タイトル通りの内容です。※台本形式ではありません※
キョンと佐々木がじゃれあう話です。R-15の理由は後半~

1 / 1
台本形式と見せかけて普通(?)のSSという詐欺。
そして短編と謳っておきながら7,000字ちょいという詐欺?
(最大15万字だから7,000字は短編説)
な ん だ こ れ は

オチが書けなかったので尻切れトンボですが、
もしかしたら続くかもしれません。
その場合は別個短編として上げますので、
この小説は短編(?)ということにさせて頂きます。

※独自設定(著者の妄想)が含まれます。


キョン「ひっそり書き綴っていた黒歴史級の小説が佐々木にバレた」

あ、ありのままにさっき起こったことを話すぜ

俺はそのノートを引き出しの裏に作った自作ポケットにしまっていたはずだが、

なぜか佐々木がそのノートを片手にニヤニヤと笑いながら俺を見つめていた。

な、何を言ってるか分からないと思うが、俺も何故佐々木がそれを所持しているのか、さっぱり分からなかった。

頭がどうにかなりそうだった。

何故佐々木がそれを持っているのか、どうやってそれを見つけ出したのか。

疑問は後から後から湧いてきたが全て理解不能だった。

窃盗とか、空き巣とかそんなちゃちなもんじゃ断じてない。

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ...

 

 

さて、混乱した俺は冗談交じりに冒頭を語ったわけだが。本当に冗談じゃなかった。

佐々木がことあるごとに俺の部屋に侵入しなにやら探っていたのは知っていたが、まさかアレを見つけられることになるとは思いもよらなかった。

 

そうだ、アレには...俺の妄想小説、思春期男子で文才が少しでもあれば誰もが考える、自分をモデルとしたいわばIFの物語が書き綴られていたのだ。正直死にたい。

しかし、佐々木はそんな俺の脳内スペクタクルを一笑に付した。

やつが何と言ったと思う?

まあ聞けよ。佐々木はあろうことか、こう言ったんだ。

 

「中々奇知に富んだエッセイだったよ。主人公のモデルはもちろんキミだろう?

 しかし、僕を僕の許可なく登場させるのは頂けないがね」

 

そこで佐々木は言葉を切るとくつくつくつと笑った。

 

「ところで、この中には恋愛小説も含まれるようだが、これは本当にキミが書いたものかい?

 よもや僕たちをモデルにして人に書かせたんじゃあるまいね?」

 

俺はその質問に正直に答えた。

ああ、そうだ。大体そのノートを人に見せるわけが無いだろうが。

俺がそう言うと、佐々木は狐につままれたような表情をして言った。

 

「本当かい?本当の本当に?」

 

嘘は言ってない。正真正銘、俺が書いた。俺の筆跡はお前が一番よく知っているはずだが?

そう言うと、佐々木は答えに窮したようで、黙り込んだ。

その眉間には皺が寄っている。何か怒らせるようなことを言っただろうか?

 

「僕はね。この小説を読んでとてもときめいたよ。中々どうして、キミは恋愛小説を書く才能があるんじゃないかな」

 

そりゃどうも。

 

「しかしだね?この小説の主人公はキミがモデルだと考えられるが...

 その行動はキミとは随分と違うように感じたんだ」

 

当たり前だろ?なんせそいつは俺であって俺じゃない。いわばIFの物語なんだ。

所詮中学生の妄想小説なんだからキャラ崩壊して当たり前だろうと思うけどな。

俺がやけくそ気味にそう言うと、佐々木はなんとも言えない顔つきで言った。

 

「最後に一つ聞かせてくれないか?この小説の中のキミはキミの理想像かい?」

 

そいつは少し違うな。俺が書いてるのは結局のところ、紙の上の字でしかないのさ。

それは俺が読み返してニヤニヤするために書いてるようなもんだ。

だから当然俺に向けた受け狙いの設定もあれば、割とマジでこうだったらいいのになぁという設定もある。

それらが入り混じって出来たのがその主人公なわけだ。

お前の言葉を借りるなら、単なるエンターテイメントなんだよ。

俺がそう説明してやると、佐々木はなるほどと頷いた。

 

「それで合点が行ったよ。色々とね」

 

そう言って佐々木は本を閉じると、それをぱたぱたと振りながら言った。

 

「この小説、ちょっと気に入ってしまったからコピーさせてもらっても」

 

「断固拒否する」

 

俺は佐々木が言い終わるのを待てず、そのノートを奪い取った。

 

「では、読者にさせて」

 

「断る」

 

これ以上俺の黒歴史を探られたら溜まったもんじゃないからな。

大体このノートは隠していたはずだが。

 

「僕はキミの部屋に隠された様々なものを位置を把握しているよ。

 まぁナニがとは言わないがね」

 

そう言われて俺は押し黙った。

そして言った。

 

「俺の性癖が全てお前にバレているというのは理解した。

 だが、それは俺が、隠していた、ものなんだ。この意味は分かるな?」

 

「もちろんだよキョン。キミは僕に知られたくなかった。そういうことだね」

 

「そうだ。人のプライベートを探った罪は重いぞ。さて」

 

今回ばかりは許すわけには行かないだろう。エロ本なんかは実はどうでもいい。

このノートのことは今後ことあるごとに佐々木にいじられるだろう。それは阻止しなくてはならない。

 

「佐々木にも洗いざらい吐いてもらおうか。性癖から黒歴史まで」

 

佐々木は驚いたことに頷きかけていたが、黒歴史、と言われたところでぴたりと動きを止めた。

 

「ちょっと待ってくれ。性癖をばらすのは吝かではないが、なぜ黒歴史を...?」

 

「知らんとは言わせないぞ。あのノートは俺の黒歴史そのものだ」

 

「え?そ、そうだったのかい?すまない、てっきりキミの趣味かと」

 

「あんな痛い趣味があってたまるか!いいか、答えないならお前とは絶交だ」

 

「あ、ははは、もちろん冗談だよね?」

 

「俺は本気だが」

 

するとそれまで余裕の表情だった佐々木に焦りが見え始めた。

どうやら彼女も、俺にはバレたくない黒歴史があるらしい。

佐々木にはそんなものはないだろうとばかり思っていたが、聞いてみるもんだな。

 

「どうしても...バラさないとダメかい?」

 

「当たり前だろ。俺が味わった辱めをお前にも味わってもらう」

 

すると佐々木は諦めたようにがくりと項垂れた。

 

「分かったよ。キミと絶交したくはないからね。僕の黒歴史、それは...」

 

最後に、佐々木は俺の顔色を伺った。

許して欲しいと、そういうことか?残念だが慈悲は無い。

俺が佐々木の顔を睨みつけると、彼女は弱弱しい声で言った。

 

「ポエムだよ...キミと僕を詠った、ね」

 

「なんだ、お前も似たようなもんじゃないか」

 

「いいや、全然違うよ。いいかい?小説は普通に趣味にしている人もいるし、

 書いていてある程度できがよければ痛い趣味と取られることは少ない。

 でもポエムはそうは行かないんだ。文学が好きな人には申し訳ないが、

 世間一般の目からすれば詩やポエムは自惚れやが書くものなんだよ。

 どうだい?私は文才に秀でているだろう?ぜひ褒めてくれたまえ、

 と、暗にそう言っているんだよ」

 

俺はそうは思わなかったが、あまりに佐々木が胡乱な目つきで訥々と語るものだから突っ込み損ねてしまった。

 

「それで、佐々木は自惚れていたのか?」

 

「ああ、だからこうして絶望しているんじゃないか。死にたい」

 

「そこに追い討ちをかけるようで悪いんだが」

 

俺は、下手すると俺よりもダメージを受けている佐々木に恐る恐る言った。

 

「内容を読ませてくれないか?お前も俺の小説を読んだわけだし、これで」

 

すると佐々木は一瞬で赤面すると俺の袖を引っ張りながら懇願した。

 

「頼む!内容は勘弁してくれ!この通りだ!」

 

そして、とうとうその場で土下座までする始末だ。

正直こんな大事になるとは思っていなかった俺にとっては非常に気まずい。

 

「しかしなぁ。フェアじゃないだろ?お前は俺の小説を読んでニヤニヤしたんだろうし、

 俺もお前のポエムを読んで」

 

「そういう次元の話じゃないんだ!絶対ドン引きされる!僕はキョンに嫌われたくない!」

 

佐々木は必死に、俺の説得を始めた。

そういわれると逆に読みたくなるものだが、あまり言い過ぎると泣かしかねない。

現に佐々木は既に両目を潤ませ、今にも泣き出しそうだ。

俺はしばらく考えた後、佐々木を説得することに決めた。

 

「なぁ佐々木、俺は正直、この妄想小説を読まれてお前に引かれると確信していた。

 だが、実際は違った。佐々木は俺のくだらない小説を褒めてくれたわけだ」

 

「ああ、そうやって言いくるめる気だね!そうはいかないよ!」

 

「いいから、最後まで聞け。いいか?俺は佐々木のポエムを読んでも引かないと誓う。

 何があっても、お前を嫌わない。俺を信じてくれないか?」

 

「キミは絶対そう言うと思ってたよ...分かった。どうなっても知らないからね?」

 

そういうと佐々木はつっけんどんに彼女の携帯を突き出した。

 

「携帯で打ち込んでいるんだ。さあ見るがいいさ」

 

俺がそれを受け取ると彼女は俺の部屋の隅に蹲り頭を抱えた。

きっと今頃呪詛の言葉を吐いているんだろう。なんとなくそんな気がする。

しばらく、俺がそのポエムを読みながら携帯の↓キーをカチカチと押す音が部屋に響いた。

佐々木は完全に沈黙してしまい、微動だにしない。

 

そうして俺はそれを読みきった。

正直に言おう。俺は詩には詳しくないし、ましてやどんな詩が良いものかなんて知らない。

だから率直に言えば、それは俺には理解不能の一言だった。

おそらく暗喩や、佐々木しか知らないような技法が使われているのだろうが、なんというか解けない暗号を読んでいるような感覚で、非常に感想が言いづらい。

だから俺は佐々木にこう声を掛けた。

 

「すまん。高度すぎて俺には理解できなかった」

 

すると彼女はしばらく沈黙した後、そっと顔を上げた。

その両頬に筋がついている。もしかして泣いていたのだろうか。

 

「俺は詩に関しちゃまったくのド素人だからな。

 お前の作品を賞賛することも出来なければ、貶すことも出来ない。すまん」

 

「そうかい...つまり僕のポエムは世に出すには少し早すぎたのかもしれないね」

 

彼女は苦し紛れにそう言うと、立ち上がり、俺が差し出した携帯を受け取った。

 

「どうやらいらぬ心配をしてしまったようだ。くつくつくつ、情けない姿を見せてしまったね」

 

それについては動揺してうろたえる佐々木が見れたから俺個人としてはとても満足していたのだが、まさかそれを口に出すわけにはいかないので適当に頷いておいた。

 

「さて、では話の続きといこうじゃないか」

 

やおら元気を取り戻した(あるいはから元気だろうか?)佐々木はニヤリと笑うとそう言った。

ん?何の話だったか。

 

「おや?キミは僕の性癖に興味はないのかい?」

 

そういえばそういう話もしていた。

黒歴史の話題がインパクトが強すぎて忘れていたようだ。

ああ、それと、一つ言い忘れていたことがあるんだが、いいか?

すると、佐々木は俺の言葉に身構えた。

そういう意図で言うものじゃないんだが、まぁいいか。

 

「俺はポエムって女の子らしい可愛い趣味だと思うぞ」

 

と、佐々木は一瞬のタイムラグの後、慌てたように言った。

 

「ふ、フォローのつもりかもしれないが!全然嬉しくないからね!?みんなには黙っていてくれたまえ!」

 

ああ、俺だって自分の黒歴史をばらされたくないのでな。

さて、佐々木の性癖の話だったか?

 

「あ、あぁ...キミのおかげですっかり調子が狂ってしまったよ」

 

ん?何か言ったか?

 

「いいや、なんでもない。さて、僕の性癖だが...結構守備範囲は広くてね」

 

それは、何と言うか。

つまり何でもイケるというクチか?さては両刀使いとか。

 

「僕は至ってノーマルだよ。普通に男の子が好きさ」

 

佐々木はそう言って、何が気に入らないのか口を尖らせた。

そして続ける。

 

「僕が言いたいのは、様々なプレイに対応できるということさ」

 

ほう、それはそれは。で?一番興奮するのは?

 

「そうだな...ソフトSMかな」

 

...結構ハードな趣味だな。

 

「そうかい?」

 

それで、どっちなんだ?Sか、Mか。

 

「僕はこう見えてMなんだ。縛られたり、そのまま目隠しして放置されたりしたいね」

 

お、おう。割とガチなんだな。

 

「それで、身動きが取れない状態で性感帯を刺激されたり、ご褒美に優しくて蕩けるようなキスをされてみたいと」

 

おい大丈夫か?目つきが胡乱になってきたぞ。

 

「おっと、すまない。つい妄想に浸ってしまったよ。

 ところでキョンはSMに興味はないのかい?」

 

俺は至ってノーマルだからな。佐々木のようなコアな趣味は持ってないんだ。

 

「お姉さんプレイはコアじゃないのかい?」

 

うっ。そういわれると辛いが、少なくともマニアックではないだろう?

 

「キミも言ってくれるね。それで、興奮するのかしないのか」

 

分からないな。開拓してみないと。

 

「それじゃ、今度DVDを貸そう」

 

ああ。ってちょっと待て。なんでお前がそんなものを持ってるんだ!

お前は仮にも女子中学生だろ!?

 

「それが何か問題なのかい?

 それとも、僕の乱れた性事情に失望したのかな?」

 

当たり前だろ!大体どこから入手したんだ!

 

「ウチの両親は僕が勉強さえしっかりしていればクレジットカードにお小遣いを振り込んでくれるんだ」

 

それはうらやま...じゃない!

お前はもうちょっと節度ってものを

 

「本棚の裏にエロ本を隠しているキョンに言われたくないね。

 大体女だからという理由でエッチな本やDVDを持っちゃいけないというのは差別だと思うんだが」

 

っ!

ああ、悪かったよ。佐々木が俺の知らないところで乱れているのが気に食わなかっただけだ。

 

「...それは僕のそういう行為に興味があるということでいいのかな?」

 

佐々木は急に微笑むと艶やかな表情を浮かべた。

俺はその表情に意表を突かれ、何もいえないでいた。

 

「それじゃ、ソフトSMを僕で試してキミが興奮するか否か、やってみるかい?」

 

ばっ バカ!急に何言い出すんだ!

大体佐々木じゃ参考にならないだろうが!

俺はようやっとそう言い返すことに成功したが、どうやら何か不味いことを言ったらしい。

途端に佐々木は表情を消し、こちらを睨みつけてきた。

 

「それは...どういう意味かな。僕じゃ参考にならないとは」

 

何が彼女の逆鱗に触れたのかは分からないが、しかし、俺も答えるわけにはいかなかった。

下手するとこれを言うのは黒歴史を暴露するより恥ずかしいものかもしれない。

しかし、彼女の表情を伺っても、逃れる口実も余地も見つからなかった。

俺はしぶしぶ、口を開いた。

 

「佐々木は、ほら、他に類を見ない美人だろ?プロポーションもいい。

 そんな女子がみだらな格好なんかしたらプレイ関係なく俺は興奮しちまう。

 だから参考にならない、そう言ったんだ」

 

俺は我ながら情けない、震える声でそう言い切った。顔は火が出るかと思えるほど熱い。

まさか親友の、しかも女友達の前でこんなことを言うことになろうとは思わなかった。

しかし、その返事はいつまでたっても帰ってこない。

俺が顔を上げると、果たして、佐々木は全く俺と同じように赤面して俯いていた。

それもそうか、俺は言わされたにしても佐々木にセクハラじみたことを言ったわけだしな。

ところが、俺が謝ろうとするより先に、佐々木が口を開いた。

 

「あははは、そ、そうか。そうだね。それじゃ参考にならないな。ははは」

 

妙に乾いた笑い声を上げる佐々木に俺は戦慄を覚えた。

もしかして佐々木は非常に怒っているんじゃあるまいか。

あまりの俺の思春期真っ只中デリカシーのカケラもない一言でプッツンしてしまったのではないか。

そんな不吉な考えが頭を過ぎった。

現に佐々木は赤面して、目を泳がせている。

実はあれは恥ずかしさで赤くなっているのではなく、怒り心頭して赤くなっていて、あまりのストレスに怒りをぶつける場所を探しているのではないかと。

そうだ間違いない。そうに違いない。

 

俺はそう結論付けると、土下座した。

 

「佐々木、正直すまんかった。許してくれ」

 

俺のその一言で空気が凍りついた。

佐々木は一瞬で冷静さを取り戻すと、俺を睨みつけて言った。

 

「なぜキミが僕に謝るのか分からないよ。皆目検討がつかないね。

 だが大方キミは勝手に余計な思考を巡らせ、

 僕が予想だにしない結論にたどり着いたのだろう。

 さて、何をどう考えてこの土下座に至ったのか、教えてもらえないだろうか」

 

そうだ。俺は大事なことを失念していた。

佐々木は怒るとき、顔を真っ赤にしたりしない。

彼女はこうやって氷のようにつめたい冷めた表情でこちらを睨みつける。

それが彼女の示す怒りなのだ。

しかし間違いに気付いても今更もう遅い。

俺は淡々と経緯を話し、佐々木の返答を待った。

 

まず最初に佐々木は大きなため息をついた。

そして呆れたように俺に言った。

 

「僕はその程度のことで怒らないよ。

 そりゃ僕も誤解を招くような返事をして悪かったと思うけど、

 僕もいっぱいいっぱいだったんだ」

 

いっぱいいっぱい?何でだ?

そういえばあの時佐々木は

 

「い、いや、もうその話はいいだろう?僕の性癖については伝えたはずだ」

 

ああ、まぁ。そうだな。

しかしずいぶんと素直に教えてくれたが、何か裏があるのかね。

 

「さて、どうだろうね。親友に僕のリビドーを満たしてほしいとは言わないけど、

 キミがソフトSMに興味を持って縛る練習をしたいというなら僕は喜んで協力するよ」

 

ぶっ!?お前は何でそんなことを平然といえるんだ!?

 

「興奮したかい?」

 

しないわけが ってお前どこ見てるんだ!?

 

「いや、男子が興奮したかどうかはそこを見れば一目瞭然じゃないか」

 

いい加減にからかうのは止めてくれ!

もう俺の理性がもちそうに無い!

 

「それじゃ、もう一押しかな?」

 

佐々木はそう言うとゴムひもを取り出し、髪の毛を後ろ手に縛り始めた。

しかし、佐々木の髪の毛は後ろで結べるほど長くは無い。

結果、彼女の髪の毛は中途半端に纏められとてもポニテとは言い難い代物になってしまった。

 

「どうだいキョン」

 

俺が一気に冷めたのは言うまでも無い。

佐々木。

 

「なんだい?」

 

それはポニテじゃない。とてもポニテとはいえない。

 

「...そうか。やっぱりダメか。もっと髪を伸ばさないと...」

 

それにな、佐々木。

 

「なんだい?」

 

俺は今の佐々木の髪型も好きだぞ。大人っぽいし、クールな佐々木に似合ってると思う。

 

「えっ? そ、そうかい?」

 

ああ。

というのは半分建前で半分本当だ。

正直佐々木にポニーテールなんてされた日にゃ押し倒してしまいかねない。

俺はそれを避けるため、あえてこう言ったんだ。

 

「それじゃ、このままにしておこうかな...」

 

佐々木は俺の思惑通り、思いとどまってくれたようで、俺は胸を撫で下ろした。

 

続く?




最後まで読んで頂きありがとうございました。

評価ポイントが10を越えたら続き書くかもしれません。
全くネタが浮かんでいない状況なので、
続きが上がるかは神のミソ汁ですが。

なお、当SSの佐々木の性癖がソフトSMなのは
おそらく独自設定です(原作がうるおぼえ)
キョンがポニテ萌えで年上好みなのは原作に忠実...のはず
ちなみに性癖云々の話が含まれるためR-15に分類させて頂きました。

地の文があまりにもあまりだったものでインデントを使用せずに書きましたが、見難い場合はご指摘ください。修正致します。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。