東方内戦記   作:レシプロ至上主義者

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日常編
建築で知るマイ〇ラの偉大さ


2016年 4月1日

 

 春。桜が咲き、多くの人間にとって出会いと別れの季節であるこの時期に俺は幻想郷に来た。

 20歳の頃、異世界転生した俺は様々な世界を旅した。莫大な富、強大な力、不老不死。実に多くのものを手に入れた。

 そして、疲れた。

 いくら富を集めても、無限の富を持つ者には敵わない。

 いくら力を手にしても、超越者達には勝てない。

 不老不死でも、対策を採られたら殺される。

 自分がやってきたことが、無意味に思えてきたのだ。

 健全な男が思いつくことも大体やった。だが不老不死である以上、相手が定命の者であれば先立たれる。

 同じ不老不死は、大抵しつこい女だった。不老不死仲間がいればそうでもないのだが、居ないときはウザイくらい絡んでくる。

 そこで隠居、というか無期限の長期休暇に入ることにした。

 だが数え切れないほどの世界を渡ってきた俺の顔はそこそこ知られている。誰にも気付かれることなく暮らせる場所などほとんど無い。

 そのため忘れ去られた者達が流れ着く、幻想郷はうってつけだった。

 幻想郷の隅に到着した俺は、早速絡んできた妖怪を殺して、その妖怪が支配していた山を奪った。

 頂上からの見晴らしが良かったので、ここに屋敷でも建てようと思う。

 今日はもう遅いし、作業は明日からにしよう。妖怪が使ってた洞窟にベットを置いて黒曜石で囲んで眠ることにした。丸石でもいいけど、念のためだ。

 

 

 4月2日

 

 頂上の木を伐採して、土を掘って整地していく。マイクラの一括破壊MODを反映させてあるから、現実ではありえないくらい早く進む。

 こういうときほどマインクラフトの世界に行ってて良かったと思う。普通にやっていたら1週間じゃ終わらなかっただろうから。

 木材は伐採したもの使い、足りない素材は無限格納空間から取り出す。

 柱を立てて、瓦を敷き詰めて屋根は完成。柱の間に雪ブロック、ベランダ予定の場所には障子を置く。内装は後回しだ。それよりも外壁を作らないと。

 外壁にはちょっとした工夫をするから、今日はその下準備だけしておこう。

 狐火で明かりを確保してお休み。

 

 

 4月10日

 

 黒曜石の壁の裏表を雪ブロックで覆い、上を瓦で隠す。これで外壁は完成。畳と市松で床を作って、家具を置けば日本のお屋敷の完成だ。

 ようやく布団で寝れる。布団派の俺としては嬉しい限りである。

 それと外の世界との通信用魔法具を設置したからネットに繋げるようになった。これでネトゲし放題だ。これも転生前はゲーマーであった俺にとって嬉しいことである。

 

 

 5月15日

 

 今日も今日とてウォー○ンダーやっていたら、庭になんか居るのに気が付いた。

 うぞうぞ動く肌色のそれに俺は見覚えがあった。

 ゆっくりだ。

 東方のキャラを首だけにして可愛くデフォルメしたもので中身はキャラごとに異なる。

 ゆ虐関係の漫画、イラスト、動画と大体のものは見たからゆっくりについてはよく知ってる。

 俺の庭にゆっくりがいる。そこまでは良い。だが数が異常だった。

 旧作以外のキャラは大体揃っているんじゃないか? れいむ、まりさといった通常種からさなえやてんこなどの希少種までいる。

 雰囲気作りのための池にはわかさぎ、むらさのような水棲ゆっくりが棲んでいるようだった。

 ゆっくり達と俺が見つめ合っていると、れいむが前に出てきて。

 「ゆゆっ、おにいさん!ゆっくりしていってね!」

 『ゆっくりしていってね!』

 と言って来た。このとき潰さなかった俺の精神力を褒めて欲しい。

 

 

 5月20日

 

 どうやらこいつらは野生のゆっくりと違って、繁殖によって生まれた個体ではないらしい。

 何でも、気が付いたらここにいたらしい。ここはにんげんさん、つまり俺のゆっくりプレイスだと考え、俺に挨拶してきたらしい。

 おうち宣言して奪おうとしないのか、とかあまあまよこせとか言わないのか? と聞いたところれいむは。

 「ゆっくりでもにんげんさんでも、だれかのものをうばうのはゲスだよ。れいむはゲスじゃないよ」

 「にんげんさんにはかてないよ。あまあまくださいっておねがいはするけど」

 と返してきた。他のゆっくり達の返事も大体同じだったので、普通のゆっくりとはおつむの具合も違うらしい。

 れいむは飯に関しては庭の雑草で良いからここに済ませてくれと言って来た。出来れば生ゴミがあるとありがたいとも。

 野菜と果物の皮ならくれてやっても良いだろう。俺は虐待派だが、善良なゆっくりを自ら進んで虐待することは好きではない。嫌いでもないが、ゲスやバカを精神的に痛めつけた上で惨たらしく殺すほうが好きだ。

 善良な個体を痛めつけるとしても、野生か野良でいいだろう。野良に善良といえる個体がいるかは疑問だが。

 

 

 5月27日

 

 最近、俺が住んでる山でゆっくりを見かけることが多くなった。正確には俺が召喚した影兵が、だ。

 ゆっくりの話を盗み聞きしてみると、妖怪が居なくなったのを知って、戻ってきたらしい。しかも群れにはドスまりさもいるらしい。

 この山は万が一の事態に備えてエ○ア88みたいな基地にする予定だ。ゆっくりは邪魔でしかない。

 故に消えて貰おう。ついでに俺(の心の鬼威惨の部分)を満足させてくれ!

 持って行く装備は唐辛子スプレー、ラムネスプレー、ゆっくり死臭消臭スプレーに各種ガス弾と対ゆっくり用の改造エアガン。その他多くの虐待用の道具。念のために森林迷彩の戦闘服とサバイバルナイフと実弾の拳銃を装備すれば準備完了だ。

 さあ行こう、と思ったところで声を掛けられた。なずーりんとゆっくりしゃめいまる、それと水棲を除くほぼ全て捕食種が集まっている。

 どうしたと聞くとこいつらは俺が山のゆっくりを殺しに行くことを察したらしい。それでなずーりんは俺に恩を売るチャンスだと思い、協力を申し出てきたとのことだ。

 対価はゆっくりしょうにごはんを多めに与えること。それも定期的に。

 しゃめいまるは興味本位。捕食種はゆっくりを食いたいかららしい。できれば水棲捕食種へのお土産に何匹か連れて返ってほしいとも。

 ……予定変更だ。今日決行するつもりだったが、捕食種共がゆっくりを食いたがっているなら繁殖用の道具を用意してからだ。

 そうすれば、ゆっくりを捕まえる手間が省ける。道具を用意しておかないと用意するまでのあいだうるさいし、屋敷のゆっくりに傷を負わす可能性もある。

 なお、口を塞げばいいじゃないかという意見は受け付けない。繁殖させている間の悲鳴が聞けなくなるからだ。

 

 

 5月28日

 

 疲れた……。いや、俺が望んだことだけどそれでも言わせてくれ、疲れた。

 繁殖用の施設作るの大変だった……。加工所を見学したこともあるが、個人で作るとここまで苦労するんだな……。

 まあ、捕食種の餌は確保したし、俺も虐待兼食用のゆっくりを確保できたから良しとするか。

 我が子を目の前で食い殺された親ゆっくりの悲鳴をBGMに俺はネット小説を書く。

 ああ、やはりゆ虐は最高だ……。

 数分後、れいむ達からうるさいから止めて欲しいと言われて、捕食種に餌をやるとき以外は地下室にしまうことにした。

 まあ捕食種以外には耳障りどころかホラーだわな。反省反省。




次回、東方キャラ登場。
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