ある提督の元に着任してしまった悲しき艦娘達の決死の戦いの幕開けである。

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絶望の戦線 ~希望の提督~

 「くそっ、このままでは全滅だっ!何故撤退しなかった!」

 

最後の砦などと囃し立てられ調子にのった無能な変態提督の無理な進撃により、私らの艦隊は壊滅の危機に陥っていた。

 

「うふふ......ふふふ............にゃあ。」

 

多摩は既に轟沈寸前で正気を失っている。

 

「こんなときに大潮は何処にいっている!」

 

全くあの提督はどこまで無能なら気が済むんだ......

 

「何をいっている!大潮は開戦直後に轟沈しただろ!」

 

「武蔵さん、今は提督に構っている場合ではないわ。」

 

加賀に宥められ正面を向き直ると、既に敵の艦隊は目の前まで迫って来ていた。

 

「......最早ここまでか。」

 

「ええ、最低な艦生だったわ。」

 

覆しようのない現実を前に私と加賀は呆然と立ち尽くしていた。

 

その時。

 

「諦めるなっ!!」

 

突如変態提督は私らに向けて喝を飛ばして来た。

 

「貴様が我々の話を聞かずに進撃したからこうなったのだろうっ!それをいけしゃあしゃあと......」

 

私も流石に我慢の限界だ。どうせ撤退も出来ん、ならばあいつだけでも私の手で沈めてやる。

 

「最後の一斉射、貴様にくれてやろうっ!」

 

「まて、弾ならある!ゴーヤァッ!」

 

提督は伊58を呼び出したかと思うと突然彼女のスク水の中に手を突っ込みまさぐり始めた。

 

「............最期まで変わらんな貴様は。」

 

しかし、これでは私が撃っては伊58まで巻き込んでしまう............

わたしは加賀の様子を伺う。

加賀もどうやら奴をやる準備はできているようだな。

 

「私が戦闘機で提督だけを蜂の巣にしましょう。」

 

「よし、頼めるか?」

 

「まて!......あった。これを使う。」

 

そう言って提督がスク水から取り出したのは例の()()であった。

 

「まさか、アレを使うのか!?」

 

「提督、決断なされたのですね。」

 

そうか、提督が決めたのなら仕方ない。

我々かは快く送り出そうではないか。

 

「良かったな提督。貴様が誰かの役に立つ最初で最期の機会だ、しっかり頼むぞ!」

 

「汚い花火......いえ、ひと花咲かせて来てください。」

 

何故か提督は嬉しそうにしているな......まあまたいつものごとく妄想を捗らせているのだろう。

本当にお花畑なおつむをしている。

 

我々の歓声の中、提督はアレに乗り込み己についたブツを握りしめたまま敵の中枢へと消えていった。

 

 

 その活躍により武蔵たちは撤退に成功した。

その日を境に人類側の反攻作戦が行われていくがそれはまた別のお話。




片栗虎さんの許可のもと書かせて頂きました。

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