この世界で生き残る   作:鴉星

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 短くて申し訳ないです。


第21話 第二次忍界大戦 任務開始

 湯の国の2人組は鬼の形相とは言わないけれど、それなりにおっかない顔で、俺に問い詰めている。ヒアシは助けてくれなそうだし、なんとか説き伏せておかないと。

 

「あーなんというか水と土を混ぜたらできました」

 

 その一言でよほどショックだったのか、2人は打って変わって落ち込み始めた。

 

 一族の術がまったく関係ない人間でも使えたことに、強いショックを覚えたみたいだ。すごい申し訳ない気持ちになる。

 けれど、おれはその後必死に励ました。泥遁は単体で使うのではなく、別のものと組み合わせたりすればいい。とか、味方を助けるための補助的な役割に向いている。などなど、元気が出るまでひたすらに励ました。

 

 その後は、2人からの愚痴のようなものが始まった。

 

 初代火影である千手柱間様が、同じ性質で強力な木遁を扱うのに対して、こちらは泥を操ることしかできないことに自国内からも蔑まれているらしい。

 俺はあらゆる術は使い方によって化けることを説明した。加えて。

 

「なんなら木ノ葉に移住しますか? 俺としては歓迎しますよ?」

 

「そう簡単にできるわけないだろう」

 

 ヒアシさんからツッコミをいただきましたー。

 

 じゃなくて。

 

「功績とか作れば何とかなるんじゃない?」

 

「簡単に言うな。それに、彼らを木ノ葉に招いた後で、何か問題を起こしたらどうするのだ?」

 

「徹底的に潰す」

 

「それなら最初から移住などさせなければいいだろう」

 

「今よりはマシな生活を送れるようにするさ」

 

 話が脱線しているが、ヒアシとの討論は楽しいところもある。自分の考えが、どう間違っているのかを指摘してくれる友人がいてくれるとありがたい。

 

 しばらく討論をしていると山中レツさんが、部隊に必要なメンツを集めてきてくれたようだ。

 

「あれ……カガミさん?」

 

「久しいな京之介」

 

「もしかして、部隊に入ってくれるんですか?」

 

「ああ、そのつもりで火影様にも頼み込んだんだからな」

 

 よくみればほかのうちはの方々もいる。全員俺やヒルゼン様に対して信頼している人たちだ。

 

「ありがたいです。カガミさんがいれば幻術と中距離は任せられますね」

 

「ああ、期待してくれ隊長」

 

 正直ヒアシを除けば全員年上なんだけど……。まぁ、任命されている以上は全力でやらないといけないな。

 

「さて、作戦会議といきましょう」

 

 

 

 

 作戦は雲側の拠点に対しての攻撃だ。

 

 雲はなかなかに強力な忍がいて、そいつらのせいでなかなか攻撃がうまくいかないらしい。まぁ、100人分の動きをこなせる人間が1人いるだけでもヤバイからな。

 

 そういう連中が雲には存在するし、ましてや三代目雷影は超強い。原作とかを読んでいる俺には穢土転生での雷影は怖すぎる。

 

 でだ。俺たちがやるのは持久戦になった場合に敵の補給路や拠点などを潰すことだ。腹が減っては~ってやつだな。

 ちなみに発案は一応俺だ。出立前にヒルゼン様に相談したら苦い顔をされたけど許可された。というかこれぐらい普通だろ。焦土作戦とかで、無関係な村を襲うとか言わないだけマシだと思ってもらいたい。

 

 そんなこんなで任務が開始された。

 

 最近覚えた風遁・布遊で部隊の皆さんとともに空から攻撃を開始した。

 いやー、矢鶴から風遁・同風色の術を教えてもらってよかったわ。空の色と同化しながら移動できるし、感知されない限り安心できる。

 

「よし、これで3つ目の拠点を潰したと……」

 

 順調に行動を起こし、すでに3つの拠点の補給路を使い物にできなくした。加えて食料をいただいた。もちろん毒が混じっていないか検査している。

 

 てか、ヒアシもそうだけど、みんな優秀すぎて、俺隊長なのに移動用のアシになってんだけど。ま、いいのかな? そこまでチャクラを使わないし、いざとなったら兵糧丸とかに頼ればいいし。

 

「次はどこにしようかな」

 

 拠点を潰す際には適当に決めていたりする。重要な拠点ばかり攻撃しても俺たち側に被害が出てしまうし、守りも堅いからだ。それだったらあちこちの拠点を攻撃しててんやわんやさせたほうがいい。相手にだけ被害を与えたほうが後々楽だと思うしね。

 

「よし、ここにするか」

 

 次に行く場所は霜の国の国境からそう遠くない場所にある港町だ。ここには多くの雲忍がいたために避けなきゃいけないところでもあったけど、これ以上見過ごしていると本隊の人たちにも被害が出てしまう。

 最前線の防衛拠点だから、強敵がいる可能性があるというのも理由だけど。

 

 本隊と一度連絡をとり、二面での攻撃が決定した。

 

 

 

 

 

「さて、はじめますか」

 

 空中に浮いている布の上で、俺の言葉を合図にカガミさんが雷遁を発動。敵拠点の頭上へ落とす。それを合図に地上から本隊が攻撃を開始。俺たちは空からの攻撃を継続。

 

 が。

 

「うおっ!?」

 

 地上からの攻撃で俺たちはあっけなく墜落した。この術機動力がないからな~。

 

 落ちたみんなは各々の術を使って対処したみたいで、無事を確認した。

 

「貴様らか、我々の拠点を攻撃している奴らというのは」

 

 目の前に現れたのは、俺的にもっとも会いたくなかった人物だった。

 

『氷遁・大氷牢の術』

 

 俺は周囲に氷のドームを作り出す。この人を抑えないと!

 

「京之介! 何を!!」

 

「ヒアシ、カガミさん! この人の相手は俺がする。周囲の攻撃は任せた!!」

 

「何を言っているんだ京之介! お前一人では無理だ!!」

 

「この人相手に大人数を割くわけにはいかねえ! いいから行けヒアシ! 任務を忘れるな!!」

 

「……死ぬなよ!」

 

「すぐに戻る」

 

 ヒアシとカガミさんは周囲の敵を打ち倒すために行動を開始したようだ。

 

「もういいのか?」

 

「……わざわざ待ってもらってすみませんね。三代目雷影さん」

 

「知っていてなお1人で挑むか、面白い!」

 

 雷遁チャクラモードになった雷影を俺は見つめる。

 そして俺は風遁を身に纏う。効くかわからないけど、一応纏っておきたい。

 

「俺たちの目的はこの拠点の陥落。あなたを倒すことじゃない」

 

「ならば、貴様を打ち倒し、早々に皆を救わねばな」

 

「させると思いますか?」

 

「貴様しだいだ!」

 

「でしょうね!!」

 

 

 

 

 

 

 風と雷が、氷牢の中でぶつかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 次回は三代目雷影戦です。
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