十話ぐらいで終わるといいな(泣)
第10話 第二次忍界大戦
始まりは唐突だった。
雨の国をまとめる山椒魚の半蔵が、隣接している大国三つに攻撃を始めた。
攻撃を受けた木ノ葉、砂、岩はそれぞれ反撃に出るも、木ノ葉は周囲の小国からも攻撃を再び受けてしまい、そちらの対処に回ることになり、岩も雨を攻撃しようとするものの、雨と岩の里に部隊を展開した砂隠れの忍たちに対処せねばならなくなり、思うように攻撃ができない。
静観しようとした雲隠れだったが、交戦を主張するものたちと様子を伺うものたちで意見が分かれてしまう。そこへ、霧隠れの忍たちが現れ交戦を開始した。
後の歴史からしてもここまで唐突に始まった戦争はないだろうと言われた第二次忍界大戦は幕をあげる。
小国の対処に追われつつも、砂と岩、そして、雨の忍たちに警戒をしなければいけない木ノ葉は、使えそうな人材をすべて活用しなければ、後手に回るところであったが、ギリギリのところで踏ん張っている。
扉間は、一度兄が下した者たちであろうと油断はしなかった。里に仇なすものであれば、容赦なくその命を奪っていった。
また、友好な関係を築いている木ノ葉の東側にある里からの援軍要請などにも応えなければならず、それは霧隠れの者たちに狙われる可能性の高い里の守備に回らなくてはならない、ということである。
研磨京之介もその手の1人であった。
京之介が派遣されたのは波の国であった。扉間はこの国を拠点に木ノ葉に攻めてくる可能性があると考え、部隊を派遣した。
「この国って忍が居ないんですよね?」
「ああ、だからこそ狙われると思ったんだが、敵が来る様子がないな」
現在京之介は小隊長の
「ヒザシ、周囲の様子は?」
「特に異常は見当たらないね、敵の影も見えない」
「うーん。ここじゃないところでも狙っているんですかね。茶の国とか」
京之介の発言に由良はうなずく。
「ありえん話ではないが、そちらにも部隊は派遣されている。もし仮にそちら側に行ったのであれば、あちらの部隊の健闘を祈るしかないな」
「ですね」
「……僕、一応木の上から警戒していようか?」
矢鶴は周囲で一番高い木を指差し、提案する。
「まあ、矢鶴が木の上から援護してくれるのであればそれに越したことはないな」
「っ! 霧隠れの集団を発見! 数は12、こちらに向かってきます!!」
「矢鶴」
「うん」
京之介と短い言葉を交わした矢鶴は木の上に身を潜めた。
『風遁・
印を結び、口から優しく息を吐く。その息は矢鶴自身に纏わり、矢鶴の姿を消し始めた。
地上に残る3人は更に策を練る。
「ヒザシは俺と共に身を潜めよう。京之介、お前は地面の中に潜み、奇襲しろ。矢鶴の援護と共に、俺たちも攻撃を始める」
「はっ!」
由良の言葉に頷いた京之介は印を結び地面に身を潜める。
『土遁・土中潜航』
すばやく敵の近くまで移動した京之介は、空中へと飛び出す。
「「「「っ!?」」」」
敵に驚いた霧隠れの忍たちは反応に遅れてしまった。その隙を逃さなかった京之介は再び印を結ぶ。
『影分身の術』
扉間に教え込まされた術を使い、自身を含めて7人の京之介が現れた。
『五遁・大連弾の術』
『泥遁・
『沸遁・蒸気弾の術』
一斉に攻撃を展開。自分だけで敵を殲滅する必要性がないため、狙ったのは隊長格の人間たちだ。
しかし、相手も実力者。五遁を受けた隊長は死亡したが、残りは傷は負ったものの回避に成功した。
「くそっ、木ノ葉の忍か!」
「あわてるな! 敵は――――」
それ以上先をその男が言うことはなかった。遠方からチャクラの矢が飛来。首に命中した矢はそのまま男の頭を胴体から切り離した。
「ひっ!」
「な、なんだ!?」
「隊長、ヒザシ!」
「ああ、いくぞ!!」
「はいっ!」
動揺に動揺が積み重なり、霧隠れの忍はまともに動きが取れなくなった。
中には、由良とヒザシに狙いを定めて、攻撃を加えようとする者もいたが、矢鶴がそれを見逃さずに攻撃、一方的に攻撃していき、敵の殲滅に成功した。
とはいえ、1人は生かし、情報を得なければならないため、ヒザシが生かした者を本隊へ連れ帰ることにした。
山中一族などの協力を得た結果、霧隠れは木ノ葉への進軍は三方向からということが判明。これをすぐさま本国へと持ち帰り、対応を決めてもらう。
「なんとかなったな」
「ええ、ですが……敵の攻撃がこれだけなはずがない」
「うん。まだまだこれからだね。激しくなるのは」
安堵する暇もないかもな。とため息を吐く京之介に苦笑いを浮かべるヒザシと矢鶴。
「みんなでまた里の演習場で修行した――んぐっ!?」
「それ以上は、いけない」
「どうかしたんですか? 京之介くん」
矢鶴の言葉をやめさせようとする京之介にヒザシは首をかしげる。
「いや、なんか余計な旗が立ちそうだったからな」
「旗?」
「な、なんのこと?」
「いや、なんでもない。さ、警戒を続けようぜ。サボっているのがバレたら、2人のせいにするからな!」
京之介は本隊周辺の見回りを始める。
「あ、待ってよ京之介君!」
「兄さんもこんな感じで振り回されたんだろうか」
ヒザシの白眼を頼りに、周囲の警戒をする3人だが、この日は日が沈むまでに敵を見つけることはなかった。
その夜に襲撃されるまでは。
「敵襲!」
「「「っ!!?」」」
3人でしばしの仮眠を取っていたが、仲間の一声に反応。すぐさま状況を知るためにテントから外へと出る。
「ヒザシ!」
「霧隠れの忍が多数! 囲まれている!!」
「一番敵が居る場所はどこだ!」
「西の部隊が味方を次々と倒している!!」
「じゃあ、敵が見当たらない場所は?」
「それならこの崖の上だ」
「よし、俺は西に行くから、矢鶴は崖の上から全体的に援護しろ。ヒザシ、矢鶴が狙われる可能性がある。白眼を使って護衛してくれ」
「「分かった」」
「散!!」
京之介は西の部隊へと急行した。そこには見知った人物がいた。
「由良隊長、援護します!」
「京之介か! 助かる!!」
「皆さん、俺の後ろに!!」
京之介が地面に触れると、土が軟らかくなり、泥となって京之介の手に収まる。それを空中へと何度も放り投げる。そしてすかさず印を結ぶ。
『泥遁・泥硬刺死』
空中の泥は硬くなり、頭上から降ってくる。
降り注いだ泥の雨は敵へと突き刺さり、命を奪っていった。
「おお……」
「これならやれるぞ!」
木ノ葉側の士気が向上し、攻撃を逃れた敵へと向かう。
「助かったぞ京之介」
「隊長、俺はこのまま別のところへ援護に向かいます。矢鶴が崖の上から援護してくれていますが、敵が来ないとも限らないので、様子を見てやってください」
「隊長をこき使いすぎじゃないか?」
「適材適所です。それに、隊長が行ってくれれば、そこから2人に新しい指示が出せるでしょう?」
「……分かった。死ぬなよ」
「もちろん。90歳くらいまで生きる予定なので」
「ふっ、ならいい。行け!」
「はい!」
その後、京之介は敵の進行を食い止めるために奔走。矢鶴の援護もあってか、被害は出てしまったものの、霧隠れの忍たちを撃退することに成功した。
このことにより、波の国における霧隠れの進軍は弱まることとなる。
書きたいものを考えると、十話で済まされないんですよね……。
五遁・大連弾の術
猿飛ヒルゼンがゲームで使ったのと同じだが、威力は低め、今後の課題としている。
泥遁・泥龍弾の術
水龍弾の泥版。チャクラコントロールで分裂も可能。威力は低いが、泥を相手の顔に当てて視覚を奪うことが主な使い方。当たり所が悪ければ当然死ぬ。
沸遁・蒸気弾の術
蒸気の弾丸を飛ばす術。威力は低いが、高熱であるため、やけどを負わせて苦しめることは可能。というよりそれがメイン。