悪魔だけど平和に生きたい   作:ブレイカー

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お久し振りです。

中々執筆が進まず苦労しました。
取り敢えず書けたので一応投稿します。

今回は後半は作者が純粋に疑問に思った事をお話しにした感じです。

なので、どんな批判や苦情も受け付けましょう。

だから意見ください。お願いします。


第21話

ジャンヌの謎の怒りに触れボコボコにされ、更にフリードの羞恥による理不尽な鉄拳に吹っ飛ばされて早数日。

 

とうとう会談の日がやってきた。

 

俺は現在、魔力を補充してくれるフリードとアクアちゃんの護衛をしてくれる友人を待っていた。

今日の深夜から会談が始まるので、午前中に電車で駆けつけてくれるらしい。

 

そして駅で待つ事数分後。

待っていた友達が乗っている電車がやって来た。

 

つい嬉しくて頬が緩む。何だかんだで久しぶりに友達と会えるので俺も少し気分が高揚しているらしい。

ドアが開くと同時に俺に向かって飛び出してくる小さな人影。俺は驚きながらもその人物を優しく受け止めた。

俺が優しく受け止めると、その人物は嬉しそうに俺の胸元に頬擦りをしてくる。

久しぶりに会ったからか中々スキンシップが激しい。

 

改めてその人物をよく見る。黒い綺麗な髪で上質な和服を着ており、その姿は幼いながらも大和撫子を彷彿とさせる。

 

この人物こそが俺の友人にして日本神話系統の幹部をしており女神でもある少女。月読命(つくよみのみこと)その人である。

師匠経由で知り合った大切な友人である。

ちなみに愛称は『ツッキー』。どこぞの吉原の人みたいにクナイは投げないからね。

 

嬉しそうに頬擦りをするツッキーを見て、俺もつい嬉しくなってしまい頭を撫でてしまう。

前世を含めて俺には兄弟、姉妹というのがいなかったから、彼女の事を妹みたいに感じてしまい甘やかしてしまう。姉弟子はいたけどアレとは競い合う仲だからノーカンで。

 

ジャンヌ達曰く「まるでどこかのシスコンを彷彿とさせる甘さ」だとか。

失礼な。精々食べたいお菓子があるって言ったら作ってあげたり、手を繋ぎたいと言われたら繋いであげ、お互いに水着を着て風呂場で髪を洗ってあげたりしているだけじゃないか。

 

と、そこまで考えて、いつもならツッキーと同じく俺に抱きつきにかかるツッキーの姉の天照大御神(あまてらすおおみかみ)やそんな二人を見て嫉妬交じりに草那芸之大刀(くさなぎのたち)を振り回す弟の素戔男尊(すさのおのみこと)がいないことに気がついた。

 

二人はどうしたのかツッキーに聞くとアマテラスは安定の天岩戸(引きこもり)生活で、スサノオは最近はよく嫁のクシナダヒメの元へとイチャイチャしに……もとい、遊びのお誘いに出たそうだ。

……アマテラスはともかくスサノオはモゲロ。リア充死すべし。慈悲はない。

帰ったら五寸釘と藁人形用意しとこう。

 

俺がスサノオに呪いを掛けることを決心していると、不意に腕をくいくいっと引かれた。

 

見ると少しむくれている義妹……もといツッキーが。

俺は即座に思考からゴミ(スサノオ)を廃棄しにっこり笑顔でツッキーを見る。あんな奴よりもツッキーの方が大事である。

 

どうやら俺が考え事に没頭している間に待ちくたびれてしまったようだ。

くっ!兄として最大の不覚だ。このお詫びは三色団子五本で許してくれないだろうか?

 

俺達はそんなやり取りをしながら家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、久々に我が家に来たツッキーを新しく入った眷属に紹介をして、余った時間でゲームをやっていたら、日が暮れてきたのでそろそろ結界を張る前に置換した空間を元に戻す為に会場に行かなくてはならない。

 

しかし、その前に最大の鬼門が俺達……正確には俺を待っていた。

 

これから行うのは会談を安全に行うための行動。それを終えたら恐らくすぐに会談を始めるであろうから休憩時間は取れないだろう。

となると当然家を出る前に全ての準備を終えなければならないわけである。

 

そして、現在この家には俺以外全員女性(心は男でありたいやつがいるけど)である。そして、これから行くのは三大勢力のこれからの行動を決める会談。つまりは何千何万という悪魔、天使、堕天使の未来のを決める重要な会議に出るのである。

 

そんな会場に果たして通常の格好で行けると?

 

断じて否である。

 

会議に出る女性陣は目の色を変えてドレスルームに山のようにある衣服の山の中から「何を着ていこうか?」「これなんてどうです?」なんてやり取りをずっと繰り返している。

 

それ以外の女性陣も面白半分に服を選び始め……いつの間にかセラも混じっているんだけど、お前本当にいつ来たの?全く気配感じなかったんだけど?

 

……まぁ、それもいいとしよう。いや、防犯の都合上全く良くないんだけど。それはそれとして置いといて、問題は彼女達が服を選ぶ度に俺に意見を求めることだ。

 

無難に感想を言うと冷たい目で「その程度しか言えないのか?」と言わんばかりに睨んできて、べた褒めをしたらしたで顔を赤く染め「じゃ、じゃあこれはどうかな?」と新しいのを探してまた意見を求めてくる。

 

……終わらねぇ(汗)

延々と続く無限ループだ。

本来は数日前に決めておく筈だったのだが色々なゴタゴタがあってすっかり忘れていた。

 

ああ!?もうこんな時間だ!?そろそろ決めてくれよ!時間が不味いんだけど!?……ひっ!?

ギロッ!て睨まれたんだけど!?

女の子にとってお洒落は大事なんだよ?

 

いやそれは分かるけど時間が!?時間が不味いんだけど!?

 

俺が遅れたら絶対、絶っっっっっっ対に!!サーゼクスのやつがいちゃもんつけてくると思うんだけど!?

 

頼むから早くしてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!

 

結局、彼女達が今日着ていく服を決めたのは俺が転移の魔法を使って駒王学園に向かい約束の時間に全力で魔力を回してギリギリで会場の準備を終えられる時間だった。

勿論、俺がバテて暫くダウンしていたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おっす。俺、赤龍帝の兵藤一誠。やっと主人公らしいことができる気がするぜ!

 

今日は三大勢力の和平会議の行われる日だ。

俺達グレモリー眷属はその会議に参加するように部長のお兄さん……サーゼクス様に言われて、来たんだけど……

 

「ぶ、部長?ほ、本当にここであっているんですか?」

 

「え、ええ。結界を張ってたフリードとアクアに聞いたんだから間違ってないと思うんだけど……」

思わず俺は部長に聞いてしまった。部長も困惑ぎみに答えてくれた。

 

ここ和平をするための会談の会場だよな?サーゼクス様や先生もそう言ってたし。

 

じゃあさ?何でこんなに膨大な殺気と魔力が辺りを充満しているんだよ!?

 

多分これ和平の会談だって知らない人が来たら恐らくこれから戦争でもするのか!?と勘違いしても可笑しくないレベルだぞ!?

 

しかも、奥に行けば行くほどその気配が濃くなっていくし!?

 

俺達は奥に行けば行くほど濃くなっていく殺気に「もしかして俺達は地獄への一本道を歩いているのではないか?」と怯えながら歩いていくとようやく、会談の会場が行われる部屋の扉の前へとたどり着いた。

 

その前には巨乳のメイドさんと先生の兵士の元下級堕天使のミッテルトとサーゼクス様の女王であるくグレイフィアさんがガタガタ軽く震えながら待っていた。

 

ミッテルトやあの巨乳のメイドさんはともかく、あのグレイフィアさんがこんなに怯えるなんて!?中では一体何が起こっているんだ!?

 

「お、お待ちしておりました……中で皆様が……特にグレイ様が首を長くして、お待ちしております」

 

「先生が?」

 

何時もなら先生が呼んでいると言われたらこ小猫ちゃんや朱乃さんが喜んで先生の所に主の筈の部長の命令を逆らって全力で向かうのだが今日に限っては朱乃さんも小猫ちゃんも少し後ずさっている。

 

いやまぁこんな扉がしまっているのにも関わらず、濃厚な殺気溢れる扉の奥に行きたくない気持ちは凄くよく分かるんだけどね。

 

それにグレイフィアさんの言い方も気になる所だ。

いつものグレイフィアさんなら「首を長くして」なんて言葉は使わない。もし使うとしても主であるサーゼクス様に皮肉気に忠告する時だけだろう。

 

それを今この場で軽く声が震えながら言ったってことは……

 

もしかして、この殺気を放っている人物は先生でそれは俺達に向けられているってことか?

 

………い、いやぁ。まさかな。あの先生だもんな。

ない。ないよな?絶対に。

 

「そ、それじゃあ、みみみんにゃ行くわよ!かかか覚悟はいい?」

 

部長。多分貴女も覚悟はできてませんよね!?思いっきり噛んでしまってますけど!?そんな部長も可愛らしくて素敵ですけどね!!

 

俺がそんな馬鹿なことを考えている間に(現実逃避とも言う )部長は扉の取っ手に手を掛け、文字通り殺気溢れる冥府への扉を開いた。

 

直後俺達に猛烈な殺気が襲いかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きっと今の俺の目は死んでいることだろう。俺は今、それほどのショックを受けている。

 

何で……何で誰もまともな格好で来ねぇんだよぉ……………!!

 

悪魔代表のサーゼクスとグレイフィアさんも、堕天使代表のアザゼルとヴァーリーも、天使代表のミカエルといつかのお漏らしエクソシスト(名前は忘れた)も、全員俺が前に見た格好……戦闘着であった。

 

こんなに重要な会議だから!あんなに時間と苦労をかけて!ジャンヌ達の衣服を四苦八苦しながら選んだのに!何で全員!会議に相応しい格好で来ねぇんだああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

ああ?これは魔王や天使の長としての厳格で威厳のある格好だ?

普段から戦闘の時まで全く同じ服を着てたら厳格も何もねぇだろうが!!授業参観の時のようにスーツでいいんだよ!!

どいつもこいつも何でそんないかにも「ここで戦闘しますよ」みたいな相手を威嚇しかねん服を着てきてんだ!

お前ら本当に和平を結びに来たんだよな!?

 

俺の回りにいる俺から怒りのあまり溢れ出す魔力を感じ取って人物達は皆一様に顔を強張らせて震えている。

普段はブンブン聖剣を振り回すジャンヌやいつもお気楽なセラもそうだ。

メルさんやミットルテちゃんに至っては腰が抜けてしまって座り込んでしまっている。

そんなメイド二人を見てグレイフィアさんが「リアス様達をお迎えに向かいます」と言って部屋から連れて出ていってしまった。

 

悪いとは思うけど俺は正直なところ久々に切れてしまっていたのでそんなことを考えられなかった。

 

先程までの衣装決めやら最近の出来事やらで俺に溜まっていたストレスが、魔力と一緒に僅かに体の外に噴き出した感じになっている。……それでも最上級悪魔に匹敵する魔力量ではあるのだが。

 

で、更に待つ事、数十分。

 

ソーナちゃんと椿ちゃんが顔を強張らせながら入ってきた。……学校の制服姿で。

 

何でだよ!!少なくとも今日は学校休みの筈だろうが!!何で制服!?椿ちゃんはともかく、あのシスコンなセラがいるんだからソーナちゃんはスーツやドレスの一つや二つ持っているだろうが!!

シトリー家は重要な会議の場に学校の制服姿でしか娘を出せないのかと笑われてもいいのか!?下手すれば歴史書に名前が載って永遠の恥になるんだぞ!?

 

怒りのあまり、漏れだした魔力で会談用に用意していたこの空間がミシミシと音をあげ始めた。

 

その光景に一部の人が「ヒッ!?」と悲鳴をあげた。

 

おっと。いけない。流石に結界を破壊するのは問題だ。

落ち着け……落ち着け……。

取り敢えず魔力の放出は止めなければ。殺気は止めないけど。

 

そこから更に待つ事数十分。

しかし、まだリアスちゃん達は来なかった。

 

……ふふふ。この中で一番の若手にして当事者でもあり、地元の住民であるリアスちゃん達が一番遅いとはねぇ……?

これで会談にふさわしくない格好で来なかったら、リアスちゃんオシオキカクテイカナ?

 

そして、怯えた表情で入ってきたリアスちゃん達の姿を見た俺は修羅となったのであった。




重大な会議の場に一般人の家を一夜で魔改造できる金持がドレスや正装の一つも用意できないのはおかしいと思った結果が今回の話。

前書きにも書きましたがどんな批判や苦情も受け付けますので意見をください。それ次第によっては書き直すかもしれません。
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