もしも、キリトさんとサチがスターダストメモリーだったら。
曲を聴きながらどうぞ。
漫画版フェアリーダンス編のサチを見た時、ある曲が頭に流れまして、妄想してたらできました。
もしも、キリトさんとサチがスターダストメモリーだったら。
『MEN OF DESTINY』
―――蒼ざめた瞳で、私は炎を見つめる。
やっぱり私はここまで。
今全てを捨てる時が、終わる時が来たみたい。
アインクラッドに囚われた人達、特に攻略組の人達は今日で命が燃え尽きるとしても、開放の日を夢見て闘い続けるんだろうか。
死んでいった人達を想い出す事も、悲しむ事も許されずに、かな。
これが自分の運命だ。とでも言うのかな。
私の世界、絶望のこの世界に吹き荒れる剣戟の嵐。
この嵐に巻き込まれ、私は命を落とす。これから何人も何人も巻き込まれるだろう。
未来は一体誰のためにあるの?
こんな世界なんて滅びればいいのにと、何度願っただろう。
…それでも皆は、君はこの嵐を駆け抜ける。
生きようっていう意志が、絶対に生き残るんだって強い気持ちが心にあるんだから。
未来はそんな人のためにあるんだから。
私はそんな選ばれし者にはなれなかったけれど・・・。
キリト。
短い間だったけれど、君とは色々なものを見てきたね。
現実の世界では見たことも聞いたことも無いモンスター。罠がひしめいていて強大なボスがいた危険なダンジョン。
『All those moments will be lost in time, like tears in rain. Time to die.』
全て、時が来れば忘れてしまうものだとしても、雨の中の涙のようだとしても。
君と共にいた時間はまるで陽炎で、二度と戻らない夢のような日々だったよ。
君なら、最後までこの嵐を駆け抜けられるって信じてる。
だって君は私なんかとは違う。
―――運命に選ばれし者だから。
◇
―――月夜の黒猫団が、彼女がいなくなってからどれほどの月日が流れただろう。
ヒトは心に信じてるものがあれば、それだけでも生きていけるらしい。
彼女を殺した自分自身が、その証明だから。
ふと、己の腕を見ることがある。
これまで幾度も修羅場をくぐり、自分だけ勝利を掴んできた。自分だけ生き抜いてきた。
そんな儚い幻しか抱けない、血で滲んだ気持ちの悪い腕。
たとえ今日で全てが崩れ去るとしても、それでも人は夢を、明日を欲しがるものなのだろうか?
それが運命だとでもいうのか。
「決着をつける時だ。泥棒の王と、鍍金の勇者の」
もう一度あの嵐の中へと、世界へと。
最後の決戦のさなか、心の中に思い出されるのは。
振り向いた君の 横顔に浮かぶ 淋しい笑顔
この先どれ程の月日が流れようとも、消えはしない。
消せはしない。
君と共にいたあの頃はまるで陽炎で、二度と戻らない夢のような日々。
それと同時に、
声を殺し泣いた遠い遠い記憶。
絶望のこの世界に吹き荒れる剣戟の嵐。
未来は君のためにあった。
今滅びゆくこの世界。
俺は、この嵐を駆け抜けたよ。
運命なんていうものがもしあるのなら
俺にとって、君は運命の人だった。