そこだけが、夜の帳が落ちたのかと見紛うばかりの黒い世界。三メートルも離れていない仲間の姿が薄れてしまうほどの"穢れの霧"に包まれ、もはや戦況がどうなっているのか、確認することすら困難な有様だ。
視界を塞ぐ闇の中を、しかし暗視能力を持つ蠍人間たちと魔道機械は、同士討ちすることなく前進してくる。
相対する衛兵たちは、その数を大幅に減じていた。
魂に"穢れ"を持たない彼らは、霧の影響で全身に激痛が走り、集中力を著しく乱されていた。そんな状態で十全の力を発揮出来るはずがなく、闇雲に振り回す剣は空を切り、逆に敵の攻撃でダメージを重ねていく。
じりじりと後退する足が何かにぶつかり、視線を下げればそこにあるのは同僚の死骸。悲鳴を上げた衛兵は、アンドロスコーピオンたちに無数の銃弾を浴びせられ、同僚の隣に同じ屍を晒す結果となった。
「ヒ、ヒィィッ!!」
「ダメだぁ! 俺らじゃかないっこねえ!」
「身体中が痛ぇ……なんだってんだよぉ……ッ」
「無理せず後退して! 後は、私たちがやるわ!」
異形の蛮族たちの首を次々と跳ね飛ばしながら、マーシィが大声を張り上げる。
シャドウの瞳は闇の中を見通し、陽の下にあるがごとく視界を妨げない。それでも"穢れの霧"の影響は無視出来るものではなく、普段なら余裕を持って相手取れるはずの戦士種の蠍人間が、互角の脅威となって襲いかかるという悪夢。
暗視すら持たないレイブレンは、邪魔にならないよう負傷者の護衛役に徹している。
「遠距離攻撃可能な者はクローモワを狙え! あれは能力が煩わしいだけで、本体自体はそれほど強くはない……そうだ!」
アムタイも力強く言葉を発してはいるものの、迫り来る魔道機械たちを相手にするので精一杯のようだった。
ここに辿り着くまでに合流した十数人の冒険者たちも、どうにか致命傷を避けて立ちまわることに必死だ。ずっと戦い続けているためその顔に疲労の色は濃く、体内の
対して、アンドロスコーピオンたちは開けた穴から無数に増援を呼び込んでいた。
同時に、工事用の魔道機械を使い、穴の拡張も進めている。
今はまだ大柄な体格のアンドロスコーピオンがギリギリ通れるようなサイズでしかないが、もしもこれ以上広がるようなことになれば、より巨大な魔道機械――
「ギギ! ギッギッギィ!」
勝ち誇るかのような、耳障りな蠍たちの嗤い声。
顔を顰めるマーシィの隣で、また一人、冒険者が倒れ伏す。
息はあるので死んではいないようだが、彼の回復に手を割けるような余裕など、この場にいる者たちの誰にもあるはずがなかった。
「こ、このままじゃジリ貧よ!」
「泣き言抜かすな! 早く穴を塞がなきゃ、ヤバいのはこっちのほうなんだぜ!?」
「畜生、魔晶石が足りねぇ! 宿に戻れば、まだいくつか残ってるのによぉ!」
「マーシィ! 冒険者の力をしっかり叩きこむんじゃなかったのか!?」
「うるさいわね、文句あるならあなたがクローモワを破壊に行きなさいよ!」
「おい、喧嘩してる場合では……うわっ」
銃弾が脇腹を掠め、アムタイが硬直する。
見通しが甘かった、と言わざるをえない。
敵の勢力は、マーシィたちの想定を遥かに超えるものだったのだ。
特に厄介なのが、やはり"穢れの霧"を発生させているクローモワ。既に何体かは破壊に成功しているものの、それ以上の数が戦場に現存しており、アンドロスコーピオンたちの背後で霧を吐き続けている。
「ちっ。奴ら、本格的に一大攻勢をかけてきやがったか」
「なあ……穴の中から聞こえる駆動音、あれ
「ちょっ!? 怖いこと言わないでよ!」
「おい、あんたこの街の筆頭冒険者なんだろ!? どうにかしてくれよ、マーシィ!」
「私がどれだけ頑張ってるのか見て言ってるのかしら!?」
苛立った声を上げながらも、マーシィは群がるアンドロスコーピオンたちを屠り、魔道機械たちを鉄屑に変えていく。
しかし、その動きも常時と比較すれば目に見えて鈍い。
原因は、これまでの戦闘で蓄積された疲労や苦痛だ。その集中力は明らかに途切れ途切れとなっている。
「しつこいのよ……!」
ようやくクローモワへの道が開けた――と思った矢先、更なるシザースコーピオンが現れ、立ちはだかるように眼前で大きな鋏を横に広げる。
マーシィは思わず悪態をついた。
仲間が何十体も倒されているというのに、蛮族たちは逃走を図る気配すら見せない。
この侵攻に全てを賭けているのか、あるいは――まだまだ戦力的に余裕があるとでも言うつもりなのか。
「ぐっ……!」
気が逸れたのは一瞬。
しかしその一瞬を見逃さず、眼前の敵が発射した銃弾が、マーシィの腹部に直撃する。
油断したのか。
それとも恐ろしい想像に、身が竦んでしまったのだろうか。
猛烈な激痛に身を捩りながら、マーシィは自問する。
「お嬢ちゃん、マーシィに妖精魔法で治療を!」
「駄目だ……! 既に、我のマナでは妖精の召喚は……っ」
レイブレンとアムタイの声が遠い。
動きの止まったマーシィへと、トドメとばかりに突き出された毒の尻尾が迫る。
「舐め……るなぁぁぁっ!!」
叫び。
意志の力を総動員し、身体を回転。スカートを翻して致命的な一撃を回避する。
マーシィのスカートは、ブレードスカートと呼ばれる暗器だ。多重構造となったスカートの内側から金属製の棘が飛び出し、逆にシザースコーピオンの身体を切り刻む。
「ギィィィィッ!!!」
「ざまぁみなさい……!」
心の中で中指を立てつつ、マーシィはシザースコーピオンの首元に剣を突き立てる。
頸動脈から噴水のように鮮血が飛び散り、少女の髪や仮面を赤く汚した。
「こんなところで……また死んだりなんかしてられないのよ……」
死体を蹴り飛ばし、仮面越しに血走った目で敵を見据える。
その鬼気迫る表情に、感情が薄く恐怖を覚えないはずのアンドロスコーピオンたちが、気圧されたように二、三歩後退った。
「私は……強くならなくてはならないの……」
これくらいの痛みがなんだというのだ。
痛い思いをしたくないのなら、そもそも冒険者なんかになっていない。
必ず切り抜ける。
絶対に生き延びる。
生きて、やらなくてはならないことがある。
「あの人を…………姉様を、助けるために…………!」
――ライティア・レンダル・アイヤール。
ナイトメアという出自故、皇位継承権は得られなかったものの、その優秀さで皇族還りを認められたアイヤールの皇女。
一つ年上の、幼い頃に仲良く遊んだ姉。
彼女は一年前、《紫闇の国ディルフラム》の蛮族たちに拉致され、行方不明となった。
以来、女帝セラフィナはディルフラムとの戦争を本格化し、どうにか妹救出のための足がかりを作ろうとしている。
それを手助けしたい。
あの人の苦しみを取り除きたい。
そして――引っ込み思案で、心優しい姉を取り戻したい。
だから、マーシィは己を鍛えているのだ。
いつかディルフラムへ――周囲全てが敵となる、蛮族の領域へ――潜入する、その時のために!
「死にたい者からかかってきなさい! どれだけ束になろうとも、私の歩みを止められ――ん?」
格好良く啖呵を切ろうとしたマーシィは、言葉の途中で口を閉ざした。
その
ドドドドドッ。
地面を揺らす振動音。風を切る鞭の音。
あれは――馬車だ。
一台の馬車が、全速力でこちらに向かって突っ込んでくる。
「何の音だ……?」
「近づいてくる……?」
接近するにつれ、冒険者たちもその音に気付き始めた。
アンドロスコーピオンたちも、警戒するように音の聞こえる方向へと銃を構える。
果たして、霧の奥深くから姿を現したのは――
「――無事か、お前たち!」
「お姉さま!!」
「蠍野郎ども、あたしのいないところで無茶苦茶やってくれたじゃん……!」
「ちゃんと援軍を連れてきた」
「皆さん、今すぐお助けします!」
――頼もしい、援軍だった。
「みんな!」
「おおマーシィ、ちゃんと生きてるな……まったく、とんでもない霧だな!」
御者をしているのは、"天高き花火亭"の店主、ミックだ。
堂に入った鞭と手綱捌きで、"穢れの霧"の影響で苦しむ馬を見事に操って見せている。
元冒険者という話は聞いていたが、彼が凄腕の
「アンドロスコーピオンはみんな敵。今すぐ、滅べ――
ミックの隣で御者台に座っていたミナが、魔導機文明語の
すると、ミナの周囲をふよふよと漂っていた握りこぶし大の球体が振動し、照準器へと変形を遂げた。更に、構えていた両手持ちの長銃にも装着されていたマギスフィアからは小さな手のようなパーツが出現、弾丸へと魔力を付与する。
引き金が引かれた。
銃口から恐るべき速度で撃ち出された弾丸は、付与された魔力の効果により、散弾へと変化した。広範囲へと飛び散った弾がアンドロスコーピオンたちに直撃。あらゆる装甲を貫通する衝撃が走り、蠍人間たちは血反吐を撒き散らす。
「あたしが来たからには、あんたたちなんか敵じゃないっての!」
それを確認するや否や、馬車から飛び出す影があった。
空中で一回転して地面に着地すると同時、爆発したかのような勢いでアンドロスコーピオンたちを指揮していたシザースコーピオンへと一直線に接近すると、そのまま右腕を振りかぶって横面を殴り飛ばす。
即座に左腕も顎を打ち抜き、重量ある蠍の胴体ごと、中空へと打ち上げた。
その顔面は、骨が砕けて見るも無残。しかし、かろうじて命は繋ぎ止めた――と次の瞬間、落下したところに綺麗な回し蹴りが直撃し、こめかみを叩き潰す。
流れるような連続技に、何が起こったのかもわからぬまま、戦士種の蠍人間は生涯を終えた。
なによ他愛ない、と呟く彼女の名前はマーガレット。
ボサボサの黒髪に顔のそばかすが特徴的な凄腕の
「ああお姉さま、こんなに汚れてしまって……すぐに傷を治療します!」
マーシィの真横で止まった幌付き馬車の荷台から、転げ落ちるようにドルチェが飛び降りる。
神に祈りの言葉を捧げると、その手のひらに光が生じた。その光がマーシィに触れると同時、急速に傷口が塞がり、疲労も若干ではあるが軽減される。
相変わらず霧の影響で痺れるような痛みは残っているものの、肉体的にも精神的にも、大分楽になった。
仲間が来てくれた、という安堵もあるのだろう。
髪をくしゃくしゃと撫でてやると、ドルチェは頬を紅潮させて嬉しそうな笑顔を浮かべた。
「マーシィさん、これを!」
ドルチェに遅れて馬車から降りたイオルが、マーシィにいくつかの荷物を手渡す。
それは、魔晶石や魔神の契約書などが詰められたベルトポーチだ。感謝の言葉と共にそれらを受け取り、腰のあちこちに装着していく。
最後にイオルが渡したのは、丁寧に畳まれた布。広げれば、それは表と裏で色がまったく違う、リルドラケンの背丈ほどもある大きな飾り布だった。
「一応、鎧も持ってきていますが……」
「着ている時間が惜しいわ。大丈夫、これがあれば百人力よ!」
飾り布を左手に掴んだマーシィは、地面を蹴って戦場へと舞い戻る。
マーガレットの側に並び立ち、飾り布を広げて盾のように正面にかざした。
これこそが、マーシィの本来の戦闘スタイル。
飾り布の影に隠れて身体の位置を巧みに変えることで、自らの位置を敵に悟らせず攻撃を回避しやすくする。
そして、飾り布の動きに気を取られた敵の死角から、必殺の一撃を与える。
それが"エルエレナ惑乱操布術"――アイヤールより川を下った南、《集いの国リオス》で学んだ攻防一体の流派。
「メグ! 起きたばっかりで寝惚けてないでしょうね?」
「バカ言ってんじゃないわよ! あたしを誰だと思ってんの?」
「天下無敵の、"月下の黒狼"! もう一般人は全員避難完了したわ、遠慮無くやりなさい!」
「りょーかい!」
マーガレットがすぅ、と息を吸い込んだ――次の瞬間。
メキメキと音を立て、マーガレットの上半身が膨張した。
筋肉が肥大化し、髪と同じ色の黒い剛毛に包まれ、口は大きく裂け、牙が生え揃う。
言うなれば、直立した狼。
人族ではありえぬ姿。
蛮族――獣人への変身能力を持つ、
「皆さんに"
後方で傷付いた冒険者たち相手に声をかけるドルチェもまた、人の姿ではなくなっていた。
先刻までウェイトレスとしてしっかり両の足で歩きまわっていたその下半身は、爬虫類――大蛇へと変貌している。
彼女もまた、人族と蛮族、双方の顔を併せ持つ者。
人族に紛れ、その血を啜る魔性の蛮族――ラミア。
「シザースコーピオン、一体撃破。二体目を狙い撃つ」
ミナも、マーシィとの別れ際には穿いていたはずのロングスカートを脱ぎ捨てていた。
ハーフパンツ姿になり、御者台から蠍人間たちを次々と葬るその臀部からは、今しがた銃弾を撃ちこんでいる蠍人間と同じ尻尾が揺れている。
その尻尾を見て、アムタイは驚愕の表情を浮かべた。
「貴様も、ウィークリングだったのか!?」
「貴様……
「ううむ、ならば貴様だけに手柄を渡すわけにはいかん! 我もまだまだやれるところを示してやる!」
アムタイが、自分のロングスカートを剥ぎ取り、ブーツを脱ぐ。
その下にあったのはミナと同じハーフパンツ姿だが、その脚の形状は、人のものとは少し違っていた。
足首はやや前方へ曲がっており、薄茶色の毛に覆われ、先端は――蹄。
「ケンタウロスの……ウィークリング!」
「ウォォォォォッ!!」
鬨の声を上げ、アムタイがアンドロスコーピオンへと突撃した。
四足でもないのにどういう理屈なのか、恐ろしい移動速度で接近し、勢いに乗ったまま
――ウィークリングとは、生まれつき穢れが少なく、人族に似た身体で生まれる蛮族のことだ。
ミナはアンドロスコーピオンから生まれたウィークリングであり、アムタイは上半身が人で下半身が馬という蛮族、ケンタウロスから誕生したことになる。
「へー! やるじゃない、あいつ」
「足音が妙だと思ってたのよ。こういうことだったのね」
言いつつ、マーシィは荷物袋から小瓶を取り出し、呪文を唱えながら蓋を開いた。
瓶の中から出現したのは、身長四メートルにも届く怪物。
異様に肥大化した右腕と、細長い五本の左腕を持つ、醜悪な魔神――ヴァルブレバーズ。
「さあ、その腕で眼前のアンドロスコーピオンを打ち据えなさい!」
魔神に命令を下しながら、マーシィは踊るようなステップを踏む。
飾り布――エルエレナケープを振り回しながら戦うその姿は、華麗な踊り子のようだ。ケープの表の赤、裏の青が交互に揺らめき、相対する敵を幻惑する。
布地がマーシィを隠したと思った次の瞬間、そこにもうマーシィは存在しない。変幻自在な体移動で消失、あるいは分裂したかのように見せかけ、相手が混乱した隙を狙い、右腕の刃が命を刈り取る。
魔神という異形と、幻想的なダンスが織りなすアンバランスなハーモニー。
あるいは彼女自身も、美しき魔神なのか。
「お、おお……!」
冒険者の一人が、感極まったような声を上げた。
傍から見れば、人類に仇なす蛮族や魔神が増えただけであろう。
だが、違う。
違うのだ。
例え蛮族であろうと、同族と敵対し、人族に味方する者もいる。
裏切り者と蔑まれ、蛮族のスパイと常に疑いの目を向けられ、それでもなお、行動で信頼を勝ち得るため、黙々と努力して。
そして、偉業を成したその蛮族は、栄光を讃えられてある称号を与えられるのだ。
人族の愛すべき隣人、例外たるモノ――"名誉人族"という称号を。
「あれが、名誉人族の集った冒険者パーティ……!」
「この街で……いや! この領で最強の栄誉ある集団……!」
「蛮族という闇の住人でありながら、人族という光に憧れ、その間を征く者達……!」
「――"
オオオオオッ、という歓声が湧き上がった。
絶望の淵で死の恐怖に怯えていた彼らの中に、激しい闘争本能が吹き荒れる。
勝てる!
彼女たちがいれば、俺たちは勝てる!
絶体絶命の危機を残り超え、冒険者達の表情は明るかった。
「…………あの。一応言っておくけど、私は普通の人族だからね?」
「駄目だマーシィ、誰も聞いてない」
憮然とした表情でぽつりと呟くマーシィに、レイブレンが苦笑しながら答える。
その額からは捻くれた角が伸び、肌も幽鬼のように青白い。
レイブレンは、リルドラケン生まれのナイトメアなのだ。
バンダナなどで隠せる程度の小さな角以外はただの人間のように見えるナイトメアは、しかし正体である異貌を明かしたとき、このように身体に変化が起こる。
「よっしゃあ! 俺もやるぜ!」
「私だって、伊達に三回も死んでないわよ!」
「僕も、君たちみたいな名誉人族になるんだ!」
冒険者達は各々の武器を手に、反撃に打って出た。
中にはレイブレンと同じナイトメアや、別種のウィークリングなどもいる。
しかし、大半は人間だ。
それなのに、彼らは"穢れの霧"を物ともせず、己が持つ限界の力を発揮している。
その理由はただ一つ。
彼ら、彼女らが――既に"穢れ"を帯びているから。
「流石、この領に集った猛者たちじゃないの!」
「おかげで、この領が不名誉な呼ばれ方されてるわけだけどね」
この領は、地下にアンドロスコーピオンと魔道機械が地上侵攻を企てるダンジョンを持つ。
当初、この領の領主は普通の冒険者に任せてダンジョンを攻略させていたが、すぐに困難な壁にぶち当たった。
それは、クローモワの存在。
あらゆる場所で"穢れの霧"を発生させるクローモワのせいで、魂の汚れていない冒険者たちは、攻略を断念せざるを得なかったのだ。
だから、領主は悩みに悩んだ末、ついに結論を出した。
異端の者、禁忌の存在――蘇生を受けたり、あるいは生まれつきだったりと、魂に"穢れ"を帯びた存在を公募し、地下を探索させる。
必要なことだったとはいえ、この声明は他領で暮らす人々から白い目を向けられ、軽蔑された。
今でも、アイヤールが内部に抱えてしまっている蛮族の領域――《無法領》と同一の扱いを受けることすらある。
地下には穢れた蛮族。地上にも穢れた人族。
人々は、この穢れだらけの領を、嘲りと共にこう呼んだ。
――――《不浄領ラディータ》と。
ケンタウロスのウィークリングは(ry
あと、前回書き忘れたけどクローモワもオリジナルモンスターです。