葬式の日に親が二人共死んだ。
俺だけが生き残った。
ナニカを忘れたまま生きて来た
そして俺は・・・・・・・・・・・・・
作者が親のストレスの八つ当たりやいろんなストレスを溜めこみ過ぎてうつ状態になったので書きました。
なので名前を隠して投稿します。
何時もはこの作者、ほんわかした作品を書いてます。ここまでドロドロしたのは書いてません。
あらすじにも書いてますが、これはストレスがかかり過ぎて軽くうつ状態になった作者が発作的に書いたやつです。ただ、書いてる途中でながれぼしを聞いて癒されたので作者のメンタルが途中で変わってぐちゃぐちゃになってるかもしれないです。
それではどうぞ。
俺には姉がいた。
母さんたちからしたら不良っぽくってで一人称が俺で。全然女の子らしくなくって素行が悪い立派じゃない娘だったのかもしれないけれど、俺からしたら尊敬できる姉がいた。
でも、もういない。
俺が中1の時に当時高2で世間一般的にグレてるって言われてた姉は、付き合っていた親が軍関係者だとかいう彼氏と一緒にデートに出かけ。そのまま行方不明になって最終的に
………………………近所の廃屋の中で物言わぬ状態になって見つかった。
泣いたよ。知らせを受けて駆け付けた病院で、右目周りが無理やり鉄の棒か何かを入れてかき回されたみたいに激しく損壊している上に、触ってももう体温を感じることができない姉の前で取り乱して大泣きしたんだ。
後で母さんから聞いた話だと強姦もされていた可能性が高いらしい。
……………だけどそれだけじゃ終わらなかった。
姉の葬式を行って焼き場からの帰り道。なぜか焼き終わった後の骨を拾わせてもらえず、代わりに付き合ってた彼氏の親が派遣したとかいう人たちが焼き終わった後の死体が運ばれる部屋に入って行くのを家族3人で見て
「おかしなこともあるもんだ。なんで軍関係者だからってそんなことが許されるんだ?実の家族なのに娘(姉)の骨を拾わせてもらえず、何で何の関係もない奴らが骨を拾うんだ?」
……そんな風におかしいと思って直訴しても拳銃を突きつけられてしまえば一般市民である俺ら家族3人は何も言うこともできなくて、そのままそいつらから姉の骨が入っているとかいう骨壺を渡されて帰ることになった。
そんなわけで理不尽を覚えつつ、家族全員が車に乗り込んで発進したけど、外を見ていた俺は偶然トイレに行きたくなって慌てていったん車から下ろしてもらった。
そしてこの時点で少し離れていた焼き場にあるトイレに駆け込んだんだ。
それでどうにか漏らさずに済んだ俺が焼き場から出て、親と再合流する予定だった駐車場に行くと
……………焼き場の駐車場の入り口で燃え盛る炎に包まれ、
単純に言うと、俺はその日。天涯孤独の身になったんだ。
しかも、姉の件も含めて俺の家族が全員死んだこの一連の事件についての捜査は上からの圧力で打ち切られ、被害者の家族である俺にその事件に関する簡単な情報も打ち切られていたことすらも伝わってくることはなかった。
俺がそのことを知れたのはある日その事件を担当していた刑事さんが急に俺があずけられることになった孤児院に現れて教えてくれたからだ。
そしてその刑事さんが俺にこっそり教えてくれた情報によると、姉の事件は殺人事件として最初は扱われていたらしいんだけど最終的に上からの指示で捜査を打ち切り。
そして俺の家族が車ごと燃えて死んだ事件は爆弾による爆発が起きたために車が火の塊になったということがわかってはいたが、その犯人を突き止めようとしたタイミングで事件そのものを無かったことにしろって上からの圧力がかかったそうだ。
その刑事さんはそれを無視して鑑識の同僚とこっそり事件を捜査していたらしいけれど、それがどこからか漏れたらしくてその同僚さんを含めてクビ。それに加えて軍の方に出向させられることになったらしい。
俺にいろいろと教えてくれてから孤児院を出ていくときにその刑事さんはこういっていた。
『多分、君の家族が死んだのは圧力をかけて来た経緯とか考えて軍がからんでいると思う。何か覚えていることは無いか?』
と。それに対して俺は
『姉が付き合っていた彼氏が軍上層部の親を持っていてどこかの鎮守府に所属しているとかいう話を昔姉から聞いたことがあるぐらいです。』
それぐらいしか言えなかった。ただ、うっすらと何か。何と言うか、のどもとに何かを覚えているけれど、それがきちんと言葉にできない。みたいな違和感は覚えた。
そしてその後、その刑事さんは二度と俺がいる孤児院に来ることは無かった。
そして月日は流れて俺は今、高校2年生になった。
姉が死んだ年と同い年だ。
深海棲艦がどうとか海域が解放されたのがどうとか最近いろんなニュースが流れているけれど、俺はそういうことには全く興味がなくって。
何時も学校が終わったら高校1年の時に偶然見つけて、それ以来お気に入りの場所になっている海岸沿いにある階段を下りた先にあった埠頭で寝ころんで空を見上げていた。
その埠頭は結構海の方に飛び出ていて、先端部には何か彫ってある大きな岩と、日本刀のような刀。そして花がいつもあった。
それはパッと見お墓のようだけど、俺はそんなことを全く気にしなかった。むしろそこに居ればなぜか落ち着くからという理由で平日はいつも日が落ちて星が見える時間になるまでそこにいたんだ。
そんなある日、俺はいつもみたいに寝ころんで空を見上げていたら
「あらあら~?何でこんなところに居るのかしらぁ~?」
そう言いながら誰かが近づいて来た。
「いちゃ悪いのかよ。」
俺がそう言いながら体を起こして声のした方を見ると、そこには紫色の髪をした頭の上に天使みたいにわっかをぷかぷかさせている女性……確か前に龍田ってニュースでやってた艦娘が右手に花を持って立っていた。
そして
「だって、ここは私にとって大事な場所だもの。だから誰にもいてほしくないの。わかるかな?」
そう言うと、俺の方に笑いながらどんどん近づいて来た。
正直、その光景はホラーとしか思えなくて、だから俺はそのまま恐怖のあまり後ろに下がってしまって。最終的に
「ッ!!!」
「あぁー!!!」
岩の前に突き刺してあった日本刀のような刀に手が当たって手を少し切ってしまった。
その瞬間、俺はこれまで引っかかっていたものがすべてとれたような気がしたが、次の瞬間すさまじい勢いでこちらに迫ってきた龍田とかいう艦娘に腹パンされ、気を失ってしまった。
「何で、人がここに入れないよう妖精さんにお願いした装置を使って個々の入り口を認識できないようにしてたのにここにいるんだろう。
と、言いつつ頭を抱えているその姿を視界の端にとらえながら・・・・。
気付いたら俺は海岸沿いの階段の上で寝ころんでいた。
一瞬何でここにいるんだっけと考え込んだが、腹の痛みで先ほどのことを思い出した。
文句を一言あの艦娘に言ってやろうと階段の方に向かい、下に降りてみたがそこにはもう誰もいなかった。
俺はモヤモヤするものを抱えたままその場に暫くいたけど、もう日は完全に落ちてしまって誰もくる気配はなかったからそのまま孤児院へと帰ることにした。
その日の夜に俺は夢を見た。
夜遅くにいったん家に戻された姉の遺体を客間に置いておいて、誰もが寝静まった深夜二時。
偶然のどが渇いて起きて、台所へ向かう途中の俺が見たのは空になった姉の遺体が入っていた棺桶と、姉の遺体じゃないかと想像できる白い包みを抱えて家を出ようとしている黒ずくめの男たちだった。
一瞬呆然としているうちにそいつらは家を出て行き、慌てて俺はそれを追いかけ始めた。
つっかけを履いて、黒塗りの車に乗ったそいつらを自転車で追いかけ続け、たどり着いたのは軍施設のように見える建物だった。
黒ずくめの男たちは姉の遺体を持ってそのまま施設に入って行き、俺はそれを追いかけて入ろうとしたが、入ることはできなかった。
だったらと別の道を探し始め、有刺鉄線で手が傷まみれになるのを無視してフェンスをよじ登り、そのまま敷地内へと転がり落ちた。
本来なら、その場で警報が鳴って、俺は捕まってもおかしくないはずなのに、警備が来ることも警報が鳴ることもなく、俺は姉の遺体らしきものを持ち去った男たちを再び探し始めた。
男たちはすぐに見つけることが出来た。そして姉の遺体も。
敷地内を必死に駆けずり回って探しているうちに男たちが倉庫みたいな建物に入って行くのを偶然見つけて、その建物の裏手にあった梯子を上って窓からその建物に侵入したんだ。
俺の予想通りに黒ずくめの男たちが家からこっそり持って行っていた白い包みの中身は姉の遺体だった。
遺体は何か幾何学的に書かれた魔方陣みたいなものの上に包みをはがされて生まれたままの姿で置かれていて、俺がいたのはその端の方に無造作に置いてあったコンテナのようなものの上だった。
俺が『この場から飛び出て、姉の遺体をこの場からどうにか持ち去って頑張って家まで連れて帰らないと。』と思いながら隙を必死になって探していると、そいつは現れた。
姉の彼氏だった。
そいつは縄のようなもので小人のような存在をぶら下げて引っ張りながら倉庫に入ってきたんだ。
そして
「おい、妖精。こいつを艦…すに…ろ。」
そう言ったんだ。最初はその妖精さん?達も嫌がっていたが、殴る蹴るしまいには縄のようなもので拘束してあることをいいことに蹴り飛ばすなどの暴力行為でどんどん弱って行っていた。
最終的に何かを強要されていた妖精さん?達はよろよろと今にも倒れそうな状態で姉の遺体の方に歩いて行ってその下にあった魔方陣みたいなものに手を置いた。
それを見て俺はこのままだと姉がいなくなる。と、そんな不安に急に襲われ、さっきまで考え続けていた策とか何もかもをかなぐり捨ててその場から下に向けて飛びこんだ。
その瞬間だった。魔方陣のようなものが光って姉の遺体の方に何かの力のようなものが収束し始めた。その様子を
俺が魔方陣の端の方に着地した途端その顔は光っている魔方陣と言ううっすらとした光源でもわかるほど歪み、着地した俺に向けては集まった力の一部が紫色の雷となって流れ込んだ。
その本流に飲み込まれて俺の意識は一瞬で飛ばされかけ、最終的に気絶してしまった。
だけど、完全に気絶する前に右目に黒い眼帯をした姉そっくりの紫色の髪を持った少女にがこちらを向いてショックを受けたような顔をしているのを見たような気がした…。
そんな夢から目を覚ました。
だけど、あれは夢じゃない。だって、それは実際に俺が体験したことだからだ。と、なんでかわからないけれどそう断言できた。
どういう理屈かはわからないけれど、俺の記憶は消されていたか、封印されていたか、どちらにせよ思い出せないようにされていたようだ。
そして、それを俺はこれまたなぜか思い出した…ってあれ?
急に思い出したということは何か
…艦娘に会ったこと。もしくはあの刀に触れたことが原因なのか………?
という結論に達した俺は今日の学校帰りにもう一度、あの埠頭で刀に触ってみることにした…。
そして放課後。相変わらず誰もおらず、波の音しかしない埠頭で俺はあの刀の前に立っていた。
「………。」
暫くの間、本当に触っていいのかって葛藤していたけれども、結局俺はその刀を握った。
「………。」
頭痛もフラッシュバックも何も起きなかった。ただ、握ってみたら簡単にその刀が刺さっていた岩から
「結局、原因は艦娘に遭ったってことの方が正しs「動かないでくれるかしら~。」………。またあんたか。」
抜けた刀を右手にぶら下げてそのまま黙って考え事をしていた俺の首筋にいきなり冷たい何かが添えられて、そして昨日聞いた声を耳はとらえていた。
「何で人間のあなたが天龍ちゃんの刀を扱えるのかは今は置いておいてあげる。だけど今すぐその手を天龍ちゃんの刀から離せ!!!」
俺は無言でその指示に従って刀を岩の元の位置に突き刺しなおした。
「直したぞ。………まぁ丁度いい。あんたに聞きたいことがあったんだ。」
首筋に冷たいものを突き付けられたまま、俺がそう言うと龍田は
「ふ~ん。私もあなたに聞きたいことがあったの。なんであなたはここに来れるの?」
「は?」
と、頓珍漢すぎる質問で返してきた。
そのままの状態で龍田が話していたことをまとめるとこういうことらしい。
・この場所は本来人間が認識できないようにしてある道を通らなければこれないらしい。
・その認識できないようにするために妖精さんの作った装置を使っているから故障などが原因で人から認識できるようになるなどはありえないらしい。
・この場所は彼女の姉が眠っていて、その名前は天龍と言うらしい。
・そして俺が握っていた刀はその天龍という艦娘の艤装の武器の一部だったそうだ。
そしてこれが一番彼女からすれば大きなことで艦娘の艤装、そしてそれに関する物は
それなのに俺はその天龍という艦娘の艤装の一部である刀を普通になんの苦も無く持っていた。それは彼女たちから見れば異常らしい。ましてや俺が男だから尚更だそうだ。
そして彼女はこう続けた。
「こうなったら私はあなたを鎮守府に連れて行かないといけない。機密に触れてしまったんだからそうなっても文句は言えないよね?」
「は?」
確信犯だったに違いない。
だって一方的に人を動けなくして置いたうえで機密をぺらぺらと話しておいてこれだからだ。
そして首筋に走った衝撃で気絶させられ、鎮守府に連行された俺はあの日ともう一度向かい合うことになった。
どこかよくわからない部屋でミノムシ状態にされて目を覚ました俺の前に居たのは、傷だらけで今にも死にそうな小人たちだった。彼らは俺にこういった。
「あの日のことを思い出したくないか?」
と。
俺が「あの日?」と訝しんでいると、一人の小人が俺の額に手を置いた…
その結果、俺はあの日起きたすべてを幻視した。
……夢ではこちらに顔を向けたところで終わっていたけれど、実際はそこで終わってなかったんだ。その女性は俺のもとに駆け寄って、俺の名前を呼びながら俺を揺さぶった。
流れ込んだナニカで意識をまともに保てていなかった俺はまともに見えない視界の中でその女性へと手を伸ばしたが、その手が女性に触れる前に何者かに蹴り飛ばされ、その上頭を強く踏み抜かれてそのまま気を失った。
………気付いたら何かの機械につながれていて、俺が目を覚ましたのと同時にその機械は俺の頭にすさまじい衝撃を与えて俺の意識をその日の記憶もろとも吹っ飛ばした………。
視界が戻ると、息も絶え絶えになっている小人とそれを慌てて看病している小人たちがいた。
思い出した記憶の中になぜか深海棲艦との戦い方が混ざっていたのは少し気になったが、俺は体をもぞもぞさせてどうにか自由になることに成功した。そして急いでその小人さん…さっき思い出した記憶の中にある名前からすると工廠妖精さんのもとに近寄った………その時だった。
「あら~。なんで拘束から抜けているのかしら~?」
どこか抜けているようで殺意を込めた声が冷えた床に響いた。
「この工廠妖精さんを助けなきゃいけない…だからお前に構ってる暇はねぇ!」
「!?」
俺が声の主を見ずにそう言うと、その声の主から驚いたような反応が帰ってきた。
それを無視して俺は妖精さんの方に近寄り、そしてその集まりのそばにしゃがみこむと、工廠妖精さんは俺にある一か所を指差してそのまま脱力した。
俺がその指差していた方を見ると、そこにあったのは封筒でその中には
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天宮龍子 天龍 |
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達也、ごめんな。姉ちゃん頑張ったけどもう限界だ。あいつはお前にも手を出すかもしれない |
理由は、あのときに俺が天龍として強制的に蘇生されたときに艦娘としてのほとんどの力を妖 |
精さんが機転でお前に流し込んだそうだ。となると、まともに戦えないから俺はあいつの愛玩 |
物として扱われることになっちまったよ。 |
それでもいつかお前に会えると思って頑張ってたんだ。だけど、昨日あいつは俺にこういった |
んだ。「お前の弟はもう死んだ」ってさ。生きてる意味をもうみうしなっちまったよ。 |
もし、この手紙が達也に届くのならその時俺初めて救われたってことになるんだろうよ…。 |
明日の出撃で俺は機会を見て自殺する。龍田にばれた時が怖いけどあいつも事情を知れば笑っ | て許してくれるだろうよ。 |
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「そんな…姉ちゃん。」
俺は一人その遺書を読んでうなだれ、龍田はそれを読んで
「あなたってもしかして天宮達也って言うの?」
と、聞いてきた。
「………。」
俺は無言でその問いにうなずいて、そのまま立ち上がった。
「待って!どうするつもりなの!?」
俺が立ち上がってふらふらとしながら建物を出ていくのを見て龍田が声をかけてきたが、それを無視して近くにあった鉄パイプを持った。そして、
「あの彼氏を◯す。何年かかろうと、絶対に◯す!!!」
宣言してそのまま当てもなく駈け出そうとしたその時だった。
「待ってっていってるでしょ!!」
と、いきなり肩をつかまれて俺はそのまま引き倒された。上を見上げるようになった視界の中には龍田の顔があって、そして彼女はこういった。
「多分、そのあなたが◯すっていう相手……家の鎮守府の提督だと思う。」
その言葉を聞いた瞬間、俺は
「なら、案内してくれ。今すぐに!!」
そう懇願した。だけど、
「今は機会が悪いかな。だって、今の時間だとあいつの私兵が本部棟の周りをうろうろしているはずだから。」
そう言って彼女は憂い顔をしつつ俺を押さえつける力を強めた。それに対して俺は怒りに顔をゆがませながら
「そんなの関係ない!!どうせ、あいつさえ◯せれればあとはどうなっても構わねぇ!!」
と叫んだが、その直後に
「バカァ----!!!」
という叫びとともに俺は頬をビンタされ、そのまま首元をつかまれた。
「天龍ちゃんの最後の希望だったあなたがそんな簡単に命を捨てちゃダメ!」
ビンタされて熱くなった頬にポツンと冷たいものが落ちて来た。それは………龍田の涙だった。泣きながら、彼女は俺の首元をつかんでいた。
その涙でクールダウンした俺はつかまれている首もとを引きはがし、そのまま歩き出そうとした。だけど、妖精さんが俺の前に立ちふさがってさっきまでいたものと違う建物に指を指していた。
それはまるで俺に何かを必死に伝えようとしているみたいで、結局俺は妖精さんの先導にしたがって建物に入ると、そこにはあのお墓にあったような刀が置いてあった。
「これを使えってことか?」
と、俺が聞くと妖精さんは深くうなずいてシャドーボクシングを始めた。
「そうか…。なら遠慮なく使わせてもらう。」
そう言って俺はその刀を手に持って空間に向けて振るった。使い方は教えられなくてもわかっていた。
十数分後、私兵たちと襲撃者の血で血まみれになった本部棟に襲撃者である少年、天宮達也は血まみれになって立っていた。
パッと見える範囲だけでも彼の傷は深かったが、それを全く気にもせず、彼は本部棟の一階から最上階の提督室の前まで血の嵐を吹き起こしながら駆け上がっていた。
「これで……全部………終わる。そんで、俺は…」
息も絶え絶えにそう言うと、彼は刀を肩に構えて嬌声が聞こえる提督室の扉を蹴り飛ばし、中に飛び込んだ。
数分後、物言わぬ肉塊となった数分前まで嬌声を上げさせていたモノを蹴り飛ばし、さっきまでのことで目の焦点があってない緑色の髪をした同年代位の少女を見下ろしてから少年は窓から外へと身を躍らせた。
その後、彼の姿を見たものはいない。
窓から外へ身を躍らせたということは本部棟の下に少年の死体があってもおかしくはなかったが、そこにあったのは血だまりだけで、彼自身はいなかった。
不思議なことに次の日、大本営へと提出しなくてはならない書類を持ってきた大淀が気付くまで誰もそんな殺戮が起きたということに気付きはしなかった。
そして調査に入った憲兵隊の手で、その提督の親の権力によってこれまで隠されていた数々の違法行為や非道な行為、そしてそれによる被害者などが分かった。
その違法行為の中には人間の死体を艦娘にするというものも入っていた。それに関する資料を読んだ憲兵も顔をしかめるレベルのものだったので内容はお察しだろう。
ただ、そのために殺された被害者がその提督がかかわっている死者の数の中でダントツだったという事実はその提督の親である軍関係者が裏で行っていた悪事を日のもとにさらすことへとつながったので、被害者たちも浮かばれるはずだとニュースのコメンテーターはうそぶいた。
後々、大本営から発表された被害者の中には天宮龍子を含む天宮家の家族の名前も入っていた。しかし唯一の生き残りである天宮達也の足取りは事件の起きた日以降完全にとだえ、そのまま彼は行方不明と言う扱いに公式ではなった。
そしてその鎮守府に所属していた艦娘たちの内の天龍型2番艦、龍田の行方も同日にわからなくなった。
大本営のその事件についての発表以降、ブラック鎮守府の提督たちの間に広まった噂がある。それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
…………………と言うものだった…。
感想、評価をお待ちしてます。