346のプロデューサー達の女難な日常   作:黒いファラオ

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一日で書けるわけないだろ!ってことでバレンタインよりはマシやろ?

それでも本来の日曜更新に間に合ってないのが悲しい


ホワイトデー

 どうも、長谷川纏です。今日は浅葱さんのお宅にお邪魔しています。その用事は

 

「よし。それじゃあ纏作っていこうか」

「はい、よろしくお願いします先生!」

「先生はやめろ」

 

 そう、浅葱さんにホワイトデーの贈り物の作り方を教えてもらいに来たんだ。

 

「にしても手作りにしたんだな。なんかアクセサリーとかでもよかったんじゃないか?」

「確かにそれも考えたんですけど、未央も手作りでチョコくれましたし、僕も既製品じゃなくてちゃんと自分の手で作った物を贈りたいと思って」

「青春してるなぁ」

 

 他人にこういう話をするのは結構照れくさい。でも、武内さんや浅葱さんはなんというか近所のお兄さんというかなんというか年上の男の人でこういう関係の人がいなかったからすごく新鮮だ。頼りがいがあるって感じ。

 

「料理の経験は? それによって教え方が変わってくるんだが」

「料理は普通に出来ますよ。ただ、スイーツってあんまり作ったことがなくて」

「なるほどなぁ。じゃあ、ある程度見せながら教えたら出来そうか。あまり教えるのって慣れてなくてな」

「はい、たぶん出来ると思います」

「よし、んじゃ作っていくか」

 

 

 

 

 

「なあ、纏」

「なんです?」

 

 ちょっとした休憩時間にくつろいでいた纏にふと浮かんだ疑問を投げかけてみる。

 

「お前と一緒にいる時の未央ってどんな感じなんだ?」

「どんな感じって……特にいつもと同じですよ?」

「んな訳あるか。なんかあんだろ」

 

 彼女になってそれなり経つのにいつも通りの態度とかありえんだろ。絶対に何かあるだろ。ほれ、ひねり出せ。

 

「そう言われても……あっ」

「なんか思い出したか」

 

 ほら、あるじゃないか。

 

「未央って最近2人っきりの時……周りに人の目が無い時ですよ? お互いの部屋にいたりする時にすごく甘えてくるんですよ」

「ほう?」

 

 未央が甘える姿か……想像つかんな。基本的に未央って姉御肌というか、頼られキャラだからなぁ。頼られる前に自分で突っ込んでいくし。

 

「甘え方がこう……猫みたいな感じですごく可愛いんです。無性に撫でたくなっちゃって」

「あぁ……」

 

 なんとなくわかった。一時期の文香にもそんな時期が確かにあった。確かその時は

 

「纏、最近未央と2人っきりの時間取れてないだろ」

「え、はい。確かに取れてないですけど。なんでわかったんですか?」

「昔俺にも同じ経験があったからな。そっか、確かに最近未央も忙しくなったしなぁ」

「加えて僕の方も何かと予定がかさんじゃって」

「そん時は俺が仕事始まって忙しくなってきた頃で、あんまり連絡も取れなかったんだ。んで、久しぶりに会った時には散々甘えられたさ」

「そうなんですね……」

 

 

 

『……忙しかったのは私も理解しています。でも寂しかったんです。だから……久しぶりに会えたんです、目一杯甘えさせてください』

 

 

 

 あれは結構堪えた。すごい罪悪感に苛まれるんだこれが。

 

「だから、お互い忙しくてもこまめに連絡はしてやれ。電話じゃなくてもいい。繋がってるってのが分かるだけでもうれしいもんだ」

「……はい。わかりました。ありがとうございます、浅葱さん」

「年上ってのは若い男女を応援したくなるもんなんだよ。頑張れ、応援してるよ。さて、そろそろいい感じだ。仕上げに取り掛かろうか」

 

 今はこんな不誠実なクソ野郎だが、だからこそ俺みたいにはなってほしくはない。ちゃんと未央と幸せになってほしいからな。アドバイスなんざ幾らでもしてやるさ。

 

 

 

 

 

「はい、未央。これホワイトデーのお返し」

「わぁ! ありがとうまとい! 開けてもいい?」

 

 そしてホワイトデー当日。僕は無事に未央へプレゼントを渡すことができた。

 

「お菓子……もしかしてこれまといの手作り!?」

「うん、浅葱さんに作り方教えてもらってね。意外と簡単なんだ」

「ていうか、まといも料理できたんだね」

「あれ、知らなかった?」

「全然」

 

 そういえば、料理のこととか全く話したことなかったっけ。

 

「後、これも」

「もう一個プレゼント? お菓子貰ったのに……」

「いいのいいの。とりあえず開けてみて」

「うん、わかった」

 

 未央に手渡したもう一つのプレゼントにはブレスレットが入っていた。

 

「ブレスレット……?」

「これは、お守り。未央、ちょっとこっち来て?」

「う、うん」

 

 近づいた未央を思い切り抱きしめる。

 

「ま、まとい!? どうしたの!?」

「ごめんね、未央。寂しい思いさせちゃったんだよね」

「あ、うん……」

 

 最初は驚いていたが、すぐに大人しくなった。

 

「私もまといも忙しいのは分かってるんだけど、どうしても寂しくなちゃって」

「うん。僕さ、浅葱さんに言われたんだ」

「プロデューサーに?」

「こまめに連絡してやれって。繋がってるって分かるだけでも嬉しいって」

「確かに、嬉しいかも」

「そっか」

 

 ブレスレットを未央の左手首につける。

 

「お守りって言ったよね。連絡できない時があるかもしれないけどこれが一緒の証だから」

 

 僕は右手につけた似たデザインのブレスレットを未央に見せた。

 

「色違い?」

「元々ペアの物らしいよ。これで繋がってるって分かるかな?」

「うん。うん! ありがとうまとい!」

 

 浅葱さんの話を聞いてから、何か残しておけるモノが2人の間に欲しいと思った。そこで見つけたのがこのブレスレット。一目でこれだと確信してすぐに買った。このブレスレットにはまだ未央には言っていない秘密がある。いつか、気づくかな。気づいてほしいかな。自分で言うのは恥ずかしいから。




このブレスレットについては本編でもそのうち触れるんじゃないかと思います。

さて、そろそろ本編も更新したいところですね。
そうだ、Twitterですが垢が変わりましたのでIDを。@kuroifaraoになってます。アイマスと小説関連はこちらでぶつぶつ言ってますので、絡んでくれると嬉しいです。出してほしいアイドルの要望をツイッターで言うと叶う……かも。

短いですが、これで。

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