短いので低クオリティーです。
これはどこにでもいるかも知れない少年とどこにもいないであろう幼女(後の少女になる予定)のお話
「・・・」
暗い表情をして少年は歩いていた。
制服はよれよれであちらこちらで土汚れがある所から、喧嘩かイジメがあったことがわかる。
少年はため息をつきながら家に向かって歩き続ける。
その三歩~六歩程後ろには青い短髪に両目を包帯で覆っている幼女がちょこちょことボロ布を纏って少年についていく。
その奇妙な幼女の姿は誰にも見えないのか、誰も声をかけない。
『ますたー・・・だいじょうぶなの?』
幼女が声をかけるが少年の耳には聞こえていないようだった。
『ますたー・・・』
幼女は呟くと、また少年の後ろを歩く。
「またお前がぼろぼろになっちゃったな・・・ごめんな」
少年はそう言うと懐にあった一枚のカードを大事そうに見ていた。
それを見た幼女は少し嬉しそうに少年を見る。
そのカードは縁は青く描かれていた。
しかし所々に皺があるためかなりの年代物のようだ。
少年は大事に懐にカードを仕舞うと同時に家の近くの公園に着いた。
「ひひひ、お前レアそうなカード持ってるな?俺に寄越せよ」
公園からガラの悪い少年が出てくると少年は身構える。
それと同時に少年の後ろにいた幼女が少年にしがみつく。
「さっさとしろよ!!」
「こ、断る!!!」
少年が叫ぶとカードを懐に入れて走り始める。
「逃がさねぇよ!!!」
ガラの悪い少年が叫んだ瞬間、あちこちから少年を取り囲むようにガラの悪い少年達が現れた。
「リーダーが欲しいって言ってるんだから寄越せよ!!!」
「イヤだ!!!」
少年は殴られ蹴られるがそれでもカードを守る。幼女は少年を護るように少年を抱きしめるが、幼女の体をすり抜けて少年に当たる。
『ちからが・・・ぼくにますたーをまもるちからがあったら・・・』
幼女は泣きそうな声で空を睨む。
空は曇りながら少年達の凶行を見るだけだった。
しばらくすると、リーダー格の少年が横たわる少年からカードを奪い取ると高笑いを上げる。
まさにその時だった。
『ぼくのますたーを・・・きずつけたつみを・・・おもいしれ!!!』
幼女が鬼の形相になってリーダー格の少年に一つの魔法を使う。それは人を生贄(サクリファイス)にして自分を顕現させる禁呪だ。
リーダー格の少年から急に燃え始めると周りの少年達は恐怖で少年から逃げていく。
後に残ったのは傷だらけの少年と、両目を包帯で覆いボロを纏う幼女だけだった。
「ますたー・・・いまたすけるよ・・・」
幼女はそう言うと少年を抱きしめながら魔法で少年を癒していく。
ある程度癒した後は雨が降る前に少年に自分(カード)を持たせて、少年の家に戻る。