【3人称side】
アーシアを無事に助け出し、神殿から出ようとした絶斗たち。だが、突如として彼らを眩い光が襲った。目も空けてられないほどの光が収まると、助けたばかりのアーシアが消え去っていた。突然のことに唖然とする絶斗たち。消えたアーシアを探そうと辺りを見回す絶斗たちの前に1人の悪魔が降り立った
シ「お初にお目にかかる、私の名はシャルバ・ベルゼブブ。偉大なる真の魔王、ベルゼブブの血を引く正統なる後継者だ」
茶色の肩まである髪に黒い貴族風の服とマントをつけた男が鋭い目つきで絶斗たちを睨んでいた
絶「(彼が2人目の旧魔王に連なるの悪魔。蒼枒さんからしたら雑魚にも満たないレベルだが・・・)」
絶斗たちは旧魔王だと分かるとすぐに戦闘態勢に入った。そのなかで絶斗はシャルバと己との力の差を感じ取っていた。相手は自分よりも上であると
デ「シ、シャルバ!助けてくれ!僕はまだ負けていない!旧魔王と現魔王が手を組めば絶対に勝て
「目障りだ」ガッ・・・!?」
ディオドラが這いずりながらシャルバに縋りつく。助けを求めるディオドラに対しシャルバは手から光を放ち、ディオドラの胸を貫いた
シ「あれだけ手を貸し、オーフィスの『蛇』まで与えたというのに結果を残せぬとは。所詮は紛い物の一族よ、もはや生きる価値すらない。散れ、愚か者」
デ「いやだ。僕は、死にたくない・・・ああああああああああああっ!!!」
もはや動く元もできないディオドラにシャルバはにやりと笑いながら更に光を放つ。ディオドラは恐怖に震え、断末魔をあげながら塵も残さずに消滅した。そしてシャルバは次の目標へと視線を向けた
シ「さて、サーゼクスの妹君。突然だが貴公には死んでいただきたい。理由は・・・言わなくても分かるだろう?」
リ「現魔王への復讐でしょう? 分かりやすくて反吐がでるわ」
シ「そうだ。私たち真の血族が、貴公ら現魔王の血族に『旧』などと言われるのは不愉快極まりないのだ。貴様らはこの先にある私達が築き上げる悪魔の世界には不要な存在なのでね」
シャルバは嘆息した
シ「だが、今回の作戦はこれで終了。私たちの負けだ。まさか、神滅具のなかでも中堅クラスの
絶「その前に。アーシアをどこへやったか知らないか?」
シ「まぁ、良いだろう。教えてやる。あの娘は次元の狭間に飛ばしておいた。やがて「無」の力に当てられて消滅するだろう」
オカ研が怒りをあらわにした。リアスは激昂し全身に紅いオーラを迸らせ、朱乃さんも顔を怒りに歪め、雷光を身にまとい始めた。祐斗は
絶「(やばいな。サポートしきれるか?これ)」
ゼ「(怒りに飲まれている。これでは勝てる相手も勝てなくなる。このままでは誰か欠けるかもしれないな)」
だがその中でも冷静な者がいた。仲間意識を持たない絶斗とゼノヴィアの2人は冷静に相手を見据え、それぞれの得物を構えていた。だが彼らをよそにイッセーがおぼつかない足取りでふらふらと絶斗たちの前に出て来た
イ「アーシア?どこに行ったんだよ?ほら、帰るぞ?家に帰るんだ。父さん母さんも待ってる。か、隠れていたら、帰れないじゃないか。ハハハ、アーシアはお茶目さんだなぁ」
イッセーは今にも倒れそうな足取りで歩き続けながらアーシアさんを探して辺りを見渡す。その光景は余りにも痛ましく、見ていられる様なものではなかった。朱乃が顔を背けて静かに涙を流し祐斗がこみあげてくるものを何とか抑えようとしていた。ギャスパーは嗚咽を漏らし、リアスはそんなイッセーを優しく抱きしめた。そんな中、三途の川まで行ったことのある2人はアーシアの行方を考えていた
絶「(次元の狭間に飛ばされたとして魂はどうなるんだろうか?死んだら各地方の地獄や冥界に行くと聞いたが・・・)」
ゼ「(日本には死者が現世に帰ってくるというお盆なるものがあると聞いたが・・・アーシアも帰ってくるんだろうか?)」
死を経験したものたちはやはりどこかズレていた
シ「惨めなものだな、下劣なる転生悪魔に汚物同然のドラゴン。あの娘は次元の彼方に消えていった、既にその身も消失しているだろう。改めて言おう。死んだんだよ、あの娘は」
シャルバの無慈悲なその一言に反応して、イッセーはシャルバを無表情でじっと見つめ続けた。その姿はどこか異様で、イッセーはリアスを振り払い、ゆっくりとシャルバに向かって歩を進める
ド「リアス・グレモリーとその眷属たち。死にたくなければ、今すぐここから離れろ」
突如としてイッセーの左腕、
ド「そこの悪魔よ。シャルバ?とか言ったか?お前は選択を間違えた」
イッセーは血のように赤いオーラを発し、神殿が大きく揺れる
『我、目覚めるは覇の理を神より奪いし二天龍なり。無限を嗤い、夢幻を憂う。我、赤き龍の覇王と成りて汝を紅蓮の煉獄に沈めよう』
イッセーの纏う鎧がさらに鋭角なフォルムが増してい変質いく。両手両足から爪のようなものが伸び、兜からは角のようなものがいくつも形作られ、巨大な翼まで生えていった。その姿はドラゴンそのものだった
『Juggernaut Drive』
イ「ぐがゃぁぁぁぁあああああああああああああっっっっ!!!!!!アーシアァァァァァアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!!!!!!」
イッセーの叫びと共に膨大なオーラが放出され、神殿にいた者を神殿ごと全て吹き飛ばした。
シャルバが絶斗たちの前に現れている頃。アースガルズの人気のないいつもの草原に、2人の男が何かをしていた
ユ「ロキもまだ帰って来ないし、久しぶりにできるぜ」
ゼ「来ている俺が言うのもなんだが、大丈夫なのか?」
ユ「大丈夫だって。そのために《極神》呼んでるんだからな」
腕にデュエルディスクをつけ、カードを取り出しているのは、デュエルモンスターであればどんなモンスターも召喚することができる実質世界最強の男、ユーガ・キリュウ。隣に居るのは青い髪の長身の男、ゼファードル・グシャラボラス。2人は、というよりはユーガは最近できなかった異世界探しを行うためヴァルハラから抜け出し、ゼファードルは遊びに来たところ、ユーガを見かけ追てきていた
ユ「俺がやるよりも正確だし、分かってるからな」
ゼ「だからと言ってな・・・」
ユ「このところ休みもまともになかったんだ。少しぐらいサボったって罰は当たらないって」
ユーガはデュエルディスクを展開すると1枚のカードを発動した
ユ「《次元の裂け目》、発動!」
ユーガ達の目の前の空間が裂ける。中は黒や紫、暗い青が渦巻き、何とも言えない光景が広がっていた
ユ「よし、次は・・・」
ゼ「ちょっと待てユーガ!何か来るぞ!」
ユーガが3枚のカードを手に取りデュエルディスクに置こうとすると、ゼファードルがそれを止めた。裂け目からバチバチを小さくだが雷が鳴る。そして、裂け目から出てきたのは金髪の少女。ただし・・・
ユ「なんで裸ーーー!!?」
ゼ「とりあえず何か着るものだせ!何かあるだろう!」
素っ裸の少女にゼファードルは着ていたコートを掛け、様子を見る。その間にユーガが装備カードを発動させた
ゼ「・・・生きてはいるな。だがこの顔、見覚えがある」
ユ「《レアゴールド・アーマー》!とりあえずこれでいいだろう」
ゼ「・・・他になかったのか」
ユ「しょうがないだろ?基本戦い関連で鎧とか剣とかばかりなんだから。《フォロー・ウィンド》とか《白のヴェール》とかのほうが良かったか?本当に布しかないけど」
ゼ「とりあえずそれも出しておけ。カルティナ」
カ「はい!」
ユ「いつの間にいたんだ!?」
ゼファードルの呼び声に『
ゼ「その少女を着替えさせた後、その身元を探れ。おそらくだが若手悪魔のどこかの眷属だろう。最近見た覚えがある」
カ「お任せください」
カルティナはゼファードルの言う通り、手早く着替えさせるとその場から姿を消した
ユ「とりあえずこの家に入れよう。外よりはマシだろ?」
ゼ「ユーガ、お前何を使ったんだ?」
ゼファードルの目の前には暖かな日が差す里ができていた。大きな木が生え、彼の目からも見える範囲でも家が何件か見えた
ユ「《魔法族の里》だ。住んでる人はいないから安心しろ」
ゼ「他になかったのか?」
ユ「まともな中で一番小さいのはこれだった」
ゼ「そうか」
ゼファードルは少女を抱きかかえ、家に設置してあったベットへと寝かせた
ユ「《異次元の偵察機》を召喚」
ユーガは先ほど召喚する気だったモンスターを3体召喚した。そのモンスターは球体上のロボットで宙に浮いていた
ユ「・・・よし行ってこい」
そしてある指示を出すと《偵察機》達は次元の裂け目へと飛んでいった