この世界で生き残る   作:鴉星

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リアルで嫌なこととかがあって、先月スマホを機種変更した際に初めてスマホでゲームをやったことで、そちらのほうに逃げていました。

まぁ、遅れた言い訳にもならんのですがね。

ついでに短くて申し訳ない。


第35話 ミナトとクシナ

「術を見てほしい?」

 

 ある日の木ノ葉でのこと。一人の若者がマトモな休暇をもらった京之介のもとを訪れていた。

 

「はい。三尾殿と模擬戦をしたときに閃いて、オレなりに考えた術がありまして」

 

「いやいや、なんで三尾と模擬戦が許可されてんのさ」

 

「えっと、二代目が有望な人たちを集めて三尾殿と戦わせることでより質の良い経験と知識を得ることができるって言っていました。あ、これ先生宛の手紙です」

 

 手紙を受け取った京之介はその場で中身を確認する。

 

『この手紙を渡しに来た者は優秀な人材だ。お前のもとで縄樹とともに鍛えてやれ』

 

「…………押し付けやがったよあの師匠」

 

 京之介は手紙を火遁で燃やし、目の前の人物――波風ミナトを見た。

 

「内容はわかったし、術を見るのもいいんだが……あそこから覗き見しているのはお前の連れか?」

 

 京之介がミナトの後方にある木々の間から二人を覗き見している少女を見る。

 

「っっっ!?」

 

「ああ、クシナ来てたんだ。声をかけてくれたらよかったのに」

 

「え、い、いや、その……邪魔しちゃ悪いかなって……」

 

「そんなことないさ、君も先生に用事が?」

 

「え? ああ、うん……えっと……」

 

(どう考えても君に会いたかったんだろうよ……)

 

 京之介は任務中であったため現場にはいなかったが、すでにミナトと少女――クシナの雲隠れによる一連の事件は解決されていた。その際の扉間主体の報復は酷かったと聞いている。

 

「まぁ、縄樹のせいで人にいろいろ教えるのも慣れた気がするし、今更増えたところで問題ないさ。ええっとクシナだっけ? 君も一緒にやるかい?」

 

「え、いいんですか?」

 

「構わないさ……ミナトと一緒にいたいだろ?」

 

「っっっ!!?」

 

 小声で呟いたその言葉でクシナの顔は一瞬にして真っ赤になってしまった。

 

「クシナ? 顔が赤いけど平気かい?」

 

「だだだだだだだ、大丈夫よ! うん! 平気だってばね!!!」

 

「そ? 辛いようだったらちゃんと言うんだよ?」

 

「う、うん……ありがとう」

 

(青春してんなー)

 

 二人のやりとりを見ていた京之介はちょっと甘い雰囲気にやられそうだったが、そこは堪えた。

 

「さて、演習場のほうに行こう。時間は有限だからな」

 

『はい!』

 

 二人を自身の腕に捕まえさせて、飛雷神の術で演習場まで移動した。移動先でミナトからは飛雷神の術を教えてほしそうな顔をされた。

 

 ミナトが考案したという術は三尾の尾獣玉から構想を得たというもので、印を結ぶ必要もなく、素早く使えるようにと考案しているが、チャクラコントロールが非常に難しく、アドバイスが欲しいとのことであった。

 

 そこで京之介は形態変化だけにこだわるのであれば、何も最初から一人でやる必要はないと答えた。

 実際に京之介は影分身を用いて二人でミナトがイメージしているものをやって見せた。とはいえ完全ではなく一瞬だけ球体にしてみせただけで、改めてミナトの才能を実感した京之介であった。

 

(そもそもこれを考案する年齢が早すぎる気がするんだよなー)

 

 京之介が三尾を木ノ葉に迎え入れた影響もあって一部に間違いなく影響が出てしまっていることに頭を抱えてしまいそうになる。

 

 年齢は近いがそれでも京之介よりは年下である。それを考えると本来この術の考案はもう少し先のことだと考えられる。加えて自来也に師事していなさそうなことがある意味問題である。名付けてきな意味で。

 

「うん……先生球体にはできました!」

 

「はやっ」

 

 気が付けば手のひらで球体を作り上げていた。しかし、まだ回転をしていない。加えて未来の息子のように分身で手数を増やしている。それでも才能の高さに慄くが。

 

「けど、これだけじゃ威力がでないかな、やっぱり回転を加えることが重要でしょうか?」

 

「あー、そうだろうけど……手が千切れるかもしれんし、無理せずやればいいさ」

 

「けど……」

 

「体が出来上がっていないような状態でその術は多分だが、相当につらいぞ、ゆっくりでもいいから作り上げればいいさ」

 

「……はい」

 

 少し落ち込んだミナトに京之介は提案をした。

 

「じゃあ、少しずつ課題を達成したら、俺から色々な忍術を教えるってのはどうだ?」

 

「いいんですか!?」

 

「ああ、クシナも一緒にどうだ? 今ならミナトとの時間が「やります!!」お、おう……」

 

「改めてよろしくお願いします。先生!!」

 

「よろしくお願いします!!」

 

 二人から頭を下げられながらも了承する京之介。だが、後日このことをうっかり話してしまったミナトによって縄樹を始めとするほかの者たちにも知られてしまい、騒動になってしまうのであった。結果的には競争させることで縄樹たちの質が向上する結果に繋がったため、プラスに働いたのだが。

 

「隊長やりながら教師まがいなことをするってもはや意味わからんな。前からだけど」

 

「先生! これならどうだー!!」

 

「チャクラの練度が甘いんだよ縄樹。だからこうやって」

 

「ああっ! 俺の水龍五連弾が!」

 

 結局のところ、京之介の休みのほとんどが、下忍たちの指導で終わってしまったのである。

 

 

 

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