ソードアートオンライン ater & violaceus(一時休載中)   作:Nyan0726

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遅くなって本当にごめんなさい!

実は前回のテストで悪い点を取ってしまい、親に携帯を取り上げられていた為更新ができませんでした。

(英語って、どうやったら点数取れるんだよ…)

これからは、今まで通り、というか、月に少なくとも2本は上げられるように頑張ります!

それでは、第10話お楽しみ下さい!


010《黒の絶剣士》

「わぁ!」

 

第47層【フローリア】に着いた途端、シリカが感嘆の声を上げる。

ここはフロア全体が花畑になっているため、デートスポットとして人気らしい。

 

「やっぱり、初めてだと驚くよね。」

 

「はい!アインクラッドにこんな綺麗な場所があったなんて驚きです!」

 

シリカは興味津々と行った様子で咲いてる花をじっくりと観察している。

 

「よし、そろそろ行こうか!」

 

「はい!」

 

ハッ!と何かを思い出したのかユウキシリカの方に向き直る

 

「シリカ、転移結晶はちゃんと持ってる?」

 

「え?あ、はい!」

 

シリカは突然の問いに驚いたのか少し慌てながら答える。

 

「オーケー。シリカ、ボクが『逃げて』って言ったら迷わずに転移結晶でどこか安全な街に転移してね。」

 

「はい。」

 

シリカの顔が少し強張る。

ユウキはシリカの緊張を解す為に笑顔で言う。

 

「よし、じゃあ、行こう!」

 

 

 

 

 

街を出て、少し進んだ所でシリカがユウキに話しかける。

 

「ユウキさん───」

 

しかし、丁度ユウキの名前を呼び終わった所で右手後方から響いて来た バシュッッ!! という音で遮られてしまう。

 

「シリカ!」

 

 

その音の正体は、大きな口と沢山の触手を持つ植物系モンスター【ガリッシュガーベラ】だ。

【ガリッシュガーベラ】は二本の触手でシリカの足に掴み、宙吊りにしている。

シリカは咄嗟にスカートを抑えて、腰に携えてある短剣を振り回す。

 

「シリカ!落ち着いて!そいつ、すっごく弱いよ!」

 

「あ~もう!このっ!」

 

シリカは決心したのかスカートから左手を離し、大きく振る。その反動で体を起し、触手を切り落とす。そのままソードスキルを発動させ、【ガリッシュガーベラ】に思いっきり突き刺す。

【ガリッシュガーベラ】はポリゴンの破片となり消え、シリカは綺麗に着地する。

その後少し少し赤らめながら

 

「…見ました?」

 

ともう一人に聞く。

ユウキはどうしようか少し迷ったが、意地の悪い笑顔を浮かべ

 

「うん。オレンジ色のリボンが付いてて可愛かったね♪」

 

と、からかってみた。

すると、シリカの赤味がかっていた顔が更に赤く染まる。

 

「わざわざ口に出さないで下さい〜〜!」

 

と、両手を振り回しながらユウキめがけて突進する。

 

「ちょ、シリカ、剣、剣!危ない!」

 

「あ。」

 

シリカは動きを止め短剣を腰にある鞘に収める。

 

「で、どうしたの?」

 

「ん?何がですか?」

 

「さっきの敵に襲われる前にボクの名前読んだでしょ?」

 

「あ、そういえばそうでしたね。」

 

と言うとシリカは昨日のようにニヤッと笑った。

 

「私が聞きたいのはですねぇ──」

 

「ズバリ!『ユウキさんとコンビの人との関係について』です!」

 

「ユウキさんのコンビの人ってどんな人なんですか?」

 

「『キリト』っていう名前の片手剣使いだよ。昨日も言ったけど、男の子。」

 

「キリトさんとはどうして知り合ったんですか?」

 

「キリトはβテスターで、ボクともう一人の男の人に戦い方とかをレクチャーしてくれたんだ。」

 

「へぇ〜。あの、『チュートリアル』が終わった後はどうしたんですか?」

 

「もう一人の男の人はそこで別れちゃったんだけど、ボクはキリトと一緒に行くことにしたんだよ。」

 

「ほうほう。」

 

「それでなんやかんやあって今に至るわけだよ。」

 

「なんやかんやって何ですかー!!」

 

シリカの頬が ぷくぅ──っ と膨らむ。

 

「まぁまぁ、近いうちにきっと会えるよ。ほら、それより目的地だよ。」

 

シリカ──ビーストテイマーに反応したのか、台座の中心から植物の芽が生えてきた。

それは、すくすくと成長し、茎が伸び、白い蕾をつけ、やがて、5つの花弁を持つ、美しい花になった。

シリカは茎の部分を折り、【プネウマの花】を手に取る。すると、 シュンッ! という音とともにプネウマの花がシリカのアイテムストレージへと格納される。

 

「無事、目的達成だね!」

 

「はい!」

 

「ここだと危ないから街に戻ってからピナを生き返らせてあげよう。」

 

 

 

 

 

第47層 主街区付近

 

街の周囲に流れている川に掛かっている橋の手前、ユウキが突然立ち止まる。

 

「ユウキさん?」

 

「そこに隠れてる人、出てきなよ!」

 

ユウキが声を張り上げると、橋を渡りきったところにある樹の影から黒いエナメルの服を着た赤い髪の女性が出てきた。

 

「ロ、ロザリアさん!?」

 

「へぇ~、あたしの隠蔽(ハイディング)を見破るなんてやるじゃない。その様子だと首尾よく【プネウマの花】を手に入れたみたいねぇ。それじゃあ、早くそれを渡してちょうだい。」

 

ロザリアは今までとは一転、一際低い声で言う。

 

「何を……」

 

「そういうわけには行かないね、ロザリアさん。……いや、オレンジギルド【タイタンズハンド】のリーダーさん。」

 

「……へぇ。」

 

ロザリアは不敵な笑みを浮かべる。

 

「そこまで知っててノコノコその子に付いて行ったの?あんた馬鹿?」

 

「いいや、ボクもあなたを捜してたんだよ。ロザリアさん。」

 

ロザリアが眉をひそめた。

 

「あなた、4日前に【シルバーフラグス】っていうギルドを襲ったよね。4人が死んでリーダーだけが生き延びた。」

 

「あぁ、あの貧乏な連中ね。」

 

ユウキはロザリアを睨み付け、先程よりも少し強い声で言う。

 

「そのリーダーだった男の人は最前線の転移門広場で敵討ちしてくれる人をずっと捜してたんだ。その人はあなたを "殺してくれ" じゃなくて "牢獄に送ってくれ" って頼んだんだよ。その気持ちがロザリアさん、あなたにわかる?」

 

「わかるわけ無いじゃない。マジんなっちゃってバカみたい。大体この世界で人を殺しても証拠が残ってるわけじゃ無いんだし。そんなことより、少しは自分達の心配をしたほうがいいんじゃなぁい?」

 

そう言うと先程ロザリアが出てきた樹の近くから次々と人影が出てくる。数は10。そのすべてが(M)()アバターだ。

 

「数が多すぎます!逃げないと……!」

 

シリカはユウキのコートの裾を強く握りながら言う。

 

「大丈夫」

 

ユウキは微笑んでそれだけを言い残し男達の方へと歩みを進める。

男達は気味の悪い笑い声をあげていたが、

 

「ユウキさん……!」

 

というシリカの声を聞くと反応を変える。

 

「ユウキ……?」

 

「どっかで聞いたような……」

 

男達がざわめく。

そんな男達にロザリアが渇を入れる。

 

「何言ってんだい!そんな名のあるプレイヤーがこんなところにいるわけないよ!お前たち、やってお仕舞い!」

 

「「「うおぉぉぉぉ!!!」」」

 

10人の男達が各々の武器をユウキに向けて振り回す。

徐々にユウキのHPが減少していく

 

──た、助けなきゃ……私が…

 

シリカは腰の短剣に手を掛けるが、中々引き抜く事が出来ない。しかし、そこであることに気付く。

 

──あれ? HPが減ってない?

 

ユウキのHPは減ってはいるがそれ以上のスピードで回復している。

男達は最初こそ頑張ってはいたものの流石に疲れが出てきたようだ。

 

「ハァ……ハァ……」

 

「なんだコイツ……全然倒せねぇ…」

 

「無駄だよ。たとえ、何時間攻撃しようとキミ達にボクは倒せない。」

 

「そんな無茶苦茶な……」

 

誰かがそう呟いたとき、11人の盗賊達は強烈な殺気を感じ一斉に振り向く。

そこには黒衣を身に纏った少年がいた。

 

「お前ら……ユウキによくも……」

 

「まったく……キリトー!その人達殺しちゃダメだからねー!!!」

 

ユウキのその発言に盗賊達が反応する。

 

「キリト……?」

 

「もしかして…あの【黒の剣士】キリトか?」

 

「ってことはあっちのは【絶剣】か!」

 

「まずいよ、ロザリアさんあいつら攻略組だ! しかもそっちの黒いのはβテ()スト()上が()()だ!」

 

"βテ()スト()上が()()"と言う単語を聞くなり、ユウキもキリトに負けず劣らずの殺気を放ち、物凄いスピードで抜剣しつつ先程の盗賊に近付く。

ユウキの剣【マクアフィテル】が盗賊の頭と胴体を切り離そんとしているその時、

 

「ユウキさん!駄目です!」

 

と言うシリカの声が響く。剣は盗賊の首にほんの少しの赤いダメージエフェクトを残して止まった。

ユウキは1つ息を吐き、気持ちを落ち着かせる。そして、腰のポーチからある結晶アイテムを取り出す。

 

「これは、ボクの依頼人が全財産をかけて購入した回廊結晶だよ。出口は黒鉄宮の監獄エリアにつながってる。今から全員この中に入ってもらうね。」

 

誰も、声を上げない。

 

「コリドーオープン。」

 

ユウキが冷ややかな声でコマンドを言うと、ユウキの背後の空間に穴が空いた。ユウキが穴の脇に移動する。穴の先に見えるのは鉄の格子で閉ざされた薄暗い一室。盗賊たちはその雰囲気に立ちすくみ、動くことが出来ない。

ふと、盗賊たちの後ろから チャキッ という音が聞こえる。キリトがほんの少しだけ抜剣した音だ。普段なら聞こえる事はあまり無いが、今だけは何故かよく響く。

その音に盗賊たちはビクッとし、早足で穴の中に入っていく。

ただ一人、ロザリアだけはゆっくりと穴に近付き、その手前で立ち止まる。そして、穴の脇に立っていたユウキ目掛けて槍を振る。それに気がついていないのかユウキは全く動かない。やがて草原一帯に バキッ という音が響く。ロザリアは手元に違和感を感じ下を向く。すると、何故か持っていた槍が真っ二つに折れている──ちなみに犯人はキリトである──。唖然としているロザリアにユウキは笑っていない笑顔で問いかける。

 

「ん?ロザリアさん、どうかした?」

 

ロザリアは ヒッ という小さな悲鳴を上げて穴の奥へと消えていった。

 

「さて、とりあえず宿に戻ろっか!」

 

「は、はい…」

 

 

 

 

 

第35層【ミーシェ】宿屋

 

「まず、シリカを囮みたいに使ってしまってごめんなさい!」

 

ユウキが言い、頭を下げる。それと同時にキリトも頭を下げる。

 

「大丈夫ですよ、ユウキさん。しょうがないことですし。」

 

シリカの言葉にユウキが安堵する。

 

「良かった……そしたら、ほら!キリト、自己紹介!」

 

「お、おう。えっと…お、俺はキリトだ。ユウキとコンビを組んでいる。」

 

「キリト、硬すぎ。」

 

ガチガチになって自己紹介をしたキリトにツッコミが飛ぶ。

緊張が解けたのか、皆笑い声を上げている。

 

「ところで…キリトさんが出てきたのって計画通りだったんですか?」

 

「いや〜、キリトは素材集めに行ってたハズなんだけど、いつの間にか尾けられてたみたい。」

 

「えっ、ユウキさんの看破(リービル)スキルでも見抜けなかったんですか!?」

 

「うん。だってその人、隠蔽(ハイディング)スキルカンストしてるもん。」

 

「………」

 

シリカは口を開けて固まってしまった。

 

「おっと、もうこんな時間か。残念だけどそろそろお別れだね。シリカ。」

 

シリカはハッと意識を取り戻す。

 

「あっ!この度は本当にありがとうございました!おかげでピナを助けられます!」

 

「こちらこそ、色々楽しかったよ!」

 

「「じゃあ、またいつか!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──ピナ、今日はたくさんお話をしてあげるね。──

 

──元気いっぱいな女の人と、ちょっと過保護な男の人の仲良しコンビのお話を。──

 




毎度、グダグダですみません。

なぜキリトを出したか。出したかったからです。

次回からは1人称視点でやっていくつもりです。
…つもりです。

それでは、質問・感想・アドバイスなどお待ちしております。


To be continued…
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