ。
しかも、ただ高めただけではなくスティグマの術式にも力を譲渡し聖水に付与させた状態で。
……一言言ってもいいだろうか?
あいつえげつねぇ!?
仮にもフェニックスだからいいものの、普通の悪魔にやっていたら上級どころか、
あの野郎、帰ったらスティグマの術式は取り上げてやる。
じゃないと、いろんな意味で大変な事になりそうな気がする。
主に保身に走った最上級悪魔の苦情や嫌みで。
あっ、考えただけで胃が……!?
そんなこんなしている間にライザーの前に兵藤が立ち塞がり、思いきり殴る準備をしている。
ライザーは自身が間もなく負ける事になるのに気づいたのかこの結婚には悪魔の未来がかかっている~みたいな事を言って兵藤にこの決闘を無かったことにしようと交渉している。
いやいや、この結婚はしたところで後に待っているのは
兵藤もライザーのその提案を断り、この戦いを終わらせるため、全力でぶん殴った。
ライザーの顔面を。
忘れてはいないだろうか?今の兵藤の腕力はバランスブレイクしていたとはいえ、ライザーの腹に穴を開ける位に強化されている。
そんな力で頭部を殴ればどうなるか。その答えは次の瞬間明らかになった。
当たった瞬間、弾け飛ぶライザーの頭部。飛び散る目や鼻、挙げ句の果てには脳味噌の断片が回りに飛び散る。
そして、頭部が無くなり倒れたライザーの体は小刻みに震えており、時々何かを探すかの如くライザーの手のみが動いている。
さて、ここで問題です。
Q.今日はなんの日ですか?
A.婚約パーティーの日です。
Q.では、沢山の料理は出ると思いますか?
A.パーティーですから当然ですね。
Q.今回は比較的に若い悪魔が集まっているのは何故でしょう。
A.今回の新郎夫婦が若い年代だからです。
Q.そんな彼らがこのホラー映画それも……かなり規制がかかるような物をモザイク等の処理無しで見せられ耐えられると思いますか?
A.無理です。勿論、一部を除いて──彼等の名誉の為に規制──な状態になります。
───暫くお待ちください───
よし、終わった。
何がどうとは言わないが色々被害が出たものを片付け終わったぞ。
因みに今の俺の服はグレイフィアさんに着せられた礼服ではなくグレモリー家で働く執事用の燕尾服を来ている。
あの礼服は誰のとは言わないが聖水(意味深)によって汚れてしまったのでグレイフィアさんにクリーニングをお願いしといた。
因みにあの後、兵藤は一刀修羅の反動が来てぶっ倒れてしまったので、代わりにサーゼクスがリアスちゃんの婚約を破棄する事を宣言した。
俺は急いで回りに引っ付いてきていた子達を少し強引に引き剥がし、ライザーの治療に回った。
本来なら治したくはないところだがあれをそのまま放置していたら二次被害が出る。
それだけは防がなければならない。
しかし、リアスちゃんや。
いくら、気に入らなかった
しかも、何で兵藤を胸に抱えて頬を染めてんの?
えっ?まさか惚れた?
嘘でしょ?こんな惨状を引き起こしたのに?
えっ?サーゼクスまで気にいったの?
いや、こんな惨状を引き起こした奴は戦争ルート、一直線でしょ。悪魔の未来は閉ざされたも同然でしょ。どこを見てそう判断した?
ええい!グレモリー家の感性は化け物か!?
戦慄している間に兵藤が目を覚ましたようでいつのまにかリアスちゃん達と一緒に帰っていた。
いつのまにかサーゼクスや他の客達もいない。
あの野郎俺にここの片付けを押し付けやがったな。
いつか必ず、復讐してやると誓った瞬間である。
まぁこれは何度も誓っている事なんだけどね。誓うだけで実行ができないんだもんなぁ。俺ってば本当にヘタレ。
とりあえず今日は疲れたので帰ることにした。
明日は職員会議もある。早く寝なければヤバイ。
俺は家に帰ったらそのまま布団に潜り込んで寝た。
明日こそいい日になりますようにと願いながら。
朝起きたら腕に柔らかい感触がして布団の中を見てみると何故か裸の輝姫がいた。
しかも、気持ち良さそうに俺の腕にその大きくはないが形のいい胸を押し付けながら。
……確かにいい日になるように願いはしたけど、いきなり朝チュンだなんて俺にはレベルが高すぎます。
朝から絶叫することになり、それを聞き付けた眷属達が部屋にやって来て修羅場が形成されるのはまた別の話。