昨日あった野盗相手のイタリカ防衛戦。
野盗の数は多く。更に戦場で使う武器と防具を持ったままの敗残兵も多く実質的に軍隊と変わらない相手。その正体はアルヌスの丘を襲い自衛隊に負けた連合軍の敗残兵。帝国に騙され集められた連合軍の残り。半ば自棄に成っていて命すら惜しまない軍団。
翻って防衛する側のイタリカ側の戦力がどうか。イタリカの町にあった軍備はある事情で領主ごと失くなり兵士は数人。その数少ない戦力に入るのが帝国の姫。後はマトモに戦ったこともない住民。数でも劣り武器でも劣っていた。
多数の犠牲を出しながら一度の襲撃には耐えられたが、野盗の再度の襲撃には耐えられそうにもない。帝国の援軍が来なければ滅びる状況、帝国には援軍を出す間もなかった。次の襲撃にはやはり帝国の援軍は来ず、増えたのは偶々襲撃時に外部から来てしまった余所者の10何人のみ。数だけみると焼け石に水。
援軍が来る前に野盗はイタリカを襲撃。イタリカへの帝国からの援軍は野盗の襲撃が終わって来ることはなく、本来なら奇跡でも起きなければ滅んでいた状態。
結果
イタリカ側の勝利。
そうイタリカ側に奇跡が起きた
奇跡の立役者は偶々外部からやってきた緑の人と亜神二人。
緑の人は遠距離から人を殺す謎の武器を使う戦士。連合の敗残兵にとっては自分達を敗残の身に追いやった相手だ。止めを刺された形になる。
亜神の二人、黒い亜神は暴風の様に暴れまわる死神、白い亜神は戦う意思を見せた者を全て刈り取り戦の空気を支配した戦神。
亜神とは千年生きる事を約束された不死の超人。片方はそんな超人の中でもこの世界を900年以上を生き抜いた伝説の存在、ロゥリィ・マーキュリーと名がしられていた。
もう片方の白い亜神は…最近帝国領内にて白いワイバーンと共に現れる謎の存在と噂だけはあった。
二人の亜神の活躍により伊丹が呼んだ救援の第4戦闘団、この世界の人とって存在から理解できない戦闘ヘリが来たときには殆んど終わっていた。ヘリから何発か撃ち込んだだけで完全に戦闘も終わる。パイロットが不完全燃焼に愚痴る程。それでも見てる側にトラウマになるほどの恐怖を植え付けたが。
イタリカが助かり野盗の事が片付いた後、伊丹達に対して酷く怯えたピニャと幾つか取り決めを行う。取り決めにより自由が保証され今後はイタリカでの売買はできる。伊丹達が来た目的は達する。伊丹たちはアッサリとイタリカから帰る事にした。
帝国の上との繋がりを持つ事が上手くいき伊丹はホッとしたが、それ以上にピニャの方がホッとした事だろう。
ピニャにとって、伊丹たちには助けては貰ったが本来は帝国の敵である相手。しかもピニャはイタリカに来る前に父である皇帝に自衛隊相手に戦うことを主張していた。
ただ連合軍として参加し帝国に対して呪いの言葉を吐く死にかけた王と出会い、止めに野盗との戦いで力を見て意見も変わる。僅かに自衛隊の武器の力を見ただけで現状の帝国では勝てない相手だと理解した。
……オマケに自衛隊側に強力な亜神二人がついている。あと百年もせず神に繰り上がる伝説の亜神。そして自衛隊の世界から来たと思わしき謎の白い亜神。特に白い方は向こうの隊長の伊丹をお姫様の抱えかたをする程に仲が良い。
伊丹達が帰った時は心底ホッとした。帝国も心配だがピニャは自分の身の安全も心配にもなる。伊丹たちが敵国の姫をどうするか恐れていた。
ピニャの中にあるマシな選択でも帝国相手への人質。最悪では…地球でもそうだが王族、貴族だと余計に悲惨な事になる事もある。詳しく調べれば真っ当な感性の持ち主ならドン引きする様な事になる。死んだ方がまだマシという未来も普通にあり得た。
ピニャにとって最悪も想定できる野盗討伐後の話し合い。しかし結果は緩やかな取り決めだけで済んだ。捕獲した野盗に対しても人道的な扱いをする等の甘過ぎる取り決めのみ。
敵国の姫であるピニャに対して特になにもしてこない。助かったのは良かったが…落ち着いて考えると…敵国の姫を放置しても問題ないとする強者の余裕を見せられた気分にもなる。ジエイタイは人質なんて無くても帝国をどうにかする自信がある様にしか思えない。戦闘ヘリの姿がちらつく。あれが大量にくれば帝国は……
「て、帝国はなんて相手と敵対してしまったのだ」
ますますジエイタイと戦ってはダメだと思い。今後の事で頭を抱えるピニャの元に……ジエイタイの隊長の伊丹がイタリカに出戻りした。
ボロボロの捕虜となって…
これで伊丹を捕虜にした犯人が見知らぬ相手ならまだ良かったが、捕虜にした犯人は女性騎士の団……ピニャが作った団だ。
捕虜としてお姫様の前にボロボロで気絶した状態、ピニャの設立した騎士団が連れてきた。
亜神二人と親しく人を殺す何かを吐き出す空を飛ぶ鉄の塊を呼び寄せる事が出来るジエイタイの隊長、ジエイタイはイタリカを滅ぼしかけた野盗を討伐している。つまり確定で意向次第でイタリカを軽く滅ぼせる相手となる。イタリカどころか帝国そのものも滅ぼせると思える相手。絶対に敵対してはいけない相手。
……そんな相手が自分の部下によりズタボロ
「おまえたちなんて事をしてくれたんだ!!!!」
ピニャは絶叫した。
「知らない天井だ…いやたぶん知ってる天井だわ」
伊丹は起きた。
気絶から目覚めたのはイタリカの領主の館だ。短期間で同じ館で二回も気絶から起きると言うのは初めてだろう。因みに気絶の原因は間接的なモノも含めるとどちらも某お姫様なる。伊丹は女性騎士に捕虜にされ出戻った。
イタリカから出たあとで遭遇した帝国の女性騎士、女性騎士は遭遇した伊丹たちに敵意を向けられる。此方は車で向こうは馬、逃げようと思えば逃げれる。蹴散らすと言うことならもっと簡単だ。
だが女性騎士の話から帝国の騎士でイタリカに向かう前だとわかる。折角野盗を倒して交渉の取っ掛かりが出来たのに話を拗らせる訳にもいかない。なので伊丹は刺激しない為に一人だけ説得するために車から降りた。
相手にピニャの約束が有ると話したが、伊丹の説得力が弱かったのか女性騎士があれだったのか、女性騎士はマトモに聞かず伊丹は捕虜となった。
伊丹の部下は伊丹を残して撤退。
友人の白い怪人もいたが同じく。
撤退したのは伊丹の命令もあるが、捕虜にされたが女騎士の話からすると伊丹の行く先はイタリカ。帝国の女騎士なら上はピニャだろう。イタリカに居たピニャが伊丹に危害を加えてくるとは思えない。口封じも自分達が居るので口封じはどう考えても悪手。捕虜となっても一応の安全は保証されていると考えたからだ。
あと此処からは白い怪人の個人的な考えだが、此れまでの体験から伊丹を物語の主人公と半ばまで確信し、イタリカに戻る辺りお姫様もヒロイン枠なのかな?と考え、友人のヒロインフラグを潰したいとは思わなかった。質が悪い友人だった。
行き先は予想通りイタリカ、伊丹は道中では気絶するような強行軍を課せられたが無事に着く。お姫様により誤解は解けたようで伊丹はケモミミのメイドさんにベットで甲斐甲斐しくお世話をされている………伊丹が不幸なのか不幸でないのかわからなくなる光景だ。
「待ってるしかないかー」
状況を理解してから伊丹はそう判断した。
ベッドの上でメイドさんたちに世話をされてる事から、ピニャ殿下には此方には敵意がない事はわかった。
あとはイタリカなら部隊の皆もその内に来てくれる筈、下手に外に出たら行き違う可能性もある。野盗との戦闘に馬に繋がれて強制ランニング、疲労も相当あるので、隊長として心苦しいが助けを待つお姫様ポジで待つ事にする。もちろん複数のメイドさん達にお世話をされながら…
「あー極楽だわ…」
メイドさんたちは町の恩人として王族相手みたいにお世話をしてくれる。いや町を助けてくれた恩返しという理由もあるが、野盗を殆んど殲滅した武力が向けられない為のご機嫌とりという切実な理由もある。
亜人のメイドたちは帝国と伊丹達どちらに立つかという選択を迫られる事も考える。イタリカは帝国の所属だが、野盗相手に苦戦して終いに助けてくれた恩人を捕虜にしてしまった帝国、さらに言えば帝国では亜人の扱いが悪いので亜人であるメイドたちに帝国への好意なんてないだろう。逆に伊丹は野盗を殲滅する部下がいる。死神のロゥリィに亜神だろう白い亜神とも友好的な関係、特に白い亜神は伊丹にお姫様抱っこをするぐらいに友好関係。
メイド達が護りたいのは領主、ひいてはイタリカ。伊丹と姫が敵対した場合イタリカがピニャ姫側なら巻き添えになる。伊丹のご機嫌とりの為ならピニャを始末する事まで考える怖いメイド集団。
そんな危険思考のメイドとは知らない伊丹としてはお世話されてるという事実しかない。部下たちには何日かあとで来てくれないかなと考えてから部下から何日も放置されるなんて嫌だなと思う。白い怪人の事を思い出してやっぱりちょっと放置されても良いかなと思い直す。
(部下に放置されるのは悲しいけど……悪くない扱いだしなー。お世話をされて働かなくても給料が減るわけでもないし。危険手当てでむしろ何時もより増える。暫く此処で良いかな!!三日…せめて二日ぐらい後に来てくれ!)
部下も白い怪人もいない自由な休暇の時間、捕虜として連れ帰られた伊丹はこの時間を満喫したかった。
「隊長無事そうですね」
ほぼ当日に伊丹の部下たちはやって来た。
まぁ捕虜とされた場所はイタリカからそんなに離れてないから妥当な時間、伊丹がなんでこんな早くに来るんだよと嘆いた事実はない。
嘆く前に部下の後に伊丹を捕虜にした女性騎士がやってきて、伊丹は何故か殴られた。
「(え、なんで殴られた??)」
伊丹がもったのは疑問。怒りでない。端からみて殴られて怒らないという事は殴られる心当たりが?と思うだろう。
男の寝てる寝室に恥ずかしげに覚悟を決めた感じの顔をした女性が一人で来る。他に人が居るのを見て女性が顔を真っ赤にして伊丹を殴った。状況から考えると、まさか、 伊丹が捕虜にした謝罪として身体を要求?それで覚悟を決めてきたのに談笑をされていたからキレた?
下手をするとそんな疑いを持ったれたかもしれないが、当然のように一緒に来ていた白い怪人は伊丹がそんな事をするわけないと信じている。信じた上で……
「(修羅場かな?)」
主人公特有の女性関係のトラブルが起きたのかと助けるきは皆無。宛にならない怪人である。
伊丹は捕虜にされて誤解が解けたと思えば理不尽に殴られる。殴られた事でひどい疑惑を持たれる。その災難ぶりは正に主人公か。
「何をしてるんだお前は!!!」
まぁ後から来たピニャが謝罪に行ったのに殴るとは何事かと怒られてるのを見て誤解は解けた?女性の部下からゴミカスを見る目で見られる事は避けられた。…良かった良かった…白い怪人からはやっぱり主人公みたいなトラブル起こしてるなと思われたが…。
捕虜になった伊丹が合流して一件落着。
伊丹は捕虜にされ殴られた事は恨んだかもしれないが、元から過激な思想とは無縁な性質、怪我はしたが大した怪我もない。誤解と判明した後で若い女性に報復なんてするつもりもない。
戦闘が関わらなければ日本人と……おおよそ変わらない平和な思考の白い怪人も何かするつもりもない。加害者の女性も友人の伊丹のヒロイン候補としか見ていない。
今回の事について被害者は許してる。
ベッドで寝かされてた事と謝罪させようとしてた事からピニャに悪意が無いことが伝わり、部下や関係者も特には怒ってない。
しかし加害者がわの帝国の姫たるピニャは許されたと思えない……
帝国は完全に条約破りをしている。
日本なら条約破りをされても裏は不明だが表向きには、遺憾のいでナァナァで済む…が普通ならペナルティがある。
特地での条約破りは、条約を締結してから条約破りは宣戦布告の理由には十分になる。条約破りを理由の1つに戦争をし領土を拡大してきたのが帝国なので誰よりも条約破りの不味さを解っている。騎士達は取り決めを知らなかった?そんなのは言い訳にも成らない…としてきたのが帝国。
弱者相手なら条約を反故にしても相手が泣き寝入りとなるが、相手が弱小なんて思うことは現状不可能な伊丹たち、戦争をすれば帝国でも勝てないと思える相手。帝国がそれなら野盗程度で滅びそうだったイタリカがどうなるかは言わずとも、最悪を避けるために謝罪に行った部下が…謝罪相手を殴ってしまった。
それも他者の居る前で伊丹の部下にプラスして亜神二人もいる前で殴る。片方は亜神の中でも有名なロゥリィ。帝国の姫であるピニャとて猊下と敬わなければいけない相手の前でだ。
条約破りについて、帝国でも無視出来ない不死身の証人が居る。口封じなんて不可能、ピニャの顔色が青色を通り越して真っ白。イタリカ壊滅への秒読みのカウントダウンが幻聴で聞こえてそうだ。
そんな状況ならやらかした部下の首を物理的に切って詫びても可笑しくないが………ピニャには良くも悪くも即座に自分の部下を切り捨てる様な非情さはなかった。
「い、伊丹殿、どうか謝罪の機会を与えていただけないだろうか」
お姫様が感じている危機感を知らずに低姿勢なお姫様だなーと思う。被害者の伊丹本人はそんな大袈裟な反応しなくてもと内心で思うだけだ。
「申し訳ありませんが伊丹隊長は急いで戻らないといけません。国会に参考人として呼ばれてますので」
部下からこんな事を突然教えられた。
「は!?」
「こ、コッカイ?」
「え、なにそれ、オレも初耳なんだけど!?」
「隊長が捕虜になった後に連絡がきました…隊長に色々と聞きたいようです」
色々と言うのに伊丹に心当たりは……有りすぎた。難民のことだろうか。イタリカの事だろうか。お姫様の事だろうか。いや一番ありそうなのは……白い怪人をチラリと見る。此方を見ていたので慌てて視線を逸らす。白い怪人は若干傷付いた。
質問の内容を想像するだけで今からお腹がいたい。伊丹は部下達が来なかったら捕虜ライフが出来たのにと本気で嘆きたい気分になる。…捕虜になって直ぐ後に国会に送るのは酷くないだろうか?捕虜になった事で精神的に病んだと言えば何とか休めないか、伊丹は無駄な足掻きを考えた。
「コッカイとはなに?」
レレイは知識欲を刺激されたのか聞いていた。
レレイは幼子の様に何でもかんでも気になった事は聞く。ダグバに色々と聞いたり、自衛官に銃についても聞いている。軍隊と思える相手の武器を知ろうとするのはダメだろう。レレイは頭は良い。天才の部類だ。頭が良い事と保身があることは繋がらない。好奇心猫をも殺すという事になりそうだと一部のロリコ…父性溢れる自衛官に心配されてもいた。
レレイは国会の説明を受け伊丹達の国にある最高位の議会だと理解した。
「コッカイとはなんなのだ」
そしてそんなレレイに更に聞いたのはピニャ。レレイは親切にも国会を帝国風に言い直して伝えた。
「イタミはこれから元老院に報告に行かなければいけない」
元老院とは高位の貴族が集まる場所でとても一兵士が呼ばれる様な場所じゃない。いけるのは将軍クラスか、つまり伊丹はただの一兵士ではなく将軍レベルの地位。ヘリ(恐ろしい何か)を呼べるんだからそれ相応に高い地位なんだとスンナリ納得できた。そんな伊丹にやらかしたのが…ピニャの部下ひいてはピニャ。
帝国の姫を助けてくれた恩人を帝国の姫の部下が捕虜としてボロボロにし条約を反故にした。そして捕虜にした姫の部下が謝罪どころか追加で殴る。伊丹にこれをそのまま報告されればどうなるか。
どうなるか。
帝国に置き換えて考えてみる。
野盗を吹き飛ばした空飛ぶ鉄の塊が大群を成して帝都にやってくる光景が脳裏に浮かんだ……
「わ、私もそのコッカイに行かせて貰う!!」
「え」
まさかのピニャからの提案。
敵国のお姫様を連れ帰る。
伊丹個人としては面倒臭い。
しかし日本としては帝国の上層の人間が来てくれるのにはメリットはある。報告しない訳にもいかない。なので通信で上司に確認するとアッサリと同行を了承される。またお前かとばかりに溜め息を吐かれた。伊丹の評価がどうなっているのか気になる。
そうして伊丹は今度は帝国の姫と伊丹を捕虜にした女性騎士まで連れてアルヌスの丘に帰る事になった。
次は伊丹の国会行き。
伊丹は駐屯地に戻ってから捕虜になり精神的に病んで休養が必要だと言うが…欠片も信じて貰えない。国会逝きは免れなかった。お前が捕虜に成ったぐらいで精神的に病むわけ無いだろとはどういう事なのか。
銀座での騒動に巻き込まれ、白い怪人と遭遇し世話役も任され、盗賊相手に暴れて、捕虜にされて強制マラソン、ようやく帰ってきたと思えば国会に呼び出され見世物になる。精神的に病んでも可笑しくないと思われる。
上としても出来たら国会に伊丹を送りたくない。
白い怪人を連れ帰る
帝国の姫を連れ帰ってくる。
伊丹は外に出て爆弾を引き連れて戻ってくる事は通算で二回目。二回出て二回。100%の確率。打率1。それだけでなく銀座事件にも巻き込まれ、この世界で厄災と言われる珍しいドラゴンの件にも初めて関わっている
伊丹が何処かに行くと何か起きている。
伊丹が国会に行けばまた何か起きると思う事は可笑しいだろうか?
呼び出しの理由だが、誰が漏らしたのか伊丹が避難民を連れてきて犠牲者を出した事について聞きたいらしい。呼び出したのは野党議員。証人として特地の人間も連れてくる事も要求。
まだこれが政権にダメージを与える事が目的か、自衛官を目の敵にして英雄と呼ばれる伊丹を貶めて自衛隊への攻撃か。野党と繋がってると思われるマスコミは植民地の悲惨な歴史などを繰り返し報道している。どう考えても日本が特地を植民地にして非道なことをすると暗に言う報道を続けている。どう見ても日本マスコミの報道には海外勢力が強く干渉している。野党議員の後ろも同じく海外勢力が裏にいるだろう。日本の利益に成ることを妨害するためか。日本の行動には問題があると騒ぎ特地への介入を狙う為か。それか此方の人間を呼んだ事を考えれば誘拐が狙いか。
日本にもどるのは呼び出された伊丹は当然として護衛として伊丹の部隊、証人としてレレイ、テュカ、ロゥリィの特地の三人娘、何故か若く見える女の子だけ伊丹と親しく立候補した。
あと日本に行くことを希望したピニャ、ピニャの御付きに伊丹を殴った女性騎士のボーゼン。
…問題に為るのは仮称ダグバ。
何が気に入ったのか伊丹の傍に居ることが多い。イタリカにも伊丹が理由で行ったと思われている。なら日本にも一緒に同行すると言われたらどうするか。国会にも行くと言われたら…
仮称ダグバ本人の話では仮面ライダーのグロンギのダグバではない。本人の証言ではそうなるが、やはり外見と能力からしてクウガのダグバと同一に近い存在だと思われている。
仮称ダグバの危険性…
仮称ダグバが避難民にも自衛官の誰かにも危害を加えた事などは確認されてない。此方で交流のあったエルフたちに確認した所でも危害は加えられてないそうだ。銀座を襲った国のお姫様にも特になにもしない。
ソコだけを見れば危険性は低いが…
伊丹から伝わった攻撃されれば報復をするという宣言、言い換えれば何もしなければ安全だという宣言とも言える。
本当に報復だけなのか。
これまで確認されたダグバの攻撃は銀座事件、銀座事件での殺戮は巻き込まれた可能性もあり報復といわれても否定できない。赤龍についても先に襲ってきたので正当防衛と言っても問題がない。新たに報告を受けた野盗に対しての対応の話だが、確認できる限りは攻撃をしてない野盗には手を出してないと報告を受けた。
ただ攻撃の意思を見せた人間は殺されたそうだ。逃げたとしても一人残らず斬殺した報告も受けている。戦場のど真ん中に行く辺りわざと攻撃させている。…銀座の時と違い自分に直接攻撃した相手だけを殺した理由、後から聞くとロゥリィ達の"獲物"をなるべく取らないようにしたそうだ。
理性もある。対話も出来る。報復だけというのは今のところ嘘とも言えないが………本質は苛烈であり殺戮に対しては積極的としか思えない。
自衛隊に来たのも居座るのも自衛隊から攻撃されることを望んでるのでないか?という疑いが持たれている。自分達が"獲物"候補だと認識されていると疑惑を持っていた。
そんなダグバが日本に国会に堂々と行くのはどうか。
現状政府からはダグバを危険視して排除するとは成っていない。対話が成功したことで銀座での事は不問にして友好的な関係を築く事を方針とされている。国会に参加は認められる可能性もある。
此方がなにもしなければダグバは自分から暴れないと楽観視したとしても、しかし排除に動かないだけで大丈夫なのか?
例えば国会に行って暴言をダグバに吐いた場合も許すのか。ダグバに対して許容範囲を越えるほど怒らせる暴言を誰もしないと言えるのか。誰も地雷を踏まないと信用はできるだろうか?
仮に国会で暴言を避けたとしても、大多数の与党の政治家はダグバに対してまだ方針を決定出来てないせいか発言そのものを避けているが、一部の与党や野党の人間が人気とり目的かテレビでダグバへの対応について相当な事を言ってしまっている。捕獲しろや排除しろなど…伊丹からの情報でダグバはテレビを見ているともとれる情報もある……政治家の発言を見てないと思えない。
銀座事件以降でテレビでダグバに対して敵対的な発言をした人間で誰か襲撃を受けた話はない…ないが排除すべきと発言した当人を目の前にしたらどうなるか…。マトモな神経がアレば言った当人は生きた心地はしないだろう。
ダグバが行けば国会が地獄絵図になると考えても仕方ない。国会が大惨事になるのは防がないといけない。つまりダグバを国会に行かせるわけにいかない。そうなるとダグバ本人に行かないように頼むしかない。それでダグバに誰が頼むのか?
伊丹に任せた。
押し付けられた伊丹は自分としても困るので嫌々ながら説得しようと思ったが、その前に白い怪人は何処かに消えていた。何処かで伊丹と同流するという不穏な伝言を残して…