この世界で生き残る   作:鴉星

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 待っていただいた方がどれだけいるか分かりませんが、長らくお待たせしました。

 短いですが、これを持って更新をゆっくりではありますが再開していきたいと思います。

 今後とも不定期でありますが、よろしくお願いします。


第38話 マダラ外交?

 大蛇丸は木ノ葉及び火の国に対する反逆行為、誘拐、殺人を加えた罪で処断。

 

 罰として研磨京之介及び千手扉間が罪を清算したと判断されるまで穢土転生による永久奉仕活動を言い渡された。なおこの判決が下された時点で大蛇丸は殺害されていたので事後報告のようなものであった。

 

 里で生活する者たちには倫理に欠けた行為が多く、優秀な忍であれど度が過ぎると説明した。

 一部の人間からは、どの口が言うのか。と京之介を冷ややかな目で見る者たちもいたが、その手の連中たちよりも成果を上げているため表立って非難はできず、その不満が他里の忍に漏れ、内通していると京之介に疑われたら穢土転生の材料にされると噂が出回っており、木ノ葉から離反するものはここ数年だれもいなかった。

 

 

「ええっと、ヒアシとヒザシの任務達成を祝う式典の準備は完了。カガミさんの表彰式に贈られる忍具一式は実家に依頼したし……雲隠れに送った矢鶴たち密偵部隊からの報告はまだ来てないから岩隠れのほうにマダラを外交官として送り込むか」

 

「まったく、あのマダラを操って利用するなぞ恐ろしいことを考えるなお前は」

 

「おお、三代目。いつの間に、全く気が付きませんで」

 

「白々しい……近づいてきた時点で壁越しにこちらを見ていたろうに」

 

「さすがは教授ですね。俺もまだまだです。……ここに来たってことは例の件で?」

 

「ああ、遅くなってすまんな。周りに相談せず一人で調べてほしいとなるとどうしてもな」

 

「無理を言って申し訳ありません」

 

 京之介は少し前から自身の体に違和感があった。雷影との戦闘で近接戦闘に対する肉体の緊張とはまた違う何かが自分の身に起きたのではないかと考え、最もあり得るのが、うちはと日向一族の者たちからの輸血が今になって体に異常をもたらしている可能性であった。

 

 このことを扉間に相談せず現火影のヒルゼンにしたのは、扉間だとそのことをあえて外部に漏らして相手の動きを探ろうとすると考えた。現状穢土転生のおかげで他里を探りやすくなったのは事実であるが、穢土転生に頼りすぎることを京之介は危惧しており、今回はヒルゼンにのみ話をした。

 

「結論から言うと輸血の影響で動体視力や気配を察知することに関して鋭くなっているだけだろう。研磨一族の力でなければバランスが崩れ目に障害が発生していたかもな。これを見てみろ」

 

 ヒルゼンは血液を細かく覗いた際の写真を見せた。そこには一つの塊の中に二つの小さい塊が取り囲まれていた。

 

「これは色付けしてあるが、研磨の血がうちはと日向を纏めている状態を写したものだ。両親に感謝したほうがいいぞ京之介。お前は研磨だったからこそその程度の違和感で済んでいる」

 

「…………そのようですね。仮に俺がうちはや日向の者から目の移植をしたら……」

 

「それは分からん。このような事態は初めてだからな。だが、悪い方向に行く可能性がある以上進めることはできんな」

 

「大丈夫ですよ。そういうことはしませんから」

 

「そうか。まあ、お前は忍術を磨けば磨くほど強くなる男だ。励めばいい」

 

「はい」

 

「ああ、そうだ一応話してくが、子供は気をつけろよ?」

 

「子供?」

 

「ああ、あり得ないと捨てきれないことだから話しておくが、もしも妻に迎え入れる者との相性が良すぎた場合。母体を通して子供に遺伝する可能性が捨てきれん。ましてや研磨の子供とあらば、本来の条件を無視して写輪眼を生まれつき宿していることだってありうるからな」

 

「まさか、ありえませんよそんなこと。そんな女性と巡り合えたら奇跡ですよ」

 

「まあ、そうだな。考えすぎだな」

 

 二人は軽快に笑いあった。そんな未来は訪れないだろうと高を括っているのだ。

 

 その後二人は業務的な報告と連絡をして京之介はマダラと共に岩隠れの里へと向かった。

 目的は木ノ葉有利の里同士の貿易交渉であった。

 

 

 

 

 

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