皆さんお久しぶりです、リバポから世界へです。
まず最初に半年以上更新が出来ず申し訳ありませんでした。
理由は仕事や資格取得などリアルで多忙だったためです。後は上手く書けなくなってしまったからでしょうか?
とりあえず今回はリハビリがてら、かなり短めです。
それではどうぞ!
「ちょっとよろしくて?」
「うん?」
昼休みも残り僅かになろうとした頃……教室前まで戻ってきた朔哉達の前に一人の少女が立ちふさがった。
ウェーブのかかった金髪に透き通るようなサファイア色の瞳。一目で日本人ではないと分かる彼女はその美しい瞳をやや吊り上げて朔哉を見据えている。表情から察するに不機嫌極まりない様子だ。
「俺か?」
「あなた以外に誰がいますの?」
まるで、一緒にいる神楽たちのことなど目に入らぬような態度に彼女たちが眉を顰める。何か文句を言おうとした静寐を佳奈恵と神楽が抑えていた。
「……悪い、先に戻っててくれ」
「は、はい」
その様子を背後から感じ取った朔哉が振り返ってそう告げる。3人は心配そうにチラチラとこちらを見ながらも、教室へと入っていった。
「それで、俺に何の用かな? ミス・オルコット」
朔哉が少女に視線を戻すと、彼女は少々驚いた声を上げた。
「あら、あなたは私の事をご存知なのですね?」
「まあ、代表候補生だからな。一応、この学校の実力者は調べているつもりだよ」
彼女はセシリア・オルコット。
朔哉のクラスメイトで英国の代表候補生である。
時間が無かったため自己紹介は聞けなかったが、朔哉はあらかじめ学園の教師、生徒から軍出身者や代表候補生、専用機持ちなどといった猛者を調べ上げていた。その中にセシリアのファイルもあったのを覚えている。
彼女自身も専用機を支給されており、狙撃に特化された機体を所持しているらしい。
「……ふん、もう一人よりかはマシなようですわね」
「え?」
朔哉は彼女の不遜な態度よりも”もう一人”というワードに引っかかりを覚えた。
「もう一人? ああ、織斑のことか。何があった?」
「何があったじゃありませんわ!」
セシリアの金切り声に思わず仰け反ると、彼女の端麗な口から次々に一夏への不満が吐き出される。自分の存在はおろか、代表候補生という単語すら知らない! あまりの常識の無さに何とかかんとか……。とりあえず、セシリアが一夏に激怒しているということは良く分かった。
「そ、そうか……」
「全く……! ISを動かせた男性がどれ程かと思えば……とんだ期待はずれでしたわ!」
成程。自分や一夏にどんな期待をしていたかは知らないが、彼女が憤慨するのも理解は出来る。苦笑を浮かべた朔哉は彼女が自分の前に現れた理由も想像がついた。
「それで残りの”もう一人”がどんな人間かを見定めにきたってわけか。……どうだ?」
「……どうだとは?」
「俺はどんな人間に見える?」
欧米人のように両腕を広げると、セシリアは朔哉のつま先から頭のてっぺんまでジロジロと見回し、目が合うと露骨に顔を顰めた。
「……目付きが悪いですわね」
「…………」
セシリアからの評価に朔哉は盛大な溜息を吐いた。彼女から視線を外すと無言で教室に入る。
背後から何やら抗議の声が聞こえるが耳には入らない。
初対面の人間に目付きの悪さを指摘されるのはこれで何度目だろうか? しかも、セシリアはイギリス人。日本人とは違う価値観を持っていると思ったのだが……少々、甘い考えだったらしい。
日常生活に支障が出るようなら、伊達眼鏡でも買おうか?
そう思いながら彼は席に着いた。
(……イギリスか)
世話になったマージーサイド武偵高校の皆は元気にしているだろうか?
一緒に馬鹿をやって怒られたルームメイト達。
死ぬほど厳しかったが最後まで自分を見捨てなかった教官。
そして……たった一度とはいえ、自分と組んだあの少女。
命を救ってくれた、
いかがでしたか? 書き方のクセが凄いんじゃあ!
この書き方が投稿を遅らせている説・・・OTZ
他の投稿者さんと交流する機会があり、様々なアドバイスを頂きました。そのアドバイスを参考にし、今後は文字数は少なめですが定期的に更新しようかなと考えています。
もしも「短い!読みごたえが無い!」という声がありましたら以前のように幾つかを一話に纏めるかもしれません。
感想、批評は大歓迎です!
それでは今回も読んでくださってありがとうございました。失礼します。