3本の剣が創りし世界、ラクシア。
テラスティア大陸最南端のフェイダン地方に存在する《年輪国家アイヤール》には、一風変わった皇族の後継者育成制度があった。
皇帝の子息は幼い頃に養子に出され、その中で優秀と認められた者のみが、皇族に戻れる"皇族還り"というこの制度は、凡百な皇帝を排出しない一方、皇位継承権を巡って水面下で争いが起きるなど、問題も抱えていた。
現在、皇族還りを認められている者は、先代皇帝の戦死により即位した女帝セラフィナの妹たち、3人のみ。
しかし、ここに一人。
アイヤール皇族としての誇りを持ち、高い実力を示しながらも、皇族還りを自らの意思で拒否する存在がいた。
人は、その者をこう呼ぶ。
――――美しき徒花、と。
テラスティア大陸最南端のフェイダン地方に存在する《年輪国家アイヤール》には、一風変わった皇族の後継者育成制度があった。
皇帝の子息は幼い頃に養子に出され、その中で優秀と認められた者のみが、皇族に戻れる"皇族還り"というこの制度は、凡百な皇帝を排出しない一方、皇位継承権を巡って水面下で争いが起きるなど、問題も抱えていた。
現在、皇族還りを認められている者は、先代皇帝の戦死により即位した女帝セラフィナの妹たち、3人のみ。
しかし、ここに一人。
アイヤール皇族としての誇りを持ち、高い実力を示しながらも、皇族還りを自らの意思で拒否する存在がいた。
人は、その者をこう呼ぶ。
――――美しき徒花、と。