魔法少女リリカルなのは DOUBLE STANDARD   作:トータス

19 / 31
えー、一寸微妙なのですが・・・
先に進ませて頂きます。
進められないと次が書けなかったりするので、無理やり進めております。
以前、これを揚げてみたところ。大いに不評だった事は確かです。
格好付け過ぎで、私も如何したモノかと・・・

でも、進めないと・・・

私利私欲な懲罰処分? を追加します。


初出動? ・・・再出動?

 一路、目的地へと向かう車の中には、ハヤテとデュオが同乗していた。

 

【ハヤテ姉、何処行くん?】

 

 急に呼び出され、正装で車に乗る様に言われた。

 

「ん? ああ、言うとらんかったか、聖王教会や。

ちょぉ、カリムから連絡が入って、デュオも連れて来て言われたんよ」

 

 その答えに一寸考え。

 

【・・・帰っても、良い?】

「駄目や。結構、良い所やで?

何でそないに行きたがらんのか・・・」

【や、何となく・・・

嫌な感じがするから・・・】

 

 嘗て、ヴィンデル・シャフトで殴られた事は覚えていないが、痛い思い出が残る・・・

 

「そないな事言うとらんで。

ジィッとしとったら良えんよ?」

【・・・なら、用が無いなら、見学しとっても良いん?】

「まぁ、それは構わないと思うで?

でも、名指しで呼び出し食らったんやから、顔位は出さんと行かんからね?」

【んー、分かった】

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

聖王教会・執務室

 

 品の良い調度品がさりげなく置かれている空間。

その場には、騎士カリムの他に修道騎士シャッハが居た。

 

「カリム! 連れて来たけど、何かあるん?」

「ああ、ハヤテ。良く来てくれたわね」

 

 そう言うと、シャッハに目配せし、退出を促した。

そっと頭を下げ、退室して行くシャッハ。

 

「貴方が、デュオ?

何だか、聞いていたイメージと違うみたいだけど・・・」

【どうも、初めまして。デュオです。

それで、ご用件は?】

「んー。ハヤテ、この子がそうなの?」

「まぁ。ウチが知る限り、該当しそうなのはデュオ一人やね」

【何が?】

「・・・私は、古代ベルカ式のレアスキル【預言者の著書《プロフェーティン・シュリフテン》】を持っています。

そこで、「古の邪竜、蘇りて大いに流れを掻き乱す」と出たの。

だから、古の邪竜と該当するだろう存在を探して見ていたのだけど・・・

どうやら外れてしまったのかしら?」

 

 デュオは一寸考え込み、聞いた。

 

【・・・キャロは、該当するの?】

 

 騎士カリムは、その懸念を理解したのか、直に答えを返してくれた。

 

「いいえ、あの子は竜に愛され、祝福されているから。

それに、古竜と言う存在が、邪竜とされる言われは無いわ」

【なら、良いや。

だとしたら、そうなる可能性が自分に有るってことだね】

 

 一様に驚く二人。

そんな二人とは対照的に、淡々と話を続ける。

 

【だって、そうでしょ?

この体に埋め込まれてるユニゾン系デバイスの銘。

石毒竜《バジリスク》だから、そう考えられても仕方が無い】

「! それは、どういう事何や!?」

「・・・如何して、アナタがその名を? 既に滅び去った種で、知るモノは殆ど居ない筈なんだけど・・・」

【・・・元は、管理局の被検体だったから。

古代の魔法生物を基とした、ユニゾン・デバイスの被検体】

「は? どない言う事なんや?」

「えっと、それは・・・本当なの?」

 

 殆ど藪から棒に突き付けられた事実に、戸惑う事しか出来ない二人。

 

【もう証拠も無いし、証明も出来ないけど。物心付いた時には、そこに居たって事位かな?

その後、爺ちゃんの所に引き取られたんだ】

「・・・ちょぉ待って。じゃあ、変換資質の石化や、魔力吸収能力は、その時の成果?」

「・・・でも、そんな話は何処にも・・・」

【無いよ。無いからこうして居られるんだ。

無かった事に出来たから、大手を振って表を歩けるんだ。

力の使い方は、爺ちゃんの所で教わったからね】

 

 暫く考え込み、徐に口を開いたのは、騎士カリムだった。

 

「その事を、レジアス中将は知っているの?」

【・・・知らない、かな?

資質や体質については、知ってるけど。

それが発現した経緯については、レアスキル扱いで、嫌われてるから・・・

でも、技術的な事に関しては、信用してくれてるね】

 

 意外な話を聞き、混乱するものの、一定の理解は得られた。

 

「本来なら、存在する筈が無いプロジェクトの被検体だったと言う事で、良いのかしら?」

 

 コク

 

「で、その埋め込まれたモノが、邪竜として知られた存在だったと言うんやな?」

 

 ・・・コク

 

「・・・ハヤテ、この事は」

「言われんでも、判ってる。

誰にも話せんやんか・・・

こんな荒唐無稽で、飛び付きたくなる様な話・・・」

【・・・だから、秘密にしててね】

「まったく、そんな話になるなんて、思いもせんかった」

「私も、まさか管理局の闇を、こんな形で垣間見る事になるなんて・・・

でも、アナタのお爺さんは、出来た人だったのね」

【・・・そうかな?】

 

 思い浮かぶのは、高らかに笑いながら、嬉々として実験する姿・・・

稀に大真面目・・・?

 

「ええ、アナタをこんなに立派に育てられたのだから」

「そうやね、小っさい時は、エライイタズラ小僧やったのに・・・

今は、こんなに立派になってるやないか!」

 

 一寸だけ、涙が誘われた様で、ハンカチで目尻を抑えている二人。

 

【・・・そんな事は】

「謙遜しなくても良いのよ」

「そうやで、自慢しても良えやんか。

でも、そのお爺さん、さぞ立派な人なんやろなぁ・・・」

「きっと、グレアム提督の様な方なのかしら?」

 

 

 イヤ、チャウチャウ! そんな事絶対に無い!

天地が引っ繰り返っても・・・

 

 

 そうこうしていると、修道騎士シャッハが飛びこんで来た!

 

「騎士カリム! 緊急事態です!

レリックを運搬中の車両が、襲撃を受けた模様です!」

「な、何やて!?」

「・・・それで、列車は?」

「は! 制御不能な状態のまま、未だ走行を続けている模様!」

「・・・ハヤテ、そちらにお願いできますか?」

「その為の部隊や、是非にでもやらせて貰うで!

デュオ、一緒に来てな!」

【・・・判った】

 

 

 ・・・これって、昔俺が初めてした奴か?

 

 

「ハヤテ部隊長、こちらに!

ヘリが用意されていますので、それで直行します!」

「おおきに、行くで! ウチ等の初出動や!」

【・・・オー】

 

 一寸、どうして良いのかを悩むが、取敢えず流れに任せて見る事に・・・

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

現場へと、急行するヘリの中

 

 

「で、デュオは何か持っとるん?」

 

 フルフル!

 

【急な話だったし、アレ《=A・D》はまだデカイから置いてきた。

今は護身用位しか無い】

「そか。なら、ウチが気張るしかないんかな?」

【・・・まぁ、気休め位には惹き付けられると思う】

 

 認識としては、あくまで護身用・・・

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

現場・上空

 

 現場に近づくにつれ、煙が多くなってきた・・・

 

「・・・もう始まってるみたいやな」

【あ! 見っけた!】

「何所や?」

【あそこ!】

 

 そう言って指し示すのは、ゴマ粒ほどの大きさのヘリ。

 

「ん? んー、見えんなぁ」

【あ、ナノハ姉、飛び出した・・・え!?】

「如何かしたんか?」

【あ、うん。飛びながら展開してる。

あ、フェイト姉も!】

「へ? それが・・・!?」

 

 事態を理解しつつあるハヤテ。

 

「デュオ、一応聞くけど、見えたりするんか?」

【・・・まぁ。だから、空中で展開しない方が・・・

格好の的にもなるし・・・って!

・・・真似してるし】

「・・・それは、他のフォワード・メンバーも、真似して空中で展開してるって事で、ええんか?」

 

 ・・・コク!

 

「・・・なのはちゃんやフェイトちゃんなら、デバイスなしでもイケるやろうけど・・・

一応、言っとかなアカンかな?」

【今度、訓練中にそうなったらどうなるか、実践して貰ったら?】

「そうやね、シグナムかヴィータ辺りが妥当かな?」

【多分、速攻で潰しに掛るかな?】

「目に見える様や。

あ、この辺りまでで良いです。

ちょぉ、ホバリングしてて貰えますか?

ウチ等が離れたら、離脱して貰っても構いませんから」

 

 ハンド・シグナルで「了解」と返って来た。

 

「さて、デュオ。

後ろ向いててな」

【リョーカイ】

 

 後ろを向いている間に、BJを展開し終えたハヤテ。

 

「じゃ、ヴァイスが居る辺りまで送ってくから、掴まり」

 

 そう言って手を差し伸べるハヤテ。

その手を掴み、ぶら下がる様に空を飛んでいく。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

ヘリ・コクピット

 

【・・・ヴァイス、ヴァイス、応答願う!】

「オウ、こちらヴァイス。デュオか、どうした?」

【カーゴを開けて! 今から乗り込むから!】

「って! 何処に居るんだ?」

【後ろで、ハヤテ姉に掴まってる】

「判った、直に開ける!」

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

ヘリ・カーゴ・スペース

 

「ほな、ウチは行くけど、もしもの時は頼んだからね」

【オー! 頼まれた!】

 

 それだけ言い置いて、ハヤテは空の戦場へと向かった。

カーゴを閉め、コクピットへと向かうデュオ。

 

【ヴァイス、状況は?】

「ああ、こっちで確認できる範囲では、特に・・・

待った、状況が変わったか?

・・・エリオが危ない!」

【・・・確認した】

 

 Ⅲ型に捕まり、振り回されているエリオ。

意識が飛んでいるのか、グラグラしている!

その傍に、なす術もなく立ち尽くすキャロ。

 

【チィッ! ヴァイス! 寄せて!】

「無茶言うな! そんな事しようもんなら、こっちが撃たれる!

それに、離れ過ぎてる!」

【それならこっちで何とかする! ドア、開ける!】

「って! 待て! ああ!

どうなっても知らんぞ!」

 

 両手に、かつての魔法を展開する。

肘の辺りから手に掛けて、巨大な腕を形成し、ドア枠を右腕で掴む!

左腕を前へと出し、更に展開させる!

 

 手首の辺りをスライドさせ、ガトリング・レフトを展開!

エリオが掴まれているアーム目掛け、斉射!

石化の資質により、実弾となる魔弾はAMFの影響を受け辛い!

 

 全弾当たると同時に爆ぜる! AMFに曝され、急激に解凍された事により、爆発を伴う!

撃たれた場所からアームが千切れ、外へと放り出されるエリオ!

 

【エリオ! 目を覚ませ! キャロ! 頼む!】

「え!? は、はい!」

 

 そこまで伝えるのが精一杯だった!

気付いたⅢ型がこちらを撃ち落とそうと、砲門をこちらへと向けて来る!

 

【! ヴァイス! そのまま静止! 迎撃する!】

「んな無茶な! そんな事・・・分かった! 揺れを抑え込めば良いんだな?」

 

 返事を待つ間もなく、打ち込まれるミサイル! レーザー!

 

 弾種を散弾に切り替え、断続的に放ち続ける!

一定の量が目前の空間に散らばるのを確認し、更に切り替え、ストーン・クラウドを形成。

 

 

ストーン・クラウド

 

 砂礫化した魔力を空間にばら撒き、核となる魔力の投入により、空間の魔力ごと石化して行く。

粉塵と化した魔力による連鎖石化。

石化では有るが、綿・雲の様な形状で以て硬さは殆どない。

そこを通過し様とするモノ(ミサイルなど実弾系)を絡め、足止めする。

レーザーなどの光学系は拡散させ、効力を消失・減衰させる。

 

 

 足留めされたそれらを、更に弾種を切り替え、全て撃ち落とす!

 

「は、はは! 噂にゃ聞いてたが、本当だったんだな?」

【何のことやら・・・】

「外殻使い、それが二つ名だろ?」

【それを言ったら、そっちは・・・】

 

 後が途切れた、その沈黙の意味を察し、

「悪いね。俺は、ソレを返上したから・・・」

【それより、エリオとキャロは!?】

 

 その答えとして、巨大化したフリードの背に乗る二人が視界を横切る!

 

【・・・無事みたいだな】

「ああ。だが、あのデカブツは、倒せるのか?」

【まぁ、大丈夫だと思うよ?】

 

 

 状況を理解し、如何すれば良いのかを見出したエリオの前には、もはやⅢ型は敵では無かった。

増幅魔法《ブースト》により、威力を上げたエリオの突撃に依り、大部分を抉り取られたⅢ型は、もはや爆散する寸前だった!

 

【馬鹿! それじゃ、駄目だろ!】

 

 その声に戸惑うエリオ。

 

「え?」

 

 直後、爆散しそうになったⅢ型に、石の矢が突き刺さる!

瞬時に左右の手を入れ替え、バリスタと化した右腕から、放たれた!

デュオはヘリから飛び降り、キャロを庇う様に降り立つ。

 

 その刺さった辺りから、急速に石化を始め、鎮火された・・・

 

【エリオ! お前は、倒したら終わりじゃない!

その後を考えろ!】

「で、でも・・・」

【キャロが怪我をしたらどうする!】

「お、お兄ちゃん? 私なら、シールドを張れるし、大丈夫だけど・・・」

 

 おずおずとした様子で、言っている意味を察したキャロ。

 

【駄目だ。エリオ、倒せると思って油断したな?】

「え? どうして?」

 

 倒せたから良いと思い、言われている意味が判らないエリオ。

 

【・・・倒した後の事を考えろ。

爆散したとして、その陰から別の何かに襲われたら、どうするつもりだ?

キャロも、前は防げても後ろが疎かでどうする。

未だに戦闘は続いているのなら、警戒していろ。

完全に動くモノが無い事を確信してから、緩めろ】

「わ、判った!」

「は、はい!」

 

 離れて行く二人を目で追いながら、

【まだ暫くは警戒を怠るな】

 

 そう言いながら、Ⅲ型に近づき、動力部に在る、有るモノに目を向けた。

ジュエル・シード、これが運良く暴走しなかったから良かったが・・・

もし、暴走していたらと思うと・・・

如何なっていたか・・・

 

【イヤ、言っても仕方が無いのかも・・・】

 

 

 それだけ本気なんだね、爺ちゃん・・・

こっちも気を引き締めないとね。

敵に回した以上、容赦して貰える筈が無い訳だし・・・

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 二人は辺りを警戒しつつ、他のメンバーと合流する様に動いた。

 

「怖かった・・・」

「う、うん! あんなに怖い顔をするなんて・・・」

「エリオ、キャロ! ・・・どうかしたの?

顔色、悪いわよ?」

 

 こちらを見付けたティアナが話しかけて来るが、一寸気まずそうにしている二人。

 

「どうかした? どっか怪我をしたとか・・・」

 

 そう気遣うスバルだが、

「あ、いえ、そうじゃなくて・・・

一寸怒られちゃって・・・」

「はい、危ないからもっと気を引き締めろって!」

 

 そう弁解するエリオとキャロ。

 

「ふぅん、それなら良いけど・・・」

「で、誰に言われたの?」

「あ、兄さんに・・・」

「え? ・・・ああ、デュオね。

そんなにきつく言うほどでもないと思うんだけど・・・」

「そうだよね! 割と楽に倒せてたし!」

「それに、コレを倒したのは、エリオでしょ?

なら、そんな事、言われる筋合いは無いと思うんだけど?」

 

 倒されたⅢ型を指し示す。

 

「いえ、僕も油断していて・・・

ピンチだった所を、キャロが・・・」

「ううん、私は何も・・・

お兄ちゃんが手助けしてくれたから、動く事が出来たの」

「そっか。でも、怪我もないし、皆無事だから良いんじゃない?」

「でも、そこまで言うかしら?」

 

 

 釈然としないまま、撤収が告げられた。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

キャノン・ライト⇒バリスタ・ライト

 

 右の砲撃は負担が大きい事と、消費魔力を抑える意味で、バリスタ|仕掛弓|へと改造。

蓄積・貯蔵された魔力を使う。

あらかじめ作って置く事で、疲労・疲弊を防ぐ意味も持つ。

イザとなったら、砲撃も可能な様に再展開可能・・・

 

 護身用?

子供の時から使っている以上、護身用としてしか認識していない?

威力的には、そこらのモノより威力は高い。

 

 後で怒られたが・・・

護身用では無いと・・・

 

 罰として、訓練に強制参加?

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

「あ、あの! 一寸良いですか?」

「ん? 何だ、エリオ」

 

 エリオは腑に落ちない事が有った為、どうして怒ったのかを、副隊長であるシグナムに尋ねて見る事にした。

 

「あの、デュオ兄が・・・」

「ああ、アレか。

後で説明するつもりだったんだが・・・まぁ良い。

ジュエル・シードと言うモノは、知っているか?」

「えっと・・・はい!

確か・・・願いを叶える事の出来る魔力結晶だとか」

「それが組み込まれていたらしい。

私では難しい事は言えないんだが・・・

何でも魔力による過剰反応を起し易い結晶体の様だ」

「え!? それって・・・」

「ああ、レリックほどでは無い様だが、十分に危険なモノだな」

「・・・それで」

 

 なぜ怒ったのか、倒しきったから安心して、その後にそれ以上の事が起きるかもしれない事を予期しての言葉だったのかと納得した。

 

「まぁ、直に封印した様だから、特に問題は無い様だな」

「・・・ありがとうございました!」

「ああ、疑問は晴れたか?」

「はい!」

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

思い浮かぶがままに、思い描けるがままに・・・

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

私利私欲な懲罰処分?

 

 

 前回、護身用として登録されていたデバイスだが、護身用としては歳不相応と言う事で、改めて登録する事となった。

それでも、処分は免れぬ事に・・・

一応、役に立った事と、登録されている事でも有った事から、温情的な処分へと・・・

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

機動六課・医務室

 

 コネコネ・・・

 

【ハヤテ姉・・・

もう良い?】

「まだや、まだまだ・・・ZZZ」

 

 途中で眠りへと誘われた・・・

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

「んー! 気持ちいいねぇ!」

 

 クネクネ・・・モギュッ!

 

「ウワァ! 駄目にゃの!」

 

 ビクン! と反応し、跳び起きるが・・・

 

「あ・・・にゃー」 

 

 寝言の様だ・・・

 

【ナノハ姉、終わったよ!】

「ん・・・後もう一時間・・・」

【駄目・・・つっかえるから】

「・・・レイジング・ハート、セット・・・」

【ナノハ姉! レイジング・ハートも!

目を覚まして!】

 

 寝惚けて壁をブチ抜かれた・・・

起きて来ない・・・

ちなみにモギュッ!は、脇腹を掴んで見た・・・

大概はこれで間違いなく目覚めるのだが・・・

大変お疲れだった様子。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

「ふふふ! きゃぁ! あふ・・・」

 

 モニモニ・・・グニ!

 

【・・・硬い】

「え? そんなに?」

【ん、硬いよ】

「・・・一寸疲れが溜まって来てるのかな?」

【少し休んだら?】

「うーん。そうも言ってられない案件も有って・・・」

【フェイト姉?】

 

 そっと手を放すとバッタリと倒れてしまった。

 

【・・・シャママ! フェイト姉、寝ちゃった!】

「あらあら! じゃあ、そのまま寝かせて上げて。

一寸休めば目が覚めると思うから」

【・・・良いの? ベッド占領されてるけど・・・】

 

 並んだベッドには、ハヤテ、なのは、フェイトの隊長陣によって占められた・・・

 

「良いの良いの。さぁ、次は私ね!」

 

 そう言いながらイソイソと白衣を脱ぎ、診察用の椅子に腰かけ上を緩める。

 

「さっ、お願い」

 

 そう言って、背中を向けられた。

 

 モミモミ・・・スリスリ・・・

 

「んー! 疲れが抜けて行く感じね」

 

 程良く気持ちが解されて行く。

 

「そうか・・・では、次はお願いしよう」

「あん? そんなの順番だろ? だったら次はアタシの番だ!」

【・・・場所は?】

「何だ? 場所が関係するのか?」

「ん? 何処でも良いだろ?」

【もう、場所が無い】

 

 シャマルも陥落・・・

椅子に座ったまま熟睡。

 

「んー。・・・ふふふ!」

 

 楽しい夢の中に居る様だ。

 

「仕方が無い、診察台にでも寝かせておこう」

「まぁ、仕方が無いよな!

シグナム! こっちが空いてる!

こっちなら、今の所は使わないし、良いんじゃないか?」

 

 そう言って指し示すのは、器具類は揃ったが、内装がまだ終わっていない部屋。

 

「フム、そこで有れば問題は無いか・・・

昔から寝相が悪い(?)事も有る、軽めに固定していこう」

 

 

 目覚めと共に、悲鳴が上がった?

 

 

 ・・・手術台であった。

改造されると思った?

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 二人は朝帰り

 

 

「・・・不覚! もはやあれしきの事で・・・」

「うう! こんな所をハヤテに見られたら・・・」

 

 ヨレヨレとした二人。

揉み返しにより、一寸疲れが出ている。

 

「だが、あんなにも気持ちが良かったとは・・・」

「ああ、それ程とは思ってもいなかったぜ」

「あ! おはようございます!」

 

 元気良く挨拶するキャロ。

 

「ああ、おはよう」

「おう、おはよう。

ああ、今日の訓練は少し遅れるから、ストレッチして待っていてくれ」

「??? はい、判りました・・・

けど、どうかなさったんですか?

ワイシャツにシワが出来ていますけど・・・」

「まぁ、一寸不覚を取った」

「あぁ、あんなに効くとは・・・」

 

 そう口にしながら、宿舎の方へと歩いて行く。

 

「???」

 

 後に残されたキャロは、それがどういった意味かを測りかね、年上の同僚の元へ・・・

誤解から、歪曲された情報が流れた・・・

 

 

 その様子を聞きかじったモブ達の会話

 

 

「おい! 聞いたか!?」

「んー? 何をだ?」

「おお! 聞いたぞ!」

「あの隊長陣を揉みしだいた猛者が居る!」

「・・・なに!? 何処のどいつだ!?」

「何でも、懲罰の一環として行われた様だ!」

「それなら、俺達も!」

「・・・だが、どんな事をしたら、そんな懲罰となったんだ?」

「何でも、デバイス絡みらしい!」

「よし! ちょっくら危険なデバイスでも組んで見て、同じ罰を!」

「「「「「うおぉぉぉおう!」」」」」

 

 

・・・結果

 全員、減棒? 謹慎処分?

 

 

「な、何故だ!?」×6?

「イヤ、当たり前やろ!」

「なー、ハヤテ。

反省して無いみたいだし、体罰もやむ無しじゃないか?」

 

 タンコブが増えた!

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 ちなみに、懲罰として採用されたのは、隊長陣への按摩・マッサージ。

全員が満足するまで・・・

途中で寝たから満足できないと言う理由で、あと数回繰り返された?

 

 隊長陣=艶々。

 デュオ=ヨレヨレ? 腕が痛かったり・・・時間が掛り、寝不足になったり・・・

 

 私利私欲な懲罰?

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 部隊長公認の副業が認められた瞬間?

安いが、効果的だと・・・評判に?

 

 稀に、提督が来たりもする?

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

思い浮かぶがままに、思い描けるがままに・・・




思い浮かぶがままに、思い描けるがままに・・・

次回 ホテル・アグスタ 流言誹謗(=こんな言葉は有りませんのであしからず)

間違えました。
次回は「開墾・帰省」です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。