トラウマの原因が覆されたら、その世界はどうなるか。 作:袖野 霧亜
「「ご馳走様でした」」
「おう、お粗末さん」
ちゃんと折本も美味しそうに食べてくれてよかったわ。もし不味いなんて言われたら死ねるな。ちなみに小町に言われたら躊躇いなく首を吊るね。
「いやー、凄いね比企谷! すっごく美味しかったし!」
おいおい、そんなキラキラした顔を俺に見せるな魅入った後告白して振られちゃうだろ。あ、告白もしたし振られてなかったわ。
「そうか、それはよかった」
「今度あたしにも教えてくれない? 上手に作れるようになったらあたしも作ってあげるからさ!」
「ん、まぁそのうちな」
「絶対比企谷のこと骨抜き出来るくらい美味しいもの作ってみせるから! あ、てか骨抜きって少し卑猥に聞こえるね! ウケ───」
「小町が変な言葉を覚えちゃうからそれ以上口を開いたら縫い合わすぞ」
まったく。純粋無垢な大天使になんて言葉を覚えさせようとしたんだコイツ。うっかり肩をガッシリ……? ガッシリ、だと?
「ひ、比企谷? 私が悪かったから……」
「あ、あぁ。わりゅい……」
いかんな。折本のせい(おかげとも言うが)で人に対する距離感がおかしくなっている。気を付けろ俺。誰にでもこんな感じになったらいつか通報されるぞ。
「へぇ〜。お兄ちゃん、なかなか積極的だね」
「今のこれを見てそう思うか?」
いや確かにこれだけならそうかもしれんがな。いつもは折本がグイグイ来てるし。
「ふぅ、いや確かに今のは不意打ちもあってかなりグッと来たよ。いつもの比企谷から想像できない事だったし! ウケる!」
「いやウケねぇだろ」
確かに今までの俺を鑑みるにそんな事は絶対しないはずだった。どれもこれも折本のせいだな。うん、そうに違いない。これからは更に気を引き締めていないと学校でもやらかすかも。
「いいな〜お兄ちゃん。小町も彼氏作ろうかな?」
「よし、その時が来たらまず俺のところに連れてこい。
「お兄ちゃん、本音がダダ漏れだよ……」
「比企谷のシスコンっぷりヤバいんだけど! ウケる!」
仕方ないだろ? 天使に近づいてくる虫なんぞ八万の必殺技シリーズを全部喰らわせただけじゃ足りないくらい愚かな行為なんだ。そもそも俺だけじゃなく親父もいるからな。俺で終わったら運がいい。親父は小町に俺の分の愛情を捧げているくらい小町のこと愛しているからな。もし彼氏の存在を知った瞬間そこら辺火の海になるんじゃね?
「まぁ? 小町はお兄ちゃんが一番大好きだから? 作る気はないんだけどね〜」
「ぐはっ」
か、可愛いいいいい! 可愛いぞ俺の妹! 折本なんか目じゃないぜ! 我が妹の可愛さは宇宙一ぃぃぃぃぃぃぃぃ!
「……なんか美咲の前に小町ちゃんに比企谷が盗られそうな気がしてならなくなってきた。あたしも頑張らないとダメ、かなぁ」
なんか折本が1人でブツブツ言ってるけど、それより小町を愛でるのに忙しくて聞き取る事が出来なかった。
???「よっす」
美咲「どうも。???さん。こっちでは初めましてですね」
???「そうですね。あ、どうも皆様。三木より先に産まれたオリキャラです」
美咲「名前を明かすことが出来ない程度の能力の人です」
???「はいそこ、嘘つかない」
美咲「とりあえずまた遅れたことに関してどう思いです?」
???「誠に申し訳ありません」
美咲「しかも今回いつもよりすごく少ない」
???「久しぶりに書いてみたら書き方忘れてたらしいよ?」
美咲「はやく私と八幡のチュッチュペロペロシーンを」
???「いやこれそういう話じゃないから……」
美咲「何とかしてよ。君ならできるだろう?」
???「あー、無理無理。所詮俺は作者の操り人形だから」
美咲「うわっ、メメタァ……」
???「いいじゃないか。俺は暫くこういう場でしか出られないんだよ?」
美咲「小説家になろうにオリジナル作品として出してもらえば?」
???「あの人がやった所で結果なんて目に見えてるから無理だね。それに俺の喋り方とか結構曖昧だし」
美咲「それがアンタでしょ?」
???「まぁ、三木と比べたらそうでもない気もするけどね」
美咲「私達は作者の性格の一部を受け継いだ感じのキャラだから全部アイツのせい」
???「ま、それはそうだね。おっと、後書きが大分長くなってしまったようだね。そろそろ終ろうか」
美咲「おっけー。じゃあ一緒に言いますか。せーの、」
美咲・???「「ご愛読、ありがとうございました。お気に入り登録、感想、投票してくれると嬉しいな☆」」
美咲「だいぶあざといね」
???「それは言わない約束」