お面主人と他種族のいる日常   作:事の葉

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ハロハロ事の葉でございます♪

サブタイトルで気付いたかな?

原作第一巻に突入いたしましたぁ!!


遅いって?

いやいやなにを仰いますやら。

先輩と後輩みたいでいいじゃないっすか。

・・・ま、うん。えい。

何を言いたいか忘れたのでとりあえず

第10話(だっけ?)閲覧くださいませ~


だぁりんくんのいる日常

「ねぇ優紀クン」

 卒業シーズンとなった今日、いつものようにここにやって来た墨須が今までにないような真剣な目で仮面越しの優紀の目を見る。

「どうしたんですか?そんな真剣な目で」

「いやぁ、別に大したことじゃないんだけどさ、最近新しくホストファミリーになった子がいて・・・」

 その後何かをぼそっと言ったが、包帯で聴力が制限されている優紀には聞こえない。

「へぇ?・・・って、大丈夫ですか?」

「何が?」

「いや、本人の前で言うのもなんですけど、墨須さんって大体許可せずに動くじゃないですか」

 ここに他種族を連れてきた時も、殆ど「来るからよろしく」みたいな感じで一度も来ることが決定する前に連絡をくれなかった。

 それに否定も出来ないのだろう墨須がぐうの音を上げる。

「僕と同じ目に会わないかどうか心配なんですけど」

「だ、大丈夫よ~。今のところ無理矢理ホストファミリーにさせちゃっただけだから」

 おばさんみたいに手を上下させる墨須の口から発された爆弾発言。

 〝無理矢理〟ホストファミリーに〝させちゃった〟・・・?

「はあああぁぁぁぁぁぁ!!??」

 呆れと驚愕に、家中に響き渡る程の大声を上げる優紀。今皆が買い物に行っているのが幸いだったが、もし行っていなければ大騒ぎは逃れられないだろう。

 家を揺らす程の大声に耳に手を押しつける墨須。

「無理矢理ぃ!?ホストファミリーにさせちゃったぁ!?」

「し、仕方ないじゃない。他種族を連れてく場所を間違えちゃったんだから」

「仕方なくないじゃん。10割中10割墨須さんのせいでしょうが!」

 まるで我が子を怒鳴る親のように、座っている墨須に恐ろしいオーラを放ちながら歩み寄る優紀。

 もうそれからは怒号の嵐だ。「お前はいつもそうだ」とか「しゃきっとしろ」だとか、もうそれはそれは今からでも引きこもりたくなるほど沢山。

「ごめんなさい・・・」

「分かればいいんです分かれば」

 ふぅと放念の息を吐く優紀。

「・・・にしても、今のは昔っぽかったわよ?」

「うるせぇ」

 低く、力のある声を吐きながら墨須の頭にガツンとチョップをくらわせる。

「いったた・・・」

「昔は思い出したくないんだ。やめてくれ」

「ここにいる子はそれでも受け止めてくれると思うけどね」

 クスクスと笑う墨須に今度はチョップ出来なかった。

 つくづく自分は決心がつかないな。なんて思いながらも墨須に尋ねる。

「で?その可愛そうな人に僕はなにをしたら?」

 少々着崩れた服を整えながら聞く。

「あぁ、同じ町に住んでるから、面識を持ってれば楽かなって」

「・・・人は苦手なんだがなぁ」

「同じ悩みを持つ者同士仲良くなれるかもよ?」

「同じ悩みを持たせた者同士でしょうよ」

 あははと苦笑する墨須。

「で、一応あっちには許可取ってるから。どう?最初は電話から」

 そう言って胸ポケットから携帯を取り出しその同じ悩みを持つ者に電話をかけようとする。

「・・・だぁりんクン?」

「そ、ホームステイしてるラミア族の子にそう呼ばれてるから私も呼ばせてもらってるの」

「まぁそりゃぁ大層なことで。本当にできるといいですね」

 嘲笑気味に笑うと、優紀は墨須の携帯を取り通話ボタンを押す。

 3コール程して相手が出る。そのだぁりんクンとやらは、なんとも中世的な声だった。

『はいもしもし?』

「あ、出た」

『あれ?墨須さんじゃない』

「えぇ。墨須の・・・知人です」

 一瞬どうやって説明すればよいかと悩んだが、これに落ち付いた。

『は、はぁ』

「あぁ、えっと。初音優紀です」

『あぁ!墨須さんが自慢話みたいに話してましたよ』

「あぁ、そうですか」

 きっと墨須でなければ照れくさくて返事出来なかっただろうが、何故だろう。墨須だけは平常心でいられる。人間はなんとも不思議である。

「で、ホストファミリーになってしまったそうで。同じ悩みを持つ者同士仲良くしていこか・・・って感じで電話をかけさせられまして」

『最後まで言うんですか』

 ははと苦笑する向こうのだぁりんクン。

『あれ?だぁりん?誰と話してるの?』

 その後ろから可愛らしい声が聞こえる。

「・・・?」

『墨須さんの知り合い。僕と一緒で他種族ホームステイさせてるんだって』

『ふーん』

 無関心そうに返事をする少女の声。

「ただいまー!!」

 それと同時に玄関の方から元気なツェンの声が聞こえる。それに倣うように他の他種族達の元気な声が優紀と墨須の耳を刺激した。

「帰って来たんで今日は切ります。お会い出来るといいですね」

 ククと笑って電話を切る優紀。

 

 

「誰と話していたん?」

「なんか、墨須さんのミスでホストファミリーになっちゃった人みたいで」

「はー、災難やなぁ」

 優紀の部屋までやって来たクーラ。しかし、それを気にすることなく壁一面を埋め尽くす本棚から数冊の本を抜き取る。

「なんや?それ」

 ベッドに投げ捨てた数冊の本を覗きこむ。

「ラミアについて・・・こっちは蛇についてやな。その人がラミア族でもホームステイさせたんか?」

「まぁね。一番最初に買ったやつだからもう全部暗記してるし、今じゃそれらはいらないもんだから渡そうかと思って」

 数冊の本を重ねてベッドの隣に置く。

「しっかしまぁ、本の虫っていうのがいっちゃん似合いそうやなぁ」

 八本の足を巧みに使い少し背伸びをするクーラが適当に本の題名に目を向ける。

 本棚の二台が他種族についての本で埋まり、そのほかは専門用語やスケッチブック、イラスト集などが殆どだ。最後の一台だけは推理小説だったりと、小説がずらりと並べられていた。

「昔っから本が好きでさ。おばあちゃんの家にこれの何倍もの本があるよ」

「・・・部屋一つ使ってるんか?」

「へへ。その部屋がもう図書館みたいになってる」

 なぜか嬉しそうに後頭部を掻く優紀。

 そう。超がつくほどの田舎にある祖父母の家には部屋が一つ埋まるほどの量の本がある。一人通るのがやっとの感覚で並べられている。その九割が小説だったり、昔の友達がプレゼントでくれた古文書だ。残りは・・・確か教科書だったりか。

「まぁ、おばあちゃんもボケ防止に読んでるから、場所取ってるだけじゃない・・・と信じたい」

 ふむと腕を組む優紀に、呆れるクーラ。

 

 

「ま、いつか渡しにいくか」

 そう言いながらも、結局数週間その事を完全に忘れていた優紀であった。




どぅがれだ・・・

い、言うことがない・・・


お気に入り者50人になったら何か特別企画やろうかなって思ってます。

では!!
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