仮面ライダー&プリキュア・オールスターズ~奇跡の出会い、運命の共闘~   作:風森斗真

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第一話で仮面ライダーは主にクウガ、電王、キバ、ディケイド、W、OOO、ウィザード。プリキュアは主にハートキャッチ、スマイル、ハピネスチャージ、プリンセス、魔法使いを出す、と言ったな。
あれは嘘だ。

すみません、いいたかっただけです。
予定を少し変更して、プリキュアはハートキャッチ以降、ライダーは平成ライダー全部を出演させます。
といっても、メインになるのは私が知っている、覚えている範囲のものになりますけれども(汗)
オンドゥルを期待している方もいらっしゃるようなので、そこは書けるようにがんばります。


「共謀」

―海藤グループ系列ホテル 9:00 a.m―

 はるかたちが宿泊していたホテルのロビー。

 そこに、今回のファッションショーにゲスト参加することになった少女たちが集まっていた。

 その中には、来海ももかという、現役女子高生のトップモデルも含まれていた。

 その光景に、はるかは目を輝かせていた。

 「ま、まさか……きららちゃんとももかさんのツーショットが見れるなんて!!」

 「はるか、うれしいのはわかるけど、あまり騒がないようにね?」

 素敵すぎる、と喜びと感動のあまりに大声で叫ぶと、みなみは苦笑を浮かべて忠告した。

 もっとも、その忠告が聞こえているかどうかは、定かではないのだが。

 少しの間、その場にいた全員が和気あいあいと話をしていると、ロビーにスーツを着た精悍な顔つきの男性と、記憶に新しい青年が入ってきた。

 その姿をいち早く見つけたのは、さきほどまで感動で半ば放心していたはるかだった。

 「……あれ?五代さん!」

 「おはよ、はるかちゃん。よく寝れた?」

 ひらひらと手を振り、微笑みながら、雄介ははるかに声をかけた。

 はるかも、にこやかな笑顔を向けながら、ぱたぱたと雄介に近づいていった。

 その後ろを、みなみとトワがついてきた。

 「「ごきげんよう」」

 「えっと、海藤グループのみなみさんと、ホープキングダムのトワさんだよね?おはよう」

 一日でノーブル学園流の挨拶に慣れたのか、雄介は微笑みながらみなみとトワに挨拶を交わしたのだが、連れの男性、一条薫は、その挨拶の仕方に面食らってしまった。

 だが、元来、冷静な男である一条はすぐに平静さを取り戻し、警察手帳を三人に見せた。

 「警視庁の一条です。少し、お聞きしたいことがあるのですが」

 警察、という単語と、聞きたいこと、というフレーズで、三人は昨晩の未確認生命体のことについて聞きに来たのだと理解するまで、それほど時間はかからなかった。

 三人は顔を見合わせ、互いにうなずき合うと、一条の方へ顔を向けた。

 「お伺いしたい内容はわかっています……ですが、話は応接室の方で」

 そう話すみなみの視線は、打ち合わせをしているきらら、ももかの方に向けられていた。

 事情を察しかねている一条に、雄介はこっそりと耳打ちした。

 「これから大事な打ち合わせがある子たちがいるんですよ。その子たちに気を使ってるんです」

 「……そういうことか。わかりました。お願いします」

 雄介の耳うちにうなずき、一条は応接室へと三人を案内した。

 だが、その姿に気づいたきららは、ももかとの打ち合わせを途中で区切り、三人の後を追いかけた。

 その背中を見た、黒い長髪で眼鏡をかけた少女もまた、その後を追いかけた。

 雄介は一条のすぐ後ろを歩きながら、自分たちについてくる足音が増えていることに気づき、視線をわずかに後ろに向けていた。

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―海藤グループ系列ホテル 応接室 9:08 a.m―

 応接室に入った三人は、一条から未確認生命体に遭遇した時の様子を問いかけられ、自分たちがプリキュアであることを隠すため、思い出せる範囲で答えることになる、と前置きをしてから答え始めた。

 その内容に、一条は黙りこみ、何かを思案していた。

 それは、雄介も同じことだった。

 二人の脳裏には、「ゲーム」という単語が浮かんでいた。

 それは、未確認生命体――グロンギたちの言葉は"ゲゲル"と呼ばれている言葉だ。

 彼らにとって"ゲーム"とはリント、すなわち、人間を標的(ターゲット)とした"狩猟ゲーム"だ。

 かつての未確認生命体による殺戮事件は、ある一定のルールに基づいて行われていた。

 そのため、どのようなルールなのか、その謎が解明できれば、次の犯行を阻止し、未確認生命体を討伐できた。

 もっとも、それは謎が解明されるまでの間に、多くの犠牲者を生み出すことになる。

 だが、今回の事件には、そういったルールのようなものが感じられなかった。

 ただ目についた周囲の人間を殺戮していった。そんな印象しか受けないのだ。

 「……改めて確認しますが、何か共通の特徴を持った人……例えば、特定の体格をした人とか性別の人を狙っていた、ということはなかったんですね?」

 「えぇ……五代さんが来るのがもう少し遅かったら、わたしたちもどうなっていたか……」

 一条の言葉に、みなみはそう答え、あくまで自分たちが変身して戦っていたことには触れなかった。

 五代だけなら、そのあたりのことを含めて説明してもよかったのだが、目の前にいるのは五代だけではない。

 普通の警察官であるはずの一条に、自分たちが"伝説の戦士(プリキュア)"と呼ばれる存在である事を明かすわけにはいかなかった。

 「……どうやら、今回はゲームではなく、あくまで殺戮が目的だったみたいだな」

 「……てことは、まだ(・・)やつらはゲームを始めたわけじゃないってことでもありますよね?」

 「そうなるな……君たちも、念のために不要な外出や人が多く集まる場所に行かないようにお願いしたいのですが……難しい注文、ですよね?天乃川きららさん??」

 雄介の言葉に、これから殺戮ゲームが始まることを予感した一条は、目の前にいる三人に、不要な外出や人が密集する場所に行くことは控えるように忠告したが、扉の向こうにいたきららにそう問いかけた。

 すると、ゆっくりと扉が開き、その向こうから、気まずそうに微笑むきららと、ほほに冷や汗を伝わせている黒髪の少女がいた。

 「……ばれてたんだ?」

 「私ではなく、五代が、ですがね……そうだろ?五代」

 一条は半眼になった目を雄介にむけ、問いかけた。

 雄介は苦笑を浮かべながら、まいったな、と頭をかいた。

 「一条さんにはほんっと隠し事で気ないですねぇ」

 苦笑しながら、雄介はそう返しながら、きららと、もう一人の少女に席を勧めた。

 一条としては、この二人の入室は断りたいところなのだが、どのみち、さきほどの話を聞かれてしまった可能性がある、いや、ほぼ確実に聞かれてしまった以上、話すことは話さなければならない。

 そう判断して、一条は特に咎めることはしなかった。

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―地下バー 9:30 a.m―

 バルバは冷めた瞳で店内を見まわした。

 そこには、ボードゲームに興じている二人組の男たちや、爪の手入れをしている若い女性、あるいは本を読んでいたり、トランプのカードをいじっていたり、はたまたマネキンをこれでもかと言うほど殴りつけていたりしている屈強そうな男たちがいた。

 彼らはかつて、バルバが進行役を務めた殺戮ゲーム(ゲゲル)のプレイヤーたちであり、クウガに敗れた、あるいはダグバ(究極の闇)によって惨殺された同胞だ。

 しかし、その中に奇妙なものも混じっている。

 一見すれば普通の人間となんら変わらない姿をしているが、そのものたちから感じ取れる威圧感は、彼らが普通の人間ではないことを物語っていた。

 もっとも際立っているのは、骨のようなデザインが施された黒いタイツをまとい、目だし帽をかぶった奇声を発するものたちと、砂袋のような顔をしたものたち、そして、全身黒いタイツで覆われた、サングラスをかけたものたちだ。

 最初のものはまだ人間らしさがあるが、あとの二つはどうにも人間のようには思えない。

 むしろ、グロンギ(同胞)と同じような、異質の存在という感覚すら覚える。

 だが、自分たちは自分たちがしたいことをするだけ。

 バルバがそう考えていると、自分の眼の前に、一人の同胞が躍り出た。

 黒い長そでの服に身を包み、黒い帽子と手袋をしている。

 男の名は、ズ・ゴオマ・グ。

 以前、ダグバに封印を解かれた時は、ゲームが始まる前に勝手に獲物を狩り始めたため、ゲームの順番を先送りされ、最終的にダグバによって"整理"された同胞だ。

 どうやら、彼も復活したらしい。

 「まだ待ってなきゃ(ラザラ・デデバキャ・)ならないのか(バサバギ・ボバ)?!」

 「……お前の番は(ゴラゲン・ダンバ・)まだだ(ラザザ)今は、(ギラザ・)メビオの番だ(メビオン・ダンザ)

 バルバが冷たくあしらうと、グロンギは舌打ちをしてその場を去った。

 無理やり自分が始めてもいいのだが、そうなるとバルバから制裁を受けることになる。

 自分の力がバルバには遠く及んでいないことは、自分が一番よく分かっているのだ。

 そのやり取りを脇で見ていた、全身を黒いレザースーツで覆った、メタル風の眼付の悪い男が、バルバの前から立ち去ったグロンギの方へと歩み寄っていった。

 「よぉ、しけた顔してんな」

 「……誰だ?今の俺は機嫌が悪い、消されたくなければさっさと失せろ」

 以外にも流ちょうな日本語で返され、男は面食らったが、いやらしい笑みを消すことなく、話しかけ続けた。

 「そうカリカリすんな。俺だって早いところ俺らの目的を果たしたいんでな」

 どうやら、現状が気に入らないもの同士、手を組もうということらしい。

 気に入らないが、今は人間(リント)の悲鳴や肉や骨を砕く瞬間の音、そして何より、命を奪う瞬間のなんとも言えない快感を味わいたい。

 その欲に負け、ゴオマは男の話に乗ることにした。

 「いいだろう。俺はゴオマだ」

 「クローズだ」

 クローズと名乗ったメタル風の男は、いかにもあくどいことを考えています、という顔で笑みを浮かべていた。

 ゴオマとクローズ。

 だが、この二人は気づいていなかった。

 この二人が手を組み、行動を起こそうとしているように、彼らの宿敵もまた、図らずも同じ場所に集っているということに。

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