このすばのカズマさんがウィッチャーになって俺TUEEするみたいです 作:蒲鉾と竹輪
テンプレならヒルダの婆さんはロリ吸血鬼だろうに此処じゃ単なるババアです。
なんで熊流派かって?そりゃ装備が格好いいからよ。
「そいつは誰だ?ここに外部の人間を連れてくるなんて、後で何があるのかわからないぞ?」
トマーシュは、カズマへの警戒を隠そうともせずに言い放つ。トマーシュがウィッチャーになる前に熊流派この拠点に逃げ隠れすることになった歴史を顧みれば、その警戒は、当然といえる。この拠点が表に出れば、税を取られるようになるくらいならまだいいが、以前のように襲撃されてはかなわない。
「こいつは、サトウ・カズマ。命の恩人で見ての通り北方人ではない」
カズマは、日本人らしく、愛想よくはにかみ笑いを浮かべお辞儀をする。
「はじめまして、よろしく」
トマーシュは、そんなカズマの挨拶には答えようとはせずにグリフに問いかける。
「助けられた?あんたが?一体なにがあった?」
「ポンター峡谷近くの村で(近いと言っても20里は離れている)グリフィンを2匹討伐する依頼を受けた。俺は、グリフィンを巣からおびき寄せ一匹ずつ撃破していくつもりだった。普通グリフィンのつがいは警戒のため一匹は巣に残るが今回は運がわるかった。彼が援護に入らなければ危なかったかもしれない」
「たくさん疑問は残るが一つづつ聴いていこう。まず、なぜ受けた?」
「受けなければウィッチャーは信頼出来ないという風聞を広げると脅された上に、前金を、押し付けられた。流石に断れなかった」
「グリフ。あんたならグリフィンが1匹なら問題ないだろう。だが相手は2匹だ」
「さっきも言ったように、一匹づつおびき寄せる作戦だったんだが経験が仇になった」
「経験?あんたは過去の栄光に取り憑かれているか、いつも読んでるその詩集に影響されすぎて戦力を誤ったんだ。ウィッチャーといってもせいぜい熟練の暗殺者4,5人分といったところだ。それはあんたが教えてくれたことだ」
「さっきも言ったとおりだからと言って受けない訳にもいかないだろう?それがウィッチャーの仕事だ」
「今更、お小言を言っても仕方ないし、あんたより弱い俺が言っても説得力がないのも承知で言うが、旅をするなとは言わない。だが、生きて帰ってきてもらわなければ困るという事を忘れないでくれ」
「で?彼に助けられたと言ったな。グリフを助けて貰ったことには感謝するがなぜウィッチャーなんぞ助けた?ましてやグリフィン相手だ」
カズマは思考するが特に思い浮かばないためその時の状況を包み隠さずに話すことにした。
「この世界に飛ばされたら、目の前でグリフィスと怪物が戦っていたんだ」
「答えになっていないな。それは、状況であって理由ではない」
「理由なんてなんでもいいだろ?」
「質問を変えよう。なぜ、怪物と戦おうと思った」
「倒せると思ったからな」
「見た目からして北方人ではないのは解るがそれでも自殺以外で一人でグリフィン相手にする人間はいないと思うがなぜ倒せると思った」
「俺にはコレがあるからな。たとえ相手がグリフィンでも余裕だ」
そう言ってカズマは、.44マグナムリボルバーを腰のガンベルトから取り出しトマーシュに見せる。
「一体それが何だと言うんだ?」
トマーシュはカズマの言っていることが理解できない。ひょっとしてこの男の頭はイカレているんじゃないのだろうかと勘ぐっている。もちろんそれは正解であるといえる。
「俺はカズマがそいつでグリフィンを倒すのを目の前で見た。俺はそいつが火薬の力を利用した
「だったら有効なのは理解できるが、こいつにそこまで威力があるのかにわかには信じられないな?すこし触ってもいいか?」
「いいけど、なぜか他人は触れないぞ。グリフィスもさわれなかった」
そう言ってカズマはトマーシュに.44マグナムリボルバーを手渡すと2秒ほどで.44マグナムリボルバーは、姿を消した。
「俺が異世界から持ち込んだ物は、俺の手を離れると自動的にイベントリに行くみたいなんだ」
そう言ってカズマは空中に右手を延ばすと手品のように.44マグナムリボルバーが右手に握られる。イべントリの使い方はいれたい物や出したいものを意識して握るとしまえたり、取り出せたりする。重量オーバーになると入らないが、異世界から持ち込んだアイテムは重量オーバーでも入る。しかし先にイベントリに持ち込みアイテムが入っているとその持ち込みアイテム分の重量は計算されるようだ。トマーシュは感心した用につぶやく。
「魔術師か…ならグリフィンを倒せるのも納得だな」
しかし、ヒルダは異論を唱えた。
「魔術じゃないよ。このボンクラ。こいつは手品の類さ」
ヒルダは専門家のため魔術ではないことが理解できるため手品の類だと断言した。ヒルダは、カズマに気になることを質問する。
「あんたさっき異世界から飛ばされたとか言っていたね」
「ああ、俺は、異世界人だからな。言っておくが頭は狂っていないぞ」
そんなことはない。とっくの昔に狂っているがそれは置いておこう。ちなみにカズマが異世界人だとカミング・アウトしても彼らにはそれほど問題ではない。此処は異世界が公然とあると言うかそもそも人間の祖先が異世界人であるため。異世界が有るというのは魔術師やウィッチャーには常識である。
「
「事情はわかった。だが、なぜ彼を連れて来たんだ?命の恩があるとか言うなよ?」
「こいつの見た目を見てみろ。少なくとも北方では、此処に来るのが一番マシだ。それに右も左も分からないから危険はないと判断した」
「で?此処に住まわせるのか?ドワーフだったら反対しないし、ハーフリング(D&Dが元ネタ。いわゆるホビット)は、一人か二人までだがいいだろう。だが、人間やエルフはダメだ。俺たちが此処で主導権を握れているのは相手がトロールやドワーフだからだ、他の連中だったら、俺達より数が多くなった時点で軒先を貸して母屋を取られるぞ」
「心配するな。カズマが異世界から来たのは聴いただろう。こいつに横の繋がりはないから心配ない」
「では、春になって彼が出て行ったらこの拠点の場所がバレるリスクはどうする?まさかこの穴蔵(と言っても直系2kmある巨大な窪地)にずっと閉じ込めて置くのか。彼がいいなら別にいいがそうじゃない時はその時は…」
「ウィッチャーになれば問題ない」
「おいおい。俺がウィッチャーになる前みたいにまた子供をさらってウィッチャーに仕立てあげるのか?俺は反対だ」
「それだとお前をウィッチャーにした時にもう駄目なことをやっていることになる」
「実際、駄目なことだろう。俺とグリフ、二人だけになってしまった時点で熊流派はもう終わっているんだ。だから、あんたも伝統にくくらず引退したらどうだ?別に無理して命がけで怪物退治の旅ををする必要は薄いだろう?ここに引きこもっていても少なくとも食い物だけには困らないからな」
熊流派のウィッチャーとトロールとドワーフはこの地を100年以上の時間をかけて開拓し、少なくとも食料供給に関してだけは外部に依存する必要はない。それが、熊流派の出不精に拍車をかけてしまっても居るが。グリフは反論はせずに元気をなくしたように俯く。齢ではトマーシュよりすっと上だが。口では彼に勝てなかった。
「百歩譲って、彼がウィッチャーになることを承認していたとして、失敗したらどうなるかってことをちゃんと伝えてあるのか?」
「こいつはウィッチャー用の霊薬を飲んでも目立った障害はなかった。草の試練にもまず耐えられるのだろう。ならば是非ともウィッチャーになってもらいたい」
「あんたが仲間を増やしたいのは解るがそれ本当か?」
「嘘ならもっとましな嘘をつく」
「それはそうだが。グリフなんでウィッチャー用の霊薬を一般人に飲ませたりしたんだ?毒だしもったいないだろう?」
「こいつが勝手に飲んだんだ」
トマーシュはカズマの方を睨み、カズマはバツが悪そうに頭をかく。
「どうやら本当みたいだな。だがもっとも肝心なことを忘れている。婆さん説明してくれ」
「あんたから見りゃそりゃババアだろうがもうちょいましな言い方が有ると思うがね」
「前置きはいい」
「草の試練に使う材料のうち、フォークテイルとマンティコアからとれる物はこの穴蔵にはないってことさ」
「フォークテイルなら帰ってくる途中でみた。マンティコアなら、山の奥まで行けば一匹くらい居るだろう」
「本当に?だがこの時期に俺とグリフ二人共この場所を抜ける訳にはいかないし、もちろんあんた一人でいかせる訳にもいかない」
その時ドワーフが両手を広げ一斉にログハウスに入ってくる。
「おお、熊よ帰って来ていたのか?」
トマーシュが頭を抱えながら効果の無い忠告する。
「入るときは声を掛けるなりノックくらいはしてくれ」
「ガハハ。まぁいいじゃないか俺達の仲だ。それで、頼んでいたものはあるのか?」
「労いの言葉もなしか」
「熊なんて労って何になる。で、戦利品は?」
「マハカム産の蒸留酒ならあるが」
「おお、さすがは熊だ一杯やろう。そこの坊主は、なんだ?のっぺらぼうな顔をしやがって」
「俺は、サトウ・カズマ。よろしく」
「なんだ?熊よ。こいつをお前みたいにする気か?後任が見つかればようやく引退ってところだな。それで俺達の仕事が楽になるなら何よりだ。ガハハ」
「なんだか、勝手に話が決まっているけどまぁいいや」
トマーシュはゲンナリしたような表情を浮かべながら
「悪いんだが…その話は後だ、お前は風呂にでも入って疲れを落とすといい」
グリフが言う
「俺も入ってきていいか?」
「あんたはダメだ。ドワーフ共と持ってきた荷物の整理をしてからだ」
「なぜそんなに対応に差がある?」
「そりゃこいつは、今のところあんたの命の恩人でお客様だからな。当然だ」
「ケケケ。どっちが年長物だかわかりゃしないねこりゃ。わたしゃいつもとおり薬草園の面倒に言いってくる」
ゲラルトさんはサラブレット持ってたり、食道楽していたり、装備品買いまくったりしてりゃそりゃ金ないわて感じです。とくにローチの維持費は頭痛いでしょう。サラブレットは道草って訳にはいかないですし。
ここの人らは生産がそこそこ自己完結できるんでそこまでお金に困っていなかったりします。半端な貴族、騎士よりも田舎の庄屋の方が豊かだろうしね。
扶持100戸程度(600~800人前後の村)の領主じゃ馬と防具と従者、調度品、交際費etcでマジ首がまわらないんじゃないでしょうか?
ホモくさいけど全員ノンケなんであしからず。