Fate/move again   作:遥01

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 初投稿で色々と拙い部分もあるかと思います。いやありますね。

 もしお時間がありましたら、誤字脱字の報告をお願いします。





序章
プロローグ


 僕は罪を犯した。犯してはいけない罪を、だ。

 

 

 僕は僕自身の選択が間違っていると、今でも思っている。だって、今となって考えると、まだまだ救う方法があったからだ。

 

 

 僕は罪深き"魔人"。悪魔よりも醜悪で、人よりも罪深く浅ましい"魔人"。

 

 

 全て僕が悪い。僕の時間は、あの時から止まったままだ。

 

 

 

 

 

 

 とある町の住宅街にある、普通より少し大きい家の隣にある薄暗い蔵。青白く光る魔法陣が、その部屋を淡く照らす。そこには二人の人間。いや″一人と一体″、″少年と少女″だ。少年の方は尻餅をつき、へたりこんでいる。少女の方は、立って少年を見下ろしている。

 

 

「......あなたが、わたしの″ますたぁ″?」

「マジ、かよ......」

 

 そんな少年は驚きを隠せず小さく呟く。それを意に返さず少女は問う。

 

 

 

 

 

 

 十七時間前、おれはいつものように学校へ行く準備をしていた。いつも通りに起き、いつも通りに着替え、いつも通りに朝食を済ませ、いつも通りに家を出る。何一つ変わらない日々。でも、違う部分もあった。それは、右手の甲に刻まれた赤い刻印だ。だが、それ以外は至って普通だ。

 

 

 それから学校に着いた。おれは穂群原学園二年A組に所属している。それからは、普通の一日だった。授業が一通り終わり、その後に近くのスーパーに行った。そして、食材を買ってから帰路についた。この時点で、十時間三十分、経っている。

 

 

 家に到着し、姉さんと爺ちゃんの分も含めて夕食を作る。姉さんと爺ちゃんを呼び、食卓のある部屋で夕食を済ませる。これで、一時間三十分近く。計、十二時間経ったことになる。

 

 

 それからおれは、蔵に籠って最近の日課である、とある物の勉強をした。なぜ勉強をしているのか? と問われると、要因は様々だが、ただ一つ、絶対なものがある。それは、″ある物を求めて″だ。ある物とは、″聖杯″。調べてみると、″聖杯″とは万能の願望器だと言うじゃないか。なら、″死者を蘇らせてほしい″と言う願いも、叶えてくれる筈だ。

 

 

 だからこそ、おれは聖杯を巡る争い、″聖杯戦争″に参加する。幸い、″聖杯戦争″に参加するための条件である、令呪は手に入れた。後は″聖杯戦争″を勝ち残るための道具、″英霊(サーヴァント)″を召喚するだけだ。

 

 

 召喚には魔法陣と触媒が必要だ。魔法陣はここ一週間で準備が完了した。だが、触媒は用意できなかった。理由は、単に諦めたからだ。″英霊(サーヴァント)″は知名度が高ければ高いほどに強くなる。知名度が高い″英霊(サーヴァント)″と言ったら、アーサー・ペンドラゴンやクー・フーリン辺りだろう。そんな人物に縁のある触媒を集めるなど、はっきり言って無理だ。かといって、生半可な″英霊(サーヴァント)″など居ないも同然だ。じゃあ、誰が出てくるか運任せにすればいい。出てきた奴が使えれば、協力してもらう。使えないのなら、囮にでも使う。この際、″クラス″は問わない。そんなのを気にしていられないからだ。

 

 

 そうこうしている内に、十二時になった。この時間なら、もう姉さんは寝た筈だ。爺ちゃんは今日町内会で家に居ない。好機。実行しよう。

 

 

 

 

 素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。

 降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

 

 

 閉じよ(満たせ)閉じよ(満たせ)閉じよ(満たせ)閉じよ(満たせ)閉じよ(満たせ)

 繰り返すつどに五度。

 ただ、満たされる刻を破却する。

 

 

 ーーーーーAnfang(セット)

 

 

 ーーーーーー告げる。

 

 

 ーーーー告げる。

 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。

 

 

 誓いを此処に。

 我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。

 

 

 汝三大の言霊を纏う七天。

 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よーーー!

 

 

 

 

 詠唱をし終わった直後、暴風と共に魔法陣が光り出す。あまりにも眩しかったので、思わず目を閉じてしまう。暴風のせいで、尻餅をついてしまった。光りが消えたらしく、目を開ける。前を見てみると、魔法陣の上には少女が立っていた。その姿を見て、思わず目を疑った。

 

 

「......あなたが、わたしのますたぁ?」

「マジ、かよ......」

 

 

 この出会いは、止まった少年の時間を動かすものとなる。これから起きる、異常な″聖杯戦争″に参加することを選んだが故にーー

 

 




 短いですが、次話からは倍ぐらいの量になると思います!!
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