―――何か有ると、私は提督に叩かれた記憶が有ります
羽黒は語る。
―――何か有る度に、確かに俺は羽黒を叩いていたのかも知れない。
提督は語る。
〇はじめて羽黒が建造された時
「…おう、来たか!入れ」
コンコンと、提督の執務室のドアを叩く音が聞こえる。
提督は嬉しそうな声をかけながら、そのノックに応対する。
…恐らくは、当時の秘書艦だった吹雪が言った通りだろう、提督はそう考える。
駆逐や軽巡しか居ないウチの鎮守府の戦力補強の為に建造した艦娘。
その艦娘が誕生し、そして提督に挨拶に来たのだろう、そう予想した。
吹雪曰く、あの建造時間は妙高型なる艦の建造時間だそうだ。
妙高型とはその名を冠する妙高を筆頭に、武勲艦揃いと聞く。
恐らくは、彼女も勇ましく勇猛な艦娘にちがいない、提督はそう期待した。
…だが、執務室の扉の先に居た艦娘は…
「…あ、あの…妙高型重巡洋艦の4番艦羽黒です…あの、よろしくお願いします…」
…何か、気弱そうな二十歳前後ぐらいの女の子だった。
提督は若干の肩透かしを食らいながらも、彼女の着任を祝う。
妙高型という、武勲艦を艦隊に加えられるとは心強い、緊張しなくても良いからまずリラックスしてくれ、と。
だが、当の羽黒はというと、有り体に言ってしまうと所謂「人見知り」であった。
おどおどした態度を一切崩そうとしないまま、羽黒は辺りを居心地悪そうにキョロキョロしながら身を縮ませている。
不意に提督に目線を合わせたと思ったら、急に思い出したかの如く顔を赤くして俯いてしまう。
…言い方が悪いが、若干、羽黒の態度は失礼そのものだった。
提督も見かねて、なんとかフォローしようとするものの、当の羽黒はというと、ごめんなさい!と連呼するばかりである。
ぶっちゃけ、一向に会話にならない。話が進まない。
流石に三十分以上立ち往生状態で会話にならないのは、提督も我慢の限界だった。
そして、ついに…
…ゴスッ!と重い音を立てながら、提督のチョップが羽黒の額に直撃する。
意外にいい感じに入った痛みと提督に殴られたショックで羽黒は泣きそうになるが、
そんな彼女に次に提督がした事はというと、優しく頭を撫でながら、落ち着けと言い聞かせて羽黒の背筋を伸ばさせる事だった。
「…あの、司令官さん?」
羽黒は恐る恐る、提督に質問するが、提督はしばらく無言を貫く。
そして、口をゆっくり開いたかと思えば、その第一声は、落ち着いたかい?という優しい言葉だった。
羽黒は正直に、少しです…と漏らすと、笑いながら提督は、取り敢えずそれはよかったと返すと、羽黒にこう言った。
「…俺も、羽黒に悪いことをしていたのかも知れない」
そう謝罪して、頭を下げながら、さらにこう続けた。
「初めての重巡洋艦が来る、しかも武勲艦と聞いて勝手に期待し過ぎてしまった。羽黒には申し訳ないことをした、威圧感でプレッシャーを感じるのも、仕方ないだろう」
そう言って羽黒へと謝る提督だったが、こっちこそごめんなさいと謝るのは羽黒である。
艦娘として何もかも勝手がわからずオロオロしてしまった上に、
自分の失礼な態度やらなにやらを謝ろうとしても、正直どこからどう謝罪するべきかもわからなかった、と。
また涙目になる羽黒を見て、ついに提督は苦笑いした。
…背が高くてスタイル良い美人なのに、なんだか小動物みたいだな、と。
誰がドブネズミですか!という羽黒の絶叫が響いた。
誰もそんなこと言ってないだろ!と言う提督のツッコミが響いた。
ボブはいぶかしんだ。
―――初対面でチョップで叩かれて、実はあれはあれでテンパってました。
羽黒は後に語る。
―――俺じゃなくてもツッコミ入れざるを得ないと思う、あれは。そんで誰だボブ。
提督は後に語る。
〇はじめて羽黒が出撃した時
羽黒がはじめて第一艦隊に所属した、その初出撃。
…その結果は、やはり散々というと散々だった。
有り体に言ったら、羽黒が大破してしまい、そのせいで敵ボス艦隊を目前にして引き帰ざるを得なかったのだ。
…緊張して浮き足だってしまった。
…実戦と訓練の違いから、連携が取れなかった。
…単純に、まだ練度が足りなかった。
…敵艦隊の能力を低く見積り過ぎていた。
後に羽黒はそうやっていくつも反省点を回想する。
それだけ、羽黒は初陣で艦隊の足を引っ張ってしまったのだ。
そして、帰投した羽黒はドッグで傷を癒した後、一人提督に呼ばれた。
恐らくは、きっと、自分を叱るためだろう…羽黒は身を震わせながらも、執務室へと足を運ぶ。
それだけ、自分は、提督や仲間達の期待を裏切ってしまったのだから、と。
「…何故、自分が呼ばれたか、理解しているか?」
その執務室に着いたなり、羽黒は神妙な顔をした提督に質問される。
…思い当たる節は山ほど有る、羽黒はそう思う。
皆の足を引っ張ってしまったこと、単純に弱かったまま出撃したこと、敵を一人も倒せなかったこと。
そう考えながら、羽黒は頭を働かせるが、明確には答えることはできない。
…故に、泣きそうになりながらも、自分の思い付く限り羽黒は答えることにした。
「…わかった」
提督は無表情なまま、羽黒を見つめながら答える。
そして、こう続けた。…お前が何もわかってないことが、わかった、と。
そのまま、提督は羽黒にこう言った。
「…後でいくらでも恨んでくれても憎んでくれても構わない、一発だけ、羽黒、貴様を殴らせてもらう…歯を喰い縛れ!」
バシッと良い音を鳴らしながら、提督は平手打ちで羽黒の頬を張る。
そして、そのまま羽黒を睨み付けながら、提督は絶叫した。
「艦隊が帰投した後で吹雪や那珂から聞いたがな、『大破した自分をほっといてでも敵のボスを倒して下さい』なんて言ったらしいな!大破した後に!」
…それ?という表情で、羽黒はいぶかしむ。
自分が大破しながらもみんながボスの護衛艦隊を退けたあの時、確かにそう言ったような気がする。
羽黒はそう思い出したが、それの何がいけないのかがよく解らない。
足手まといをほっといてでも、敵の殲滅は史上の命題ではないか、と。
敵の海域ボスに痛手を与えられるなら、尚更それがすべてではないか。
そう考え、キョトンとする羽黒に、提督はさらに苛立ちを見せて声のトーンを落としながらも説教を続けた。
「『足手まといなんて気にしないで下さい?』『なんなら自分を盾にしても構わない?』…戦闘中にのたまったらしいが、ふざけているのか、貴様は!」
…ふざけてなんていない、羽黒はそう考えている。
提督こそ何を考えているのだ!という苛立ちが次第に羽黒の脳裏に浮かぶ。
自分なんて本当に弱くてあの時はどうしようもなかった、足を引っ張ってしまうぐらいなら盾になった方がマシだった。
…自分を気遣い艦隊を帰投したせいで、生き恥を晒してしまった。
そんな思いで反省の色無く羽黒は提督を睨み返すが、提督はあきれた様な悲しむ様な表情で羽黒の視線に無言で答える。
そして、羽黒に向かって…一拍置いて、こう質問した。
「…もし、那珂でも吹雪でも神通でも初春でも瑞鶴でも誰でも良い…お前が、もし逆の立場であいつらに同じことを言われたら、どう思うよ」
そりゃ、殴ってでも帰投させて…と、言おうとして、羽黒ははっと気づく。
…そういうことなのだ。
提督が怒っていた事は、単純にそういうことなのだ。
羽黒の失敗を提督は怒っていた訳ではない、その後のことなのだ。
失敗した自分を犠牲に得た結果など、自己満足でしかなかったのだから。
しゅんとしてメソメソと、ごめんなさいと喚きながら泣き出してしまった羽黒を、提督は苦笑いで見つめる。
そして、怒気を収めた提督は、一人言のようにこう続けた。
「…ごめんなさいは艦隊のみんなに言ってやれ、本当に羽黒が大好きなんだ、みんなは。むしろ、女の子なのに叩いてしまって、こっちこそごめんよ…」
そう言って頭を下げる提督を、羽黒は申し訳無くもどこか嬉しそうな表情で見つめ返す。
そして、こう言って羽黒は執務室から退席した。
「いいえ、司令官さんは何一つ悪くないから、謝らないで下さい!それと…反省しました、みんなにもちゃんと話し合って来ます!」
…おう!という提督の返事が執務室から響いた。
いってきます!という羽黒の声が廊下から響いた。
ちくわ大明神。
―――あれは、あのビンタは正直、敵の主砲より重かった一撃です…
はみかみながら、羽黒は後に語る
―――正直、羽黒に手を上げたのは未だに反省してるんだ、俺は。そしてちくわ大明神誰だ!
頭をかきながら、提督は後に語る。
〇はじめて羽黒がMVPを取った時
羽黒が艦隊に慣れた頃に艦隊でMVPを取った時、実は少しだけ一悶着があった。
経緯を詳しく話そう。
あのお説教の後、わりと真面目に反省した羽黒は、メキメキとその実力を伸ばしていった。
そう、あの羽黒が大破して引き帰ざるを得なかった例の海域。
リベンジと信頼回復の為にも、羽黒はあの海域は絶対に無傷で突破してやると意気込み、神通達の指導の元、鍛え直し…
遂には、羽黒が見違えるような活躍を見せ、最大戦果をあげる程の実力を見せつけたのである。
流石に羽黒も小破は免れなかったし、敵も油断があったとはいっても、その活躍は目覚ましい。
ぶっちゃけ、羽黒一人でもいいんじゃないかな?というレベルでボスまで倒してしまったぐらい、羽黒の戦闘力の伸びはすさまじかった。
つまり、今回のMVPは羽黒一人のものだった。
しかし、当の羽黒本人は恥ずかしそうな表情で、こう言うばかりである。
「…私より、他の子にMVPを…困ります…」
そう言って、MVPの評価を辞退してしまったのだ。
…困るのはこっちなんだが。
その艦隊の全員が頭を抱える。
頑張ったヤツが正当に評価されないということはあってはならない話である。
満場一致で一番だと評価されたなら、尚更だ。
その一番の評価を受けた艦娘が、頑なにそれを拒むのは、同僚からしてもこまるし提督も困る。
…どうにも、羽黒は自己評価が低すぎるきらいがある。
それは羽黒の優しさと謙虚さから来る美点なのだが、この場合は単なる害悪でしかなかった。
あるいは、他にMVPの候補が居るならそちらにあげるのも有りなのだが、今回は他の候補がいない。
艦娘の給料ボーナスの査定に響くので、ゲンナマが動く都合上、適当なこともできない。
つまり、形式だけでも良いからMVP受けとれと皆が言っても、羽黒は頑として受けとってくれなかったのだ。
曰く、他の皆の頑張りの結果なんだから、自分が受けとるのは申し訳ない、と。
「…他の皆のことを考えるんなら、尚更、ちゃんと賞を受けとれ馬鹿羽黒」
「だからって、みんなで殴る必要は無いじゃないですか!」
…あまりにも羽黒が頑固すぎたのもあって、その場にいた全員が彼女をぶっ飛ばしたのは、その時の顛末だったと言っておこう。
涙目で、羽黒はしぶしぶ賞を受け取った、と最後に追記しよう。
痛いよう、と羽黒は頭を抱えていた。
もうちょい自分に自身を持ってくれ、提督も頭を抱えていた。
ウソダドンドコドーン!と雪山から声がした。
―――あの時のたんこぶ、一週間引きませんでした。
羽黒は怨めしげに後に語る。
―――俺はただのデコピンだったんだが、というかたんこぶは主犯は神通だったぞアレ。そしてオンドゥル王子自重。
提督は、後にそう語る。
〇はじめて羽黒が部下を持った時。
羽黒が艦隊に慣れ、改二になった頃、彼女にも部下たる存在が幾人かできた。
潮や曙に朧に漣、いわゆる第七駆逐隊というメンバーである。
艦娘としては後輩、駆逐と重巡洋艦という差もあって、まるで年の離れた姉妹…というか、小学校に一人は居る、いわゆる「お姉ちゃん先生と女生徒」という感じである。
人当たりがかなりキツイ曙やアクの強い漣に最初は羽黒も辟易していた面もあって、当初は若干ギクシャクしていたものの、しばらくすると彼女らはすぐに打ち解けた。
ぶっちゃけ、羽黒と潮がタイプがほぼ全く同じということも有り、曙と漣が羽黒の距離のつかみ方と弄り方を直ぐにつかめたというポイントが多かったのだ。
そんな訳で、部下と仲良くなった羽黒ではあるが、気苦労もまた増えたのだ。
もともとストレスに強くない羽黒。
気が強い様で繊細な第七駆逐隊…特に、曙を傷つけないように接するのは、羽黒にはキツイ面もあって胃がキリキリする場面もたまに見受けられていたのだ。
そんな羽黒を見かねて提督は一声かけた。
…今夜は、呑もう、と。
そして…
「…うにゃあ…」
「…お酒、苦手だったのか…」
…羽黒が改二になった頃、羽黒の姉達も着任していた。
妙高・那智・足柄という三名である。
彼女達は、実務も戦闘もそつなくこなす、優秀な重巡洋艦達だった。
そして、肝臓も、鋼鉄で出来ていた。
そう、羽黒の姉達はそろってうわばみだったのだ。
しかし、当の羽黒はというと酒に極端に弱かった。
カシオレ一杯でべろべろになるぐらい、酒乱の気があった。
「…間宮さぁ~ん!もっと強いお酒を~!バランタインロックで持ってこぉ~い!!」
…なお、弱い癖に、羽黒は姉に負けず劣らずの酒好きでもあった。
「たち悪いな!!」
提督も思わず真顔になるこの惨状。
酔っ払い顔を真っ赤にしながら、酒の追加を頼むとか、最早ただのオッサンである。
…ちなみに…
「…すやぁ…」
潰れるのも早かったというレベルではなかった。
バランタインを持って来た間宮さんが、実におろおろしながら、どうしましょう?と困った顔で提督に聞く。
そんなカオスな状況に羽黒、寝るなぁ!と、絶叫する。
しまいには提督は背中をバシバシ叩きながら、無理矢理起こそうとする羽目になったという。
…そんな訳で、羽黒のストレス発散に提督が付き合う事はそれから先も何度かあったが、酒はこれ以降、羽黒を誘うことはなかったという。
酔いが覚めた後、羽黒はみないでー!みないでー!と酔っ払った惨状を聞かされた際に第七駆逐隊のみんなに言い聞かせながら、間宮に菓子折りを持って謝ったという。
提督は、無言で羽黒の肩をぽんぽんと叩きながら、羽黒の謝罪に付き合った。
ざわ…ざわ…と、顎が尖ったギャラリーの声が聞こえた。
―――お酒、ダメですね。
羽黒は後に恥ずかしそうに語る。
―――ダメだな、うん。そして福本モブ自重。
提督は後に、あきれた様な表情で語る。
〇そして、ケッコンカッコカリ
「…似合う、もんだなぁ」
いつの間にか、着任して。
いつの間にか、秘書艦として働いて。
いつの間にか、艦隊の一番の錬度になった。
羽黒は、いつの間にか、執務室にいるのが、そんな鎮守府の日常になっていた。
だが、今日はいつもの羽黒の制服を着ていない。
純白のふわふわした華美なドレス。
真っ白なベール。
汚れ一つ無い、長手袋。
まるで、花嫁衣装であった。
「…司令官、さん」
羽黒は、ベールでは隠しきれないほどに恥ずかしそうな表情で、提督に聞く。
本当に、自分で良かったのか、と。
迷惑ばかりかけて、それで良いのか、と。
もっと、もっと強い戦艦や空母が居るのに、自分を最初に選んで後悔はしないのか、と。
だが…提督は笑いながら、すべての質問に対して、こう答える。
…お前じゃないとダメだから、と。
そして、羽黒の左手を取った提督は、その薬指に指輪を嵌めるとその指先に指輪を嵌める。
そして、こう言った。
「俺と、ケッコンしてくれ!」
そう、キメ顔で提督はプロポーズした。
だが…羽黒からはなんのレスポンスも返って来ない。
謎の間が、発生した。
…もしかして、盛大に外したのだろうか、提督は顔を青くする。
そうだとすると、ものすごくカッコ悪い男の図の出来上がりである。
痛いぞ!と若葉が突っ込むレベルだろう。
なんというか、提督はキメ顔でプロポーズした反動から、死にたくなってきた。
だが、頭が冷えてきた提督は、ふと、羽黒の様子がおかしいことに気が付く。
…ぶっちゃけ、羽黒は何故か白目を剥いて、涎も滴ながら気絶していたのだ。
何事かと、提督が顔を真っ青にして駆け寄る中で、羽黒がうわごとの様にこう言った。
「…ふみゅう、夢です…これは司令官さんとケッコンカッコガチとか幸せ過ぎて理想的過ぎて、夢です…目が覚めたら提督は金剛さんとかにケッコンを申し込んで…」
「申し込まないよ!何を言ってるんだ羽黒!」
…そう、羽黒は幸せのオーバーフローで、頭の処理が追い付いてなかっただけだったのだ。
両想いだったのは良かったは良かったのであるが、流石に花嫁を気絶させたままでは格好が付かない。
…というか、部下に花嫁衣装まで着させて、別な人にケッコンを申し込むとか、それはただの鬼畜を通り越したサイコパスである。
ベチっと掌底で羽黒を軽く叩き、気絶から叩き起こすと、改めて提督はプロポーズをした。
その羽黒の答えは…
「はい!こちらこそ、末永くよろしくお願いいたしますね!」
当然、YESだね!だった。
…なお、誓いのキスでまた羽黒が気絶してしまったため、ああでもないこうでもないと、また一悶着があったのは余談として書いておこう。
羽黒が顔を真っ赤にして、妊娠しちゃいます…とキス直後に気絶しながら呟いた。
気が早いよ!と、提督が突っ込んだ。
孕ショー!と響が呟いた。
―――何だかケッコンでもしまらないのが私らしいですね…
羽黒は後に語る。
―――何だかポンコツはポンコツでも、それでも好きだよ羽黒。そして、それはお前が主役の薄い本だ響。
提督も後に語る。
〇最後に…今
ポンポンと、提督は羽黒のおなかを優しく、優しく叩く。
慈しむ様に、いとおしく。
―――もう8ヶ月なんですから、これ以上触ったらだめですよ?
羽黒は困った様に言う。
―――ああすまない、でも、嬉しくて仕方ない…大きくなれよ
提督は嬉しそうに言う。
新しい家族へと、提督はメッセージを伝え、羽黒も笑いながらその子に向けて元気でウチに来てねと優しく言う。
…彼らの物語はまだまだ続く、これからも、死が二人を分かつまで。