ではでは
今回もどうぞ!
ハチマン「もしかして、明日奈か!?」
アスナ「まさか、八幡君!?」
俺はデスゲームが始まりキリトと合流しようと急いで広場を出ようとした。
しかし、その途中で1人のプレイヤーにぶつかってしまった。慌ててあやまりつつ手を差し出すと相手が被ったいたフードがはずれて顔が見えた。彼女は俺の小学生のときまで一緒にいた明日奈だった。そう思っていると明日奈が泣きながら抱きついてきた。
アスナ「はぢまんぐんー!」ウワーン
ハチマン「お、おう。」
明日奈も不安なのだろう。いきなりこんなことになって。でも、ここにずっと留まっているのもやばい。そう思った俺は
ハチマン「明日奈、1人でここに来たのか?」
アスナ「うん。」
ハチマン「なら、俺と一緒に来るか?このままここにいるのはまずい。とりあえず宿屋に行こうと思うんだかどうする?」
アスナ「もちろん行くよ!」
ハチマン「よし!立てるか?」
アスナ「まだ腰が抜けてて…。」
じゃあ、どうするかな…。もしかしてあれをするしかない!?けど、恥ずかしいし…。いや、そんなこと言ってる場合じゃないな。
ハチマン「明日奈今から俺が運ぶからそのときに多分ハラスメント警告ってやつが出ると思う。それは絶対押すな。俺が捕まっちゃうから…。捕まっていいなら押してもいいけど。」
大丈夫だよな?明日奈押したりしないよな。もし押さえたら本当に人間不信になっちゃうかも…。
アスナ「そんなの押さないから安心して。」ニコッ
はぅー、癒される。これが女神の力かぁー。
ハチマン「しっかり捕まってろよ。」
俺は明日奈わお姫様だっこして宿屋に走っていった。
アスナ「きゃあ///八幡君にお姫様だっこされてる…。うれしいな///」
明日奈さんや、そんな可愛いこと顔を染めて言わないで下さい。うっかり告白して嫁にしたくなる。」
アスナ「///お、お嫁さんだなんて。えへへー///」
そんなこんなで俺たちは宿屋に向かった。
・・・・・・・・
明日奈にどうにかハラスメントコードを押されずに宿まで辿り着いた俺たちは宿のNPCにコルを払い部屋の中に入った。俺は部屋を別々にするつもりだったが明日奈に「一緒がいい!」と言われたので同じ部屋にした。だって涙目でさらにウワメヅカイされたら男子なら断れないでしょ。ましてや明日奈みたいな美人に…。
俺は優しく明日奈を下すといろいろと疲れたのでベッドに腰を下ろす。明日奈もその隣に座った。
アスナ「ありがとう、八幡君。」
ハチマン「おう、ところで明日奈はなんでSAOに?」
アスナ「うん、兄さんが買ったんだけど丁度仕事で今日はできないから私が借りたの。」
浩一郎さんが買ったのか…。たしかにあの人は成人してるし忙しそうだな。
アスナ「それで勉強の息抜きにって思ってたんだけど…。」
まあ、それがいきなりこの世界での死=リアルでの死。 楽しいゲームのはずが死と隣り合わせのデスゲームになっちまったしな。
アスナ「でも…。」
ハチマン「ん?」
アスナ「ここでこうして八幡君に再会できたのはうれしいな。」ニコッ
ぐはっ!明日奈さんそういうことを自然に言うのはやめて下さい。俺のライフはもうゼロです。
ハチマン「そ、そうか。まあ、俺も明日奈に会えてよかったよ。」
アスナ「本当!?よかった!」
だから嬉しそうにしないで。あとくっつかないで俺じゃなかったら勘違いして告白するから。あれ?でも俺、明日奈のこと好きだし問題ない?
アスナ「ところでなんで八幡君はここに?」
ハチマン「ああ、それはもともと俺はβテストをプレイしていたからだ。あとは現実から逃げる為かな…。」
そういうと明日奈は俺に顔をずいっと近づけてきた。近い近い、いい匂いが…。
アスナ「なにがあったの?」
普段俺はこういうことは言わないが明日奈なら話してもいいだろう。
ハチマン「実は…」
俺は明日奈と別れてからのことをすべて話した。中学でのこと、告白されて断ったら俺が告白したことにされて振られたというのになったこと、それをクラス中に知らされたこと。さらに、高校で入学式にひかれたことや2年生になって強制的に入れられた奉仕部、それから雪ノ下と由比ヶ浜について。今までの依頼について。そして最後に修学旅行での戸部と海老名さんへの依頼。それが原因で2人に拒絶されたこと。そのあと小町と喧嘩したことなど。
明日奈は俺の言うことをただ黙って聞いていた。俺が話を終えると俺を抱きしめていた。
ハチマン「!?」
アスナ「…つらかったね。」
アスナ「八幡君はいつもそう。昔から自分で全て溜め込んで…。」
………
アスナ「たしかにその嘘告白のやり方は最低だったかもしれない。けど、八幡君はその2人を、そのグループを守ろうとしたんでしょ?それに過程は最悪でも結果はしっかりでている。しかも奉仕部の2人とも八幡君に依頼を押し付けて何もしなかったのよ?1番傷付いたのは行動した八幡君なのに。それなのに八幡君に拒絶するなんて絶対におかしい。」
アスナ「君は守ったんだよ。だから私は君を、八幡君を肯定するよ。」
そう明日奈がいうと涙が出てきた。
明日奈はそんな俺を胸に抱き寄せた。
アスナ「だから今ぐらいは吐き出していいんだよ?私が受け止めてあげる。」
その言葉をきっかけに涙腺が我慢できなくなった。俺は久しぶりに泣いてそのまま眠ってしまった。