ハイスクールD・D・D(更新停止中)   作:ラグナクス

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今回は少し短いです。でもちょうど区切りがよかった
次回でソーナ戦は終わらせる予定です


ソーナ戦 中編

【絶斗side】

 

ゲーム開始が始まってから5分位経っただろうか。俺とゼノヴィアは立体駐車場を歩いていた。制限時間が1時間しかないためはやく進みたいが、進むと言うことはそれだけ相手の陣地奥深くに入るということ。特別探知に優れているわけでもない俺とゼノヴィアは気配を察知しながら駐車場1階から出ようとしていた

 

ゼ「いないな。向こうからも来ているならばそろそろ出会ってもおかしくはないんだが・・・まさかこのルートは潰したのか?」

 

絶「・・・・・・」

 

ゼ「?絶斗、どうした?」

 

ゼノヴィアが返事のない俺に話しかけてくる。だが少し待ってくれ。もう少しで掴めそうだ・・・いた!

 

絶「ゼノヴィア、その心配はなさそうだ」

 

俺は《アミル・ガウル》を抜くとある場所に剣先を向けた。そして

 

絶「発射」

 

剣先から大量の風を纏った槍が勢いよく射出された。着弾した場所はコンクリートが剥がれ煙が舞い上がるがその中から3つの人影が飛び出してきた

 

椿「ごきげんよう、朧月くん、ゼノヴィアさん。随分なご挨拶ですね」

 

煙を払いながら淡々と話すのは生徒会副会長の真羅椿姫先輩。その手には薙刀が握られていた。その横には長身の由良翼紗。日本刀を携えた巡巴柄が並んでいた

 

絶「どうも、副会長。中々来ないのでこのルートは封鎖したのかと思いましたよ」

 

椿「その案も出ましたが今回は見送りとなりました。ここには『騎士(ナイト)』の木場くんがくるかと思いましたが、当てが外れたようですね」

 

ゼ「彼なら今ショッピングモールをまっすぐ突き抜けてますよ。『女王(クィーン)』が『(キング)』の傍にいなくて大丈夫なんですか?」

 

椿「心配はいりません。会長達は心配されるほど軟ではありませんので」

 

そういうともう会話は終わりというように副会長は薙刀を構えた。その隣では由良と巡がそれぞれ構えていた。正直思うと遅い。俺はもう展開し終えている

 

由・巡「はぁぁぁああああ!!」

 

由良が俺に、巡がゼノヴィアに突っ込んでくる。副会長は・・・何もしない?

 

ゼ「予想よりも速い!?」

 

巡の速さに驚いたゼノヴィアが腰からイッセーに押し付けられたアスカロンを抜く。そして迫る巡の日本刀がぶつかり・・・合わずアスカロンは日本刀に流された

 

巡「アスカロン!?」

 

ゼ「そうだ。イッセーから借りた(押し付けられた)アスカロンだ」

 

相手に激震が走った。やはり悪魔にとって聖剣はかなり危険なもののようだ

 

椿「巴柄! 翼紗! 絶対にあの剣をその身で受けてはなりません!」

 

由「っと。分かってます!あんなのに斬られたら消滅しちゃいますよ!」

 

俺の展開した不可視の槍に風を纏わせて放つ。由良はそれを回避しながら、巡は頷いて副会長へと返答していた。レイナーレさんを真似てみたけど牽制には十分だなこれは

 

巡「・・・フッ」

 

あれは・・・縮地か?それにしては遅いような気もするが。一瞬で迫った巡はゼノヴィアと激しい剣戟戦が繰り広げられていた。日本刀の鋭く疾い斬りと突きにゼノヴィアは回避と防ぐだけの防戦一方だ。時折アスカロンで斬り返しているが巡の巧な技術で刀身を滑らせ、アスカロンを完全に防ぎきっていた

 

ゼ「(やはり、使いにくい!)」

 

ゼノヴィアの表情を見るとかなり辛そうだ。まあ夏休みの間デュランダルだけを使っていたからな。それ以外の剣をいきなり持たされたところで十分な実力を発揮できるわけもない

 

由「余所見とは!随分余裕ね!」

 

俺の方はと言うと由良の攻撃を躱しながら風の槍を時折撃っていた。はっきり言って結構余裕だった。体術に秀でているようだが、白音さんに比べたらなぁ

 

由「『戦車(ルーク)』のくせにすばしっこい・・・くらえぇぇぇえええ!!!!」

 

由良がラッシュを放って来るもすべて見えるし読める。すべて回避できるのだから防ぐ必要もない。円を描くように少しずつ後退しながら俺はある人物を警戒していた。

それよりも副会長が何もしてこないのが気になる。戦う2人に指示はするが本人が前に出てくることがない

 

椿「っと、と、はぁ!」

 

副会長に風の槍を3つ、タイミングをずらして放つが2つは回避され、残る1つは魔力を纏った薙刀で弾かれていた。何か企んでいそうだがそれが分からない。ここは一気に仕留めたほうがいいか?そう考えたとき目の前の由良が急に部長たちのいる本陣方面へ駆けだした。それはゼノヴィアが相手をしている巡もそのようでいきなりのことで俺たちは一瞬止まってしまった!

 

椿「いいタイミングです2人とも!」

 

俺たちはすぐに追いかけるが、遅かった。立体駐車場1階の1部が幾重もの光の壁で覆われ、俺たちはその中に隔離された

 

絶「しまった・・・」

 

見れば、四隅に魔法陣が仕掛けられていた。あれが結界の要だろう

 

ゼ「いつの間にか副会長もいない。完全にやられたな」

 

絶「ああ。作戦は部長と同じ速攻で『(キング)』狙うこと。とは言えまさか無視されるとは思わなかった」

 

ゼ「確かに。まだ副部長が控えてるとは言え2人相手は厳しいだろうな」

 

そうなればはやくここから出なくてはいけない。結界はおそらくゲーム開始直後すぐにここへ来てから準備していたのだろう

 

絶「さてと。ゼノヴィア、点は見つけたか?」

 

ゼ「もう少し待ってくれ。大体の場所は分っているんだが・・・」

 

時間をかけて用意したものならばともかく、ゲーム開始から数分程度しか経っていない状況で張れる障壁の強度など高が知れている。黒歌さんレベルならば無理だがこの程度ならばすぐに出られる

 

ゼ「・・・見つけたぞ絶斗!」

 

絶「そうか。ならせーのっ!」

 

3分が経ったか?俺はゼノヴィアの見つけた反対の面にある点をゼノヴィアと同時に突く。すると結界が崩れていき俺たちは解放された。だがゆっくりしている暇はない。ゼノヴィアが探している途中で俺たちの陣営の僧侶が1人リタイアしたとアナウンスが流れた。たぶんギャスパーがやられたんだろう

 

絶「よし、でれたな。だがこれからどうする?部長を守りに戻るか、このまま本陣へ攻め入るか」

 

ゼ「その前に。絶斗やはり・・・アスカロンは使いにくい!デュランダルに変えようと思う」

 

絶「使い辛そうにしてたしな。なら俺も本気でいこうか」

 

やはり使い慣れない。と言うよりはゼノヴィアはアスカロンを今初めて使っていた。命がかかっているような状況ならともかく相手を倒し勝利するのが目的ならば枷でしかない。部長達からしたらゼノヴィアはデュランダルを使いこなせていないと考えているからしょうがないんだが

 

絶「それよりもだ。これからどうする?」

 

ゼ「リアス部長に敵が行ったことを知らせて、迎撃してもらえばいいのではないか?いつ来るかわからないよりは対策ができるだろう」

 

絶「それがジャミングがかかっているようで通じない。ギャスパーもいないし敵が来るのを知ることは難しいだろう」

 

俺はイヤホンマイクを通して部長へと連絡をかける。だが通信機器から漏れ出てくるのはザーザーとノイズの音だけで部長へ繋がる感じがなかった。わずかな時間で用意周到だな

 

絶「もし駐車場にいる朱乃先輩を抜けて本陣に奇襲でもかけられたら、ゼファードルさんやサイラオーグさんみたいに特別戦闘に優れているわけでもない部長は負けるだろう。そしたらこちらの負けだ」

 

ゼ「となればどちらかは援護に戻らなければならないな」

 

さてどうするか。どちらが援護に行くか素早く決めたいところだが・・・

 

ゼ「なあ絶斗。副会長は本陣に戻ったと思うか?」

 

絶「どうだろう?少なくとも先に行った2人を追いかけたようには感じなかったが」

 

目を離したすきにいなくなっていた。気配も結界に阻まれ察知できなかったし正確なことは分からない

 

ゼ「私が攻めよう。絶斗は援護に向かってくれ」

 

絶「その理由は?」

 

ゼ「副会長の得物は薙刀だった。それを振るうにはそれ相応の広さが必要だからな。それだけの広さがあればデュランダルも問題ないだろう」

 

絶「分かった。なら俺は2人を追いかけることにする。正直薙刀を相手するより日本刀と体術のほうがやりやすい」

 

ゼ「私もだ。最後に相手したのが葉月さんだったからな。薙刀を相手にする方が体が覚えている」

 

絶「だよなぁ。それに正直言って」

 

絶・ゼ「蒼枒さん達の方が何倍も強い」

 

ただしこれは俺たちに合わせて手加減してくれている状態での比較だ。全力での本気の状態は比較できない

 

絶「じゃあゼノヴィア。そっちは頼んだぞ。俺も終えたら急いで向かうからな」

 

ゼ「ああ、とその前に・・・」

 

ゼノヴィアが俺の腕の引いて顔を向けさせると唇に柔らかい感触

 

ゼ「ん・・・おまじないだ」

 

絶「ありがとう、ゼノヴィア」

 

触れるだけキス。頬を少し染めるゼノヴィアはかわいかったが背を向けると会長の陣地へと駆けて行った。俺も踵を返すとその場を立ち去り、今来た道を戻っていった

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