【絶斗side】
レーティングゲーム当日。会場の控室に待機している俺たちは各自好きなことをしている。身体を動かしたりシュミレーションしたりと様々だ。俺は精神を落ち着かせてリラックスしている。ちなみに俺とアーシアとゼノヴィア以外は駒王学園の夏の制服姿だ。アーシアはシスター服、ゼノヴィアはボンテージっぽい戦闘服だ。俺は黄色のシャツに赤いコート、黒のズボンと前のレーティングゲーム、ライザー戦と同じ服装だ
『皆様、この度はグレモリー家、シトリー家のレーティング・ゲームのご観戦にお越しいただき、ありがとうございます。私は今回のレーティング・ゲームの
そろそろ開始時間か。サイラオーグさんとゼファードルさんのレーティングゲームようにいきなりフィールドに飛ばされ始まるのかなと考えていたが、グレイフィアさんのアナウンスが聞こえ、控室に設置されたモニターにマップが映りだされた
『我が主、サーゼクス・ルシファーの名の下、ご両家の戦いを見守らせて頂きます。どうぞ、よろしくお願いします。早速ですが、今回の戦場には、リアス様とソーナ様両名が通われる駒王学園の近隣に存在するデパートを模したフィールドを用意致しました』
ああ、あそこか。あそこって他に比べて妙に高いんだよな。一般市民からしたらすぐに手が出ない。それはともかくマップを見ると横面積が半端なく広い。しかも、屋上以外にも立体駐車場まである。移動が大変そうだ
『皆さまモニターをご覧ください。赤で記された2階東がリアス様の、青で記された1階西側がソーナ様の本陣でございます。『
と言うことは『
『今回のレーティング・ゲームでは両チームに1つずつ、フェニックスの涙が供給されております。尚今回は、フィールドであるデパートを大規模な破壊行為は禁止と致します』
前のゼファードルさんたちが街を壊して一本道を作ったからか?まさかな
『今回の制限時間は1時間。超短期決戦となっております。尚、事前に30分の作戦タイムを設けます。それでは、作戦タイムのスタートです』
さて、部長達はどう作戦を立てるか少し聞いてみるか
ゼ「困ったな。私や副部長にとっては不利な戦場だな。範囲の広い攻撃ができない」
ゼノヴィアは制御できることを言わないようだ。蒼枒さんから最低限の制御はできていると言われてはいるんだがな
朱「困りましたわね、大質量による攻撃をほぼ封じられた様な物ですわ」
朱乃さんの広範囲に及ぶ雷は使えないか。蒼枒さんみたいに範囲を絞ることはできないのか
祐「ギャスパー君の眼も効果を望めませんね。店内では隠れる場所が多すぎる。商品もそのままの陳列状態を模しているでしょうし、視線を遮る物が溢れています。闇討ちにも有効ですし・・・困りましたね」
そうだな・・・って待て!?そのままの陳列状態だと!?確かにレーティング・ゲームの異世界は、モチーフとなった建物の構造を忠実に再現していたって言っていたが。まさかな
リ「いえ祐斗、ギャスパーの眼は最初から使えないわ。こちらに『ギャスパー・ヴラディの
ギャスパーを見てみるとさっそくメガネをかけていた
リ「では早速作戦会議を始めましょう。まずは戦場の把握からね」
って、今のは作戦会議に含まれていなかったのか!?・・・まあ、いいか
リ「本当にそのまま再現しているみたいね。このデパートで相手の陣地へと移動するルートは大きく3つ。1つはショッピングモールをまっすぐ行くルート。2つ目は屋上を経由してのルート。そして立体駐車場からのルートの3つね。立体駐車場の車も再現されているわ。厄介ね」
部長がモニターに向かってリモコンのようなものをかざして操作している。モニターにはその場所の写真が映し出され、自分の本陣の写真もいくつも移されていた。流石に相手の本陣やその周辺は見れないようになっているみたいだ
朱「ですが台数はそうは多くありません。時間からして一番遠回りな屋上を経由するとは考えにくいです。あちらにはバアル家やグシャラボラス家のように高機動な乗り物がありませんから
確かにその通りだ。俺たちには2家のような馬はいない。勿論、ロボットなんてものはない
朱「ですので私とゼノヴィアちゃんが立体駐車場から攻めますわ」
リ「そうね。朱乃とゼノヴィアには立体駐車場から侵攻してもらうことにするわ。店内からは祐斗とゼット、そしてイッセーね。イッセーは実質
それは構わないができればゼノヴィアと一緒に行動したかったな。しかしイッセーの奴、いつの間に
リ「ギャスパー。あなたは魔力とヴァンパイアの能力だけで戦うことになるわ。だから序盤、コウモリに変化して、デパートの各所を飛んでちょうだい。デパート内の様子を逐一知らせてもらうわよ」
ギ「りょ、了解です!」
リ「アーシアは私と一緒に行動するわ。・・・ところでイッセー。何を悩んでいるの?」
先ほどから何か悩んでいる様子のイッセー。一体何を考えている?
イ「あ、部長。俺のアスカロンをゼノヴィアに渡せばゼノヴィアの行動範囲が広がるんじゃないかと思って・・・」
リ「それは盲点だったわ!よく思いついたわね!」
ア「流石イッセーさんです!」
ゼ「(いや、渡されても邪魔でしかないんだが・・・)」
部長とアーシアはそれに賛成か。当然と言えば当然か。だがゼノヴィアは苦笑いだぞ
朱「私も賛成ですわ。3人で固まって動くのは行動範囲が狭くなりますし、だからと言って2・1に分かれて行動するのは物陰の多い店内では危険ですわ。ゼノヴィアちゃんが店内に行けばツーマンセルが2組できますのも」
リ「そうね。ならアーシアは朱乃と組ませるわ。私も最初から戦場には出ないもの。その案でいきましょう!」
使うであろうゼノヴィアの意見も聞かずに決まったか。まあその方が不審がられないでいいか
イ「よっと。ゼノヴィア、アスカロンだ」
ゼ「ああ。預からせてもらうよ」
周りに押し切られ、しぶしぶ受け取るゼノヴィア。だが何故朱乃さんはイッセーの案に賛成したのか?アーシアよりもゼノヴィアのほうが戦力として数えられるのに
ゼ「朱乃さん。なんでゼノヴィアを外したんですか?いくら店内よりも見通しが利く駐車場とは言え1人で相手するには難しいでしょう」
朱「ええ、ですがイッセーくんのほうが心配ですもの。イッセーくんはゲームの要。チームの精神的支柱でもありますもの。リタイアするのはマズいと判断したまでですわ」
ゼ「・・・何かイッセーとありました?」
朱「少し前にイッセーくんの傷を舐めたことがありましたわ。顔を赤くするイッセーくん。かわいかったですわ」
どうやら血を舐めたことが原因らしい。それを聞いた俺とゼノヴィアは
絶・ゼ「(ああ。もうダメだな)」
と思った。蒼枒さんが言っていたが、血を取り込んだとなると朱乃さんも魅了、と言うよりは依存か。されている。だからと言って俺たちにはどうしようないのだが
開始時刻となり床に書かれた魔法陣が光り出す。それと同時にアナウンスが流れた
『開始の時刻となりました。両陣営、魔法陣へとお入りください』
アナウンスに従い魔法陣で転移して到着した先は、テーブルだらけの場所だった。周囲を見渡してみれば、控室で見た情報通り飲食フロアで、テーブル周辺にファストフードの店が連なっていた
『両陣営のフィールドへの転移を確認しました。それでは、ゲームスタートです』
さて、ゲーム開始だ
リ「指示はさっきの作戦通りよ。イッセーと祐斗、ゼットとゼノヴィアの二手に分かれるわ。イッセーと祐斗は最短ルートの店内からの進行。ゼットとゼノヴィアは立体駐車場を経由して進行よ。途中でソーナの眷属と出会ったら倒して」
部長が気合を入れた表情と声で指示をし、全員耳に通信用のイヤホンマイクを取り付けた。作戦を少しだけ変えたか。俺としてはゼノヴィアと動けるし構わないが。ギャスパーはすぐにこうもりに変化して店内へと散っていった
リ「ギャスパーは報告しだいでは私も朱乃とアーシアと合流して進むわ!かわいい私の下僕悪魔たち!私たちが勝つわよッ!」
『はいッ!』
全員気合が入った返事をする。俺とゼノヴィアはする振りなんだけどな。いずれ悪魔をやめ、ここから去る俺たちは、な