この世界で生き残る   作:鴉星

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第5話 入学~血継限界

 あの後は大変だった。

 他里に商談に行っていた母上と姉上が帰ってきて、俺がやってしまったことがばれてしまったのだ。

 

 二人は父や兄と違って織物とかを作るのが上手だ。

 売るものも女性をターゲットにしたものが多い。特に大名の方々に評判がいいとか。

 

 

 ……まぁ、母上の布槍術はすごいけどね……。

 

 

「聞いていますか、京」

 

「は、はい! 申し訳ありません!!」

 

「はぁ、まあ、あまり周りの方々に迷惑をかけすぎないようにしなさい。良いですね?」

 

「はい。申し訳ありませんでした」

 

 そりゃ、俺だってやりたくて爆発を起こしたわけじゃないんだけどな……。

 

「京」

 

「は、はい」

 

「これからはここの演習場を使いなさい」

 

 そういって母上は俺に地図を渡してきた。

 

 これは……。

 

「ずいぶん離れていますね」

 

「ええ、そこなら思う存分術を使えるでしょう」

 

 おお、なるほど。流石母上だ。

 

「ありがとうございます母上! では俺はこれで!!」

 

 俺はお礼を述べてからすばやく外出する。

 

「さて、ヒアシとヒザシを巻き込むか」

 

 一人で修行ってのも寂しいからな。

 

 最近政務が忙しいのか扉間様は分身すら送ってこない。

 ま、だいたいの理由は俺より年上の忍に力を入れているからだろう。最近優秀な者が見つかったと言っていたし。

 

「おーい。ヒアシー。居るかー?」

 

 さて、今日も修行と行きますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 火遁を使って爆発させ、水遁を使って池を作り、土遁で山を作り、風遁で竜巻を生み出し、雷遁で落雷を落としてしまったりと色々と回りに迷惑をかけまくったが、忍術の扱いはレベルアップしている。

 

 かわりに周りからは研磨の問題児とかうつけとか呼ばれてるけど。

 

 ちなみにヒアシとヒザシも基本一緒に巻き込んでいる。こうでもしないと二人とも落ち着いて話もできなさそうだし。てか、ヒザシがヒアシに対してヒアシ様なんて呼び始めた。ま、俺らだけの時は普通に兄さんって呼んでる。

 

 

 二人を巻き込んでいるのは、体術を習っておきたかったっていう理由もある。

 後に生まれるであろうガイみたいに体術のスペシャリストにはなれないかもしれないけど、それなりには強くなりたい。イメージは三代目雷影みたいな忍体術を使う感じなんだけど、そのままは難しいと思う。まぁ、イメージに近ければいいんだけどね。

 

 

 幻術はまた後々に練習するとして、今のところは忍術と体術をメインにやっている。

 

 しょっちゅう地面が変形するから、土遁で埋めなきゃいけないのが大変だ。

 そんな日々をすごして数年後。俺は忍者アカデミーに入学することになった。

 

 試験自体は余裕でクリアした。てか、前日に扉間様のチェックが入り、じきじきに合格をもらってあった。もらえなかったら入学させるつもりはなかったとのこと。ひどすぎる……。

 

 

 当然だけど、知らない顔の連中ばかりだ。綱手姫のような有名な先輩はいるが、この世代はそこまで有名どころはいないのかな? ヒアシヒザシくらいかな。

 

 

「席についてくれ」

 

 担任と思われる男性が教室に入ってくる。

 

「お前たちの担任となる神楽ヤクミだ。よろしくな」

 

「「「よろしくおねがいしまーす!」」」

 

 ヒアシなどの愛想のない人を除いて先生に挨拶をする。挨拶は大事だぞヒアシ。

 

「各々の自己紹介は悪いが自分たちでやってくれ、これから早速授業を始めるぞ」

 

 いくら戦争が終わったからとはいえ、いつ同じような事態になるかわからないからな。

 俺は先生の言葉に耳を傾けながら授業をこなした。

 

 

 

 アカデミーの授業が終わり、いつものように演習場に来た俺とヒアシヒザシ。

 

「今日は趣向を変えようかなと思う」

 

「お前の趣向はいつもおかしいがな」

 

「ヒザシ、最近ヒアシのツッコミが厳しいんだけど?」

 

「あはは、まぁ、色々あってね」

 

「まぁ、ヒアシも苦労してるんだろうけど、今は置いておいて」

 

「おい」

 

「今日の修行はこれだ!!」

 

 昨日のうちから書いておいたものを見せる。

 

「「血継限界を作ろう?」」

 

 声をそろえると面白いなお前ら。

 

「そ、俺って日向家みたいな眼をもってないじゃん? んで、五大性質をもっていても俺より強いやつは一杯居る。じゃあ、俺は何をすれば良いのか? って考えた時に、術の豊富さで上回れば良いんじゃないかなって思ったわけよ」

 

「しかし、それならば、五大性質の新術を作れば良いのでは?」

 

 まあ、ヒザシの言う通りなんだけど。それに関しては考え中だし。

 

「でもさ、俺が血継限界の術を使ってきたら、相手は驚くし、対処するのにも時間がかかるだろ?」

 

「確かに。相手の思惑の上をいくのは必要不可欠だからな」

 

 さすがヒアシ。理解が早くて助かる。

 

「でだ。色々と研究したいし、二人に協力して欲しいなって」

 

「……いやと言っても巻き込むのはお前だろう」

 

「そうだね。ここは素直に協力しようか」

 

「そうこなくっちゃ!! んじゃまずは……水遁と土遁を意識して……」

 

 扉間様との修行のせいで、水遁が一番得意になっちゃったんだよね。だから、水遁+〇遁の組み合わせを習得しようと思う。

 

「はっ!!」

 

 印を結び(適当)、術を放つ。

 

「……あり?」

 

 結果、何も起きなかった。

 

「……チャクラのバランスが乱れていたぞ」

 

「うん、もう少し土遁のチャクラをしっかり練った方が良いかもしれない」

 

 白眼で俺のチャクラの流れを見てくれていたヒアシとヒザシ。何も言わずに見てくれるとか、お前ら慣れすぎじゃね?

 

 

「そっか、よし、もう一度!」

 

 次こそは!

 

「はっ!」

 

 両手を地面につけると俺の目の前の地面が少しだけくぼんだ。

 

「……これだけか?」

 

「今度は加減しすぎだ」

 

 ヒアシの厳しい一言が飛んできた。

 

「ところで、水遁と土遁で組み合わせると何ができるんだい?」

 

「いや、知らん」

 

「「…………」」

 

 だから、かわいそうな眼で見ないでくれ。

 

「いや、柱間様の木遁と同じ組み合わせなんだけど、あれは特殊な要素がいるみたいだから、たぶんできないんだよね。だから何になるかわからん」

 

 原作に出てない気がするし……ただ忘れているだけかな……。

 

「この地面のくぼみを見る限りでは、土遁よりの血継限界なのかもしれないな」

 

「よし、次は土遁を意識して…………はっ!!」

 

 すると、俺たちの目の前にある演習場の地面がすべて泥になった。

 

「なるほど、泥か……。さしずめ泥遁(でいとん)といったところか」

 

「冷静に分析するな、たわけ」

 

 ヒアシに殴られた。この数年で慣れちまったよ。

 

「またやってしまったね」

 

「……ま、まあ、なんとかなるだろ!」

 

「やりすぎなのだ貴様は!」

 

「悪かったよ!」

 

 今日のヒアシは機嫌が悪いみたいだ。てか、ヒザシ、笑ってないで助けてくれ。

 

 

 

 

 

「あの年齢で、しかも自力で血継限界を習得するとは……やりおる」

 

 

 




 血継限界は少しずつ手に入れる予定です。まずは泥遁です。アニメとか見ていないので、オリジナルばかりになると思います。ご了承願います。
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