魔法少女リリカルなのは DOUBLE STANDARD 作:トータス
本編とは殆ど関係ありませんが、書けたので。
メキシコ行脚・食い倒れ!?
メキシコ・カンクン
メキシコ屈指のリゾート都市。
そこに、小さな二つの人影は有った。
「デュオ! こっちこっち! 海が綺麗だよ!」
【オォウ! キレー!】
見た事のない、海の色!
薄い水色が広がる!
白い砂浜が延々と続いている!
「あはははは! 風が強いね!」
コクコク!
「はー! あ! 見て! デッカイ貝殻!」
【デカーイ!】
目を白黒させながら、見た事のないモノを、眺め続けている。
「Hey!」
何やら現地の人に話しかけられた。
何となく分かるが、一寸怖い。
「何?」
アリサお嬢様は毅然とした様子で、何やらスペイン語で話をし、決めた様だ。
「デュオ! こっちのスープが飲めるけど、呑んで見る?」
・・・コク!
興味は、ある!
「OK! 1 please」
それだけ言うと、その人は何やら走って行き、パックに入った何かと、紙袋を持って戻って来た。
それを確かめ、アリサお嬢様は、50ペソ程払い、お互いに礼を言って別れた。
「はい! これがこっちのエビのスープとトルティーヤだって。半分こしようね」
そう言って、パックを持たせてくれた。
紙袋は、トルティーヤと言うスナック菓子の様だ。
一口飲んで・・・ビックリ!
・・・すっぱ辛い!
「あはは! なんて顔してるの!?」
そんな事を言うので、渡す!
「ん? 飲めって?」
コク!
スプーンでエビを食べながら、頷いて見せた。
「辛い! それに、酸っぱいね!
でも、美味しい! あはは! デュオは辛いのは苦手だったよね。
こっちは美味しいよ!」
そう言って、トルティーヤが入った紙袋を渡された。
「これと一緒に食べれば、そこまで辛くないよ」
確かに、そこまで辛くは成らないが、辛いのは一寸苦手。
「じゃあ、今度はあれを食べて見よ!」
そう言って指し示されたのは、真っ赤に染まった鶏肉のサンドイッチ!
こちらの意見は聞かず、そのまますぐに二つほど頼んでくれた。
手渡され、恐る恐る、一口。
・・・辛そうな外見からは、思いもしない味。
辛くない、一寸物足りない。
鳥の味だけ?
「んー、一寸物足りないね。
え? これを? ・・・分かった」
売り子の小母さんに差し出された紫のモノと緑のモノを、少量挟んでいる。
「! 美味しい!
デュオ! これ! こうして、こっちは一寸だね!」
そう言って、紫の刻んだモノを挟まれ、緑の刻んだモノはほんの少し、耳掻き程度入れられた。
【!? オイシイ!】
念話は通じないが、その顔を見て、
「ね! 美味しいでしょ!
こっちの紫のは、紫玉ねぎを荒微塵にして、酢漬けにしてるんだね。
こっちはサルサ、唐辛子ベースのソースだね。
あ! こっちは真っ赤だ! こっちはっと!
・・・トマト! トマトのペーストに、サルサを混ぜてるんだ!
こっちの方も美味しいよ! そんなに辛くないけど、デュオにはこっちだね」
そう言って、掛けてくれた。
一寸ありがたいけど、辛いのは苦手・・・
でも、食べて見る。
!? バクつくデュオ!
「ね? 気にいったでしょ?」
コクコク!
・・・ ・・・
お婆さんは、白い服に、綺麗な色とりどりの花の刺繍を施された服を着ている。
キレー!
でも、地べたに座って、何やら声を掛けている。
クイクイ!
「ん? どうしたの? ああ、アレ?」
コク!
「一寸待ってね」
それだけ言うと、何やら交渉し、二つの包みを受け取り、お金を払っている。
「はい、これは、タマレレスって言ってたけど、タマレスって言うお料理ね。
トウモロコシの皮で包んだ、こっちの粽《ちまき》みたいなモノだよ。
食べて見よ」
そう言って、ソカロと言われる町の中心で、一寸休憩。
「あ! これは、タロイモを蒸かして練って、鳥肉を中に包んでいるんだね。中に、チリ・ソースが入ってる、一寸辛いけど、美味しいよ」
コクコク!
ゆっくりと食べ終わった頃、唐突に笛の様な音が鳴り響く!
ピィィィィィィイイイイイイイイイイ!
甲高い音がする!
「な、何!?」
辺りを見回すが、誰も慌てない。
「何だったの?」
クイッ! クイッ!
強く袖を引かれ、
「何?」
視線を向けると、何やらお爺さんが屋台を引いている。
どうやら、その屋台に仕掛けが有り、火を焚きながら移動できる様だ。
中に蒸気が溜まると、あの甲高い笛の音がする様だ。
「何だろね?
行って見る?」
コクコク!
近くまで行くと、何やら他の人に売っている。
紫色で、ホクホクしていそう。
それに、練乳、シナモン・パウダーをこれでもか!と掛け、最後にチョロッと何かを振りかけている。
以下スペイン語
「えっと、小父さん、それは何?」
「これは、カモテ。サツマイモのお菓子さ。
譲ちゃんも、一つどうだい?」
「・・・じゃあ、一つ!」
「30ペソな」
「・・・はい!」
「毎度!
練乳とシナモン、レモンはどうする?」
「・・・そうね、全部お願いするわ」
「はいよ! 毎度有り!」
「グラシアス!」
「こっちの焼き芋ね。
あ、デュオは焼き芋って分かる?」
・・・クニャ? フルフル!」
「んー、冬になると、焼き芋屋さんが石焼き芋って言いながら、車の後ろのボイラー?で石を温めながら売りに来るの。
その時になったなら、また買いに行こうね!
で、これは、メキシコ風の焼き芋だね!
熱い内に食べよっか!」
コクコク!
・・・ ・・・
今日は、お小遣いを貰った! 100ペソ!
だから興味が有る所に行って見る!
コッソリと、一人出掛けて見る!
バックパック《現地バージョン》は買って貰った!
必要なモノも入れた!
それを、見付からない様に付いて行くアリサお嬢様。
市場に着いた、観光客が来る所では無く、地元の人御用達。
以下 スペイン語
解らなくとも、理解は出来る。
「おう! 坊主! お使いか?
ここで買ってけ! おまけするぞ!」
「イヤ! こっちの方が良いモノが揃ってるぞ!」
「それより、これは如何だ? 良いパパイヤだろ?
マンゴーもあるぞ!」
「そんなんより、バナナは如何だ? 旨いぞ!」
威勢の良い声が飛び交う、意味は解らないが、何となく用は無いから他に行くと伝えると、
「あはは! 気を付けろよ!」
「まぁ、仕方がないか!」
「また寄ってくれよ!」
「なんだ、買わないのか」
野菜市場を離れ、奥へ。
様々なモノが吊るされ、血の臭いも漂い、グロテスクな臓物が並ぶ。
「おいおい、ここは子供が来るには刺激が強いぞ」
「まぁ、そう言うな、これも経験だろ?」
「まぁ! どうしたの? 迷子?」
「子供はあっちの方に興味が有るんじゃない?」
そう言いながら指し示されたのは、併設されたおもちゃ売り場。
市場では、何でもそろう。
それも通り過ぎ、更に奥へ。
目的の場所へとたどり着いた。
大きく開かれた顎。
怖そうな顔、鋭い牙、丈夫そうな肌!
それは、鮫の丸焼き!
それを切り売りしている場所へと来て、見よう見真似で交渉。
鮫の丸焼きの切り身を手に入れた!
それを新聞紙で包んで貰い、また野菜市場へ!
今度はレモンを一つ売って貰い、外へ!
それを、市場から少し離れた公園で、鮫の切り身を広げる。
一口・・・臭い。
レモンを肥後ノ守で割り、鮫の切り身へ絞る。
もう一口・・・少しまし?
最終手段、飛行機で出た醤油パック。
コッソリと隠し、持ち歩いていた。
それを少し降りかけ、一口・・・食べれる?
でも、口が・・・臭う。
「デュオ、何してるの?」
【! ・・・アリサオ嬢様?】
「一口貰うわね。
まぁ、中々行け・・・くっさい!
何!? これは!?
・・・もしかして、鮫?」
コクコク!
「そ、そう、そんなに興味が有ったのね。この間見掛けた時から」
コクコク!
「まぁ、こっちでは当たり前に食べるから、仕方が無いかな?
でも、後で歯磨きしなさいよ。
臭いままだったりしたら、怒るからね!」
コクコク! ガクブル!
一寸震えあがった!
・・・ ・・・
夕方・ソカロ
ご当主と一緒にお外!
美味しいモノ、食べさせてくれるって!
ソカロと言う、街の中心の公園の喫茶店!
昼間はやって無いけど、日が暮れるとお店が始まる!
そこで、色々食べた!
でも、段々綺麗な音がするの!
傍で楽団《オーケストラ》の生演奏だって!
いろんな音が、音楽が流れて来る!
キレー! スゴーイ! カックイー!
・・・ ・・・
遺跡も巡り、マリポーサ(蝶々)も沢山見かけた!
川みたいに一杯!
デッカイ虫も一杯!
ブラブラした人も一杯! ・・・海で!
アリサお嬢様、それ見付けると、おてて引っ張ってドッカ行こうとするの。
何でだろ?
お顔、真っ赤っか?
女の人が白い何かを抱えてた。
何だろうかと思って、アリサお嬢様に聞いたら、
「あの、見せて貰っても良いですか?」
「ええ、構いませんよ。
さぁ、どうぞ」
そう言って屈んでくれた。
その包みは、赤ん坊が包まれており、日中は日差しが強いからそうやって日差しを遮ってあげる様だ。
「わぁ! 可愛い!
こうやって日差しから守るんですか?」
「ええ、こっちの日差しは強いから、皆帽子を被っているでしょ?
赤ん坊は寝ているからこうやっているの」
「グラシアス!」
その後直、メリダでパナマ帽を買って貰った!
強い日差しに丁度良い!
・・・ ・・・
メキシコは、超・・・危険!?
黒いスイカ
西瓜が山積みされ、その山の上に、四角く切り抜かれたスイカ。
その熟した様が伺える様に、その様に切られていた。
その傍には、草刈り鉈《サーベル状》で西瓜を切り続けるおやっさん。
「あ、デュオ! あそこで西瓜を売ってるから、食べる?」
コクコク! ブンブン!
凄い勢いで振られる頭!
「分かった分かった! どれが良いと思う?」
ビシ! 即決だった!
「どれど・・・れ?
えっと・・・アレ?」
そこには、黒く染まった何か・・・
西瓜の様に伺える・・・
ただ、その黒いのは、偶に蠢く・・・
「えっと、ほ、他のは?」
ブンブン! ビシ!
横へと振られる頭! 再度同じモノを指す!
「え、えっと・・・
一寸待ってね。
小父さん! それ、何?」
「あん? そりゃ、西瓜だ。
それ以外に売りモンはねぇ」
「えっと、あの黒いのは?」
「ああ、あれも西瓜だった。
・・・さっきまではな・・・今は蜂の大群だ」
「そ、そう・・・」
「ああ、何だったら、あのデカイのを切り分けようか?」
「う・・・」
そっと横を見ると、目をキラキラさせ、期待している様子がありありと・・・
「小父さん、それ、頂ける?
蜂を追い払ったのを・・・」
「ああ! 良いぞ、良い度胸だ譲ちゃん!
コイツは飛びきり甘いぞ!
こんなに蜂が集まる位だからな!
よっしゃ! 一寸待ってろよ!」
そう言って親爺さんは蜂を追い払いつつ、刺されつつ、西瓜を切り分け売ってくれた。
「コイツはおまけだ!」
そう言いながら、赤い粉末をぶっ掛けた!
「それは?」
「ん? ああ、チリ・ペッパーだ!
こっちじゃこうして食うのが辺り前だからな!」
「そう! ありがとう!
ん? チリ? あ!」
赤いのに、更に赤く染まったスイカ。
それも暫くの間だった、、瞬く間にそれを黒く染めようと、蜂が!
「! デュオ、逃げろー!」
タッタカタッタッター!
「また来いよ! 蜂に刺されないように、気を付けろよー!」
そんな声が後を付いて来た!
偶に、果物を売っているのか、蜂を売っているのかが、判らなくなるモノも・・・
・・・ ・・・
黒尽くめの用心棒
街の美味しいパン屋さんには、用心棒が居る。
それも、片手の指では足らないほどに・・・
目付きが悪く、凶器を隠し持ち、警察も当てには出来ないほど、凶悪極まりない。
怪しい他所者が来ても、一対一なら負け知らず。
複数で居れば、袋叩き。
一歩も寄せ付けない!
甘い蜜は独り占め!
以下意訳 《言葉は通じないので、こんな事を言っていると思う》 交互に話していると考えて貰いたい。
用心棒
「あん? 何じゃワレ! ここはウチ等のシマじゃ、他所モンに売るようなモンはココにはネェ!
痛い目ぇ、見たくなけりゃ、ととっと失せぇ!」
怪しい他所モン
「はぁ? 何ぼてくりかすか! ウチに売るモンはねぇ?
何ナマ言ってやがる! そこに転がるモン、寄越しぃ。
そうすりゃ、痛い目ぇ見んで済むぜぇ」
「オウオウ、言ってくれるじゃねえか。
そりゃ、ウチ等に喧嘩売ってると見てもええんやな?」
「はぁ? 喧嘩売っとるんは、そっちやないけぇ!
買ってやるけぇ! 寄越しやがれ!」
「ハン! 半端もんが、一丁前に粋がってやがる。
おもしれぇ! 地獄ぅ見せたるさかい!
オォーイ! ウチ等の喧嘩買う馬鹿が来た出ぇ!
出会えぃ!」
「おぅ、久しいな、そんな馬鹿は・・・
何処の馬鹿だ?」
「何や? その馬鹿。
ウチは今、甘い蜜吸うとったんやが、その至福を邪魔しくさるド阿呆は、何処や?
コレか? このド阿呆で、ええんか?」
「ああ、間違いない。
そこのド阿呆や。ど突き廻して、イて犯《コマ》したろか」
「いや、そんな事言うても、ウチら女やさかい。
そんな事でけへんやろ?」
「あ、そうやったな。
だけんど、その位の勢いでブチのめすっつう事でええな!」
「「「「応!」」」」
「な、何や! そないな人数で、ウチ一人をブチのめすんか!?」
「そやで、ウチ等に喧嘩売った事、後悔しぃ!」
ボコガスゴスベコ! ボコガスゴスベコ! ボコガスゴスベコ!
延々と小突き回され、ボロボロとなる他所者。
凶器は所持しているが、使用するまでも無いと思われたのか、終始素手ゴロで有った。
「お、覚えてやがれ!」
捨て台詞を残し、去って行く他所者。
「さって、ウチ等もまた甘い蜜を・・・
無い、さっきまであった筈が・・・」
「あ! あそこに!」
「あった! アイツが持って行きやがった!」
「返しやがれ! それはウチ等のモンじゃ!」
「デュオ、それが良いの?」
アリサお嬢様は、メキシコ風の総菜パンを選んで来た。
「うわ、甘そうだね。
それに、他のも美味しそうだけど、もっと甘そう・・・
日本みたいな総菜パンは少ないけど、菓子パンは凄いね!
あ! 見て! あそこでハエを追い払ってる蜂が居る!
あ! 蜂が勝った! ハエは飛んでいったね!
凄いモノが見れたね!」
コクコク!
【ソレヲ見テ、勝手ニセリフヲ考エテ、アテレコシテ見タ!】
聞こえはしないが、そう言って見た。
「えっと・・・
取敢えず、急ごうか。
蜂がこっちに向かってるぅ!?」
タッタカタッタッター!
無事買えた、蜂はレジの人が追い払ってくれた。
甘かった!
美味しかった!
・・・ ・・・
頭でっかち!
メキシコには、南米特有の様々な昆虫がいる。
中には危険なモノも多数・・・
偶々、遺跡のある森の中で黒い山を見付けた。
ジッと見て見る。
花が・・・お散歩?
何故か、その辺に咲いている花が横へ横へと動いている。
結構早い!
更によく見ると、短い。
地面スレスレ?
クイクイ!
「ん? どうかした?
何か見付けたの?」
見付けたモノを指さす!
「どれどれ?
え? 花が!?」
コクコク!
更によく見ると、何やらオレンジっぽいモノが蠢く。
良く良く見ると、頭の幅が凄い!
体の三倍?
完全にニ等身!?
顎が凄く長い!
葉っぱとか花を運んでる!
葉切り蟻という種類らしい。
木の葉を巣材に巣を作るらしい。
その歯で葉っぱを切り離し、幼虫の糸で、貼り付けるらしい。
中ではキノコを栽培するとか・・・
・・・ ・・・
思い浮かぶがままに、思い描けるがままに・・・
実際に見たり体験した事です。