この世界で生き残る   作:鴉星

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 今回は扉間が生き残った流れを書こうかなと思います。


 ぶっちゃけ戦闘はそこまで長くはないです。


第14話 外伝・千手扉間

 千手扉間が研磨京之介と出会ったのはしょうもないことであった。

 

 時間無制限の木ノ葉の里鬼ごっこで京之介が火影の部屋へと飛び込んできたことが始まりである。

 

 バカな小僧。と最初は思っていた扉間だったが、研磨家の子であり、無自覚ながら才能の片鱗を見せていた京之介に興味を持った。

 翌日から京之介に術を教えたり、扉間の術の応用方法を考えたりとなかなか充実していた。

 時には、とても三歳児とは思えない発想もあったが、扉間は深く追求しなかった。言いたくないこともあるだろうという判断である。

 

 

 

 数年たって驚いたのが、京之介が未完成ながらも泥遁を習得したことである。扉間自身、湯隠れの里に泥遁という術があることは認識していた。が、京之介はその一族でなければ湯隠れの人間でもない。

 

 この時、扉間はある種確信していた。研磨家も血継限界の一族であることを。

 体質型であり、目に見えるようなものでもない。ただ己とその周囲に影響し、強くさせる能力であると。

 

 そうなると、あまり多くの者に知られるわけにはいかない。このことは兄の柱間にしか話さなかった。研磨家にも伝えていない。どこから情報が漏れて、被害が出るかわからないからだ。

 

 そのため扉間はアカデミー入学後、多くの生徒たちと京之介に接点を持たせた。そうすることで、自分の思っている以上の成長をする者たちが出てくるのではないかと考えた。そこで、実力のある京之介は、すぐには卒業させず、他者との関わりを持たせることを重視させた。

 

 戦争が始まり、京之介のことは隊長に指名した由良ゲンジから報告を聞いていた。

 その中で彼が発言した奇襲作戦については高く評価し、京之介に強襲隊を作り、隊長に指名した。

 そうすれば、さらに多くの人間と接し、影響が及び、京之介もほかの者も強くなる。ひいては里のためになると考えた。

 

 

 

 そんなときだ。雲隠れが同盟を申し込んできたのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 雲では九尾を奪った木ノ葉と同盟を組むことを嫌った一派がいる。それが金閣銀閣兄弟である。

 彼らは九尾の腹の中で生きながらえ、力を得た特殊な兄弟だ。里の中でも高い地位にいる存在でもある。

 しかし、二代目雷影はこれ以上無駄な被害を出すわけにはいかないと判断。木ノ葉に接触してきた。

 

 これを良しとは思わない金閣と銀閣は同盟の席を攻撃。クーデターを起こしたのであった。

 攻撃の最中、二代目雷影は死亡し、扉間たちは撤退した。逃がすわけにはいかない金閣らは、精鋭部隊を率いて追撃を開始した。

 

 

 

 扉間は自身を囮としてヒルゼンらを逃がすことにした。皆が反対するが、扉間は聞かなかった。いずれは次の者たちが里を守らなくてはならないことぐらい理解している。

その時が近づいてきただけのことだ。自分ひとりの犠牲で次の世代を守れるならそれでいいと扉間は考えていた。そしてヒルゼンを次の火影として指名。仮に生還したとしても無効にはならない。とだけ伝え、ダンゾウらに互いに協力しろと言い、扉間は敵へと向かった。

 

 死ぬつもりで戦う気はない。だが、万が一がある。還暦を迎えた自分でどこまでできるかわからん。あらゆる可能性を考えての結論であった。

 

 

 

 

「……」

 

 千手扉間は考える。この場合にもっとも敵を始末する術を。

 

 そして、ふと京之介が言っていたことを思い出した。

 

 

『扉間様は空気中の水は操れないのですか?』

 

『不可能だ。とはいいきれんが、なぜだ?』

 

『水を扱うことに関しては扉間様は誰よりも秀でていると思うので、水分を操って敵の肺へ水を送り込めば攻撃されていると認識したときには相手は溺死しているかなって』

 

『なるほど。悪くない』

 

 

「……ふっ」

 

 扉間は印を結ぶ。敵に悟られることのないように、チャクラを空気中の水分と一体化させる。

 

『水遁・堕流(だりゅう)

 

 感知タイプでもある扉間はもっとも近くにいる敵に攻撃を開始。雲の忍は呼吸をするたびに水を肺に取り込み、死亡した。

 

 当然敵も攻撃を受けたことには気がつく。しかし、扉間は3キロ離れた位置から攻撃をしているため、そうそう発見することはできない。

 その間にも次々と溺死していく雲忍。金閣銀閣両名はすかさず九尾化して、周囲を攻撃しようとしたが、九尾化をしても、呼吸はするため、無意味であった。

 

「……こんなものか」

 

 さすがにこの術を後世には残せないと扉間は考える。万が一にも、悪用するものが現れた場合、最悪の術になってしまうからだ。これをどうするかは発案者である京之介自身に託すしかない。

 

 遺体を確認した扉間は迷惑を被ったとして、兄弟が持っていた宝具の4つを回収。さらに、金閣銀閣の肉体の一部を剥ぎ取り、故意に生かしていた雲忍2人を使って、穢土転生を実施した。これにも京之介が言っていた言葉があったからだ。

 

 

『尾獣のチャクラを油女一族あたりに解析してもらえたら多少は楽になるんじゃないですかね』

 

『そういうが、義姉上に頼むわけにもいかぬだろう』

 

『ですよね~。少しでもチャクラがあればいいと思うんですけど』

 

 

 九尾のチャクラを取り入れたこの兄弟を解析すればよいと考えた扉間は支配権を奪い、金閣銀閣を変化させた上で里へと帰還した。

 

 外傷はなく、年老いたことによるチャクラの減少のせいで多くチャクラを使ってしまった程度で済んだ。

 

 

 

 

 帰還した扉間は火影にヒルゼンを正式に指名。信任投票でも可決された。扉間は研磨家に宝具の分析を依頼。使えそうなところがあれば、新しい武器製作に活用してほしかったからだ。

 

 続いて穢土転生させた兄弟をさまざまな一族の前に呼び、分析をさせた。中でも油女一族にはチャクラの性質を中心に調べてもらった。他里が尾獣を使った攻撃を仕掛けてきても、対処できるようにするためだ。

 これに油女一族は喜んで解析を始める。そのほかの一族にも役立つのであれば金銀兄弟のチャクラを調べさせた。

 

 

 さらに扉間は部下だった者たちの家族に謝礼を送った。これまで多くの苦労をかけた侘びでもある。これにうちはカガミの家どころか、うちは全体が喜び、若手の実力者であったうちはフガクは木ノ葉の役に立つことを改めて誓った。

 

 

 

 九尾チャクラの解析をさせつつ扉間は、金銀兄弟を雲以外の里へと攻撃させた。

 穢土転生のことを詳しく理解していない他里の者たちは雲への怒りをあらわにし、雲隠れへと攻撃をしかける。

 

 

 雲側がいくら釈明しようにも、実際に攻撃しているのは金銀兄弟なのだから致し方ない。

 二代目土影、二代目水影が雲へと侵攻。新たに就任した三代目雷影が迎え撃ち、金銀兄弟に討ち取られた二代目風影の敵を討つべく、三代目風影も雲へと侵攻した。

 

 

 そこへ扉間が雲へ同盟の話を持ちかけた。木ノ葉が圧倒的に有利な条件を持ってきていたが、被害を抑えたい雷影はそれを飲むしかなかった。

 

 

 その一方で、京之介には霧隠れが占領している波の国を取り返せと指示がきたのであった。

 

 

 

 

「ヒルゼン様に火影を譲ったんじゃないんですかね?」

 

「だからワシが霧隠れとの最前線まで来たのだろうが」

 

 波の国が見える場所で監視をしていた京之介のそばにやってきた扉間に対して嫌味を言ったつもりだったが、失敗に終わるのであった。

 

 

「班の編成は?」

 

「完了しています。後は機を見て攻めてきます」

 

「そうか、ならば期待しているぞ」

 

「はっ」

 

 

 波の国奪還作戦。強襲部隊の任務が始まった。

 




 以上外伝と戦争の動きでした。


 次回は再び林檎戦だと思います。そう何度も戦っては飽きると思うので、なにかしらの変化はつけたいと思います。


水遁・堕流

 空気中の水分に自分のチャクラを混ぜる。そこから視認できないことをいいことに、相手の肺へと直接攻撃する。陸で水死体が出来上がる。
 大量のチャクラを操るため、還暦を迎えていた扉間は疲れが出た模様。



研磨の血継限界

 己を磨くことで、本来は不可能な技術でも習得できる力(木遁や瞳術。その他の体質系は移植されない限り不可能)。
 複数の血継限界を習得できるのは、この力と本人の努力による。
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