ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
投稿が遅れてしまい申し訳ありません……(土下座)
少し短いですが楽しんでもらえると嬉しいです。

それではどうぞ。


第150話 悠里、バイトを探す

「参ったなぁ……」

 

僕、水無月悠里は困っています。

それは、これからの資金源である。

資金源といっても生活費……主に食費とかそういう類のモノだけどね?

 

「……バイトしてみようかな」

 

そう意気込んでみたは良いけど、

果たして僕のような落ちこぼれを受け入れてくれるバイト先があるのだろうか?

予想だけど、限りなく無いに近い気がする……

 

(時間も遅いし、そろそろ寝ようかな……)

 

時刻は夜中の2時30分。

ほんとは別に起きてても平気なのだが、明日も学校なので諦めて寝ることにした。

 

 

 

 

ーー翌日……ーー

 

 

 

 

いつも通り、7時30分に起床する。

先に制服に着替え、ポストに何か手紙がないかを確認する。

これは昔から毎朝欠かさずにやっていた事だ……

中学時代以降は特に何も投函されていないので、どうせ何もないだろうと思っていたのだが……

 

「……チッ」

 

思わず舌打ちをしてしまう。

その理由はとある封筒だった。

その中身は……

 

"音ノ木坂中学・元弓道部員の同窓会"

 

と書かれていた。

要するにアレだ。昔の弓道部の人達が集まってワイワイするやつである……

つーかさ、なんで僕宛てに送られてる訳?

今ここで開封して読むのは時間の無駄なので、学校で読むことにした。

…いや、ほんと朝から胸糞悪いんだけど……

 

 

 

 

side海未

 

 

 

いつもの平日。

教室に入ると、悠里君がいました。

 

「悠里君、おはようございます」

「みーちゃん。おはよ…… あれ? ほのちゃんとことちゃんはどうしたの?」

「寝坊したみたいで、遅れて来るみたいです」

「そうなんだ? 2人共、夜更かしでもしたのかな?」

 

あの……それはちょっと、悠里君もあまり人の事言えないのでは?

 

(悠里君、不機嫌そうですが……どうしたんでしょう? 何か嫌な事でもあったんでしょうか……)

 

何故そう思ったのかというと、

私から見てなんですが、悠里君の表情が機械のように無表情だったからです。

こういう時は悠里君にとって、何か嫌な事があったんだと思います。

心配になった私は何かあったのか訊いてみる事に……

 

「何か嫌な事でもあったんですか?」

「……まぁ、あった……かな」

 

私の予想は当たったみたいです。

それにしても悠里君が素直に言うなんて珍しいですね……

いつもだったら私達には何も言わずに"何でもないよ"と言ってはぐらかすんですが……

 

「…今朝さ。家のポストに、こんな封筒が入ってたんだよ」

 

そう言いながら悠里君は私に封筒を見せてきた。

それを見た私は彼が不機嫌な理由を直ぐに理解する……

封筒には"音ノ木坂中学・元弓道部員の同窓会"と書かれていて、中身は恐らく同窓会の参加するか不参加かの内容だと分かりました……

何故なら私の家にも同じ封筒が届いてたので。

 

「もしかして、みーちゃんの家にも届いたの?」

「はい……私の家にもこれと同じ封筒が今朝届いたんです。内容は私も見てないので、多分ですが……これの参加か不参加の内容だと思います」

「そうなの? 僕、時間の無駄だから学校で見ようかなと思って持ってきたんだ。それにしてもさ、この封筒を僕に送ってきた人って、どういう神経してんだろうね?」

 

正直に言うと、

私自身もいい気がしなかった……

中学1年の時、悠里君は部員達から冷遇されてた。

そして、ある時を境に弓道部を退部させられてしまった……

その理由は去年、ティアから全て話された。

 

「…ま。これについては保留にしておこうかな。今はバイト探しだし」

「悠里君、バイトするんですか?」

「うん。これからの資金源とかを少しでも貯めておこうかなーと思って。別に今でも問題ないといえば問題ないんだけど、貯めておいても損はないかなと……」

 

こ、これからの資金源!?

それってもしかして私との結婚式とか新婚旅行とかの類ですか!?

どどどど……どうしましょう!? 嬉しいんですけど悠里君に無理をさせる訳には……

 

 

sideout

 

 

 

 

 

気づけば、あっという間に放課後。

これ以上1人で考えても埒が明かないと感じたので、

僕は南先生に相談しようかなと思い理事長室を訪れていた。

 

「……という感じで悩んでるんですよ、南先生」

「…もう、数年振りに悠里くんが悩みがあるって言うから何かと思ったら……」

「もしかして音ノ木坂学院ってバイト禁止なんですか?」

「そうじゃないけど、少しは自分の身体を労わりなさい?」

「体調管理とかは僕なりに気を付けてるんですが……」

 

そう言うと南先生は溜息を吐く。

あれ? 僕……余計な事とか言っちゃったかな……?

 

「それで? どういう所でバイトしたいの?」

「最長でも6月の終わりまで働ける短期バイトですね。まぁでも……そんな都合の良いバイト先なんてあるとは思ってませんけどね……」

 

南先生の質問に答えながら用意してもらった紅茶を飲む。

この紅茶……アールグレイかな?

 

「そうねぇ……あるにはあるけど」

「…えっ? あるんですか……?」

 

すると南先生は机の引き出しからA4サイズの紙を取り出し、

僕の前に持って来て見せてきた。

 

「高校教師のバイトって興味ある?」

「まさかの接客系とかじゃなく、生徒に教える方のバイトですか……」

「ええ。ちょうど学校側から、そちらの生徒さんで興味があったら体験バイトどうですか~って言われてね? 私の方もこの件に関して少し悩んでたの」

 

そんな事があったんだ……

南先生もやっぱり色々と大変だなぁ……

しかし、このバイトは簡単に引き受けていいのだろうか?

何せ、"生徒に教える"である……僕に出来るのだろうか……

 

「悠里くんの教え方って、凄く分かりやすいから意外と向いてるんじゃない?」

「……そうでしょうか?」

「大丈夫よ♪ 私の教え子なんだから♪」

 

まさかの南先生お墨付き。

でもバイトは結局やってみないと分からないからなぁ……

よし。いい機会だし……

 

「南先生。僕、このバイトやってみようかなと思います」

「あら♪ 嬉しいわ~♪ じゃあ先方には私から連絡しておくわね?」

 

ぶっちゃけ言うと、南先生への恩返しというのもあるのだが……

そういえばバイト先の高校って何処なんだろ?

 

「そうそう。バイト先の高校は2箇所だけど…大丈夫?」

「僕は構いませんが……そういえば何処の高校で教えればいいんですか?」

()()()()()()()()()()()()()()よ♪」

 

 

 

………………………………ん?




読んでいただきありがとうございます。
この度は投稿が遅れてしまい、ホントに申し訳ありません……
なるべく投稿ペースをあげていこうと努力しますので、
今後ともよろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました。

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