魔法少女リリカルなのは DOUBLE STANDARD   作:トータス

10 / 31
こんな事になったかな? といった事を詰め込みました。

As編が開始されるまでの出来事です。


外伝   秋から冬まで?

トリック・オア・トリート!?

 

 

 今日は、ハロウィン!

お菓子を呉れなきゃ、イタズラするゾ!

 

 だから、お化けに仮装して、知っているお家に向かうの!

 

 

高町家・翠屋

 

 立て札を持ち、たのもー! とばかりに、訪れた!

イタズラする前に・・・捕まった!

 

【タッケテー! ヘルプ・ミー!】

 

 抱き締められ、身動きが取れない!

誰も助けてはくれない!

 

「んー! かっわいぃ!」

「母さん、私も私も!」

 

 二人掛りで振り回される!

その様子を見て、恭也は嘆息しつつ、渡すべきお菓子を準備している。

 

「まったく、何をそんなに・・・」

「えー? そうかな?

じゃあ、私も抱っこさせて貰いに行って来るから、後よろしく!」

「あ! おい! 忍!」

 

 三人掛りに・・・

次第に、訪れた客も交え、大人数に!?

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

月村家

 

 さっきは捕まったが、今度こそ! イタズラするの!

趣旨が替った!

 

 立て札は持った!

次こそは!

 

 インターホンを押し、そっと中を伺う。

閑散とした庭園。

・・・誰も出ては来ない。

 

 えっと、誰かはいる筈だったんだけど・・・誰も居ない?

 

 仕方が無いから、中で待ち伏せて驚かそうかな?

・・・そうと決まれば、どっこーに隠《かっく》れっよぉっかなー?

 

 そう思いつつ、一歩踏み出した。

今思えば、その場でもう少し待って見ても良かったと思う。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 偶々、近くに来たからと、親戚の家へと寄った所、留守番を頼まれてしまった綺堂 さくら。

直に戻ると言う事から、さほど気にも留めずに待つ事に・・・

 

 

「・・・誰か、入って来た?」

 

 知らない気配が入って来た事から、泥棒かと警戒した。

念の為、居直り強盗になる事を警戒し、全力で対応しようと考える。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

「あら? 君は何処から入って来たの?」

 

 知らない人から声を掛けられた!

爪が凄く長い!

アウフ見たい!

・・・カミーラ!?

 

「困ったわね、ノエルもファリンも出かけてるし・・・」

 

 脳裏に浮かぶは、知らない人には近づかない。

それも、知っているお家で、我が物顔で歩いている様な人は・・・泥棒?

 

「えっと、お名前は?」

 

 知らない人に声を掛けられても、応えない!

というか、応えられない!

 

 仕方が無いから、立て札をズズィッ! と出して見た。

 

「・・・えっと。ああ、ハロウィーンね!

だから慌てて・・・でも、困ったわね。

今渡せるようなお菓子は・・・

・・・有ったかな?

一寸待っててね!」

 

 さっさと奥へ入り、何やら探している。

今の内に、逃げるべき?

 

『あ、有った! さって、じゃあ、コレをこうしてっと!

おまたせ!

・・・あら? ・・・えっと、どこに」

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

「あ、有った! さって、じゃあ、コレをこうしてっと!

おまたせ!

・・・あら? ・・・えっと、どこに」

 

 そう言って見まわす先には、忍が仕掛けたトラップの方へと駆けて行く、小さなお化けの姿!

 

「そ、そっちは! 危ない!」

 

 全力で駆け、子供を捕まえようとする!

その捕まえる一歩手前で、相手が自分から転んだ!

 

「へ?」

 

 空振った!

その先には、仕掛けられた罠が!

 

 ズザアアァァァァ!

 

「キャァアア!!」

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 上手く、行った?

前に来た時、ココにこんなのが有ったとは知ってたから。

それを使えば、如何にかなるかと思った・・・

 

 見通しが甘かった?

 

 まだまだ元気!?

 

「う、うう・・・痛たた!」

 

 オォウ! 恭哉兄より、頑丈!?

逃げ切るしか、無い!?

 

「そ、そうだ。あの子は?」

 

 あ、こっち向いた!

 

「コォラ! 危ないでしょ!

ココは危ない所なんだから! 大人しく・・・て! 待ちなさい!」

 

 待てと言われて、待つ子供は・・・居ない?

全力で逃げるまで!

 

「まぁちぃなぁさぁぁいぃぃ!」

 

 オッカナイ!

鬼の形相!?

 

【キャァァァ! タッケテェェェ! 鬼ガ来タァ!】

 

 

 二人が帰って来るまで、逃走劇は続いた。

罠を使いつつ、何とか凌いでいた。

特訓の賜物?

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

夕方・月村家庭園

 

 黙々と作業する二人。

 

「ねぇ、忍」

「何?」

「・・・あの子、何なの?」

「えっと、デュオ君?」

「そう、あの子。・・・夜の一族?」

「え? そんな筈は、無いと思いたいけど・・・」

「あの子、何処かで別の一族の血を持ってるのかも・・・」

「!・・・どういう事?」

「あの子、私の爪を防いだの。

爪の先を、石で覆わせたの、一瞬だったけど・・・

それを考えると、一族に連なってるんじゃないかって・・・」

「・・・そうかも知れないね。

あの子のお姉さん。ノエル達と同じみたいだし・・・」

「!・・・それって」

「ええ、その可能性が有るってだけ。

確証は、無いわ」

「じゃぁ、注意してあげないとね」

「・・・うん。あの子自身は、良い子なの。

・・・やんちゃだけどね」

「それは良く分かったわ」

「だよね。ここまでされると、流石にねぇ・・・」

 

 そこには軒並みトラップを発動され、未発のモノの方が少なくなった、荒れ果てた庭園だった。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

病院

 

 入ったら早々に摘まみ出された!

 

 師長から不謹慎だって!

だから、コッソリ潜入?

 

 お菓子が貰えなかったから、イタズラするの!

 

 見付かると駄目だから。

顔見知りの人に協力を頼んだ!

 

 お婆ちゃんは喜んで協力してくれた! お菓子も貰えた!

 

 お爺ちゃんも笑いながら協力! お菓子もくれた!

 

 目的地まで、あと少し? と思ったら、後ろから抱き上げられた!?

 

「コーラッ! 駄目だよ、そんな恰好で」

 

 石田医師だった!

 

「ハヤテちゃんのお見舞い?」

 

 コクコク!

 

「それにしては随分、お菓子がバラバラだね?

ん? 貰った?」

 

 コクコク!

 

「そっか、ハロウィンだからね。

じゃあ今回は特別だからね!」

 

 そう言って、そっと入れて貰えた!

 

 中に入ると、シャママはイスに座ってお昼寝?

一寸、お疲れ?

 

 ハヤテお姉ちゃんも、お休み?

ふぁああ。

 

 一寸、おねむ。

 

 取敢えず、する事はしてっと!

・・・カキカキ!

 

 ハヤテお姉ちゃんの足元が空いてるから、そこで寝かせて貰おうかな?

お休みぃ・・・ZZZ

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

夕方・病室

 

 一寸様子を見にきたヴィータ。

 

「ハヤテー! うおっ! プハッ!

二人して、何だよその顔は!」

 

 唐突な笑い声で目が覚めた二人。

 

「な、何や! ヴィータ? ・・・シャマル! その顔!」

「ふぇ!? ・・・ハヤテちゃん? どうしたの? ・・・その顔は!」

 

 お髭が書かれた顔を見合わせる二人。

鼻が黒く、猫の如きお髭が書かれていた。

 

「ん? なぁ、その膨らんだ袋は?」

 

 ハヤテの枕元には、何やら、怪しく膨らんだ布袋。

立て札が刺さっており、開けて見ると、色々なお菓子が詰まっている。

 

「えっと、これは?」

「どうしたんだ? こんなに一杯!」

「どうした? 何やら騒がしいが・・・」

 

 シグナムも何やら気になったのか、見舞いに来た。

 

「・・・どうなさったのですか!? そのお顔は!

・・・まさか、新たに別の症状が!?

ブフッ! ・・・シャ、シャマルも!?」

「落ち着け、シグナム。

アレは、何やら悪戯書きをされただけの様だ」

 

 人型を取ったザフィーラも入って来る。

 

「・・・所で、主ハヤテ。その、お足元は?」

「は? ・・・うわぁ!」

 

 足元が妙な膨らみが出来ていた!

 

 急ぎ、掛け布団を取り払うと、丸くなったお化けが居た!!

 

「・・・え、えっと?」

「何奴!」

「は?」

「あら?」

「・・・ん?」

 

 急に明るくなったからか、パタパタと手を動かし、何かを探している様だった。

シーツの端に手が触れると、そのままコロン、と丸くなった。

 

「・・・デュオ?」

 

 ソレが聞こえたのか、もぞもぞと蠢くが、起きては来ない。

 

【ヘルプ! タッケテー! ココハ何処!?】

 

 何だか絡まってしまい、自力では出て来れない!?

 

「あー、手伝って上げた方が、良いんじゃない?」

「そ、そうだな!」

「そうよね!」

 

 急ぎ取り払うと、やはり出て来たのはお化け。

 

「で、どうしてこんな格好してたんだ?」

【・・・トリック・オア・トリート?】

「なんだ? それは・・・」

「そか! 今日はハロウィンやったな!」

「・・・何ですか、その・・・ハロウィンとやらは」

「えっと、確か・・・

ホンモンのお化けが来て、イタズラされる前に驚かして還すんやったか?

それが今は、子供がお菓子を貰うか、イタズラするか。

そんなんやったかな?」

「成程。だから二人とも、そんなの書かれてたんだな」

 

 納得が行ったヴィータ。

 

「あ! そうやった!」

「だから!」

「でも、書かれても気付かなかったからそうなったんだし。

仕方が無いんじゃないか?」

「うむ、お菓子が貰えないなら、イタズラされても仕方が無い訳だな」

 

 その後は、大いに笑い、笑われた。

笑われた二人は、仕返しとばかりに、ヴィータとシグナムの二人に髭を書かんとする。

 難を逃れんと、暗くなってきたからと理由を付け、デュオを家まで送り届けるザフィーラ。

 

 狼男の格好をして送り届ける事に!

ドコとなく、親子の様にも見える二人。

 共通する点が有る事から、特に不審に取られずに帰る事が出来た。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 スキュラ《アリサ》と吸血鬼《すずか》、魔女《なのは》の三人に、戦果を披露すべく、バニングス邸にて品評会!

 

「・・・で、戦果は?」

 

 そう、アリサお嬢様に聞かれ、コレッとばかりに、袋一杯のお菓子を広げて見せる!

 

「わ! 何処まで行って来たの!?」

「うわぁ! 沢山貰えたんだね!」

「凄い! あ! ウチのなの!」

 

 そう言って、なのはは袋に入ったクッキーを掲げる。

幾つも!

お客さんが呉れた!

 客寄せにもなったらしい?

 

「でも、何だか随分バラバラね?」

「あ、羊羹も有る。丸々一本」

「あ、こっちは、メロン?」

 

 お見舞いの品を貰った様だ。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

ユーノとの別れ

 

 

暫しのお別れ、その前のユーノとデュオの会話

 

 ケージに入れられたユーノに対し、そっとお別れを告げるデュオ。

周囲の人々は、それを微笑ましく見守っている。

 

【ユー兄、裁判?】

「そう、裁判に行かなきゃならないんだ」

 

 その返答を聞き、トンデモナイ事を問うた。

 

【・・・インジューダカラ?】

「ブッ! ど、何処でそんな言葉を!?」

 

 その真偽を確かめるユーノ。

 

【エットアット、悪人!】

「ク、クロノめ! いたいけ(?)な子供に、何て事を吹き込んでるんだ!」

 

 それを聞き、一寸違うのかと思った。

 

【・・・チャウノ?】

「う、うん。そうじゃないから、フェイトの裁判に、証人として出る事になっているから」

【・・・フェイトオ姉チャン、悪イノ?】

「うーん、何て言ったら良いのかな?

悪い事では有るけど、そうしなきゃいけなかったっていうか・・・

兎に角、フェイトは悪くなかったって、伝えないといけないんだ」

 

 それを聞き、一寸安心したが、

 

【・・・ユー兄ハ? 悪クナイノ?】

「どうして?」

【ダッテ、檻《ケージ》ニ入ッテル!】

「う、うう!」

 

 言い返すに言い返せない!

 

【獣ニ化ケテ、裸見放題?】

「・・・それも、クロノかい?」

 

 コクコク!

 

「・・・許すまじクロノ!

こうなったら、クロノの失態も洩れなく告げてやる!」

 

 

 デュオと檻《ケージ》に入ったユーノの聞こえない会話、傍に居た大人《高町家の面々》達は微笑ましく見つめている。

 

「何話してるんだろうね?」

「何だろうな?」

 

 美由紀は何となく呟き、恭也もそれに何となく応えている。

 

「気になるな」

「でも、意味が通じてるみたいだよね。

二人とも、息がぴったりな所とか・・・」

「そ、そうだね! (言えない、ホントは言葉どころか、意思の疎通も出来てるなんて。更にはこんな事を話してるだなんて!)」

 

 ユーノの飼い主として、リンディ提督が現れた。

 

「お手数をおかけしました」

「イエ、そんな、手も掛らないし、大人しかったですよ」

「そうですか、それは良かったです。

では、またいずれ改めて、お伺いさせて頂きます」

「はい、お待ちしていますね」

「またね、ユーノ君!」

 

 ブンブンと手を振りながら、

 

【マタネー!】

キュー【・・・またね!】

「また来てね!」

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

思い浮かぶがままに、思い描けるがままに・・・




とまぁ、こんな事が起ったであろうかと。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。