白き闇は正義になれない?   作:ソウクイ

12 / 12
不安

 

昨夜あった野盗相手のイタリカ防衛戦。

 

野盗の数は600と多く。更にその中には戦場で使う武器と防具を持ったままの敗残兵も多く実質的に軍隊と変わらない。

 

防衛する側のイタリカ側の戦力は…町にあった軍備はある事情で領主ごと失くなり兵士は数人、その数人の内が戦力に数えるには危険な帝国の姫、マトモに戦ったこともない住民、一度の襲撃には耐えられたが野盗の再度の襲撃には耐えられるかどうか。帝国の援軍が来なければ滅びる状況、帝国には援軍を出す余裕がない。次の襲撃にはやはり帝国の援軍は来ず、増えたのは偶々襲撃時に外部から来てしまった10何人のみ。

 

 

野盗は襲撃に来た。

 

イタリカへの援軍は野盗の襲撃が終わって来ることはなく、本来なら奇跡でも起きなければ勝てない状態、しかしイタリカ側の勝利で終わった。…イタリカの勝ちだと言うと語弊があるか。イタリカの勝利と言うよりも……偶々外部からやってきた緑の人と亜神二人の勝利と言うべきだろう。

 

もっと言えば亜神二人の勝利か。

 

緑の人、伊丹たちも戦果を相応に上げたが亜神二人と比べると霞む。黒い亜神は暴風の様に暴れまわり白い亜神は戦う意思を見せた者を全て刈り取った。亜神とは言うなれば不死の超人。片方はそんな超人の中でもこの世界を900年以上を生き抜いた存在、もう片方は………。

 

亜神の活躍により救援の第4戦闘団、この世界の人とって存在から理解できない戦闘ヘリが来たときには殆んど終わったあと、何発か撃ち込んだだけで終わりパイロットが不完全燃焼に愚痴る程。それでも見てる側の度肝を抜いたが。

 

野盗の事が片付いた後、伊丹に対して酷く怯えたピニャと幾つか取り決めを行う。取り決めにより自由が保証され今後はイタリカでの売買はできる。伊丹達が来た目的は達した。伊丹たちはアッサリと帰る事にした。

 

帝国の上との繋がりを持つ事が上手くいき伊丹はホッとしたが、それ以上にピニャの方がホッとした事だろう。

 

ピニャにとって、伊丹たちには助けては貰ったが帝国の敵である相手だ。父である皇帝に戦うことを主張していたが、帝国に対して呪いの言葉を吐く死にかけた王と出会い、止めに野盗との戦いの後では意見は正反対となる……。

 

野盗を追い返したあとの方がある意味でピニャにとっては辛い立場だろう。

 

伊丹たちが敵国の姫をどうするか。

 

マシな選択でも帝国相手への人質。最悪では死んだ方がマシ…言うのもはばかられるような扱い。

 

地球でもそうだが王族でも貴族でも悲惨な事になる事はある。詳しく調べれば真っ当な感性の持ち主ならドン引きする様な事になる。死んだ方がまだマシという未来もあり得る。ピニャにとって最悪も想定できる野盗討伐後の話し合い。しかし結果は緩やかな取り決めだけで済んだ。捕獲した野盗に対しても人道的な扱いをする等の意味不明な取り決めもした。

恐らく地球側の多くの国でも意味不明だと思う取り決めだ。

 

ピニャに対して特になにもしてこない。ピニャはホッとした。敵国の姫を放置しても問題ないとする強者の余裕を見せられた気分にもなったが心底にホッとした。特にホッとしたのは伊丹を気絶させてから、頻繁にジッと見てきていた白い怪人が居なくなった事か。

 

そんなホッとした後に……伊丹がイタリカに出戻りした。

 

ボロボロの捕虜となって…

捕虜にした犯人は女性騎士の団……

 

この団はピニャがトップ……

 

捕虜としてお姫様の前にボロボロで気絶した状態、ピニャの設立した騎士団が連れてきた。

 

 

亜神二人と親しく人を殺す何かを吐き出す空を飛ぶ鉄の塊を呼び寄せる事が出来るジエイタイの隊長を、ジエイタイはイタリカを滅ぼしかけた野盗を討伐した。逆に言えば確定で意向次第でイタリカを軽く滅ぼせる相手となる……そんな相手が自分の部下によりズタボロ、一度は去った危険が危険度を猛烈に上げて帰ってきた。

 

「~ーーーー!!!!」

 

ピニャ心の中で絶叫した。

 

 

 

 

 

伊丹は起きた。

 

気絶から目覚めたのはイタリカの領主の館だ。同じ館で二回も気絶から起きると言うのは初めてだろう。因みに気絶の原因は間接的なモノも含めるとどちらも某お姫様なる。

 

伊丹は女性騎士に捕虜にされ出戻った。

 

イタリカから出たあとで遭遇した帝国の女性騎士、女性騎士は遭遇した伊丹たちに敵意を向けられる。此方は車で向こうは馬、逃げようと思えば逃げれる。蹴散らすと言うことならもっと簡単だ。

 

だが女性騎士の話から帝国の騎士でイタリカに向かう前だとわかる。折角野盗を倒して交渉の取っ掛かりが出来たのに話を拗らせる訳にもいかない。なので伊丹は刺激しない為に一人だけ説得するために残った。

 

相手にピニャの約束が有ると話したが……伊丹の説得力が弱かったのか女性騎士があれだったのか、女性騎士はマトモに聞かず伊丹は捕虜となった。

 

伊丹の部下は伊丹を残して撤退した。

友人の白い怪人もいたが同じくだ。

 

薄情という訳でもない。少なくとも怪人は伊丹が流石に死ぬか余程に酷い目にあうと思えば助けるが、捕虜にされたが女騎士の話からすると伊丹の行く先はイタリカ。帝国の女騎士なら上はピニャだろう。イタリカに居たピニャが伊丹に危害を加えてくるとは思えない。口封じはあり得そうだが、自分達が居るので口封じはどう考えても悪手。捕虜となっても一応の安全は保証されていると考えられた。

 

あと此処からは怪人の個人的な考えだが、此れまでの体験から伊丹を物語の主人公と半ばまで確信し、捕虜にされても大丈夫だろう。それにイタリカに戻る辺りお姫様もヒロイン枠なのかな?と考え友人のヒロイン枠を潰したいとは思わなかった。質が悪い友人だった。

 

行き先は予想通りイタリカ、伊丹は道中では気絶するような強行軍を課せられたが無事に着く。お姫様により誤解は解けたようで伊丹はケモミミのメイドさんにお世話をされている。会話もわりと弾んでいる。………伊丹が不幸なのか不幸でないのかわからなくなる光景だ。

 

「待ってるしかないな」

 

状況を理解してから伊丹はそう判断した。

 

イタリカなら部隊の皆もその内に来てくれる筈、下手に外に出たら行き違う可能性もある。野盗との戦闘に馬に繋がれて強制ランニング、疲労も相当あるので、隊長として心苦しいが助けを待つお姫様ポジで待つ事にした。もちろん複数のメイドさん達にお世話をされながら…

 

「あー極楽だわ…」

 

メイドさんたちは町の恩人として甲斐甲斐しくお世話をしてくれる。…町を助けてくれた恩返しという理由もあるが、野盗を殆んど殲滅した武力が向けられない為のご機嫌とりという切実な理由もある。

 

亜人のメイドたちは帝国と伊丹達どちらに立つかという選択を迫られる事も考えた。

 

イタリカは帝国の所属だが、野盗相手に苦戦して終いに助けてくれた恩人を捕虜にしてしまった帝国、さらに言えば帝国では亜人の扱いが悪いので亜人であるメイドたちに帝国への好意なんてないだろう。逆に伊丹は野盗を殲滅する部下がいる。死神のロゥリィに亜神だろう白い亜神とも友好的な関係、特に白い亜神は伊丹をお姫様抱っこをされるぐいの友好関係。

 

メイド達が護りたいのは領主、ひいてはイタリカ。伊丹と姫が敵対した場合、イタリカが姫側なら巻き添えになる。伊丹のご機嫌とりの為ならピニャを始末する事まで考える怖いメイド集団。

 

そんな危険思考のメイドとは知らない伊丹としては扱いが良いという事実しかない。部下たちには何日かあとで来てくれないかなと考えてから部下から何日も放置されるなんて嫌だなと思う。白い怪人の事を思い出してやっぱりちょっと放置されても良いかなと思い直す。

 

(部下に放置されるのは悲しいけど……悪くない扱いだしなー。お世話をされて働かなくても給料が減るわけでもないし。暫く此処で良いかな!!三日…せめて二日ぐらい後に!)

 

部下が来ない間は休暇の時間。

 

「隊長無事そうですね」

 

伊丹の部下たちはやって来た。

 

まぁ捕虜とされた場所はイタリカからそんなに離れてないから妥当な時間、伊丹がなんでこんな早くに来るんだよと嘆いた事実はない。

 

「なんで!?」

 

嘆く前に部下の後に伊丹を捕虜にした女性騎士がやってきて、伊丹は何故か殴られたからだ。

 

伊丹がもったのは疑問。怒りでない。

 

しかし端からみて殴られて怒らないという事は、殴られる心当たりが?と思うだろう。

 

男の寝てる寝室に恥ずかしげに覚悟を決めた感じの顔をした女性が一人で来る。他の人が居るのを見て女性が顔を真っ赤にして伊丹を殴る。

 

例えば捕虜にした謝罪として身体を要求………それで覚悟を決めてきたのに談笑をされていたからキレた?下手をするとそんな疑いを持ったれたかもしれないが、一緒に来ている白い怪人は伊丹がそんな事をするわけないと信じている。信じた上で……

 

「(修羅場かな?)」

 

主人公特有の女性関係のトラブルが起きたのかと思われた……まだ如何わしい誤解の方がマシかもしれない。

 

伊丹もまさか殴られた事でそんな事を思われてる何て想像できない。捕虜にされて誤解が解けたと思えば理不尽に殴られる。殴られた事でひどい疑惑を持たれる。その災難ぶりは正に主人公か。

 

「何をしてるんだお前は!!!」

 

まぁ後から来たピニャが謝罪に行ったのに殴るとは何事かと怒られてるのを見て誤解は解けた。女性の部下からゴミカスを見る目で見られる事は避けられた。…良かった良かった…白い怪人からはやっぱり主人公みたいなトラブル起こしてるなと思われたが…。

 

捕虜になった伊丹が合流して一件落着。

 

伊丹は捕虜にされ殴られた事は恨んだかもしれないが、元から過激な思想とは無縁な性質、怪我はしたが大した怪我もない。誤解と判明した後で若い女性に報復なんてするつもりもない。と言うか出来るわけがない。

 

戦闘が関わらなければ日本人と……おおよそ変わらない平和な思考の白い怪人も何かするつもりもない。そもそもヒロイン云々の可能性で捕虜になるのを見逃しておいて後から怒れない。

 

被害者よりも現地の人間の反応の方が大きい。特に責任者となる帝国の姫たるピニャの反応……

 

ピニャ側は完全に条約破りをしている。

 

日本なら条約破りでも裏は不明だが表向きには、遺憾程度の意でナァナァ…特地での条約破りは……条約を締結してから条約破りは宣戦布告の理由には十分になる。条約破りを理由の1つに戦争をし領土を拡大してきたのが帝国なので誰よりも条約破りの不味さを解っている。騎士達は取り決めを知らなかった?そんなのは言い訳にも成らない。…と、してきたのが帝国。

 

弱者相手なら条約を反故にしても相手が泣き寝入りとなるが、相手が弱小なんて思うことは不可能な伊丹たち、戦争をすれば帝国でも勝てるかどうか。帝国がそれなら野盗程度で滅びそうだったイタリカがどうなるかは言わずとも、最悪を避けるために謝罪に行った部下が…謝罪相手を殴ってしまった。

 

それも他者の居る前で伊丹の部下にプラスして亜神二人もいる前で殴った。片方は亜神の中でも有名なロゥリィ。帝国の姫であるピニャとて猊下と敬わなければいけない相手の前でだ。

 

条約破りについて、帝国でも無視出来ない不死身の証人が居る。口封じなんて不可能、ピニャの顔色が青色を通り越して真っ白。イタリカ壊滅への秒読みのカウントダウンが幻聴で聞こえてそうだ。

 

普通ならそんな状況ならやらかした部下の首を物理的に切って詫びても可笑しくないが………ピニャには良くも悪くも自分の部下を切り捨てる様な非情さはなかった。

 

「い、伊丹殿、どうか謝罪の機会を与えていただけないだろうか」

 

下の責任を下に押し付けず自分が取ろうとする姿勢には感心するが……そんなピニャを見て被害者の伊丹本人はそんな大袈裟な反応しなくてもと内心で思うだけだ。

 

「申し訳ありませんが伊丹隊長は急いで戻らないといけません。国会に参考人として呼ばれてますので」

 

「は!?」

 

「こ、コッカイ?」

 

「え、なにそれ、オレも初耳なんだけど!?」

 

「隊長が捕虜になった後に連絡がきました…隊長に色々と聞きたいようです」

 

色々と言うのに伊丹に心当たりは……有りすぎた。白い怪人をチラリと見る。此方を見ていたので慌てて視線を逸らす。白い怪人は若干傷付いた。

 

質問の内容を想像するだけで今からお腹がいたい。伊丹は部下達が来るのがもっとあとだったらと本気で嘆きたい気分になる。もしくは迎えの前に単独でイタリカから逃走して一時的に行方不明か。いや…捕虜になって直ぐ後に国会に送るのは酷くないだろうか?捕虜になった事で精神的に病んだと言えば何とか休めないか、伊丹は無駄な足掻きを考えた。

 

「国会とはなに?」

 

レレイは知識欲を刺激されたのか聞いていた。

 

レレイは幼子の様に何でもかんでも気になった事は聞く。自衛官に銃についても聞いている。軍隊と思える相手の武器を知ろうとするのはダメだろう。レレイが馬鹿か能天気で危険を理解してないとも思えない。頭は良いが保身に関しては意識してるのか疑わしい。好奇心猫をも殺すという事になりそうだと一部のロリコ…父性溢れる自衛官に心配されてもいた。

 

レレイは国会の説明を受けた。

伊丹達の国にある最高位の議会だと理解した。

 

「どういうことだ」

 

そしてそんなレレイに更に聞いたたのはピニャ。レレイは国会を帝国風に言い直して伝えた。

 

「イタミはこれから元老院に報告に行かなければいけない」

 

元老院とは高位の貴族が集まる場所で一兵士が呼ばれる様な場所じゃない。つまり伊丹はただの一兵士ではない。そんな一兵士と扱われてない伊丹にやらかしたのが…ピニャの部下ひいてはピニャ。

 

帝国の姫を助けてくれた恩人を帝国の姫の部下が捕虜としてボロボロにした。そして捕虜にした姫の部下が謝罪どころか追加で殴った。伊丹にこれをそのまま報告されればどうなるか。

 

野盗を吹き飛ばした空飛ぶ鉄の塊が大群を成して帝都にやってくる光景が脳裏に浮かんだ……

 

「わ、私も行かせて貰うぞ!!」

 

「え」

 

まさかのピニャからの提案。伊丹としては面倒なだけだが日本としては帝国の上層の相手が来てくれるのは都合が良い。なので通信で上司に確認しても了承された。そうして伊丹は今度は帝国の姫と伊丹を捕虜にした女性騎士まで連れてアルヌスの丘に帰る事になった。

 

 

次は伊丹の国会行き。

 

伊丹は戻ってから捕虜になり精神的に病んだと言ったが欠片も信じて貰えない。国会逝きは免れなかった。お前が捕虜に成ったぐらいで精神的に病むわけ無いだろとはどういう事なのか

 

当事者の伊丹よりむしろ周りが頭と胃を痛めてたかもしれない。

 

帝国の姫を連れ帰ってきた。伊丹は外に出て爆弾を引き連れて戻ってくる事はこれで通算で二回目。偵察に二回出て二回。100%の確率。打率1。別に結果的に悪いことだと言えない事だが伊丹が何処かに行くと何か起きる。銀座事件に遭遇してる事といい……伊丹が国会に行けばまた何か起きると思う事は可笑しいだろうか?

 

いや何か確実に起きると確信している。

伊丹の事を除いてもだ。

 

呼び出しの理由だが、誰が漏らしたのか伊丹が避難民を連れてきて犠牲者を出した事について聞きたいらしい。呼び出したのは野党議員。証人として特地の人間も連れてくる事も要求。

 

まだこれが政権にダメージを与える事が目的か、自衛官を目の敵にして英雄と呼ばれる伊丹を貶めて自衛隊そのモノへの攻撃ならまだ良いが…其だけでは無いだろう。

 

最近のマスコミは植民地の悲惨な歴史などを繰り返し報道している。どう考えても日本が特地を植民地にして非道なことをすると暗に言う報道を続けた。現代の日本が植民地支配なんて本気でやるなんて思う、日本人がいるだろうか?

 

日本マスコミの報道には海外勢力が強く干渉している。野党議員の後ろも考えれば同じく海外勢力が裏にいる。日本の行動には問題があると騒ぎ特地への介入を狙う為か。それか特地の人間を呼んだ事を考えれば誘拐が狙いか。

 

日本にもどるのは呼び出された伊丹は当然として護衛として伊丹の部隊、証人としてレレイ、テュカ、ロゥリィの特地の三人娘、あと日本に行くことを希望したピニャ、ピニャの御付きに伊丹を殴った女性騎士。

 

…問題に為るのは仮称ダグバだ。

 

アルヌスの丘に来てから何が気に入ったのか伊丹の傍に居ることが多い。イタリカにも伊丹が理由で行ったと思われている。なら日本にも一緒に同行すると言われたらどうするか。

 

仮称ダグバ本人の話では仮面ライダーのグロンギのダグバではない。本人の証言ではそうなるが、やはり外見と能力からしてクウガのダグバと同一に近い存在だと思われている。

 

仮称ダグバがどうなのか…

 

仮称ダグバが避難民にも自衛官の誰かにも危害を加えた事などは確認されてない。交流のあったエルフたちに確認した所でも危害は加えられてない。治療をしたりと善性も確認できる。

 

危険は少ないと思われてるかと言えば…

 

伊丹から伝わった攻撃されれば報復をするという宣言、言い換えれば何もしなければ安全だという宣言とも言えるが…これまで確認されたダグバの攻撃だが、銀座事件での殺戮は本人の証言では報復の一種。赤龍についても先に襲ってきたので正当防衛と言っても問題がない。新たに報告を受けた野盗に対しての対応の話だが、確認できる限りは攻撃をしてない野盗には手を出してないと報告を受けた。

 

ただ攻撃の意思を見せた人間は殺される。逃げたとしても一人残らず斬殺した報告も受けている。正当防衛どころか真っ当な報復とすらも言えないだろう。

 

戦場のど真ん中に行く辺りわざと攻撃させ殺戮したともとれる。報復での攻撃しかしないという話はある程度は事実と認めても…銀座での行為を合わせて考えて……本質は苛烈であり殺戮に対しては積極的だとしか思えない。

 

もしかしたら伊丹と共に自衛隊の所に来たのも攻撃の意思を向けさせて、報復をするつもりだった可能性も想像できる。攻撃などは一切されてないが………仮称ダグバへの認識は変わらずに危険な存在。

 

仮称ダグバが国会に行くのはどうか、

 

 

仮に仮称ダグバが国会に行ったとして、もし野党がダグバに対して怒らせる発言をしたらどうなるか、報復と言うのは暴言に対しても無いとも言えない…。野党が地雷を踏まないと言う信用はできるだろうか?

 

仮に野党が国会で大人しくしても、与党はダグバに対してまだ方針を決定出来てないせいか発言そのものを避けているが、野党の人間の何人か人気とり目的かテレビでダグバに対して相当な事を言ってしまっている。伊丹からの情報でダグバはテレビを見ているともとれる情報もある……野党の発言を見てないとも限らない。

 

銀座事件以降でテレビでダグバに対して敵対的な発言をした人間で誰か襲撃を受けた話はないが……目の前にすればどうなるか。

 

国会が地獄絵図になると考えれないのは想像力が足りなすぎるだろう。

 

与党も自衛隊の誰も内心で野党が消えるのは……どう思うのかは不明だが、与党も自衛隊も国会が大惨事になるのは防がないといけない。

 

ダグバが行きたいと言った場合にどう止めようかと悩んだ。悩んだ末に、まだ同行するとも言ってない。とりあえず真っ当な議員には欠席するように伝える準備だけはしておくことにした…

 

 

そんな行動が関係あるのか無いのか。

白い怪人は伊丹には同行せず何処かに消えた。

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。