授業があるのでやはり投稿頻度が鈍化してますねぇ
少しだけ罪悪感がありますが、多少は多めに見てくださいね
ではどうぞ
11月にもなると、かなり冷え込むんだねぇ。
湖が全て凍るなんて、幻想郷じゃあ中々起きない珍事だよ。
私、ロンさん、ハーマイオニーさんの三人は黙々と宿題を片付けていた。さっきまではハリーさんも居たんだけれど、昼間にスネイプ先生に没収された『クディッチ
宿題は…まあ、ほとんど終わっていたからあまりやることがないんだけど、ハリーさんとロンさんは案の定まだ終わっていないようで分からないところを二人で教えるなどしていた。まあ今ハリーさんいないんだけどね。
スネイプ先生も結構理不尽だよねぇ。外で図書室の本を読んではいけないなんて、少なくとも私は聞いたことがないよ。ハリーさんはクィディッチの試合で頭がいっぱいだから、少しでも気を紛らわせようと必死なのに。
あっハリーさん帰ってきた。
「おかえりなさい。本は返してもらえましたか?」
…何かあったんだろうか。本は持っていないし、なぜか息切れしている。全力で走って帰ってきたのかな?
「なにかありましたか?」
「……はぁ、はぁ…ふう。…ついさっきまで僕は職員室の目の前にいたんだ。中に入って本を返してもらうためにノックをしたんだけど、誰からも返事がない。そこで少しだけドアを開けて中を覗いてみたんだけど、中でスネイプが血だらけの足に包帯を巻いていた。その時スネイプがなんて言ったと思う?」
「なんて言ったんだ?」
「『いまいましいヤツだ。三つの頭に同時に注意するなんて出来るか?』って!」
三つの頭?
それってもしかしなくてもあのケルベロスだよね。つまり、ハリーさんが読んでいた本を没収するときも辛そうにしていたあの足は、ケルベロスに噛まれたからそうなったってことになる。…スネイプ先生がケルベロスに噛まれる理由が見当たらないけど。
「分かるだろう?つまり、ハロウィーンの夜にトロールを入れて、その時にあの三頭犬が守っているものを取ろうとしたんだ。僕たちが見たのはそこへ行く途中だったんだ!」
…あれ?そういえばなんでハリーさんは三頭犬のことを知ってるんだろう
「あの…私にはよく分からないのですが…」
分からないことは人に聞く、鉄則よね。
「あ、そうか。ヨーセイは知らないよね。僕、ロン、ハーマイオニー、それとネビルの4人はあの四階右側の『禁じられた廊下』に入ったことがあるんだ」
…えっ
「そこには頭が三つもある犬が何かを守っていたんだよ。それと、ハーマイオニーを助けに行った途中でスネイプだけ別の場所に向かっていたんだ。その時に『禁じられた廊下』に行って、その時に噛まれたんじゃないかって思ったんだよ」
「違う、そんなはずないわ」
ハーマイオニーさんが反論していたけどそんなことはこの際置いておこう。
……あの夜の探索は完全に無駄足だったのね…。
ハリーさんがちょっとでも『禁じられた廊下』のことを言ってくれたら、あの夜の探索もその後の減点も起きなかったじゃないの…
「はぁ…」
「ん?どうしたの?」
「いえ、無力感に苛まれているだけですよ」
「…?まぁ、僕はハリーの意見に賛成だな。スネイプならやりかねない」
…うーん、無駄足だったことはひとまず棚に上げておいて、スネイプ先生が何かを取ろうとしているとハリーさんとロンさんは考えてるのか。
どうなんだろうか。私がその場にいたわけじゃないし、ハリーさんの見たものを私はほとんど見ていないわけで、判断のしようがないよ。
次の日、ハリーさん的にはクィディッチ初陣の日なんだけど、私としてはそこまで興味はないかな。
まあスポーツ観戦だし、そういうのは楽しみだけどね。ハリーさんが朝ごはんも喉を通らないのはある意味他人事なわけでして。
「何を緊張してるんですか?いつも通りのプレーをするだけですよ」
「そうは言うけどね…」
「朝食は食べたほうがいいんじゃないですか?聞くところによると、シーカーは真っ先に狙われるとか」
あぁ、このソーセージ美味そうだなぁ。ケチャップは横に少しだけ出しといて、マスタードはタップリがいいよね。
…ハリーさんがこっちを微妙な表情で眺めてくる。
「いいよな。ヨーセイは気楽で」
「はい、気楽ですよ。私がやるわけではないですから。…思いつめたところで結果は何も変わりませんよ、なるようになります」
「…まあ、がんばるよ」
時間は進んで観客席。
最上段の辺りに座ってクィディッチが始まるのを待ってるよ。
後ろには『ポッターを大統領に』と書かれた大きな旗が掲げらている。装飾も頑張っていて、絵はハリーさんのルームメイトのディーンさんが、その絵を光るようにハーマイオニーさんと私が魔法をかけたよ。結構難しくてほとんどハーマイオニーさんがやってしまったけどね。
あっ選手が出てきた、もう試合が始まるのね。
対戦カードはグリフィンドールとスリザリン。いわゆる因縁の対決だ。
フーチ先生の笛が鳴り、試合が始まった。
目の前で繰り広げられる熱い攻防。目の前でボールを取り合う空中戦が行われているのはかなりの迫力があるね。これはファンが多いわけだ。
グリフィンドールの人が実況をしているのを聞きながら試合を見るってのも中々いいねぇ。
たしか…あのクアッフルってボールを入れたら10点で、スニッチっていう特別なボールを取ったら150点を加えて試合終了だったかな。スニッチは大量得点と試合終了を兼ねるとても重要なボールだし、それを狙うシーカーが狙われるのも当然ってわけだね。今はまだスニッチが見つかってないから、ハリーさんは高い場所で試合に巻き込まれないようにしている。
「ちょいと詰めてくれや」
あ、ハグリットさんだ。ハリーさんを見に来たのかな。
席を詰めて座れる空間を作ってあげた。
「やっぱり観客の中で見るのはまた違うのでな。まだスニッチは現れないか?」
「まだだよ。今のところハリーがすることはあまりないね」
とロンさん。
試合観戦に戻ろう……あれ?
あの金に光ってるのってスニッチじゃない?
「ロンさん。あの金に光ってるのはスニッチですか?」
「ん?……うわ、ほんとだスニッチだ!」
選手を初め、徐々に見つけた人が多くなり観客席がザワザワし始めた。ハリーさんとスリザリンのシーカーがスニッチを取りに向かう。
少しだけハリーさんのがスピードが速そうだね。これは決まったかな……あらら。
スリザリンの人に妨害されて、ハリーさんが危うく落ちそうになってる。
これは中々危ないねぇ。グリフィンドールの寮生も口々に反則を叫んでるけど、妨害をした人は厳重注意に留まった。
ごたごたしたけど試合続行。スニッチはどこかに行ってしまって、また探すところからの再開だ。
…あれ?ハリーさんの動きがおかしい。
なんか箒が暴れているよね。今にも振り落とされそうになっている。
「ハリーに限って、箒のコントロールを失うなんてそんなこたぁ…」
ハグリッドさんがぶつぶつ言っている。
「箒のコントロールを失う以外でああいう風になることはありますか?」
「箒に悪さをするなんて、強力な闇の魔術以外できんよ。ぶつかったやつだって、生徒にはニンバス2000に手出しなんぞできん」
…ふぅん。闇の魔術ねぇ。
観客席の、教員が固まっているあたりを見渡す。
……あぁビンゴだ。スネイプ先生がなんかぶつぶつ言ってるし、すっごいハリーさんをガン見してる。
確か、かける対象をしっかり目でとらえることが呪いのコツだったような気がするし、ほとんど確定かな。
「みなさん、向こう側の観客席のスネイプ先生が見えますか?」
ハーマイオニーさんも同じことを考えていたらしく、すぐに双眼鏡をハグリッドから奪い取り、確認する。
「…間違いないわ。スネイプが呪いをかけている」
「どうすりゃいいんだ?」
「私に任せて」
言うなり、ハーマイオニーさんが向こう側の席に向かった。
まあ、何とかしてくれるだろう、優秀だし。
…ん?クィレル先生もハリーさんをガン見してる、こっちも鬼気迫る表情だ。
っと思ったらハーマイオニーさんがなぎ倒したよ。うわぁかわいそう、転げ落ちてるじゃないの。
…あ、スネイプ先生のローブに火がついてる。ハーマイオニーさんも中々やりますなぁ。
「…そういえば、ヨーセイはなんでそんなに向こう側の状況が見えてるの?」
「えっ?普通に見てるだけですけど」
「まじかよ。とんでもない視力だな」
まあ大雑把に見えるだけだけどね。弾幕ごっこは視力もそれなりに大事。
箒が正常になったハリーさんは途端にスニッチめがけて急降下。スニッチを飲み込んで試合終了、グリフィンドールが勝ったよ。飲み込むなんて器用なことするよね。
ところ変わってここはハグリッドさんの小屋。私とハリーさん、ロンさん、ハーマイオニーさんは濃い紅茶をいれてもらっている。
…んー、美味しいんだけど、私が入れたほうがおいしいかな。
「ハグリッドさん、次来たときは私がお茶を淹れてもいいですか?お礼がしたいんです」
「あぁ、いいぞ。いつでも大歓迎だ」
「ヨーセイって紅茶淹れれるの?」
ハーマイオニーさんが聞いてくる。
「まぁ、少しだけですが習っていました」
「イメージ通りだよな。ヨーセイって大人っぽいし、どこかのお嬢様みたいだよ」
「ふふっ、別にそんなことはありませんよ?」
会話は楽しいけど、この優等生のメッキが剥がれないようにしないとなぁ。
外面は大事。内と外は明確に区別しないとね。
話は箒の事にシフトしていく。
ロンさんとハーマイオニーさんがハリーさんに試合中のことについて説明している。
スネイプがガン見してたこととかぶつぶつ呟いていたこと、それを止めたら途端に箒がもとに戻ったことなんかを話している間、私は紅茶を飲んでいた。これはこれで美味しいからね、仕方ないね。
「バカな、なんでスネイプがそんなことをする必要があるんだ」
「…僕たちスネイプについて知っていることがあるんだ。ハロウィーンの日に三頭犬の裏をかいて、足を噛まれたんだよ」
「なんでフラッフィーを知ってるんだ?」
あ、あのケルベロス『フラッフィー』って言うんだ。かわいい名前してんじゃん。
「フラッフィー?」
「そう、あいつの名前だ。俺がダンブルドアに貸したんだ。守るため……」
ふむ、これで中の物を守っていることは確定かな。中から出さないようにしているってことはなくなった。
「何を?」
ハリーさん興味深々だね。
「もう、これ以上聞かんでくれ。重大秘密なんだ」
「だけど、スネイプは盗もうとしたんだよ」
「バカな、スネイプはホグワーツの教師だ。そんなことするわけなかろう」
「ならなんでスネイプはハリーを殺そうとしたの?呪いをかけるときは、じーっと目をそらさずに見続けるの。スネイプは瞬き一つしなかったわ。ヨーセイも見たんでしょう?」
「え?あぁ、はい。見ましたよ」
急に話題を振ってこられたらびっくりしちゃうじゃないのよ。
紅茶に集中したいなって。
「お前さんらは間違っとる!スネイプは生徒を殺そうとしたりはせん。いいか、よく聞けよ。あの犬も、あの犬が守っている物のことも忘れるんだ。あれはダンブルドア先生とニコラス・フラメルの……」
ふぅーん
「ニコラス・フラメルさんが関係してるんですね?情報ありがとうございました」
ハグリッドさんがしまったって顔してる。ふふん、私の耳はごまかせないのです。
ハグリッドさんの小屋から帰り際、どうやってニコラス・フラメルのことを調べるかを相談した。
「やっぱり定番は図書室よね。ひたすら本を読んで調べるしかないわ」
「大変だけどそれしかない」
…アリスさん知ってそうだけどね、ニコラス・フラメルのこと。
「あの、私に少しあてがあるんですけど、それで分からなければ本で調べるってことにしませんか?」
「そうなの?どうやるのさ」
ロンさんが聞いてくる。
「いえ、知ってそうな人に心当たりがあるので、まずは聞き込みかなと」
「…じゃあそれは私とヨーセイがやっておくわ。ハリーとロンは先に調べ始めておいて」
いや、それは困るんだけど。アリスさんのことはまだ誰にも言っていないのに。
「…私一人でも十分ですよ?」
「いえ、一人よりも二人の方がミスを減らせるわ。人数もきれいだし、こっちの方が無難だと思う」
「そうだね。上手く人数も分けれたし、手分けして探そう」
えー…どうしよう、アリスさんのこと。一応隠してたんだけどなぁ。
……もういっそのこと、ハーマイオニーさんと会わせてみようかな。ハーマイオニーさんだけなら知っていても問題はない…かもしれないし。
「では明後日の夜にしましょうか。予定を空けておいてくださいね」
「…ん?まぁ、分かったわ」
アリスさんビックリしそうだなぁ。明後日の夜がちょっとだけ楽しみになってきたよ。
そんな感じで第九話でした
話の展開が遅いですかね…?
これでもかなり詰め込んだつもりなんですが中々大変なもので、勝手に間延びしてしまいます
何とかしたいんですが、何とかできそうもないのがなんともねぇ…
感想ご意見、がしがし待ってます
どんな感想も楽しく、真剣に読んでいます!
ではこの辺で