なんかいまいち終わり方がパッとしない作品になった。
なんかいまいち終わり方がパッとしない作品になった。
「登竜門」という言葉をご存知だろうか。
実は私もよく分からないのだが、中国の古典に有る故事成語で、意味は「その道のプロになるための関門」という意味らしい。違うかな?由来は、鯉が滝を頑張って昇りきったら龍になったということらしいよ。
…まあ伝説に過ぎないんだけど。
そこでさ。この私、
「私は龍になる!!!」
「…え?」
…暫しの沈黙。
いや、まあ、無理もないよ?うん。だって伝説だもん。この現代に滝を登り切って龍になるなんてこと、聞いたことないもんね。
「…え、急にどうした?」
「私は龍になる!!!」
「うんそれはわかった。なぜ、そうなった?お前の中の何がどうした?」
「龍になりたい!!!」
「いやだーかーらッ!!なぜ、お前は龍になりたいんだよ!?」
「だってまだ龍になった魚っていないんでしょ?」
「うん。そんな眠たい類、本当なわけないでしょ。」
「だからだよっ!!」
私の理由が曖昧なのか、それとも私の言っていることが可笑しいのか、それでも真玄は質問を続けた。別に、魚が目標持っておかしいなんてことないけどなあ。夢があるのはいいことだよ!
「…でさ。あれだよ?滝っていうのはあのドバーッってなってるやつでしょ?」
「うん。」
「水が高速で流れ落ちるやつでしょ?」
「うん。」
「それを?」
「登る。」
「バカじゃないの!?」
え…私って何か間違っていること言っているかなぁ。
別に魚が目標をもって…ってこれさっきも言ったか。
「じゃあさ、何でこれがだめなのか説明してよ。」
「マジで!?理由を説明しないと分からないの!?」
「うん。」
真玄は呆れたような顔をした。
「…まず、あなたは無茶を言っています。」
「敬語やめて、友達に。馬鹿じゃないの?」
「その言葉、そのうちブーメランになるぞ。」
「…え?」
…ブーメランってあれでしょ?投げたら、戻ってくる武器でしょ?
…戻ってくる。という事は、繰り返し使える。
あ、じゃあ、それを何回も言っていいという事なんだ!?
…あ、話が逸れた。
「…まあ、じゃあ行ってくるね。」
「え!?ちょっとーー!?」
私はこれから偉業を成し遂げるという決意を胸に、尾びれを動かして近くにある滝へと向かった。
よし、近くにある滝へと着いたぞワレ。
にしても、本当に水がドバーッて流れてきているなぁ。本当にこんなの登れるんだろうか?
まあ、やってみるしかないでしょ。とりあえず近くn「ドバーーーーッッ!!」
うん。無理。なんか、水の勢いで近くに寄れさえしない。
まあ、また日を改めるかな…。今登れやしなくても、何時か、何時の日か登れるはず―――。
「ギャーーーーーーーーーーアーーーーーーーー!!助けてーーーーーーーーー!!」
「…え?」
叫び声が響く。
叫び声がした方角を見ると、真玄が投げ網に捕まっているのが見えた。そのまま船に出荷されるのだろうか、早く助けなければ。
だが、どうやって。
「…投げ網…支え線…大体4本…私から見て東北…東南…西北…西南…最低東南、西南の2本を切り離せば…」
私は全速力で網に向かい、網二本を尾びれを使い、鋸の様に切り離す。
網はダラーンと垂れて、脱出が可能となった。
真玄含め、他の魚たちが一斉に逃げ出す。
「ありがとう…!本当、こういうときだけ頼りになるんだよね…。」
「…あ、そう?えへへ…。」
褒められて、私は条件反射で照れてしまう。
「ああ、そうだ。私って実は滝登れそうにない―――」
「今気づいたの!?さっきから私そう言っていたんだけど!?」
え、そうだったの?てっきり私を応援しているのかと…。
まあ、いいか。今更だけど、これを他人に否定されようとも、私の意志は決して揺らぐことはないさ。私の意志はダイヤモンド…いや、オリハルコンよりも堅いんだからなっ!
「じゃあ、日を改めてまた昇るかな?」
「また昇るの!?死んじゃうよ!」
「上等だよ!龍になれるくらいならもはや何も失うものはない!」
「はぁ…理由になっていない…。」
「よし!私は龍になる!龍になろう!龍になってやる!!」
私は何度も叫ぶ。
真玄は最早どうしようもないと思ったのか、凄い呆れた表情をしていた。
翌日―――。
私はもう!滝を登る決心がついた!力が無いからとか、そんなの関係ない!考えるんだ!知恵さえあれば、最早恐れる者はない!!!
という、高らかな宣言を、夢の中で叫んだ。
ような気がする。
…うーん、あれ?私って。何をしてたんだっけ?あまり、思い出せないかな。
只一つ、確かな事と言ったら、真玄がもうこの世にはいないってことかな?
…よく、思い出せないや。
…何でだろう、意識がぼんやりして…。
…投げ網、すぐ近くに…。
…滝…登りたい…。
「あーあ。やっぱり、今回も成功しなかったな。どーせ、私は口だけなんだよね。」
「別に口だけでもいいけどさ。次からは気を付けてね?少しは自重しようよ。」
「まあ、もう成功することは出来ないけどね?」