陰の王と閃光   作:アルスDQ

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どうも!アルスDQです!
今回は現実のお話です!
八幡は出ませんがぜひ見てください!
ではどうぞー!


現実side 彼女は兄の真実を知る

小町「んー、集中できない!」

 

私、比企谷小町は絶賛受験勉強中。

しかし、中々集中できない。

なぜならごみいちゃんと喧嘩中だからだ。

 

それはつい最近のことだ。兄が修学旅行から帰ってきてから様子がおかしかった。気になった私は兄に聞いてみたのだ。そしたら…

 

八幡「お前には関係ない。しつこいぞ、いい加減にしろ。」

 

何さ!人が心配してるのに!

でも、いつもと様子が変と言うかなんというか…。

 

普段は真っ先に謝るのにそれをしないのもおかしい…。あー、集中できない!そう思い気分転換にニュースでも見ようと思いTVをつけた。するとあるニュースが流れていた。

 

小町「ソードアート・オンラインか、たしかごみいちゃんが買ったって言ってたな。」

 

そう思った次の瞬間とんでもないことが書かれてあった。

 

小町「えっ!ログインしたらクリアするまで現実に帰れない…。うそでしょ!?お兄ちゃんー!」

 

私は慌てて兄の部屋へと向かった。

 

小町「お兄ちゃんー!」バンッ

 

そこには…

 

八幡「」ウイィン

 

すでにゲームを起動させたお兄ちゃんが眠っていた。

 

小町「あ、ああ。ど、どうしよう!こ、これ外したらお兄ちゃんが死んぢゃうし…、あ…。」

 

そのとき

 

プルプル

 

電話がなった。ふらつきながらも私はとる。

 

小町「も、もしもし…。」

 

?「あ、小町ちゃん?今いいかしら?」

 

電話の相手は明日奈さんのお母さんの京子さんだった。明日奈さんは家族以外にお兄ちゃんのことを分かってくれている理解者だ。…そうだ!京子さんなら!

 

小町「京子さん!助けてください!お兄ちゃんが…お兄ちゃんが…、ゲームに閉じ込められました!」

 

京子「!?わかったわ!すぐに車を手配するわ!小町ちゃんはそのまま何もしないでおいて!」

 

それから数分後、京子さんが手配された車にお兄ちゃんと小町を乗せて病院に行った。

 

そこには明日奈さんもいて明日奈も閉じ込められたらしい。

 

京子「小町ちゃん大丈夫?」

 

小町「ええ、なんとか…。それにしても明日奈さんもなんて…。」

 

京子「ええ。でも、八幡君もだなんて…。けれども案外安心してるわ。」

 

小町「え?」

 

なんで?娘が閉じ込められているのに?

 

京子「だって八幡君が一緒なのよ?きっと八幡君なら明日奈と出会って守ってくれているわ。」

 

小町「あ…。」

 

京子「それに明日奈も八幡君を守ってくれていると思うわ。あの子八幡君のこと大好きだもの。」

 

小町「そうですね…。うん!きっとそうですよ!」

 

そうだ!お兄ちゃんなら大丈夫だ!

きっと帰ってくる!

 

京子「それにほら見て小町ちゃん。」

 

小町「へ?」

 

京子さんが指差したところを見ると…

 

ギュッ

 

お兄ちゃんと明日奈さんの手が繋がっていた。意識がないはずなのに…

 

京子「案外もう一緒にいるのかもね。」

 

小町「うん!きっとそうですね!」

 

私と京子さんはそれを見て笑いあった。

 

・・・・・・

 

数日後、私は雪乃さんと結衣さんに呼ばれた。そして今、私たちはファミレスにいる。

 

小町「で?なんですか、話って。」

 

雪乃「小町さん、比企谷君が最近学校に来ていないのだけど何かあったのかしら?」

 

結衣「うん、私もそれが聞きたくて…。」

 

小町「実は…」

 

私はお兄ちゃんがソードアート・オンラインに閉じ込められたことを話した。

 

雪乃「そんな…。」

 

結衣「ヒッキーが…。」

 

そんな2人に私は気になることを聞いてみた。

 

小町「あと雪乃さん、結衣さん。兄が修学旅行から帰ってきてからずっと変でした。何かあったんですか!?教えてください!」

 

雪乃「え、ええ。それは…」

 

それから雪乃さんと結衣さんは話した。修学旅行のこともそれ以前のことも…。それを聞いた私は…

 

小町「最低ですね。」

 

雪乃「ええ、小町さんもそう思うでしょう?」

 

小町「いえ、兄ではなくあなたたち2人が。」

 

2人「「え….」」

 

小町「雪乃さん、今聞いた話しだと文化祭の時兄に理解していると言ったんですよね?」

 

雪乃「え、ええ。」

 

小町「なら、なんで修学旅行のときは兄を否定したんですか?今回も文化祭の時と似ていると思うんですが。兄がそういう行動をとることは分かっていたはずですよね?さらにあなたは兄に任せると言った。ならなぜ兄を否定したんですか?おかしいでしょ!」

 

雪乃「……………」

 

小町「それに結衣さんも結衣さんです。」

 

結衣「え?私…?」

 

小町「兄にあなたはこう言ったんですよね?『人の気持ち考えてよ!』 と。」

 

結衣「う、うん。」

 

小町「じゃあ結衣さんは兄の気持ちを考えたんですか!?こんなことを言う気持ちを考えたんですか!?あなたはあなたの気持ちしか考えてない!兄の気持ちを考えてくださいよ!」

 

結衣「……………」

 

小町「それに依頼を受けたのは2人ですよね?軽はずみに結衣さんが受けてそれに雪乃さんが賛同した。兄は元々受ける気はなかった。それなのに尻拭いを兄にさせておいて何が『あなたのやり方嫌いだわ。』ですか!何が『人の気持ちを考えて!』ですか!」

 

2人「「そ、それは…。」」

 

小町「それに理由がなければそんなこと兄はしません!それによりによって嘘告白なんて…。」

 

雪乃「それはどうして…?」

 

小町「昔兄がやられたからですよ…、それはかなり傷ついて数あるトラウマの中でも触れてはいけないことです。それなのに…それなのに!そこまですると言うことはそれしかなかったってことなんです!それしか方法がなかったから兄はやったんです!」

 

2人「「……………」」

 

私がそこまで言うと2人は完全に黙ってしまった。

 

小町「兄がなぜそんなことをしたか…。それが分かるまで私に会おうとしないで下さい。不愉快です。では私はこれで帰ります!」

 

雪乃「待って小町さん!」

 

結衣「お願い!待って小町ちゃん!」

 

2人の言葉には耳を貸さず私は店を出た。

 

ああ…、ごめんねお兄ちゃん。苦しかったんだね。悲しかったんだね。2人に否定されて、拒絶されて…。

 

お兄ちゃんが帰ってきたらまず謝ろう…。そしてとびっきりの笑顔で「おかえり!」って言うんだ!

 

 

比企谷小町はそう決意した。

 

 


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