今回で、ことり編は最終回です。
第22話で出てきた、謎の手紙を
書いた正体も判明します。
それではどうぞ。
とうとう8月になり、
僕はティアちゃんと花怜ちゃんに
頼みごとをした。
「みーちゃん、ほのちゃんにバレないようにして欲しい」
「それってつまり・・・」
「ウミ達にも言わないつもり?」
「・・・うん。だから何とかごまかして?」
「わかったわ・・・。」
「ティアちゃん・・・」
「カレン。私達3人で決めたでしょ?」
「そうだけど。瑠菜ちゃんは・・・」
「大丈夫よ。ルナなら・・・」
僕が、あの時、決めた事で
最後まで反対してたのがルーちゃんだった。
あそこまで怒ったルーちゃんは初めて見た気がする。
最終的に「一晩考えさせて?」と言い帰ってしまった。
「じゃあ僕は行くから・・・」
準備がある為、急いで帰る事にした。
ーー自宅ーー
「少し早い誕生日プレゼント何がいいかな・・・」
悩んだ結果、ことちゃんに渡すプレゼントは
日常でも使えるよう、リボンにする事にした。
「夜になるまで待とう・・・」
治療費のお金は
手術前日の夜に渡す予定だ・・・
「・・・手紙でも書こう。」
どうせ、ことちゃんと会えるのは
今日で最後なのだから・・・
僕は、すらすらとペンを走らせた。
「・・・手紙書いてるだけで、もう夜?」
時間が過ぎるのは早く感じる・・・
僕は準備が出来た為、玄関に出ると
そこには・・・
「ルーちゃん?」
「わたしも一緒に行く」
「・・・瑠花さんには?」
「お母さんには、ゆうくんと出かけて来るって伝えてあるから」
「・・・いいの?」
「わたしも決めたから・・・」
そう言ったルーちゃんの表情は
僕に「1人じゃないからね?」と
微笑んでいた・・・
「・・・分かった。行こっか」
「うん♪」
(こんな僕でも友達できるんだな・・・)
そして目的地の病院に着いた。
案の定、先生が出迎えてくれた。
「・・・先生。ことちゃんの治療費、持ってきました。」
「ああ。本当に良かったのかい?」
「はい。悔いとかは別にないですから。」
「そうか・・・」
「ことちゃんは病室ですか?」
「ぐっすりと寝ているよ。」
「そうですか。それから治療費を僕が出した事、言わないでください」
「し、しかし・・・」
「南先生に怪しまれると思うので・・・」
「・・・ゆうくん。本当にいいの?」
「うん。だから『名前を名乗らなかった人』って事にすれば大丈夫」
すると先生も納得してくれたのか・・・
「分かった。君の意思を尊重しよう・・・」
「・・・ご迷惑おかけします。」
「せめて、ことりちゃんに会ってきたらどうだ?」
「・・・でも寝てるんじゃ」
「ゆうくん。わたしも一緒に行ってあげるから大丈夫だよ~」
「・・・はい。じゃあそうさせてもらいます。」
先生から、ことちゃんの病室の番号を教えてもらい
3階にルーちゃんと向かう事にした。
「・・・373。ここだ。」
よく見ると
どうやら個室のようだ。
「わたしは、ここで待っているから行ってきなよ~」
「ルーちゃんはいいの?」
「わたしが気づかないと思った?。ゆうくん、もう会わない予定なんでしょ?」
「・・・ばれちゃったか。」
「えへへ~♪。早く行ってきなよ~」
「・・・うん。分かった。」
僕は音を立てないように病室の中に入った・・・
「すぅー。すぅー。」
「本当に安心した顔で寝てる・・・」
ことちゃんは完全に熟睡していた。
僕は、テーブルの上に手紙を置いた。
そして熟睡している、ことちゃんに
今日来た理由を伝えた・・・
「ことちゃん。僕、ことちゃんにお別れを言いに来たんだ・・・」
本人は寝ているため気づかない・・・
「あと一カ月したらさ、ことちゃんの誕生日でしょ?。だから何がいいかなって悩んだんだ。結局、リボンしか思いつかなかったんだ・・・」
そして僕は最後に・・・
「だから。バイバイ、ことちゃん・・・」
そして僕は病室をあとにした。
sideことり
「これで全部だよ」
瑠菜ちゃんが話してくれた内容は
余りにも酷過ぎる内容だった・・・
「じゃ、じゃあ。ゆーくんは・・・」
「手紙を書いたのも。治療代を全額払ったのも。ゆうくんだよ」
「・・・うぅ!!。うぅ!!」
瑠菜ちゃんから聞いた真実を聞いて
私は泣いていた・・・
なんで、あの時気づかなかったんだろう・・・
なんで、なんで・・・
「・・・次。ティアちゃん、お願い。」
「はぁ。わかったわよ・・・。」
まだ話は終わってないみたい・・・。
今の話だけでも辛いのに。
「私が今から話すのはウミについてよ」
「・・・わ、私ですか?」
海未ちゃんは泣きながらも
ティアちゃんの話を聞いていました。
「中学2年の時、ユーリが・・・」
ティアちゃんは深呼吸しながら
話始めた・・・
「・・・ウミを守る為に人を殺めた話を」
今回で、『南ことり編』終了です。
最後あたりを、ことりちゃん視点で
終わらせました。
次回から『園田海未編』を開始します。
こちらもサブタイが変わりますので
よろしくお願いします。