本当は昨日書ききるつもりだったのですが…
仕方がないので朝起きてから書ききりました
どーぞ
「食事時に来てしまい、申し訳ありません…」
「いいのよぉそんなの気にしないで。こっちこそお菓子をこんなに頂いてもいいのかしら?」
「本当はハリーさんの分とハーマイオニーさんの分もあったんですが、まだ来ていないようなので。それならまた改めて作った方がいいのでそれは差し上げますよ」
「本当に嬉しいわ!後でお茶と一緒に頂きましょう…あぁそうそう、我が家の朝食はどうだったかしら?」
「とても美味しかったです!」
「それは良かったわぁ急だったから上手くできたか心配だったのよ。とりあえず今から部屋に案内するわね」
朝食時に来てしまったけれど、ロンさん家族はとても暖かく迎えてくれた。
すぐに私の分の朝食も用意されて、みんなで朝ごはんを食べる流れになった。
メニューはオーソドックスなザ・朝食って感じで目玉焼きにウインナー、それとトーストだった…けどすごい量だったね…
まさか目玉焼きを一度に三つも食べることになるとは思わなかったけど、なんとか食べ終えて現在、階段を昇って部屋を目指してるというわけです。
「ヨーセイが泊まれる部屋となると…ジニー!ちょっと出てきなさい!」
しばらくして三つめの踊り場の扉からガチャリと音がして中から女の子が出てきた。
ロンさん家族の例に漏れず、髪は赤色で、そばかすが顔についている。
「ジニー。今日からしばらくの間ヨーセイが同じ部屋で寝てもらうけれどいいかしら?」
しばらく考えるそぶりを見せて、こくりと頷く。
「じゃあこの部屋を使ってね。ジニーと仲良くしてやってちょうだい」
そう言っておばさんは階段を降りていった。
荷物を置かせてもらいたいけど、とりあえず…
「大妖精といいます。ロンさんの同級生でご招待いただきました。しばらくの間よろしくお願いします」
「ジニー、ジニー・ウィーズリーです」
まずは自己紹介。挨拶は大切だからね。
「とりあえず荷物を置かせてもらってもいいですか?見てのとおり、結構な量でして」
「そうですね…部屋に入って右側なら使ってもいいですよ」
言われるがままに部屋に入る。
…うん、これくらいスペースがあれば荷物も置けそうだ。
せっせと荷物の荷解きをしている私をジニーさんがずっと見つめてくる。
なんで見つめてくるんだろうか…意味もなく緊張してみたりして。
時たま話したそうなそぶりをしてるし、単にタイミングを計ってるだけかな?
…よし。あえて私から行こう
「何か用ですか?私で良ければお答えしますが」
「ふぇ?あーっいえ、そういうわけじゃないんですけど…」
ふむ、なーんとなく話しづらそうにしている。
あーもしかして…
「…あの、話しづらいようでしたら砕けた口調で大丈夫ですよ?私のは殆ど癖みたいなものですし、合わせる必要はないです」
「…そう?じゃあいつも通り話させてもらうわ…実は、聞きたいことがあるの。あなたってロンと同級生ということは…ハリーポッターとも?」
あーなるほど。ハリーさんか。
確かに、外から話を聞いてる分にはとんでもないヒーローだし。
…あ、なんかこのやり取り懐かしいな。
確かロンさんと初めて会った時もハリーさんの話題が最初だったっけ。
「はい、ハリーさんとは仲良くさせていただいてますよ」
「やっぱり!ハリーポッターのこと、普段の感じとか私に教えてほしいの!」
「いいですよ。そうですねー、私とハリーさんの出会いはキングスクロス駅のホームでした…」
それから、私たちはハリーさんという共通の話題から、お友達になったよ。
こんな話題でも共通の話が出来るってことはやっぱり重要だね。
聞いてると、ジニーさんは相当ハリーさんにお熱っぽいことが分かるね。どことなく話しているときのテンションも高いし。
ホントにいろんな人から好かれてるなぁー…
「………それで私が追いついた時にはすでにロンさんが倒れていて、私たちは申し訳なく思いながらも床に寝かせて先に進んだわけです」
「ここからが気になるわ…!ここまでの話はロンにも聞いていたからなんとなく知っていたけど、ここからは詳しくは知らないのよね」
「と言っても、私も途中までしかご一緒してないんですけどね……あら、もうこんな時間ですか」
「えっ…うわホントだ。もうお昼じゃない」
「私は下に降りてお昼ご飯の準備の手伝いでもしようかと思うのですが、ジニーさんはどうしますか?」
「私も降りるわ」
「ごちそうさまでした~…」
あの量の料理…食べるのも大変だけど作るのも大変だね…
これを毎日三食作ってるロンさんのお母さんは実はとんでもない人なんじゃないかって。
兎も角、これでお昼ご飯も済んだわけだ。さて…これから何しようかな?
「あっヨーセイ!これから一緒に家の外に来てくれないか?見せたいもんがあるんだ」
「?はい、いいですよ。行きましょう」
うーん、一体何だろうか?
まぁロンさんがわざわざ見せたいものってことは、よっぽど凄いか、それかクィディッチチームの何かかな?
「こっちだよ。このガレージの中さ」
ロンさんがガレージをガラガラと開けた先には…
「……車ですか?」
「あぁそうさ。それも空を飛ぶことが出来る魔法の車だ、パパのだけど」
えっこの車空飛ぶの?
飛ぶとしたらかなり大掛かりな魔法道具だねこれ。
「でもなぜこれを私に見せたんですか?」
「実はハリーに手紙を送っても連絡が帰ってこないんだ。ヨーセイとハリーの二人から連絡が来なかったから、もしかしてエロールのせいかと思ってたんだけどヨーセイからは連絡来たし、なおのことハリーが心配だ」
「エロールとは?」
「うちのふくろうさ、もうあいつは化石だけど。とにかくもうしばらく待ってみて、連絡が無いようならこれで迎えに行くつもりなんだ」
「…確かにお泊りをあれだけ楽しみにしていたハリーさんが一つも手紙を返さないのは、むしろ何かあって返せないと考えた方が自然ですね、私も手伝いますよ」
「良かった!実はフレッドとジョージにも手伝いを頼んでるんだ。四人もいれば何かあったときにも安心だ!」
「いや、まぁ何もない方がいいんですけどね」
手紙の返事が来ない…うーん、どう考えても誰かが妨害してるとしか思えませんね…
あのハリーさんのことだから、ただめんどくさくて返してないとかはありえないと言い切れますし、ハリーさんのおじさんが全部止めてるんじゃないかなぁ。
何にしろ、何事もないのが一番なんだけど…
あれから数日後、事態が急変する。
ロンさんのお父さんの仕事場で、ハリーさんがマグルの前で魔法を使ったっていう公式警告状を受けたらしい。
マグルの前で魔法を使えないということは、当然ハリーさんも分かっていたはずで、それでも使ったということは…
「まずいことになってそうだな…三日後にパパが仕事で夜いないし、行くならそこだろうな」
「そうですね、私も心配です…」
「大丈夫さ。この車で空をひとっ跳び、囚われのお姫さまを助け出すだけだろ?」
「人数も多いし何とでもなる。心配いらないよ」
「そうですねー…では当日は、寝静まった後にガレージで落ち合いましょう」
三日たって真夜中です
皆が寝静まった頃、私たちのハリーさん救出作戦が始まる。
とりあえず、ジニーさんが寝ていることを確認……うん、ぐっすりだね。
静かにドアを抜け、ガレージに向かう。
行ってみるとすでにもうみんな来て準備をしていた。どうやら私が最後っぽいね。
「すみません、待ちましたか?」
「いや、僕らも今来たところ」
「起動まで少しかかるから、待っててくれ」
しばらくのち、車がけたたましいエンジン音を響かせはじめた。
魔法の車なのにエンジンなんだね…よく分かんない。
「とりあえず飛んでからハリーの家に方向転換する。あとは一直線だ」
「動かすぞ。しっかりつかまれ!」
途端、急加速して空中に浮き上がった。
四人を乗せた魔法の車は凄いスピードで夜空を駆け抜けていく。
「…これ、すっごいですね!うわぁ景色が後ろに流れていく!」
「パパが改造した車だしな、そう時間はかかんないよ」
しばらくすると民家が目立つようになってきた。
たしかハリーさんの家は…プリベット通りの4番地だったかな?
「あ~…多分あの家だ。これからどうする?」
「…!よく見て!あの窓の向こうにハリーがいる!」
「車を寄せて窓を叩くのが安定ですかね?」
「とりあえず気付いてもらうか」
ロンさんが窓を叩くとほどなくしてハリーさんも気付いたようだ。
鉄格子を上手くすり抜けて窓を開けてくれた。
「ロン!それにヨーセイも!」
「こんばんはハリーさん。元気だったらいいんですけど…」
「一体全体何があったんだい?手紙を一ダースほど出しても全然返信がないじゃないか。しかもパパからハリーが警告状を受けたって聞くし」
「僕は魔法を使ってない…けど、なんでそのことを君のパパは知ってるんだろう?」
「ロンさんのお父さんは魔法省のお勤めらしいですよ。とにかく、ハリーさんを助けに来ました」
「どうやって?君たちも魔法はつかえないだろう?」
「そんな必要ないぞ。これを鉄格子に巻き付けるんだ」
フレッドさんがロープをハリーに投げる。
結局何かあったときは車の力で突破することにしたんだよね。
最悪私の弾幕でもいいんだけど、さすがに音が凄いからやめた方がいいってことになった。
あっ、ハリーさんがロープを巻き付け終わったみたい。
フレッドさんがアクセルを踏み込んで、鉄格子を思い切り引っ張ると、バキっと音がして鉄格子が外れた。
車の位置を調整してハリーさんが乗りやすいように合わせる。
「乗ってください」
「だけど、僕の杖とかが…階段下の物置にあるんだけど鍵がかけられてるから部屋から出れないんだ…」
「任せとけ」
ジョージさんがハリーさんの部屋にそろりと入る。
どうするつもりなんだろうか……あ、ヘアピンを鍵穴にねじ込んだ。
うわぁ…無駄にすごい…
「マグルの技もバカに出来ないよな。知ってて損はないぜ」
「僕たちがトランクを運び出すから、ハリーは必要なものを片っ端からロンに渡してくれ」
「私もトランク手伝いますね」
階段下の階段も鍵がかかってたけど難なく突破してトランクを運び出す。
…あの鍵開け、便利そうだなぁ…あとで教えてもらえないかなぁ。
とにかくやたら重いトランクを車の中に積み込んだ。
「オーケー、行こうぜ」
「……忘れ物はないですか?しばらく帰れませんよ」
「…!ヘドウィグを忘れていた!」
「しっかりしてくださいよ。急がないとご家族さんが起きてしまいます」
「…うん。もう大丈夫。行こう」
全員が乗り込んだのを確認して、車は月に向かって急上昇した。
「作戦大成功だな!」
「あぁ!自由だ!ヘドウィグも放してやろう、ずーっと羽を伸ばしてないんだ」
…ふぅ、無事に成功してよかったなぁ。
特に問題なく救出できたし、後はロンさんの家に帰るだけだ。
なぜ手紙が届かなかったのかとか聞きたいことはあるけれど、少しくらいは気持ちよさそうに飛ぶヘドウィグを眺めながら余韻に浸ってもいいよね。
夜風が気持ちいい、良く晴れた夜だった。
はい、十七話でした。
大ちゃんはハリーが来る少し前から来ていたので、今回救出に同行したって感じです。
まぁいても居なくても成功はするんですが、単純に人手が増えるんでダドリー家族が起きるよりも早く助けられてますね。
あとヘドウィグを忘れていることにも気づかせてます。
大ちゃんは面倒見がいい感じ。
感想、ご意見、評価などなど、いーっぱい待ってます!
ではこの辺で