今回はシリカとの初会話!2人はどうするのか?ではではどうぞー!
----シリカside----
現れた男女はあっという間に《ドランクエイプ》3体を倒してしまった。すると、女性が私に駆け寄り…
?「ヒール!」
回復結晶を使い私の体力は全快した。すると女性は私に優しく話しかけてきた。
?「ねえ、大丈夫?」
シリカ「はい…私は大丈夫です。けど…ピナが…ピナが…。」
私は泣きそうになっているともう1人の目がなんというか…腐っている人が話しかけてきた。
?「…ビーストテイマーか。」
シリカ「は、はい…。けど…」
私は光る羽を拾い、抱くようにうずくまる。
シリカ「ピナァ…」
涙がこぼれ落ちる。と、そこで…
?「その羽根…もしかしたら…。なあ、その羽根の名前《ピナの心》とかなっていないか?」
涙をこらえながら見ると確かに《ピナの心》となっている。
シリカ「…は、はい。なってます。」
?「それならそいつは生き返るぞ。」
その話に、私はバッと目を見開き、顔を上げた。
シリカ「本当……ですか?」
?「ああ。第四十七層に、《思い出の丘》っていう所があって、そこに咲く花が使い魔蘇生のアイテムらしい…。」
シリカ「四十七層……」
今の私にはあまりにも高過ぎる。
?「それに蘇生出来るのは…死んでから三日以内…」
シリカ「そんな――」
どうしよう…たった三日じゃとても無理だ。行っても死にに行くようなものだ。そんな時…
?「ねえ、それなら私たちと一緒に行かない?」
シリカ「へ?」
?「いいでしょハチマン君?」
?「えー、めんどい。」
?「ダメ…かな…?」ウルウル
?「いや、ダメじゃない!よし行こう!今すぐ行こう!」
?「本当!ハチマン君大好きー!」ダキッ
?「はいはい」ナデナデ
?「よかったね!」
なぜか一緒に行ってくれるみたいだ。それにしてもこの2人は付き合ってるのかな?抱きついてるし。
シリカ「あ、はい…。」
すると男性の方は少し考えているようだった。そして…
?「…これやる。」
男性がウィンドウを開いていた。すると私の前にシステム窓が表示された。トレードウィンドウだ。それから,アイテムが次々に表示されるが見たこともないものばかりだった。
シリカ「…これは?」
?「…ああ、俺のいらないやつだ。正直ゴミだな。いらんからやる。」
ゴミといっているが明らかに違う。どれも私にとってはレアなものだ。私は対価にお金を上げようとするが…
?「いらん。俺は養ってはもらうが施しはいらんからな。」
よくわからないがタダでくれるらしい。けれど…
シリカ「何で…そこまで、してくれるんですか?」
甘い話には裏がある。 アインクラッドでは常識的になっているその定義。
無償で協力してくれるというのは、私で無くても不安がついてくる。
すると彼は…
?「…ん?まあ、アスナにお願いされたのが1つ。あとはそうだな…、妹に怒られるからか?」
シリカ「え?」
?「まあ、それだけだ。あ、俺がいない方がいいならそれでもいいぞ。無理に気を使わせてもあれだし。」
シリカ「いえ!大丈夫です!一緒に来てくれるとありがたいです!」
2人とも悪い人ではないだろう。悪い人だったらわざわざ理由も話すこともないし、それに妹に怒られるって言わないしね。というか、妹に怒られるってどういうこと?
アスナ「あ、そういえば名前を聞いてなかったね。私はアスナだよ。よろしくね!」
シリカ「あ、え、シリカっていいます。よろしくお願いします!」
ハチマン「…ハチマンだ。」
アスナ「うん、よろしくねシリカちゃん!とりあえずここを出て街へ行こうか!」
シリカ「あ、はい!」
ハチマン「…俺は疲れたから先に行ってるぞ。」
そういうとハチマン?さんは先に行ってしまった。
シリカ「あ、あのいいんですか?先に行っちゃいましたけど…。」
アスナ「うん、大丈夫だよ。ほら、見て。」
アスナさんが指したところを見るとハチマンさんが次々に出てきたモンスターをどんどん倒しているのが見えた。
アスナ「ハチマン君が先に行ったのはなるべく私たちが襲われないように先に倒していくためなんだよ。」
…そう言っているうちにどんどん倒している。私はそれを見ながら街へ向かったのだった。
それにしてもアスナって名前どこかで聞いたような気がするのは気のせいなのかな?