今後はもう少し早く投稿できるよう努力します。
加えて短いですが、ご容赦ください。
木ノ葉の里は大いに荒れていた。
先代火影である千手扉間が穢土転生で現世に再び現れたからである。
これによりヒルゼンらは気を失わんばかりに驚き、昔のように片膝をついてしまうが、
「火影がそのようなことをするな」
と、扉間に言われ気をとりなおして、扉間がなぜ居るのかを問う。
結果、京之介に謹慎期間が追加されてしまうが、その程度で済んでよかったと本人は思っている。
ダンゾウは扉間に今一度火影の職務についてはどうかと提案するが、扉間は死人が火影を務めるのはいいとは思っておらず拒否。しかし、相談事には乗るという点では納得してくれたため、相談役に落ち着いた。
ヒルゼンからしてみれば、尊敬する師が相談役としているという安心感があってか、職務がよりよく動かせるようになるが、時々ダメ出しを受けてしまうため、まだまだだと気を引き締める。
ダンゾウもまた、新しく作った組織の使い方など細部を扉間に相談。とてつもなくダメ出しを受けて、ショックを受けるが、扉間にあの時言ったことはこういうことをしろというつもりで言ったのではない。もう一度考えろ。という言葉で、ダンゾウは今一度自分を見つめなおす。
結果、二人の間で話し合いがなんども行われ、次第に手が出るようになると、ヒルゼンとダンゾウによる里内での二人だけの大喧嘩に発展してしまうが、その間の業務は扉間が担っていたので、特に問題はなく、喧嘩が終わった二人は幼き頃のように、心から笑っていた。
が、さすがに喧嘩をした際の被害が広範囲のため、二人は扉間の説教を食らい、忍術の使用を禁じられた状態で、修繕活動を扉間に命じられた。
火影がトンカチを持って家の修理作業をしているさまは里の者たちから笑われてしまうが、親しみやすい火影として、里の中では多くの人から信頼を得ることができた。
扉間はヒルゼン、ダンゾウ以外の元部下たちとも改めて交流を図り、京之介が以前うちはや日向の輸血で助かったことをしり、部下であったうちはカガミに礼をするためにうちはの領地へと向かい、感謝の意を示した。扉間からすれば、うちはの木ノ葉に対する不信感を少しでも和らげたいという思惑はあった。
カガミもそれを感じてはいたが、あの扉間がうちはの家を訪れるなど思いもしなったために、いつも以上に緊張をしていたが。
二代目火影がうちは側に来たということはすぐさま広がり、うちは内部では様々な憶測を生んだが、多くの者たちが、改めて木ノ葉に対しての評価を和らげる結果となった。
扉間は日向家やそのほかの者たち、湯の国から来た泥遁使いたちとも接触。木ノ葉での生活を保障するなど精力的に動いた。一部からは火影時代より精力的に動いて見えるなどとささやかれているが。
一方、療養期間に謹慎期間が足されてしまった京之介は、縄樹を助けたことが里中に広まったことで(縄樹本人が広めた)、さらに教えを乞う者たちが増えてしまい、まいっていた。
「縄樹、俺一応謹慎中なんだけど」
「あはは、ごめん先生」
「たくっ、これじゃ謹慎が解けるのは先になりそうだな」
ため息をこぼす京之介はいつも使用している演習場に集まった新人の下忍らを見て、どう対応するかを考え直す。
(とりあえず厳しく教えて篩いにかけるか)
「縄樹、一応お前にも手伝ってもらうからな」
「はーい」
「返事はきちんとしろ。特大の水龍弾で食らいたいのか」
「はい! 頑張ります!!」
「はぁ……よし、おーい! みんな集まってくれ!!」
療養と謹慎を兼ねたはずだったが、ここ最近の恒例となっている講義になっていることに、京之介は、当分はこれが続くのだろうと確信していた。
激化する戦争の中でほんの少しの平和な時間であった。
しかし、里の外では戦いは続いている。
「申し上げます!」
職務室にて、扉間らと共に今後の戦いへの木ノ葉の動きを話し合っていたところに、部下の情報収集部隊の忍が現れた。
「どうした」
「岩隠れの者たちが木ノ葉に再び進行してきます。先頭には新たに土影になったオオノキの姿が!」
「よほど無が打ち取られたことに怒りを覚えているのだろうな」
「しかし、この状況はまずいのでは? あちらの警備に人を増やせぬままでしたし」
ダンゾウがやや心配したような表情を浮かべる。
「ここは京之介の手を借りるか」
「あやつを無理に戦わせるのは反対したいのですが……」
ヒルゼンは遠慮気味にだが、反対を表明する。
「サル、なにもやつを戦場に送り込むだけが手を借りることではあるまい」
「……もしや」
「そうだ。ワシと同様に呼べばいいのだ。二代目土影をな」
扉間はニヤリと笑い、職務室から姿を消す。
「……やはり、扉間様は味方ながら恐ろしいの」
「しかし、ヒルゼン、扉間様のおっしゃることはもっともだぞ。塵遁使いには塵遁使いだ」
「分かっているさ。しかし、すぐにそのような方法を思い浮かぶことがオレは怖いよ」
「お前は優しすぎるからな」
「そういうお前は厳しすぎるんだ」
「ふ、さてと、我々も動かなくてはな」
「ああ、里の内外に注意しないとな」
ヒルゼンとダンゾウも、職務室を出て、急ぎ部下たちに指示を送る。
いまだに戦いの終息は見えてこないのであった。