あなたは悪魔を信じますか?
あなたは自殺したいと思った事がありましたか?
このなんの共通点のない質問が私にとっては深い意味を持っていたのです。
結構前のこと、
この世は地獄だった。1人浮いていた事から始まったいじめ。辛くて、苦しいくて、誰も私を助けてくれなかった。クスクスと小さな笑い声が矢になって私の心に刺さる。こんなこと1年間続いたら誰だって嫌になるだろう。
しかしそれだけではなかった…。
耳に響くお母さんの声。その声に会わせるかのように痛む体。お父さんが交通事故で亡くなったときからお母さんは私に暴力を振るうようになった。痛くてたまらないような事が積もり積もっていったい。
そんな私はもう限界だった。
「これで終わろう。」
決意を固めた私は学校の屋上に立っていた。
遺書代わりのノートの切れ端には今までのことを書いた。この世が地獄ならあの世は天国なはず、と信じ、足の力を緩めた。と、その時、空から何かが降ってきた。
それは黒い羽を生やしたイケメン男子だった。
「………はぁ?………」
驚きであまり声が出ない…。
イケメン男子は黒い手帳を取り出して真ん中位のページをみた。
「えーと、長谷志那、学校ではいじめられ、家では虐待を受けている。あげくの果てに自殺するシナリオか…悲しい人生だな。」
他人に人生語られたあげくに悲しい人生とまで言われた私気持ちはなに?と突っ込みを我慢し、イケメン男子に訪ねてみた。
「あなた誰?」
「俺はリュウ悪魔だ。」
目の前に悪魔と名乗る奴がいて、信じる人がいるだろうか?しかしこいつは空から降ってきたしなぜか私のことも知っている。本当に悪魔なのかもしれない。
「悪魔が私になんの用?」
「本当に自殺する気か?何もしないでか?この世に君と同じ思いをしているのはほんの少ししかいない、その少しだけが悪夢を見るのは不平等だと思うだろう?!どうせ死ぬんだったらそいつらに復讐しながら死なないか?その気があるなら俺が手伝ってやる。どうだ!?決めるのは君だ !!」
「復讐しながら…。」
その言葉はとても心に響いた。初めて天から助けの手がさしのべられた気がした。
「わ、私、やる!」
と、私は言い切った。それは私の夢のような戦いの始まりだった。
「ならまず契約だ。」
「契約?」
自殺するのに契約?と、あまりしっくり来なかった。するとリュウはあの黒い手帳を取り出した。
「まずはこれにサインして!」
と手帳の1番最初のページを開け、ペンを渡された。
「ここに名前を書いて。」
言われたとうり名前を書いた。するとページが光だし、赤い手帳になった。
「これは君のだ。」
「私の…」
「この手帳の色は心の色を現しているんだ。」
赤か…心あたりはないけどなんかしっくりくるかも。
「で、このあとどうするの?」
「んー、まずここではなんだからどっか座れる場所ない?」
「確か近くに公園があるよ。」
「それならそこに行こう!」
と、言うことで私達は公園にいくことになった。
公園に着き、なんとなく、近くのベンチに座った。最初に話を切り出したのはリュウだった。
「まず君はどうしたい?」
「わ、私?」
自分がどうしたいか、か…。
私は…
「みんなに知らしめたい。この国に、この世界に。」
思いのほかハッキリとした声だった事にリュウが少し驚いた顔をしていた。
「わかった。それを叶えてやる。だけど俺は手伝うだけだ。やるのは君自身だ。」
「私自身………………。」
1人だったらそこまでできないかもしれないけど手伝ってくれる人がいるなら私にもできるかもしれない。
「うん!私やる!」
「よし、わかった。」
そうしてリュウは説明を始めた。
「まず、世間に知らせるのはテレビや新聞が1番簡単で信用度が高い。だから学校にマスコミを呼ぶ。そこで自分の思いをぶちまけてやるんだ。そして飛び降りろ。そして君の復讐が成し遂げられる。」
「わかった。私やってみる。」
その言葉にリュウが笑った。その笑顔を見て私は思ったことがあったが、今は内緒。
「これから準備をやろう。決行は明後日。大丈夫、俺と頑張ろう。」
「うん。」
リュウの優しい声。私にはできる。そう教えてくれてるみたいだった。
来るこの日、私はこの世から 消えます。
テレビ局、ラジオ局、新聞社に片っ端から連絡した。来てくれるかわからないが、1つぐらは来てくれると思う。8:00にリュウが校内放送を流してくれる。校庭に全校生徒と教師が集まる予定。そこで私は飛び降りる。
でもその前にリュウにあって言いたいことがあった。
「リュウ!!」
放送室にいたリュウを見つけて。呼んだ。
「どうした?なんかあったか?」
「あのね…私ね…。」
意を決して私の“夢”を言った。
「私も、悪魔になりたい!!」
その言葉に今までに見たことのない顔をした。
「そんなこと言うの君が初めてだ。なんで悪魔になりたいの?」
「リュウにあって初めて仲間ってことを知ったの。だから死んでからもリュウと一緒にいたいって思ったの。」
私の“夢”を語ったらリュウは微笑んでくれた。
「実は俺もそうなったらいいなって思ってた。人間が悪魔になるには契約者の悪魔の血を飲んで死ねば悪魔になれるよ。」
リュウの血を飲めば悪魔になれる!!
「お願い!リュウ!!」
「わかった。」
リュウは唇を噛み私にキスをした。リュウの血が口の中に流れ込んでくる。私はこれでリュウと同じになれたのがすごく嬉しかった。
「これで大丈夫。行ってきな。」
「うん。」
私は屋上に向かった。
ただいま7:55なんか外が騒がし気がしてきた。
そろそろかぁ、なんか緊張してきた。
《ピンボンパンポーン》
来た!!
《全校生徒、職員の皆様。もうすぐお時間になります。校庭へと移動してください。》
みんなが来る前に隠れないと、と思い、扉の影に隠れてしゃがんだ。こうするといろんなことを思い出す。けれど思い出すのは苦しくてつらい事しかない。
(もう大丈夫。もう楽になれる。)
そう自分に言い聞かせる。
ちらっと外を見ると思いのほかマスコミも集まった。あと少し、ドクドクなる胸を撫で下ろして深呼吸をする。
リュウの魔法でこの学校の中にいる人間は操れる。
だから疑いもなくみんなが集まっている。
落ち着きを取り戻した私は前を見据えた。あと1分だ。
悔いはない。これで新しい自分の道を歩ける、その第一歩だ。固い決意を持って立ち上がり、前に出る。呼吸を整え、いざ!
「今日はお集まりいただきありがとございます。これから私の人生について語らせていただきます。
この地獄の始まりは私の父親が死んだことです。そこかは、ヒステリックな母親は私に暴力を振るいました。虐待です。毎日、腹、頭、顔を殴られ続けました。時に蹴られたり、包丁で切られたりしました。
次に、そんなことで学校で浮いていた私はいじめの対象になりました。机に落書きされ、教科書は破かれ、トイレに閉じ込められました。先生は見て見ぬふりをして誰も助けてくれませんでした。
こんな毎日が続いて皆さんは耐えられますか?私の場合こんなことが3年間も続きました。」
喋りながらいろんなことを思い出す。私の怒りは限界まで来ていた。
ヤバい、もうぶちギレる…
「ふざけんじゃねーよ!何で私なんだよ!!テメーらは知らねーだろ、こんな気持ちを…。何がいじめは行けませんだよ!!そんな奴らがノコノコと生きてんじゃねーよ!そんなに私が下等な生き物に見えるか?お前らと同じ人間だよ、私は。そんなにいなくなってほしいなら今から死ぬ。そのために私は生まれて来たのだから。これでこの学校も私の母親も破滅する。生き地獄だ、私と同じ道をだどるんだ。
だから…」
深呼吸をして最後の一言を口に出した。
「このばを借りて逝かせていただきます。長谷志那。」
そうして身を踊らせた。
私のことは国内、いや、世界中に報道された。いじめの主犯グループは少年院、母親だった女は逮捕された。
今の私は悪魔になってリュウと自殺のお手伝いをしている。あなたもその気があるなら、