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それぞれの夏休み前
【蒼枒side】
ガラガラと激しい音と粉塵を巻き上げながら目の前のコンクリートの壁や天井が崩れ落ちていく。巻きあがる粉塵は結界によって妨げられ、崩れた跡からは太い茎の植物が見えており、その成長に合わせて線路を破壊していった。俺たちは今悪魔が日本に来るために掘った地下鉄に来ていた。駒王町を含め全国に6か所もあるが、あの場にいた悪魔以外の侵入を禁止したためこれ以上許可なき悪魔が来ることはない。そのため転移以外でも来れる手段であるこの線路と冥界に通じる門を破壊して回っていた。会談直後にアザゼルを通して魔王に手紙を送っておいた。内容は冥界から日本へ通じるルートの封鎖、および破壊であり、1か月以内に何も起こさなければこちらから破壊すると記しておいた。その期日が今日。結局何もしなかったので駒王町以外はすべて破壊する
蒼「これで最後か。あと少しだから頑張ってくれ」
葉「もちろんです。お兄様」
壊れたコンクリートやレールはすでに回収している。後はこの空いた空間を埋めなければならないが土の制御は妹である葉月のほうが得意だ。俺もできなくはないが木に特化しすぎて操ることはできるが土の質までは制御できない。人が地質調査した時に違和感がないよう周りの土と合わせて埋めなくては
葉「・・・ふう。これで終わりですね」
蒼「そうだな。お疲れ葉月、助かった」
葉「当然のことをしたまでです」
勝手に繋いだであろう分岐をなくし、そこにつながる壁もすべて綺麗に埋めた。これで点検が入っても問題ないだろう。作業を終えたその場を後にした
蒼「ただいま」
葉「ただいまです」
黒「蒼枒、葉月。おかえりにゃ」
家に帰ると寝巻姿の黒歌が出迎えてくれた。いつも結い上げている髪も今は下げており、綺麗で艶やかな髪が尻尾に触れて揺れている。まさか起きているなんてな
蒼「・・・先に寝ていてもよかったのに」
黒「妻は夫の帰りを待っているものにゃ。それに蒼枒がいないと寝れないもの・・・」
そう言うと黒歌が抱き着き、頭を摺り寄せる。
蒼「黒歌・・・」
黒「!にゃあ」
甘えてくる彼女を抱きしめると蕩けるような声を出しながら体を預けるように力が抜けていく。そんな黒歌をかわいいなぁと思いながら胸元にある頭を撫でてあげる
葉「白音はどうしてますか?」
黒「ん、白音はもう寝てるにゃ。昨日はずっと起きてたしね」
昨日は白音が悪魔の排除に向かっていたからしかたない。これから休みに入って存分に修行を行えるんだ。身体を万全にするためにも休まないわけにもいかない。付き合わせてしまった葉月は学校もあるし俺たちも急いで風呂に入るか
蒼「風呂に入るから部屋で待っててくれ」
黒「うん、わかったにゃ」
時間短縮のため葉月と一緒に風呂に入る。何かあるはずもなく、烏の行水の如く体を洗い風呂から出た。寝室に入ると布団の上に座って待つ黒化の姿があった
蒼「お待たせ、じゃあ寝ようか」
布団に入るとすぐに黒歌も潜り込んで抱き着いてくる
黒「お休み、蒼枒」
蒼「お休み、黒歌」
そんな黒歌を抱きしめながら、俺も瞳を閉じた
【絶斗side】
会談から約一か月が経った。俺も悪魔の仕事をやり始めたが・・・正直気が進まない。バイトはいけなくなるし修行はできなくなるし、身体が拒否反応を起こしている。ゼノヴィアも同じようで顔には出さないが体の動きが鈍くなっていた。原因は《アミル・ガウル》しか思い浮かばないが俺にはどうしようもない。幸いもうすぐ夏休みに入るから蒼枒さんを訪ねようか。だがその前に・・・
蒼「テストの結果、どうだった?」
元浜、松田と集っていた。その内容は夏休み前にある期末テスト。元浜は問題ないが松田はかなりやばいからな。イッセーもヤバいらしいが、部長たちに教わってたし俺は知らん
元「俺は問題ないぞ」
絶「それはわかってる。お前が赤点とったら逆に問題だからな。不安要素は松田だが、どうだった?」
松「フフフ。これを見ろ!」
不敵に笑う松田が勢いよくテストをばらまいた。広げられたテストの点数は
絶「46、68、55・・・赤点なしか。すごいじゃないか!」
松「平均して52点。赤点回避成功だ!これで夏休みは自由だ!」
ウォーーー!とテンションが上がってる松田はさておき、元浜が嫌に静かだ
絶「元浜。お前、何を企んでいる?」
元「実はな・・・女の子から話かけられたんだ!」
松「な、なんだって!?」
テンションが上がり1人で騒いでいた松田が元浜に詰め寄った。その表情は驚きと嫉妬に塗られている
絶「おぉ!それはよかったな。俺の言った通りだろ?」
元「ああ。絶斗の言う通りだったぜ。言われてからずっとエロのことは封印していたからな」
松「くそっ!ずるいぞお前だけ!」
絶「まあ落ち着けって。それで、元浜はなんて話しかけられたんだ?」
元「・・・俺が頭はいいのは知ってるだろ?期末テストだって学年3位になったわけだしな」
その通りだ。元浜はエロさえなければ優秀な生徒として皆から見られているはずだからな
元「そんな俺に赤点をとってしまった子が俺に勉強を教えてくれって来たんだ。遂に俺にも春がキタ━(゚∀゚)━!と思わず叫びになったが何とか抑えた。ここで今までの
ここまで理解力が高いとは。流石だな
元「俺のところに来るのも嫌だったらしいがここ最近変態行動していないと言う理由で声をかけてくれたらしい。そして明日から勉強会だぜ!」
絶「ここで気を緩めるなよ?ここで緩めたら高校ではもう2度と信用されなくなるぞ」
元「ああ!わかってるって」
本当に大丈夫か?まあ元浜は頭もいから心配ないか。それよりも
松「くそこの裏切り者どもめなんで俺だけ・・・」
ハンカチを噛み締めながら悔し涙を流す松田の姿があった。まずいな。このままでは松田が明日の勉強会に突撃してしまう。何とか話をそらさなくては
絶「そうだ。夏休みはどうする予定だ?」
元「俺は勉強会を続行だ。追試の一部は2学期に持ち越しだからな。図書館にでも通うことになるんじゃないか?」
絶「そうか。松田は」
松「クソオレダッテガンバッテルノニナンデモトハマダケ・・・」
絶「おい松田!大丈夫か!?」
松「はっ!俺は一体何を」
目が死んでいたぞ。俺たちの声も聞こえていなかったみたいだし本当に大丈夫か?
絶「夏休みは何する予定だって話だが・・・」
松「俺は部活の助っ人だな。野球にサッカーにバスケと結構忙しいな」
それは忙しいな。だが松田の運動神経・体力・ゼンスを考えれば当然かもしれない。下手な部員よりも松田のほうが上手いからな
絶「けどそれだけ予定が詰まってたら自由ではないだろ?」
松「勉強に縛られないって意味で自由だろ?」
絶「いや、まあ。それはそうだが・・・」
本人が気にしてないならいいか
絶「宿題はやっておけよ?」
松「これから天国な夏休み前に嫌なこと言うなって」
だがやっておかないと最後に地獄を見るのはお前だからな
元「そういう絶斗はどうなんだ?」
絶「俺か?俺はバイトだな。1人増えたから色々と出費が増えてな」
元「羨ましいぞ!あんな美少女に料理作ってもらってるんだろ!」
松「そうだ!昼の弁当だって俺たちにも少しは分けてくれてもいいだろう」
絶「あれは俺が作ってるんだぞ?あと何を勘違いしているかわからないが料理を含め家事はほとんど俺がやってるからな」
元・松「「な、なんだって!?」」
絶「はっきり言うぞ。ゼノヴィア家事全般が苦手だ」
今までの環境を考えればわからなくもない。だが覚えてもらわねば困る。料理にするのにデュランダルを使おうとしたときは本当に焦った
松「あんな美少女なのにな・・・」
絶「まあゼノヴィアは育ちが少し特殊だからな」
テストでは俺よりも上なのにどうして・・・
その後、2人と別れてオカ研に向かった俺だが
リ「夏休みだけど冥界にいくわよ!」
部長が唐突にそう告げた。何それ聞いてない!
今回は会話ばかりでいつにもましてセリフが多くすみませんでした