IS ~一刀斎黙示録~ リメイク版   作:リバポから世界へ

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投稿お待たせしました!

今回からようやく原作に入ります。いやあ……ここまで長かったです。

ここ最近、色々ありましたね……。私自身も新たな環境に四苦八苦しています笑

なんか次でIS最終刊らしいですが、終わらせられんのかな?

それから活動報告を書いてみたので、よろしければ見てみてください。

それではどうぞ!


第8話 「再会と邂逅」

四十院神楽(しじゅういんかぐら)

公家を基とする旧華族の家の長女だ。本人は「古いだけの家です」と言うが、そんなことはない。現在は食品、家電、精密機械、そして最近では武器用品にまで手を広げている大企業へと発展した。テレビをつければ、毎日のようにCMで名前を見る。そこのお嬢様なのだ。

品行方正はもちろん、典型的な大和撫子の容姿は今までも、そして今後も多くの男をときめかせることだろう。

―――――綺麗だ。

朔哉は本当にそう思う。

こんな子が彼女だったら……と思った事もあるが、常識的に考えて自分のような硝煙まみれの男とは釣り合わないだろう。

そんな少女が自分に頭を下げている。彼女からは石鹸のような清々しい匂いがした。香水だろうか? 嫌いな香りではない。

だが、そんなことが全て吹っ飛ぶくらい朔哉の頭は混乱していた。固まったまま、神楽の顔をジッと見ている。

 

「あ、あの……斎藤さん?」

 

朔哉に見つめられ、やや赤くなった神楽が困惑した様子で彼に呼び掛けた。そこで、ようやくハッとすると慌てて立ち上がる。

 

「い、いやごめん! ……久しぶりだな」

「あの……もしかして私のこと覚えてませんか?」

 

神楽が少しショックを受けたような表情をするが、朔哉はそれを否定した。全力で。

 

「まさか! そんなことはない、もちろん覚えてるよ。元気そうで何よりだ」

 

言えない……。

 

「良かった……。もしも“覚えていない”って言われたらどうしようかと……」

「ハハハ……」

 

絶対に言えない……。

 

「また、お会いできるとは思いませんでした。ニュースを見た時ビックリしたんですよ?」

「いや……俺が一番、驚いたよ……」

 

ISを動かしてしまったショックで、今の今まで彼女に関する記憶がスッポリと抜け落ちてしまっていたなど、決して、断じて、口が裂けても言えないのだ。

 

「これから、よろしくお願い致しますね?」

「あ、ああ……こちらこそ」

 

そう言うが、朔哉は神楽の目を見ることが出来なかった。主に罪悪感から……。

 

「何、あの子? 斎藤君の知り合い?」

「どういう関係なのかな?」

「もしかして付き合ってるんじゃ……」

 

2人で会話を楽しんでいると、周囲の生徒が興味深そうにこちらの様子を窺っている。

 

「「あっ……」」

 

ここで、ようやく2人は周囲から注目されていることに気付いた。羞恥心から2人仲良く顔を真っ赤にする。

自分の行動がこんな騒ぎになるとは思わなかったのか、神楽は申し訳なさそうに朔哉の顔を見上げてきた。

仕方がない。状況が状況だ。

”気にするな”と朔哉が目で合図すると、タイミング良く引率の教師がやって来る。騒がしかった生徒はそれによって静かになり、2人はホッとした。

 

 

 

 

 

武偵高よりも大規模な講堂で出席番号中に座らされる。

ふと気がつくと、織斑一夏は既に居た。何やらソワソワして落ち着かない様子だ。先程まで朔哉へ向けられていた視線の大半が、今度は彼に向けられている。ホッとすると同時に何故か寂しくなった。

開会の辞に始まり、学園長の式辞や来賓の祝辞などが進められる。

やがてプログラムは教職員紹介に入った。しかし……ここで朔哉は絶句することになる。

千冬や学園長室に居た教師たちの紹介が進められるが、そんな情報はまるで頭に入ってこない。

何故なら―――――

 

(おい……何かの冗談だよな?)

 

その教師の中に……朔哉がISを動かした時の検査担当官―――――安堂がいたのだ。

どういうことだ。何故、あの女がここに居る? あの女は国際IS委員会の人間であって、ここの教師ではなかったはずだ。やがて彼女も此方に気付いたらしい。ニヤリと品の無い笑みを浮かべてきた。

 

「皆さん初めまして。今年度からIS学園で教鞭を取らせて頂けることになりました、安堂可憐(あんどうかれん)と申します。よろしくお願い致します。以前は国際IS委員会に籍を置いておりました。……ISが世に出てから約10年。男尊女卑の悪習も改善され、世に"男女平等"がもたらされました。今後も私達の立場は更なる向上を見せることでしょう。皆さんにはそんな素晴らしい未来が待っているのです。この男人禁制の神聖な学舎で……今年度は例外が居ますが……精一杯、そして楽しく勉学に励んでくださいね?」

 

その自己紹介は前半こそ極普通であったが、途中からは明らかに異常なものであった。

女尊男卑主義者の大半は世の中が"女尊男婢である"なんて口にしたりしない。大抵は"ようやく平等になった"とのたまう。

何が男女平等だ、冗談じゃない。だったら自分達、男が肩身の狭い思いをしているのは幻覚だとでも言いたいのだろうか? 

典型的な女尊男卑主義者。今まで何人も見てきたが、決して慣れない。いい気分ではない。

そして彼女の口から吐かれた"更なる立場の向上"という言葉。

 

(これ以上、偉くなってどうすんだよ……)

 

そうなれば、いよいよ男は人間扱いすらしてもらえないかもしれない。冗談抜きで、だ。

そんな世の中で生き続けるくらいなら、何処ぞのチンピラが撃った流れ弾でくたばった方がマシなのではないか? ほんの一瞬ではあったが、朔哉は本気でそう思ってしまった。

……上等だ。向こうがその気なら、こちらも遠慮は無用だろう。再び彼女と目が合うと、朔哉は声を出さずに口だけを動かした。

 

くそったれ(F××k You)

 

糠に釘かとも思ったが、安堂はイラついた顔をする。それなりに効果はあったようだ。

校歌斉唱と閉会の辞を最後に入学式自体は何の問題も無く終了し、再び教室に戻ってきた。

 

 

 

 

 

(……はぁ)

 

少し考えが甘かったかもしれない。

入学式も終わり、教室に戻って約20分が経過したのだが、落ち着いたと思われた視線は続いたままだった。今は一夏もいる。なので視線も半分以上が彼に行っているが、それでも背中のむず痒さは変わらない。

ちなみに生徒数は1クラスに30人である。横6人、縦5人ずつ。朔哉の席は教室のど真ん中で、一夏は彼の列の1番前であった。出席番号順なので仕方がないのだろうが何故、男子2人をこのように目立つ場所に配置したのか? 朔哉は責任者に問い質したかった。

 

「それでは全員揃ってますね? SHRを始めます」

 

目の前には既に教員が立っている。ショートヘアーに丸いメガネをつけ、クリーム色のワンピースを着た優しそうな女性だった。これは学園長室でも教室に入った時も感じた事だが、IS学園(ここ)は教師も生徒も美人が多い。

 

「私はこのクラスの副担任、山田真耶です。皆さん入学おめでとう! これから1年間よろしくお願いしますね!」

「よろし……」

「「「「「…………」」」」」

 

明るい声で自己紹介をした真耶は笑顔でクラス内を見渡すが、生徒達から反応は無い。唯一、朔哉だけが挨拶しようとしたが、周囲の誰もが黙ったままなのでキャンセルしてしまった。この男、案外チキンである。

 

「え、えーっと……」

 

元気な返事が返ってくると思ったのだろう。彼女は予想外の反応にどうしたらいいか分からず、泣きそうになっていた。

 

「……お願いします」

 

それでも、小さな声でボソリと朔哉の口から挨拶の言葉がこぼれる。

その事に真耶は一瞬驚いていたが、すぐにとびっきりの笑顔を向けてくれた。

 

「は、はいっ! よろしくお願いしますね! 斎藤君!」

 

返事をしただけで、こんなにも喜んでくれるなんて……朔哉は申し訳なさそうに苦笑した。

彼女も緊張していたはず。それでもせっかく元気良く挨拶したのに、これではあまりに不憫だと感じたのだ。

それに武偵高では教師の言葉に無言なんて許されない。もしも”朔哉が返事をしなかった”などという事があの教師陣に知れ渡ったら、良くて怒声、悪くて鉄拳が飛んでくる。それは勘弁願いたい。

しかし同時に安心も出来た。

彼女は女尊男卑主義者ではなさそうだ。安堂の姿を見た時は心臓が止まりそうになったが、担任と副担任がマトモな人間なら少しは過ごしやすくなるかもしれない。

 

「それでは自己紹介をお願いします。出席番号順で―――――」

 

そんなことを考えていると、すぐに自己紹介が始まった。

最初に名乗ったのは相川清香(あいかわきよか)というショートボブの少女だった。趣味はジョギングとスポーツ観戦らしい。

その後もテンポ良く、続いていくと思ったのだが……。

 

「江藤さん、ありがとうございました。それでは次は織斑君、お願いします……織斑君? ……織斑一夏くんっ!」

「はっ、はいっ!?」

 

緊張しているのか、ボーっとしていたのかは知らないが話を聞いていなかったらしい。真耶は恐縮しながら、一夏に自己紹介を頼んでいる。「あ」から始まって「お」の織斑君やら、何やら。彼女は「ごめんね、ごめんね」としきりに謝っているが、悪いのは話を聞いていなかった人間ではないのか?

謝り続ける真耶を宥めながら、彼はようやく自己紹介を始めた。

 

「お、織斑一夏です……。よろしくお願いします」

 

ごく普通の挨拶だ。良いと思う。普通が一番だ。しかし、少女たちは満足していないらしい。「もっと何か話せ!」といった空気を集団で構成し始めた。

 

(いきなり無茶振りしてやるなよ。緊張してるんだからさ……)

 

それでも一夏は覚悟を決めたらしい。

 

「すー……はぁ」

「「「「「…………!」」」」」

 

何か続きを話すつもりになったようだ。周囲も期待を持って彼を見ている。もちろん朔哉も。

しかし―――――

 

「以上です!」

 

……まさか、これで終わりだというのか? だったら何故、期待を持たせるようなことをしたのだろう?

他のクラスメイトも朔哉と同じことを思ったようだ。何人かがズッコケている。

それは弟の自己紹介途中で入室してきたブリュンヒルデ様も―――――

バスンッ!!

納得出来なかったらしい。出席簿で彼の頭を叩いただけなのに、銃声のような凄まじい音がした。

 

「グハッ! ってぇ……! げえっ、関羽!?」

 

頭を叩かれた彼には幻覚が見えているようだ。しかし今この状況でそんなことを言えば、どうなるか?

 

「誰が三国志の英雄か、馬鹿者」

 

当然、怒られる。もう一発、一夏の頭を叩いた千冬はそのまま教壇の前に立つ。そして表情を変えると、真耶に向かって微笑んだ。

 

「山田先生、遅くなって申し訳ない。会議が長引いてな」

「いえいえ! それでは後はお任せします」

「うむ」

 

生徒達の方に向き直った千冬は、先程朔哉に会った時よりも更に凛々しく振舞っており、風格というものが溢れていた。

 

「諸君、まずは入学おめでとう。私がこのクラスの担任を務める織斑千冬だ。君たち新人を1年で使い物になる人材に育て上げるのが私の仕事だ。私の言うことはよく聞き、よく理解しろ。出来ない者には……やる気がある限り、どこまでも教えてやる。不満、文句は構わないが、私の言うことは聞け。いいな?」

 

そのスピーチはまるで軍学校の鬼教官そのものであった。しかし、何もおかしな話ではない。

この学園にいる生徒が扱うのはIS―――――まぎれもない”兵器”なのだ。

生半可な気持ちや覚悟で扱えば、己も他人も傷付け……下手をすれば命さえ奪ってしまうかもしれない。

 

『武器や兵器を扱う人間には、その力を持つという責任が生まれる』

 

武偵高に入学した時に、強襲科(アサルト)で誠一郎や蘭豹に言われたことだ。不本意とはいえIS学園(ここ)に来た今でも、その教えは未だに朔哉の中でしっかりと生き続けている。

ほんの少しとはいえ、緩んでしまっていた緊張感。それが再び強く締められるのを感じられた。恐らく他の生徒達も同じことを―――――

 

「キャーーーー!!」

「千冬様! 本物のブリュンヒルデよ!!」

「私、小さいころからずっとファンでした!」

「私、千冬様に憧れてIS学園に来たんです! 北九州から!」

 

考えてはいなかった。

自分の意思と反比例するように女子達からは千冬に向けて黄色い声援が放たれた。

 

(う……うるせえ……何だよコイツらっ!?)

 

集団とはいえ、どうやったら人間の声帯から暴動鎮圧様の長距離音響発生装置(LRAD)並みの騒音が出せるのか。

憧れの対象に会えて狂喜乱舞したくなるのも分かるが、幾らなんでも耳に悪い。朔哉はやっとの思いで耳を塞ぎ、その騒音を遮断した。

千冬は心底面倒臭そうに溜息を吐いて、何やらブツブツ文句を言っている。こういう反応は毎年恒例らしい。

だが次の瞬間、ギロリッと自分の弟を睨み下ろした。

 

「それで? お前は挨拶も満足に出来ないのか?」

「い、いや千冬姉……俺は―――――」

「校内では織斑先生と呼べ。良いな?」

「は、はい……織斑先生」

 

校内で”姉”と呼んだ一夏が、ややキツめに叱られる。

公私の混同はしない。やはり千冬はイメージ通りの人物だった。

 

「え? 織斑君って、あの千冬様の弟?」

「それじゃ、男なのにIS使えるのもそれが関係してるのかな?」

「え……じゃあ、もう一人の方は?」

 

今まで一夏に向けられていた視線が再び朔哉へと向けられる。

自分がISを起動させてしまった理由。そんなことは見当も付かない。朔哉自身も知りたいことだ。

 

(てか今まで姉弟って気付かなかったのか……。顔と苗字見れば、大体は想像付くだろうに)

 

呆れていると、千冬はパンパンッっと手を叩いて生徒を黙らせた。

 

「お前たち静かにしないか! まだ自己紹介は半分も終わっていないぞ!」

 

一夏も含め、名乗ったのは現状で5人。この長時間でたったそれだけだった。

 

「む……もう、あまり時間が無いな。仕方ない。斎藤、最後はお前が自己紹介しろ。このままでは授業にならん。後の人間は各自で済ませるように」

 

―――――え、マジですか?

―――――当たり前だろう? さっさとしないか。

 

視線での2人の会話は、概ねこのような感じである。

完全に予想外だった。まさかトリを務めることになるとは……。ならば、しっかりと決めねばなるまい。起立すると、この日一番の視線が自分に突き刺さった。

 

「初めまして、斎藤朔哉です。出身も育ちも都内です。趣味はサッカー観戦と映画、音楽観賞。特技は暗記かな? ISのことは基本的な知識は身につけてきました。それでも皆さんに比べたら、まだまだ未熟です。これからよろしくお願いします」

 

そう言ってペコリと頭を下げる。

 

(……決まった)

 

我ながら100点満点の自己紹介だったと思った。

さすがに趣味は銃の整備とか、特技は刀の目利きとかは初対面の人間には言えない。なので、これで良いはず……なのだが……。

 

「「「「「…………」」」」」

 

何故、誰も反応してくれないのだろう? 自分のことは多めに語ったつもりだ。これでダメなら、一体どうしろというのか?

朔哉は真耶の気持ちが痛い程理解できた。自分自身も泣きたくなる。しかし、そんな表情を察してくれたのか、慌てたように神楽が拍手をしてくれた。すると、周囲の生徒も釣られるように拍手をし始める。

……以前会った時も感じたが、良い()だと思う。

朔哉も思春期の男子だ。可愛くて、しかも性格の良い女の子が居たら、仲良くなりたいと感じるのは当然の感情なのだ。

チラリと彼女を見て、小声で「ありがとう」と伝える。すると……パチッとウインクを返してくれた。

 

(……ッ!?)

 

胸が高鳴るのが自分でも分かった。おとなしい子かと思ったが、こんな表情も出来るらしい。

 

「ふむ。まぁ、いいだろう」

 

千冬から直々に合格点を貰うと、ちょうどチャイムが鳴った。

 

 

 

 

 

「なあ!」

「……ん?」

 

HRが終わり授業の準備をしていると、正面から声を掛けられた。

何事かと思い正面を向けば、件の織斑一夏が席の前で人懐っこそうな笑顔を浮かべている。彼は朔哉に右手を差し出し、改めて自己紹介をしてきた。

 

「俺は織斑一夏だ。よろしく! 斎藤……でいいのか?」

「あ、ああ……よろしく。呼び方は何でも良い。変なあだ名でなければ」

 

戸惑いながら朔哉も名乗り、右手を出す。握手をすると周囲から再び注目された。ヒソヒソ声とは思えない大きさの声が聞こえてくる。

 

「あの二人よ。ISを動かしちゃった男の子って!」

「へー。んー? 織斑君の方がちょっとレベル高いかな?」

「可愛いしね! 斎藤君も悪くないんだけど、目付きがなー」

「ちょっと怖いよね……」

「地味だし……」

 

見た目のことを言われるのは想像以上にショックだった。だが、自分でも怖いのなら閻魔と呼ばれる武偵高の3年生などは、彼女達の目にどのように映るのだろう?

 

「……ちょっといいか?」

「え?」

 

一夏が拍子抜けした声を上げる。そこには長い黒髪をリボンでポニーテールに纏めた、鋭い目付き―――――朔哉が言えた話でもないが―――――の少女が立っていた。

神楽と同じように和風の美少女だが雰囲気はまるで違う。無愛想……というのが朔哉の抱いた第一印象だった。自己紹介は途中で終わってしまったので、名前までは分からない。

 

「……箒?」

「話がある。屋上でいいか?」

 

一夏に”箒”と呼ばれたその少女は彼を連れていこうとする。

 

「ああ、いいけど……。朔哉も来いよ!」

 

いきなり名前で呼ばれ、朔哉は困惑した。別に嫌という訳ではないが、違和感を感じる。

一番仲の良い亮でも、知り合って2ヶ月くらいはお互いを苗字で呼び合っていた。”朔哉君”、”亮”と名前で呼び合うようになったのは、それなりに信頼関係を築いてからである。

 

「い、いや俺はいいよ」

 

一夏から何故か一緒に屋上まで行くことを誘われたが、朔哉が行く理由は無い。チラリと箒を見ると、彼女からは「貴様は来るな」といった雰囲気がダダ漏れだった。

 

(初対面の人間をそんなに睨まんでも……。別に邪魔はしないよ)

 

朔哉が溜め息を吐くと、2人は教室を出て行った。

 

「…………」

 

だが、これは少し判断を誤っただろうか? 一夏がいなくなったことにより、本日数度目の視線という名の集中砲火を浴びることになってしまった。クラスだけでなく、廊下にまで溢れかえった女子は相変わらずコチラを見てくるだけ。

千冬と真耶が戻って来るまで、朔哉はその視線に耐え続けることになった。

 




いかがでしたか?

テンプレ1:オリ主の評価は最初低い。


うーん……何か、本能のままに書いてるだけになってしまった気がする……汗

丁寧に書こう、丁寧に書こうと心掛けているんですけど、丁寧とダラダラは違うんだよなあ……。

精進します……!

冒頭にも書きましたが、活動報告よろしければ見てくださると助かります。

感想や評価、ご意見などは大歓迎です!

それでは今回も読んでくださってありがとうございました。失礼します。

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