三代目土影を中心とした部隊が木ノ葉へと進軍を開始したが、京之介が使用した二代目土影と各里の有力だった忍を穢土転生し、オオノキらを迎撃させた。
当然ながら復活した無は拒否しようとしたが、できるはずもなく、意識を奪われ、戦闘マシーンのように扱われ、オオノキ達と戦わされる。
無からの攻撃という精神的にも傷を負った岩隠れの忍たちは被害を拡大させる前に撤退を選択した。木ノ葉側の被害を無しという形に終わる。
「今回はいいかもしれませんけど、こんなのが続いたら木ノ葉の忍が弱体化しませんかね?」
火影の執務室にて、ヒルゼン、ダンゾウ、扉間をそれぞれ見つめた京之介は今回のような使い方を続ければ、忍たちの能力が劣っていくことを不安視ししていた。
「まぁ、穢土転生にリスクはないっちゃないからいいんですけど、里全体が弱くなりそうなのはいやだなぁ」
「確かにな。実際に前線に立つ者たちから、穢土転生させた忍たちに任せればいいという声があると報告があった」
ダンゾウが資料に目を通しながら京之介の言葉に賛同する。
「二人の言い分もわかるが……やはり皆内心では死ぬことを恐れているのかもしれんな」
「それは俺だってわかっています。けど、穢土転生した連中で外側を固めても、内側が弱かったら、万が一の時にまずいと思います」
京之介が恐れるのは後の九尾事件などの際に、原作以上の被害を受ける可能性だ。
穢土転生がいるから安全だという認識のせいで、穢土転生でも対処できない攻撃を受けた際の被害拡大を恐れた。すでに自分が知っている原作とはズレが出てしまっている以上は、本来死ぬはずではなかった人間が命を落とす可能性が出てしまうことも考えられる。
「ならば組織を作ればいい」
「組織? なんのです扉間様」
黙って聞いていた扉間が静かに口を開く。
「以前ダンゾウから里を裏側から守る部隊の創設の概要資料を見た」
(根のことか……けどこの世界だと仲良くなってるしなーどうなるんだろ)
「その時は無駄な部分が多くあった為に却下したが、いい機会かもしれん。京之介」
「はい?」
「お前が長を務めろ」
「…………え?」
「二度は言わん。必要な人員はサルに言え」
「いやいやいやいや!! なにいってんのこの卑劣様は!?」
「ほう、それは儂のことか?」
「だって、いきなり組織の長をやれだなんて無茶なこと言われちゃ困りますよ」
「これまでも隊長を務めたことはあるだろう」
「そうですけど……」
チラッとヒルゼンとダンゾウを見る。二人からも反対意見をだしてほしかったのだ。
「我々も賛成です扉間様」
「京之介が適任でしょうな」
「!?」
まさかの展開に固まる京之介を見てダンゾウは、
「なにを驚いている。お前のやってきたことを考えればいずれはこうなったはずだぞ」
呆れた様子で京之介を見返す。
「少し早い気もするが、いずれはそれなりの地位に立てるほどだったんだ。今からになっても問題ないだろう」
「問題しかないんですが」
「諦めろ」
「……」
扉間からのトドメの言葉に、無言で肩を落とす。
「穢土転生部隊とそれを動かす者が必要だな。やはりうちはと日向は必要だな。ヒルゼン」
「ああ、偵察要員に油女一族や犬塚一族にも協力願おう」
「それに奈良、山中、秋道からも来てもらいたいな」
「勝手に話が進んでるし……はぁ」
「お前は里に欠かせぬ存在になってしまったのだ。この結果は必然だ」
「……分かりましたよ。その役目果たして見せます。ただし、ちょっと人数多めで頼みますよ」
「好きにしろ」
こうして、木ノ葉に新たな特殊部隊が設立された。穢土転生によって生き返させられた他里の有力な忍と木ノ葉における有力な忍の一族を部隊に召集。戦争を終戦へと向かわせるための強力な軍団の完成である。
部隊の名は『
敵を殺し、利用し、現世に魂を閉じ込める。という意味を込めている。
「さて、戦争を終わらせるためには、まず、岩と雲、それに雨の山椒魚野郎をどうにかしないとな」
木ノ葉の、忍界の歴史に名を遺してしまうこの部隊はこうして生まれた。
「とりあえず、ヒアシとヒザシは巻き込んじゃえばいいや」
今年は少ないうえに短くて本当に申し訳ないです。来年はもっと投稿できるように頑張りますのでよろしくお願いします。