前回の続きです。
悩んだ結果、今回も
海未ちゃん視点になります。
後半あたりが少しだけ暗いかもしれません。
それではどうぞ。
えっと、こんばんはに
なるのでしょうか・・・?
園田海未です。
私達4人は先に帰ってしまった
悠里君を捜しています。
「ゆうちゃん、なんで恋愛する権利なんてないって
言ったんだろう・・・」
穂乃果の一言に
私とことりも反応しました。
未柚ちゃんが以前、悠里君が自分嫌いと
言ってたのを思い出しましたが、
その事と関係あるんでしょうか・・・
『ゆうり君を追い詰めた一言が関係しちゃったのかもね』
花怜が私達の上空を浮遊しながら
呟いてた。
「ゆーくん、なんて言われたの・・・?」
ことりの問いかけに
花怜は寂しそうな表情をしながら・・・
『・・・中学1年の時、つまり藍里さんが亡くなった
次の日にね、「ことりちゃん達に近づくな、このクズ」って
言われたみたい。』
「「「えっ・・・」」」
どうしてそんな・・・
『ここで私も見落としちゃったけど、
ゆうり君は私と瑠菜ちゃん、ティアちゃんの事も
距離を置くようになったの・・・』
一番仲がいい、花怜達の事まで?
一体どうして・・・
『どうも腑に落ちなかったから、ゆうり君に
直接聞いたら・・・』
すると花怜は顔を片手で押さえながら
沈んだ声で・・・
『・・・「
いるから。だってそうでしょ?」ってね。
あの時は私達3人で、ゆうり君に酷い事言ったやつを
殺したいって何度思ったことか。
あ、話が逸れちゃったね。
これが理由で、ことりちゃん達を意図的に避けてたの。
ゆうり君が放課後に大怪我した、あの日までね・・・』
そこから先は、
瑠菜から聞いた話に繋がっているんだと
私達は理解してしまった・・・
『でもこれだけが理由じゃない気が
するんだよね。やっぱり、ゆうり君の初恋の子が
関係してるとしか思えないんだよね・・・』
「ゆうちゃんの初恋の子って花怜ちゃんでも
知らないの・・・?」
『うん。だって、ゆうり君と出会う前の事だし・・・』
花怜と出会う前・・・?
花怜の言い方から察すると、
小さい頃に悠里君に何気なく聞いたら、
結局、教えてもらえなかったという意味に
聞こえます・・・
今度は、ことりが・・・
「花怜ちゃんの初恋の人って、ゆーくん?」
『そうだけど?』
「「そんなアッサリ!?」」
花怜は隠す気どころか
アッサリと白状してきました。
私と穂乃果は驚くしかなかった。
ことりも驚いてますね・・・
『まぁ、今はそんな資格ないけどね。
私のワガママで、ゆうり君に殺した罪を
着せちゃったわけだし・・・
ゆうり君の声が出せない原因を作ってしまったのは
元を辿れば、私が死んだのが原因だしね・・・
バカだよね?、知らない人に殺されるくらいなら
好きな人に殺される方がいいって・・・』
私達が見た花怜の顔は
笑ってはいるが辛い表情に見えた。
『ゆうり君の気配が消えた・・・?
ちょっとめんどくさい事になったかも・・・』
すると花怜は私達の方を
見ながら・・・
『今から手分けして、ゆうり君を捜すから
この辺の地形に詳しい人いる?』
花怜が何処から取り出したのか
地図を取り出した・・・
「私この辺は知ってます・・・」
どうして私が知ってるかと言うと
小さい頃、悠里君とティアの3人で
遊んでいた場所なんです。
なので今でも何処に何があるかは
覚えています。
『じゃあ海未ちゃんに任せるとして・・・
あ、これじゃあ捜す人数に偏りが・・・
どうしよう?。こんな時に都合よく
瑠菜ちゃんとティアちゃんが来てくれれば・・・』
花怜が唸るのも無理はありません。
悠里君を捜すのに、人数に偏りが出てるんです。
ですが、そんな都合よく瑠菜とティアが
来てくれるわけ・・・
「花怜ちゃん~。呼んだ~?」
「カレンが呼んだ気がしたから案の定みたいね」
聞いた事がある声がしたので
振り向いてみたら、本当に瑠菜とティアが来て
くれました・・・
『2人共、来るの早いね?』
「ゆうくんの事なんだから、当たり前だよ」
「毎年12月になるとユーリは何をやらかすか・・・」
『その事なんだけど、今日ね・・・』
花怜は瑠菜とティアに部室で
起こった事を話しました。
話を聞き終えると2人は・・・
「去年よりも悪化してるね・・・」
「まさかいきなりLv4の状態なんてね・・・」
『うん。だから2人には・・・』
悠里君を捜す場所と
人数が決まり、
手分けして捜すことになりました。
「ルナ、カレン。何かあったら
すぐに連絡するわ」
私はティアと、
穂乃果は花怜と、
ことりは瑠菜と3組に分かれて
捜す事になりました・・・
「さてユーリが行きそうな場所となると・・・」
「景色がよく見えるところでしょうか?」
「そうね。でもLv4の状態だと話は変わってくるわね・・・」
そういえば未柚ちゃんも言ってました。
ティア達が言ってたLv4とは何なんでしょうか・・・
「ティア、そのLv4って何なんですか?」
「ユーリの精神病の状態の危険度よ」
「じゃあ・・・」
「ウミとコトリが前に見た、壁を殴りつける行動がLv3。
テープレコーダーみたいに謝るのがLv4になる前兆。
常に自殺未遂する行動をするのがLv4の状態よ。」
私達がこうして捜している間にも
悠里君は・・・
「ウミ。あれユーリよね・・・」
ティアが指さしたほうを見てみると
私達が小さい頃に行っていたコンビニから
悠里君が出てきました。
「ウミ。とりあえず店の人に聞きましょう」
「え、でも悠里君が・・・」
「じゃあウミはユーリの後を追いかけて?」
「わ、分かりました・・・」
「何かあったらすぐに連絡しなさいよ?」
そう言うとティアは
コンビニに入り店の人に
悠里君が何を買ったのかを聞きはじめました。
「私も悠里君を・・・」
こうしてはいられないと思い
私は悠里君に気づかれないように
後を追いかけました・・・
ーー展望台ーー
「ここは・・・」
悠里君の後を追いかけて
着いた場所は、展望台がある公園でした。
私は小さい頃に1度だけ悠里君とティアの3人で
遊んだ事があります。
ここの公園は、遊具は少なく
その代わり展望台から見える夕焼けの海が
見える事で有名な場所でした・・・
「・・・なんでアイスが温かいのかな?」
えっ・・・?
悠里君が食べているのって中華まんじゃ・・・?
見間違いじゃなく、今の悠里君は完全に情緒不安定だった・・・
「・・・そこにいるの誰なの?」
完全にバレてしまっているので
私は姿を現す事にしました。
「あの、悠里君・・・」
「・・・っ」
すると悠里君は何かを
呟き始めた・・・
おそるおそる近づくと・・・
「どうせ僕には隅っこがお似合いなんだ。
帰っても誰もいない。ああそうさ!
ボクナンテシネバイインダ・・・
アハハハハハハハ・・・
そうだ、そうしよう。
でもどうやって死ねばいいのかな?
ああ、いい考えがあるじゃないか・・・」
すると悠里君は
展望台の柵の上に立ち
「ソウダヨ。飛び降りればいいじゃないか
別に死んだって問題ナイヨネ・・・」
う、嘘ですよね・・・
「悠里君!危ないからやめて!!」
「ナンデナンデ?、別にアブナクナイヨ・・・?
落ちたら落ちたでモンダイナイヨ。
真っ赤なインクが付くダケダカラ・・・
アハハハハハハハハハ・・・・!!!」
今の悠里君には
私の声が届いてない・・・
「お願いだからやめて!!」
私が泣きながら叫んだ瞬間・・・
ーーバキッ!!ーー
「えっ・・・?」
今、何が起きた?
そこには悠里君の姿が無かった・・・
代わりにあったのは展望台の柵が
割れていた光景だった・・・
「ゆ、悠、里君・・・?」
私がいくら呼びかけても
返事がない・・・
嘘です。こんなの冗談だと思いたい・・・
私は、こんな光景は嘘だと思い・・・
「ゆ、悠、里君。隠れてるだけですよね?
・・・ねぇ、そうなんですよね?
お、お願いだから返事してくださいよぉ・・・」
私の声も虚しく
割れた柵に近づき
あったのは・・・
悠里君の
血だった・・・
「い、いやっ!!。いやあああああああああ!!!」
今回は少しだけ暗い要素を
出してみました。
次回は穂乃果ちゃん視点に
なります。
念のために言っておきますが
ハッピーエンドを目指しておりますので・・・
みなさんは、この後どうなったと思いますか?
次回もよろしくお願いします。