ズドドドドッ!
「何時もより硬いわね」
『いや、アサルトライフル全弾命中させてアレに大分ダメージを入れた君がそれを言う?』
「何時もなら手作り爆弾が二十個も有れば倒せるのよ」
「十分硬いじゃない」
アサルトライフル(しかも大きい)を連射し、ダメージを与えたのを確認しながら話す。多分、ゲームで言うHPの内、五割は削れてるはず。
『“却本作り”!』
更に螺子を螺子込む。さて、少しは防御力下がったかな?
「下がって!」
暁美ちゃんの声に従い、魔女から離れる。と、
ズドドンッ!
二、三回爆発。手榴弾を使ったらしい。
「耐久力が他のループより上がってるわね。幾ら何でも硬すぎる」
「如何すれば……」
『……あ!』
「「如何したの(かしら)?」」
『今此処に佐倉ちゃん居ないじゃん』
「!なるほどね。彼女なら使えるわね」
『僕は使え無いって言いたいの?』
「それはともかく、鹿目さん、美樹さん!佐倉さんを呼んで来て!」
「何処に杏子ちゃんが居るか分かりません!」
『風見野だけど、どのくらいで往復出来る?』
「大分時間がかかるよ!杏子の電話番号は?」
「彼女、携帯持ってないのよ」
誰か、佐倉ちゃんに携帯を。
「そうだ!キュゥべえ!」
「何かな?まどか。もしかして契約を「此処から杏子ちゃんに通信出来る?」……それを聞いて何をするつもりかな?」
「良いから、質問に答えて」
「怖いよ、まd「いいから」出来ます」
鹿目ちゃんは怒らせないほうが良い。魔女でさえ少しビビってるもの。鹿目ちゃんの声を聞いて、後退りしてる。
「通信を繋げて!」
「はいはい……、よし、繋がったよ」
「杏子ちゃん、聞こえてる?」
〈聞こえてるぞ。如何した?〉
「すぐに見滝原病院に来れる!?」
〈ッ!何かあったのか?〉
「魔女が居るの。マミさん、ほむらちゃん、禊ちゃんが闘ってるけど、攻撃力が足りないみたいなの。お願い、力を貸して!」
〈……チッ。マミともあろう者が情けねぇな。……今度、何か奢れ。それで手を打ってやる。そうだな、二、三十分有れば着く〉
「ありがとう!」
『後、二、三十分、ね』
「なんとしてでも、持ち堪えなきゃ」
「此処からが正念場、ね」
当面の作戦は、恵方巻きを引きずり出して、口の中に手榴弾を投げ込む。つまり、ある程度パターン化された作戦だ。さぁ、頑張ろう!
☆
〜三十分後〜
「来たぞ。アレが魔女か?ちっこいなー」
「アレでも凄く硬いのよ。けど、貴女なら貫通させられるんじゃない?」
『僕達が囮になるから、恵方巻きに隙が出来たら槍の投擲お願い』
佐倉ちゃんが頷くのを確認して、マイナス螺子を恵方巻きに螺子込む。いちいち引っ込むから攻撃し辛い。
「ねぇ、一つ聞きたいのだけれど」
『アレが来ないうちにね』
「貴女の“大嘘憑き”で弾薬や爆弾の消費を無かった事に出来ないの?」
『出来るけど、彼奴のダメージも回復するよ?弾を撃った、爆発させた結果も無かった事になるから』
「なら良いわ。佐倉杏子の正面に、口が来るよう誘導するわよ」
そう言って、佐倉ちゃんの前に移動する暁美ちゃん。僕と巴さんは後ろに下がっている。暁美ちゃんの邪魔にならない様に、だ。
暁美ちゃんが機関銃を撃つ。少しして、リヴォルバーに持ち替えた。撃つ。撃つ。うん、あの魔女が異常な耐久力を持つって知ってなければ、魔女が可哀想に思えてくる。
「今の内に、私と暁美さん、球磨川さん、佐倉さんをリボンで結ぶわ」
『お願い』
シュルッ
「恵方巻きが出てきたら、私と貴女、暁美さんで一斉攻撃するわ」
『解った。投擲には自信があってね』
何かしらの形で触っちゃうと、魔女も時間停止の対象外になっちゃうもんね。
「三人とも、準備!」
来た!お菓子の魔女の中の恵方巻き。アレが暁美ちゃんの目の前に来たところで、
カシャッ
暁美ちゃんの時間停止。今この場で動けるのは、リボンで繋がれてる四人だけ。
「今よ!思いっきり攻撃して」
「解った!ティロ・フィナーレ!」
『“却本作り”!』
ズドドドドッ!ズガガガガガッ!
みんな(佐倉ちゃん除く)が一斉に攻撃する。が、その全てが魔女に届く直前で止まる。時間停止が解除されたら一気に喰らうのだろう。
「佐倉杏子」
「なんだい?」
「投擲準備。私と手を繋いで」
「おう」
「巴マミ、リボンを佐倉杏子から外して。……よし。佐倉杏子、私が手を離したら時間停止が解除させるわ。そしたらすぐに投擲して。口の中をねらってね?」
「おう!まかせな!」
「カウントダウン、三、二、一!」
暁美ちゃんが手を離す。その間も僕達は攻撃。……動きが無い……。
「十秒で解除するわ」
『了解!』
「……三、二、一、解除!」
そして世界は動き出す。直前で止まっていた攻撃は全て魔女に直撃した。全方位から攻撃した為、魔女が大きく動くことは無い。後は宜しく、佐倉ちゃん。
「いっけぇぇぇっ!」
ズドンッ!
槍は、小さい方も貫いて、魔女を倒した。あと一分もすれば、結界は崩れるだろう。
「ふう、みんな、お疲れ様。ソウルジェムを浄化しましょう?」
「ええ」
「アタシはいいや。あんまり魔力使ってないし」
『ちょっと使い過ぎた。グリーフシード足りないかもね』
「いざとなったらストックしてあるやつを使うわ」
こうして、お菓子の魔女を撃破し、巴さんが死ぬ事も無くなった。……グリーフシード集めなきゃなぁ……。
今日(4/17)の23時59分にアンケートを締め切ります。投票願いします。
次はオリ魔女その二の登場ですね。