ただ楽なだけで、どんな内容かわからないですけど
【3人称side】
冥界でテロがあった日から幾日かが過ぎたある平日。霊峰青山の中腹にある家の夫婦の一室の前に烏天狗の楓はいた
楓「蒼枒様、黒歌様。失礼します」
楓が襖を開けると真黒な立方体が部屋の中心にあった
楓「・・・光を入れない結界ですか」
楓が黒の直方体に触れるとその手はすんなり通過した。そのまま身も入り妖気で主夫婦の姿を確認すると楓は腰に差していた剣を抜いた
蒼「・・・時間か?」
シャーーーチィン・・・と鞘を滑る音と収まる音で目が覚めた蒼枒は目覚めて早々楓に尋ねた
楓「はい。応接室に通しています」
蒼「わかった。すぐに向かう」
楓が部屋を出ていくと、それを待っていたのか黒歌が身体を伸ばし、眠そうに目を擦りながら結界を解いた
黒「蒼枒・・・おはよう・・・にゃ」
蒼「おはよう。と言ってももう昼だけどな」
寝ている間に帯が緩んだのか、黒歌の着ていた寝間着は大きくはだけ、その丸く大きな胸が露わになっていた。だが黒歌はそんなことも気にもせず蒼枒に抱き着くとその首に手を回した
黒「蒼枒・・・おはようのキスが欲しいにゃ。ん・・・」
起きて早々甘える黒歌に蒼枒は唇を合わせ応える。数分もしない内に黒歌は目をトロンとさせていた
黒「にゃあん・・・そうやぁ・・・」
蒼「続きは仕事が終わってからな」
崩れる黒歌を蒼枒支え優しく頭を撫でる。黒歌は心地よさそうにするも数回撫でるだけで終わり離れる手を名残惜しそうにしていたがどこからか出した櫛を手に座布団の上に待機していた。蒼枒はササッと着替えると、身だしなみを整え黒歌に髪を梳かされた
蒼「じゃ行ってくる」
黒「いってらっしゃにゃ。お昼を作って待ってるにゃ」
蒼枒が部屋を出ていき1人残された黒歌は黒い着物を着つけながら何を作るか考えていた
黒「何が良いかにゃ~」
髪を梳かし、結い上げ止める。最後に着物を着崩すと黒歌も部屋から消え去った
楓が蒼枒たちを迎えに行っている頃、アザゼルは通された部屋でお茶を飲んでいた
ア「やっと来たか」
蒼「時間通りだろ。何か問題でも?」
ア「いや、ないな」
蒼枒がアザゼルの対面に座るとその前に巫女がお茶を置いていった
ア「ここは飯も茶もうまいな。酒ななんて来るたびに買って帰ってるぜ」
蒼「今日は世間話をしに来たわけではないだろう。先日突然訪ねて来た件だろうが・・・一体何用だ?」
冷やされたお茶を啜り、要件を尋ねる蒼枒。アザゼルは口重そうに
ア「お前たちが気に入らないことは分かっている。だが頼む。赤龍帝・・・イッセーを診てやってくれ」
と言い頭を下げた
蒼「頭をあげろアザゼル。して、何があった?」
ア「実はな・・・」
アザゼルは冥界で起きたテロのことを語った
ア「それで首謀者を倒したはいいが『覇竜』が暴走しちまってな。ヴァーリ達のおかげで被害は最小限に抑えられイッセーも元に戻ったんだが・・・」
蒼「聞いているぞ。何でも最低な曲を作って流したようだな。らしいといえばらしいが」
ア「それは置いといてだ。病院に運ばれてもう退院もしてるんだが」
蒼「なら、何の問題もないじゃないだろ?」
ア「『覇竜』になって問題ないわけがないだろ!アルビオン曰く、完全な『覇竜』じゃないかったらしいがそれでも大きく寿命を減らしていると言っていた。だが俺たちにはそれを調べる奴がいない。お前を頼るしかないんだ」
原作ならば仙術を使える子猫や黒歌が悪魔側やイッセーを認めるヴァーリの傍にいたため、すぐに検査・治療を行うことができたが、この世界では仙術を使えるような妖怪が3勢力にいなかった
蒼「用件は分かった。だが受けるには2つ条件がある」
ア「なんだ?できることなら言ってくれ」
蒼「(嫌に必死だな。これもあれの影響か?それとも平和を願う総督としてか、はたまた研究材料を近くに置いておきたい研究者としての表れか・・・)1つは日はこちらが決めさせてもらう。俺達も色々予定があるからな」
ア「まあしょうがねぇはな。で、もう1つはなんだ?」
蒼「もう一つの条件。それは前たちの神に奪われた
ア「何だと!?」
アザゼルは驚き立ち上がる。蒼枒はそれを不思議そうに思った
蒼「何を驚く。盗られたものを返してもらうだけのことだろ?」
ア「だがあれは・・・」
蒼「分かっている。何も今すぐ返せとは言わない。そいつが死ぬときに抜き取って分離させてくれればいい。近くにいるから死に際など分かるだろう?寿命で100年もしないうちに死ぬだろうからな」
ア「(こいつ、既に居場所まで掴んでやがる)」
だがアザゼルは冷静になって考えてみる
ア「(日本にいる以上、管理を任されている青龍の目からは逃げられない。リアスのように怠けるような奴でもないしな)」
蒼「そう言えば五大宗家とも関わりがあったな、幾瀬 鳶雄は。いつも性懲りもなく襲撃して来るし自分たち以外を家を認めず喧嘩を売る・・・いい加減やめないなら完全に潰さなければならないな」
ア「(名や過去まで調べているか。・・・はぁ、しょうがねぇか)」
アザゼルは椅子に座りながら蒼枒の出した条件を受け入れた
ア「分かった。
アザゼルの口から白い塊がふわふわと蒼枒の方に向かうと仰向けにした手に収まった
蒼「言質はとった。破ったらどうなるかわかってるよな?」
ア「ああ、分かってるつもりだ」
蒼枒が言霊を掴むとアザゼルの身体にゾワリとした感覚が襲った。だがそれも一瞬でアザゼルは身体の不調も感じられなかった
蒼「用はこれだけか?」
ア「ああ、他にはもうない。邪魔したな」
アザゼルは席を立ち、部屋を出ようと戸に手を掛けようとしたが、それよりも前に勝手に戸が開き部屋の中に長い黒髪の少女が入ってきた
オ「青龍。何かくれ」
蒼「無限龍。いくつか果実を置いていたでしょう」
オ「全て食べた。まだ満たされない」
ア「無限龍・・・だと?」
アザゼルは少女の姿を足先から頭まで見まわした。少女は薄い桃色の着物を細い帯でゆるく締めているだけで他には何も身に着けていなかった
ア「前は老人の姿だったが今は美少女かよ。何でこんなところ依いるんだ、オーフィス?」
アザゼルはそんな少女、オーフィスに何故ここにいるかを尋ねた。だが
オ「・・・誰?」
オーフィスは首を傾げながら誰だかわからないようだった
ア「俺だ!
オ「ん~~~~~~~~~~~。あ、アザゼル、久しい」
頭を回転させ何とか思い出したオーフィス。アザゼルは自分のことを覚えてないことに一瞬身体の力が抜けていた
ア「忘れてやがったのか。まあいい。なんでお前がここにいる?
オ「ここは我の、休みの場。それと「長くなるなら他所でやってくれないか?もう昼だ。黒歌の作った昼飯が食べたい」分かった」
ア「ちょっと待て!?」
アザゼルは部屋を出ようとする2人を呼び止めるが
蒼「気になるなら自分で接触しろ。今この場を使うな」
オ「ごはん・・・おいしいもの・・・」
止まることなく2人は出ていった。残されたアザゼルは1人、青山龍神宮を後にした
【絶斗side】
一方その頃、絶斗たちがいる駒王学園では体育祭が開かれていた
『昼を超えて残る競技は4つになりました!肌が触れ合う男女混合二人三脚。爆弾内容入り、借り物レース。仲良くできるのはこれが最後、男女混合リレー!そして全競技で最大のポイントが入る、チーム対抗デッドリレー!まずは男女混合二人三脚から。出る方は準備の方をお願いします』
ゼ「今のところ3位か。やはり木場や部長等のいるチームは強いな」
絶「カリスマ性があるからな。王としての素質低いわけじゃないし上手くチームの士気を上げている。こちらも上げれるようなのはいるが・・・やってくれないからな」
俺たちの向ける視線の先。そこには囲まれている白音と葉月の姿があった
絶「折角の学園のアイドルなのに」
ゼ「2人とも表だって動こうとはしないさ。私たちと同様、身体能力も人間並みに抑えているし」
絶「そこであまり抑えてないのが他のオカ研なんだよなぁ。一応文化部系なんだから陸上部と同等以上の記録を出したらダメだろ」
3人とも容赦なく悪魔の身体能力を使ってきたからな。抑えているようだが俺たちからしたらだいぶ軽い
絶「まあ、これは大丈夫だろう。お互いどれだけ合わせれるかが一番重要だからな」
ゼ「絶斗と一緒に出たかったのに・・・」
ゼノヴィアは足の紐を結び笑い合うイッセーとアーシアを羨ましそうに見ていた。もしあの時ゼノヴィアがじゃんけんで勝っていたらあそこにいるのは俺たちだったかも知れないな。そしてイッセーたちの走る番になり、みんなの応援を受けながら2人は見事一位になることができた。
イ「よっしゃあ!勝ってきたぜ。どうだ俺とアーシアの走りは」
絶「よかったじゃないか。ポイントの差が縮まったぞ」
電光掲示板には部長達のいるチームはあまりポイントが入らなかったようで俺らを含む3チームとの差が縮む結果となった。だが順位はまだ変わらない
『さあ次は借り物レース。指示書に書いているものを持ってゴールしてください。ただし、中には爆弾内容もあるので当たった方はご愁傷様です』
イリ「じゃあ行ってくるね」
ゼ「ああ、頑張って来い」
ゼノヴィアの声援を受け待機場所に移動するイリナさん。待機場所には白音さんの姿もあった
イ「やったみんな!1位よ!」
ゼ「やったなイリナ!」
イリナさんが見事1位でゴール。マイクと言う放送席に行けばあるような当たりの内容で1位をもぎ取ってきた。まあ1位よりも好きな人or恋人、と言う内容だった他のチームの女子は顔を真っ赤にして相手を連れて来てたっけ。酷い公開処刑だが盛り上がりはすごかった
イ「次は白音ちゃんか!頑張れー!」
ゼ「彼女ならば大丈夫だろう」
絶「そうだな」
心配する要素がない。スタートの合図と共に飛び出し2番手で指示書を取った白音さん。内容を確認するとこちらに向かってきた
白「へ、兵藤先輩。来てください」
イ「え?俺?」
白「はやくしてください。負けますよ」
声は普段の声で急がせているようだがイッセーを見る目は冷たかった。それに変態と言いそうになってたぞ。そのことに気付かないイッセーは言われるがままついていく。周りはさっきの内容のことを思い出しイッセーにブーイングを出していた
「イッセーてめぇ!学園のアイドルにまで手出しやがって」
「うらやまけしからん!覚えていろ!」
イ「おまえら味方じゃねぇのかよ!?」
他のチームだけでなく自分のチームにまで言われるとは思わなかっただろう。走行しているうちにゴールし指示書の確認に移る。そしてその内容は・・・
『指示書に書かれていたのは一発殴りたい奴。東雲さん。何故これを』
イ「俺をもの扱いするな!」
白「覗きやその他諸々。私のみならず他の方にも色々と迷惑を掛けてますからね。皆の前で制裁でもと」
イ「ひどくない白音ちゃん!?」
『はいオーケーです!1位はこれを連れてきた東雲さんです。2位はわずかに遅れた○○さん。3位、4位もゴールしました。』
よし、これで2位にはなったな。次のゼノヴィアのでる男女混合リレーで逆転も可能かもしれない
『見事1位に輝いた東雲さんには指示書通り一発殴ってもらいます』
イ「なんでだ!!?おかしいだろ!!」
白「・・・覚悟」
抵抗するイッセーに白音さんがアッパーを顎に叩き込んだ。打ち上げられるイッセーはまるで漫画の様だった。
その後行われた男女混合リレーではゼノヴィアの奮闘も空しく3位になってしまったが、最後のチーム対抗デッドリレーでは松田が陸上部よろしくの速さで1位となりチームを優勝に導いた。その日の夜、俺は頑張ったご褒美をくれとゼノヴィアに甘えられていた