ハリーポッターと妖精の翼   作:ファルドゥン

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またちらっとランキングに載っていたようですね。
こんな何とも言えない小説を評価してくださった方には心から感謝いたします!



ではどうぞ


第十四話 一年の終わり

ダンブルドア先生が付いた時にはもうほとんど事は済んでいたらしい。

驚いたことにスネイプ先生は白で、クィレルが真っ黒だった。

いや確かにクィレルも思い返してみれば怪しい部分あったけどさ、スネイプ先生ってなんで潔白なのにあんなに犯人っぽかったのよ…

怪しさマックスだったから、逆に裏切られた気分ですわ。

 

兎も角ハリーさんはクィレルとの闘いに勝ったようだったけど、今は医務室でぐっすりスヤスヤ、もう三日も寝ている。

あの夜から向こう普段の日常は何処へやら、とっても騒がしい日々だった。

というのもどこからともなく、あの夜に何があったのかということがホグワーツ全体に知れ渡ったのだ。

どう考えてもあの事件は『秘密』のことだろうに、フレッドさんとジョージさんに言わせてみれば

 

「『秘密』なんて誰でも知ってるのとおんなじ意味さ」

 

だそうで。

いろんな人があの夜何があったのかの詳細を聞きに来るんだけど、当然全部適当にあしらったよ。正直言って見ず知らずの生徒から話しかけられるのは勘弁願いたいなって。

 

でもやっぱりみんなハリーさんの話を聞きたがっているし、私だって一体中で何があったのかを知りたい。

ハリーさんの注目度はうなぎ上りで、いろんな人がお見舞いの品を贈ったりしていた。中でも一番だったのはフレッドさんとジョージさんが贈ったトイレの便座だね。ついにやっちゃったかぁあの二人。ホント尊敬はしないわ、すごいけど。

 

 

今私たちいつもの三人はハリーさんの目が覚めたとの話を聞いて医務室の前まで来ている。

ハリーさんは絶対安静だけど、五分だけならと面会を許された。

中に入るとハリーさんはベッドの上で体を起こしてこちらを見ていた。死にそうな顔をしてるかと思いきやそこまでは体調も悪くなさそうだ、一安心。

 

「ハリー!」

 

ハーマイオニーさん、抱きしめようとするのは見ているこっちが恥ずかしくなるんで止めてもらえませんかね。

 

「ハリーさん、思っていたよりは元気そうで何よりです」

 

「頭はまだ酷く痛むんだけどね」

 

「私たち本当に心配したのよ…」

 

「学校中がこの話でもちきりさ。本当は何があったの?」

 

ハリーさんの話は本当にすごかった。

鏡のことに賢者の石、そしてヴォルデモートの事。どれもがその辺に落ちているような噂話をはるかに超える面白い話だったね。

 

「君たちはあれからどうしたんだい?」

 

「私とハーマイオニーさん二人でチェスの部屋に戻ってから、ハーマイオニーさんはダンブルドア先生に連絡するためにフクロウ小屋へ、私はロンさんを見守っていました」

 

「フクロウ小屋に向かう途中、玄関ホールでダンブルドアにあったの。ハリーのことを伝えたら、矢のような速さで四階にかけていったわ」

 

「それから先は、どこからともなく広まった噂話が本当かどうかを聞きに来る生徒をあしらいながら今に至るってわけさ」

 

「明日は学年末パーティーですよ、ハリーさんも元気になってください。寮杯はスリザリンで決まりましたが、料理は食べられます。ホグワーツのご飯は美味しいですからね、期待も膨らみます!」

 

「もう15分も経ちましたよ。部屋から出なさい」

 

あらほんと、もうこんなに時間が経っていたのか。

 

「ではハリーさん、また明日」

 

「うん、また明日パーティーで」

 

 

翌日、つまりは学年度末パーティーの日だね。

結局グリフィンドールが寮杯を取ることはなく、スリザリンが寮杯を獲得したけど、ご飯はみーんな平等にあるから私としてはなんの問題もないね!

正直なところグリフィンドールが寮杯を取れなかった原因の内の一つには私の30点減点も入ってるんだけど…うん、隅っこで静かにしておこう。

 

パーティーが始まる直前にハリーさんが入ってきた。

途端にざわつきだす生徒たちからの視線から逃げるように私とロンさんの間に座った。

面白いから茶化してやろっと。

 

「ハリーさん大人気ですね。ほら、みんながあなたのことを見たがってますよ」

 

「言わないで。すごく居心地が悪いんだ」

 

…ほんとにあんまり余裕なさそうだね、そっとしておこう。

それにそろそろパーティーも始まりそうだ。ダンブルドア先生が立ち上がったし。

 

「また一年が過ぎた!ここでは寮対抗杯の表彰を行うことになっとる。グリフィンドール282点、ハッフルパフ352点、レイブンクロー426点、そしてスリザリン472点」

 

スリザリンのテーブルが沸き立つ。マルフォイさんもかなり嬉しそうだ。

 

「よしよし、スリザリンよくやった。しかし、つい最近の出来事も勘定に入れねばなるまい」

 

途端に静かになるスリザリンのテーブル。最近の出来事って考えなくてもアレだよねぇ。

 

「駆け込みで点数を与える生徒が何人かいる。まずはヨーセイ・ダイ」

 

うーん、私なんかやったっけ?

思い返してみれば笛を吹いただけだったような…

 

「その知識力とあくなき探求心、そして自ら率先して司令塔を買って出る決断力を称え、グリフィンドールに30点を与える」

 

あぁそういう感じね。一応ハリーさんたちとフラッフィーのところで別れるまでは道を提案したり、部屋に入ってからの動き方を相談したりしていたからそこを評価してくれたってわけだ。

あくなき探求心ってのは置いとくにしても、これで失敗も帳消しってことだね。

その辺はきっとダンブルドア先生が気を回してくれたんだろう。感謝ですね。

盛り上がるグリフィンドール席。そりゃいきなり30点も増えたらねぇ。

 

「次にロン・ウィーズリー。ここ何年かで最高のチェスゲームを見せてくれた。そのことを称え、グリフィンドールに50点を与える」

 

おお、50点か。でも実際に攻略したんだから当然か。

沸き立つグリフィンドール席。監督生のパーシーさんだってロンさんを自慢することに余念がない感じ。

 

「3番目は…ハーマイオニー・グレンジャー。炎に囲まれながらも冷静な論理を用いて対処したことを称え、グリフィンドールに50点を与える」

 

とたんに顔を腕にうずめるハーマイオニーさん。うれし泣きかな…背中でも撫でておこう。

グリフィンドール生があちこちで狂喜乱舞してる。たしかに130点も増えたら嬉しいのは分かるけどね。

 

「4番目はハリー・ポッター。…その完璧な精神力と並外れた勇気を称え、グリフィンドールに60点を与える」

 

響き渡る大騒音。グリフィンドールはお祭り騒ぎだ

なんせ、これでスリザリンと同点だ。少なくとも寮杯を持っていかれるわけではなくなったというわけだ。

 

「勇気にもいろいろある。敵に立ち向かっていくには勇気がいる。しかし、友人に対して立ち向かっていくことも、同じくらい勇気がいることじゃ。そこで。わしはネビル・ロングボトムに10点を与えたい」

 

その時、歓声という名の大爆発が起こった。あのネビルさんが点を稼ぎ、しかもその点でグリフィンドールの優勝が決まったなんて、まるで夢みたい!

 

「したがって。飾りつけをちょいと変えねばのう」

 

先生が手を叩くと、次の瞬間スリザリンの垂れ幕が深紅の色に変わっていった。

同点で止まるかと思ったけど、とにかく今日はとってもめでたいね!

今日は禁じられた部屋を一人で探索に行った時よりも、雪合戦よりも、あの夜だって超えて最高の日になりそうだ!

 

 

 

 

その後、テストの点が発表されたりしたけど特に何事もなくホグワーツ特急で帰る日になった。

テストの点はやっぱり魔法史以外は概ね良好って感じだった。魔法史は忘れる。

他のお三方もテストは意外といい点が取れたようだ。特にハーマイオニーさんなんか学年トップだったしね。

 

ホグワーツ特急に乗り込んで楽しくおしゃべりしてると時間なんてすぐに経ってしまうもので、もう周りの風景はマグルのそれだった。

マントを脱ぎ、着慣れた服装に戻る。あーやっぱり落ち着くわー。

 

プラットホームに降りる。アリスさんが待っていてくれるはずなんだけど…今は見当たらないかな。

 

「夏休みに3人とも家に泊まりに来てよ。ふくろう便を送るよ」

 

「いいですねぇ。届き次第、お返事書きますね」

 

「ありがとう。僕も楽しみが一つくらいなくっちゃね…」

 

 

あっアリスさんだ。遠くの方ですっごい私を探してる。

 

「アリスさぁーーん!」

 

大きく手を振ると、どうやらこちらに気付いたようだ。

 

 

「では私はこの辺で失礼します。ロンさんの親御さんにお菓子のことなんかよろしく言っといてくださいね。では、また夏休み中にでも」

 

「バイバイ、ヨーセイ」

 

 

 

「探したわよ。ホントに人が多いから大変だったわ…」

 

「まあ、会えたのですし、いいじゃないですか」

 

「…それもそうね、お疲れさま。ホグワーツの一年はどうだったかしら?」

 

「思い返してみれば一瞬でしたね。学ぶことも多かったですよ」

 

「それはよかった。知識を付けることは悪いことじゃないわ」

 

「そうですね。図書室の本はどれも暇つぶしに最適でしたよ!」

 

「とりあえず、積もる話は帰ってからにしましょうか。大妖精だって長く友達に会ってないでしょう?」

 

「そうですね。チルノちゃん達、元気にしてるかなぁ」

 

「とにかく、今は私たちの居場所に帰りましょう」

 

私は、幻想郷にふくろう便は届かないという事実を忘れたままに帰路につくのでしたとさ。

 

 




はい、14話でした

これで賢者の石編はとりあえず終了ですね
なんだかんだこれで一つの区切りは着いたので、まずは一安心です


今回は残っている部分が部分だったので文字数もアッサリ気味です
自分としてはWEB小説はこっさりが好きですが、今回くらいの分量でもまあいいでしょう


次回から個人的に一番好きな秘密の部屋ですが、幻想郷での話を一話くらい入れるかもしれません
また展開を考えたり、原作を読んだりするために、多少お時間いただくかもしれません
出来る限り安定して更新はしていきたいですが、そのあたりは自分の脳みそにでも期待しておきます


感想、ご意見、評価、いつでもどんな内容でも待っています!
一つの感想が次に頑張る原動力になります!


ではこのへんで
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