ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回はサブタイ通り
悠里が覚悟を決めた事をします。
暗い内容ですが、よろしくお願いします。

それではどうぞ。


第43話 断罪

惨劇の日まで

あと2日・・・

僕は多目的室で考えていた。

今は夏休み中なので学校に

自由登校しているのは僕だけかもしれない。

 

「・・・本当やりすぎだよ」

 

アイツの行った事は

自分が邪魔だと思った物は権力を使い

消し去る。

アイツの行動は今回が初めてじゃない。

中学1年の時から起こっていた。

「金と権力さえあれば何でもできる!」とか

ふざけた事を今でも言っている・・・

 

「・・・完全に仕組まれているな」

 

僕が今回の件でアイツが犯人だと決定的に

なったのは水族館での出来事だ。

恐らく自分の家のネットワークでも使って、

みーちゃんが小さい頃に行った事を調べたのだろう。

そして、水族館が潰れた事を脅迫材料にする算段だろう。

下手したら館長さん達も無事では済まないかもしれない・・・

 

「・・・後輩達も口止めとして抹消されて可能性もある」

 

アイツの事だ。

本当に実行しそうだから時間がない・・・

あと2日と言っても実際は

明日を入れて2日という事かもしれない。

 

「ユーリ・・・」

 

するとティアちゃんが入ってきた。

 

「何で来たの?」

「ユーリと同じ理由で自由登校だから来たの」

「なるほどね」

「ユーリ、昨日ウミの家で言った事って・・・」

 

そう聞いてきたので僕はティアちゃんに

逆に尋ねるように質問した・・・

 

「・・・ねぇ。ティアちゃん」

「ユーリ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideティア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーリは今何て言った?

私の考えが間違ってなければ

今からユーリが起こす行動は法を犯す行為。

中学1年の時に起きた放課後の惨劇・・・

あの時からユーリは変わってしまった。

昔の彼は、もういない・・・

だから私とルナ、カレンの3人で決めた。

 

 

 

 

(ユーリが世間から嫌われても、ずっと味方でいるって)

 

 

 

 

この言葉に嘘はない。

私達3人はユーリの本当の優しさを知っている。

彼が罪を背負うと言うのなら私も背負う。

以前、ユーリが言っていた事。

それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『高校を卒業して答えが1年間、見つからなかったら命を絶つから』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最悪の結末になってしまっても

ユーリが考えて出した答えなら受け入れる・・・

だから私の答えは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日ウミの家に行く理由は決めた事を実行する報告?」

「・・・そうだよ」

「なら私も行くわ」

「・・・何で?」

「私はユーリの味方だから」

 

僕が決めた事を知っても言ってくれた・・・

だから僕はティアちゃんに・・・

 

「・・・ありがと」

「どういたしまして♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー園田家ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません。夜遅くに・・・」

「気にしないでくれ」

 

僕とティアちゃんは

昨日と同じ時間に園田家に来ていた。

理由は・・・

 

「お願いがあって来ました」

「それはなんだい?」

「これから僕が行う事を、みーちゃんには言わないでください」

「一体何を・・・」

「私が説明します」

 

 

・・・やっぱり気づいてたか。

そしてティアちゃんが説明を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いくら何でも賛成できん!」

「悠里くん、考え直してくれない?」

 

考え直してほしいと

みーちゃんの両親から言われた。

だけど僕は・・・

 

「みーちゃんが、この先ずっと笑っていられるのなら僕は迷いません」

「・・・法を犯してもか?」

「どうせ僕は学校でも嫌われているんですから気にしてませんよ」

「・・・だが!!」

「じゃあ行ってきます。それから今までお世話になりました・・・」

 

そう言い残し立ち去ろうとすると・・・

 

「ユーリ」

 

ティアちゃんに呼び止められた。

 

「私とルナとカレンはユーリの味方だから忘れないでね・・・」

「・・・ありがと。」

 

そして僕は目的地に向かった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideティア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ティアちゃん!!。どうして止めなかったの!?」

 

ウミのママが私に涙目になりながら聞いてきた。

 

「ユーリだって本当はやりたくなかったと思いますよ」

「だが何故、選んだんだい?」

 

ウミのパパが疑問に思いながら尋ねてきた。

 

「法を犯してもウミを守りたかったんだと思いますよ」

「だからと言って・・・」

「正確にはウミと思い出の場所を守りたかったんでしょうね」

「思い出の場所ってもしかして・・・」

 

ウミのママは気づいたようだ

 

「・・・ウミと出会った水族館ですよ」

「何て事・・・」

「それだけじゃなく園田家も守りたかったと思います」

 

ユーリの事だから

多分、それも含まれているんだと私は推測する・・・

 

「悠里くんに何て言えば・・・」

「たった1人の子供に罪を背負わせるなんて・・・」

 

ウミの両親は顔を俯かせながら呟いた。

私は今にも雨が降りそうな満月を見ながら・・・

 

 

 

(ユーリ、無事に帰って来てね・・・)

 

 

 

そう願うしかなかった・・・

 

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・着いた」

 

辿り着いた目的地は

アイツが夜中に現れるという鉄橋だった。

この場所は滝が見える事で有名な場所だ。

 

「・・・この橋の下って暗いから水の深さが分からないよね」

 

すると足音が聴こえたので近くの木に隠れる。

覗いて見るとアイツと2人くらいの武装をしていた人がいた。

 

「じゃあ水族館を潰すのは任せるよ」

「はっ!!。お任せください!!」

 

(なるほどね。ゲームで例えるなら『傭兵』ってところか)

 

現に、報酬金を渡していた。

しかも多額だ。それ相応の働きをしろって事ね・・・

 

(となると、もう1人の方は・・・)

 

予想通りの会話が聴こえた・・・

 

「弓道部の連中と()()()()()()()()

「生死は問わなくてもいいですかい?」

「もちろん構わないよ。後始末とかはこっちでやっとくから」

 

(みーちゃんの両親も殺すだって・・・)

 

アイツが言った事は邪魔者を完全に排除し

みーちゃんの弱みを握る事だった・・・

 

(なら僕に迷いはない・・・)

 

僕は姿をアイツの前に現した。

 

「・・・ねえ。」

「!?。き、貴様は水無月!!」

「・・・さっきの話。聞かせてもらったから」

「はっ!。なら見逃すわけにはいかないな!!」

「・・・だったらどうする気?」

「おい。お前ら、こいつ殺せ」

 

すると傭兵2人が僕の前に立った。

 

「坊主、悪く思うなよ」

「・・・お仕事は傭兵ですか?」

「ハズレだ。()()()さ!!」

「・・・現実で初めて見ましたよ」

 

どうやらアイツが雇った2人は殺し屋だった。

武装を確認してみると、手にはサーベルのような物を

持っていた。

 

「あばよ水無月。せいぜい、あの世で仲良くな!」

「そういう訳だ坊主。」

「恨むなら、この場に来た事を恨むんだな!」

 

そして殺し屋は僕に向かってきた・・・

 

(これから法を犯してしまうのに、落ち着いていられるのに驚きだよ)

 

僕は持ってきた模造刀を鞘から引き抜いた。

 

「「死ねえ!!」」

 

殺し屋が振りかぶった瞬間・・・

 

 

 

 

 

ーーザシュ!!ーー

 

 

 

 

「「カハッ!?」」

 

首の頸動脈を躊躇いもなく切り裂いた・・・

 

「・・・。」

 

そして殺し屋の2人は橋の下へと落ちていった

僕はアイツを睨みつけた・・・

 

「ひっ!?」

「あとは君だけ・・・」

「や、やめろ!?」

 

土砂降りの雨が降る中、言い逃れを始めた・・・

 

「これは弓道部の為にやった事なんだよ、仕方なく!」

「・・・だったら罪もない後輩達を殺すとか言わないでしょ」

「ま、待て!!。こうしよう!!」

 

僕が近づくと、こう言い始めた。

 

「君の望みを叶えてあげよう!!」

「・・・僕の望み?」

「そうさ!!。金と権力さえあれば何でもできるんだ!!」

「・・・じゃあ。お願いしようかな」

「そ、それは何だい?。言ってごらん?」

 

僕は模造刀を持ちながら無言で近づいた・・・

 

「ち、近寄るな!?。落ちこぼれが!!」

「・・・やっと本音が出たね」

 

初めから分かっていた。

この場を上手く丸めて逃げようとしたんだろう・・・

そして僕が追いつめると橋の下に落ちかける。

 

「た、助けてくれ!?」

「・・・そうやって弱い奴を消したりしたのは誰?」

「ひっ!?」

「・・・別に僕が嫌いならいいよ。けどね・・・」

 

僕は模造刀を持った手を振り上げ・・・

 

 

 

 

 

 

「・・・みーちゃんを傷つけるのは許さないから」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーザシュ!!ーー

 

 

 

 

「う、うわあああぁぁぁぁ!?」

 

アイツの腕を切り落とし

橋の下へ落下させた・・・

 

 

 

 

「・・・戻ってティアちゃんに話そう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずぶ濡れになりながらも

人を殺してしまった感触は抜けなかった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




悠里が断罪をした回でした。
次回で海未編は最終回です。
頑張って執筆しますので
よろしくお願いします。
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